エピソードリスト

(※出典作品にまだ触れていない場合、ネタバレを過分に含みます。
  また、あくまでも歴史上記されているという旨のエピソードであり、実際の事件内容とは詳細が異なっている場合があります)


グラッセン戦役

 帝政グラッセン軍事領内で発生したクーデターに端を発する、帝国軍と革命共和軍による約半年間に及ぶ全面戦争。
 歴史的に幾度もの革命が発生し帝政と共和制が入れ替わったグラッセン軍事領においては特段珍しくない政変戦争のひとつに過ぎないが、主に『最強傭兵』と『グリューネワルト騎士団』の存在によるヒロイックな悲劇性により、物語として好まれやすい傾向にある。
 圧倒的戦力を保持するグリューネワルト騎士団を擁する帝国軍と、数にて勝りゲリラ戦法を得意とする革命共和軍の戦いは膠着したが、業を煮やした革命共和軍が雇い入れた『最強傭兵』がグリューネワルト騎士団の主要構成員らを壊滅させると帝国軍は総崩れとなり、革命共和軍が勝利した。
 敗れたグリューネワルト騎士団は女性ばかりの騎士団であったため、敗北後捕虜となった団員らは例外なく革命共和軍の兵士たちによって苛烈な凌辱を受けた。
 皇帝と多くの内政官、及び革命共和軍に特に甚大な被害を与えたグリューネワルト騎士団長グリューネは斬首となったが、当時9歳のブリュンヒルデ皇女は『最強傭兵』と共に行方不明となり、またグリューネを除く多くの騎士団員らも性奴隷という立場ながら捕虜として生き長らえた。

<出典>「グリューネワルト騎士団
<同人>「Die Grunewald Ritterorden」「庭園のグリューネワルト騎士団」ほか

マジェスティックアサルト(第二次グラッセン戦役)

 グラッセン戦役の九年後に発生した、グラッセン共和国政府軍とブリュンヒルデ皇女軍による戦争。
 九年前のグラッセン戦役を生き延びていたブリュンヒルデ皇女は『最強傭兵』の剣技全てを受け継ぐと言われるほどの強さを得ており、同じく生き延びていた旧将軍や残党貴族などの軍を率いて共和政府打倒・帝政復古のための軍を挙げる。
 皇女軍の圧倒的な強さに追い詰められた共和政府は苦肉の策として、かつて帝国に仕えるも余りに非道な策を皇帝に献じたとして牢獄に繋がれていたシン軍師こと、通称『罪人軍師』を牢から開放し味方につけた。シン軍師はその悪魔的知略でもって皇女軍の精鋭を次々と壊滅に追いやる。
 ついにはブリュンヒルデ皇女自身も捕らえられ、共和政府の勝利を持って戦争は閉じられると思われたが、「遅れてきた援軍」であった『最強傭兵』がまたも一人で戦局をひっくり返し、皇女軍の勝利に終わった。そのあまりに鮮やかな逆転劇に、この皇女軍による侵攻は『偉大なる侵攻』と呼ばれ後世まで語り継がれた。
 その後、ブリュンヒルデ皇女は女帝ブリュンヒルデとして即位し、グラッセン軍事領において最も長く帝政時代を統治したとされる。

<出典>「マジェスティックアサルト
<同人>「Majestic Assault」「Majestic Assault準備号」ほか

帝国領内連続婦女暴行事件

 帝政グラッセン領内にて発生した、連続婦女暴行事件。犯人は一人の帝国兵の男で、グリューネワルト騎士団長グリューネに手を出そうとしたところ返り討ちに遭い、捕らえられた。捕縛後は裁きに掛けられたが、法廷内においても規範を無視した不遜な態度を崩さなかったため、やむなくその場で処刑される顛末となった。
 戦時中だったこともあり、後世に犯人の名も伝わっていないほどの小さな事件であるが、騎士団長グリューネにまつわるエピソードの一つとして知られる。

<出典>「俺の背骨に花よ咲け!
<同人>「俺の背骨に花よ咲けif」

ノード戦役

 グラッセン帝国によるノード王国への侵略戦争。
 侵攻は帝国将軍アーゲン・ボルデがその全権を任され、小国ノードの思いがけない抵抗に、戦力差を鑑みれば梃子摺ったと言えるものの、結局は三ヶ月足らずでノード王国は占領された。
 年表上は帝国が北東の小国を占領しただけの戦であり、このノード占領をもって以後、隣接国に大国のみを残すこととなったグラッセン帝国の領土拡張は長期に渡って停滞することとなる。

<同人>「ノード侵攻」シリーズ、「戦乱のヘキサ

ワイズマン事件

 クルルミク王国にて発生した、邪悪な魔術師による王女誘拐事件。
 クルルミクの国主継承の試練儀式を行う場である神聖な洞窟、『龍神の迷宮』内を占領し、国家転覆を試みた邪悪な魔術師『ワイズマン』は、迷宮最下層に『雄性種絶命の呪い』をかけ、立てこもった。
 これを退治しようと配下を率い龍神の迷宮に赴いた第一王女セニティは、ワイズマンに破れて迷宮最下層に捕らえられ、またワイズマンは「どうにか一人逃げ帰った」体の王女の姿に扮して王城に篭り、次期国主であった第一王子ハウリに看破されるまで王国を意のままに操っていた。
 一方、まだ迷宮最下層に居ると信じられていたワイズマンの討伐に数多くの女冒険者が集められており、結果的には彼女らの活躍によってセニティ王女は救出されたが、当時龍神の迷宮を根城として活動していた犯罪者集団『ハイウェイマンズギルド』のならず者たちの手にかかり連日慰みものにされてしまっており、救出の甲斐も無く王女はまもなく発狂死したとされる。
 王女救出後は竜騎士団の主戦力が迷宮に投入され、ハイウェイマンズギルドのならず者は一掃され、ハウリ王子は無事国主継承の儀式を終えた。

<出典>「ワイズナー
<同人>「ワイズナー準備号」「ワイズナーif」ほか

ザツライ正教虐殺事件

 ザツライ正教の牧師フォウマッドによる、教祖、幹部、直下の神官戦士ら全員が惨殺された事件。
 目撃者などは一人も存在しないが、その殺害方法の痕跡がフォウマッド牧師の愛用する巨大十字架のものと一致したため、牧師が犯人と特定された。
 牧師自身もその後行方を晦まし、殺害動機等は一切不明だが、教祖の私室の奥から監禁され暴行を受けた痕跡のある可能性が高い女性達が幾人も発見されたことが関連していると見られている。

<出典>「ギルティー・ゴッズ・ジェノサイド

サプリームソーサレス

 魔道王国ユニカンにて行われていた、最強の女魔術士を決める魔道の闘技大会。
 予選を通過した16名の女魔術師により、一対一で戦うトーナメントで優勝者を決める試合形式。
 優勝者には富と栄光、そして最高の女術士の証明である「サプリーム・ソーサレス」の称号が与えられたが、敗者には苛烈なペナルティが与えられた。

<出典>「サプリームソーサレス」「サプリームソーサレス2」「サプリームソーサレス3」「サプリームソーサレスRED
<同人>「サプリームソーサレスRED」「サプリームソーサレスBLK」

マーベラスメイガス

 暗黒大陸ミレニアにて、不老不死の貴族『アッシュ卿』の催す興行として行われていた、女魔術師たちの対戦遊戯。敗者には観客らの前での公開凌辱というペナルティが与えられ、サプリームソーサレス大会の前身となったと言われる。
 ミレニア治安維持隊の投入によるアッシュ卿の戦死により廃止された。

<出典>「サプリームソーサレスZERO」「サプリームソーサレスZERO2