アイテム ロウフルスニーズ 光る鍵 鬼の仮面 秘密の鍵 クリムゾンブラスター 完璧な地図 黒鰐のガードル
プニノシザー 綺麗な地図 ?奇妙な物体 プサイのリュック
ロウフルパスポート Cコイン ぼったくり渡航券 Bコイン Aコイン
パーティHP 166/166 (100%)
パーティ攻撃力 159
パーティ防御力 103
迷宮攻略値 100

クォー
N-神官戦士  <無難> 龍紋 <Leader>
実力Lv 33 経験Lv 18 HP 66/66 残3 攻撃力 50 防御力 50
装備Lv 50 名声Lv 14 探索力 9 回復力 33 発言力 57
運勢Lv 20 才能Lv 20 経験値 390 成敗数 763 正常
オプション
「重装」「信仰」

ティーチ
C-魔法戦士  <大胆> 龍紋
実力Lv 30 経験Lv 12 HP 45/45 攻撃力 63 防御力 15
装備Lv 50 名声Lv 10 探索力 15 回復力 0 発言力 50(-15)
運勢Lv 14 才能Lv 8 経験値 318 成敗数 545 正常
オプション
「欺瞞」「淫乱」「軽装」「開眼」「光源」 

エメラーダ
N-賢者  <無難> 龍紋
実力Lv 33 経験Lv 20 HP 33/33 攻撃力 33 防御力 25
装備Lv 50 名声Lv 17 探索力 50 回復力 33 発言力 55
運勢Lv 18 才能Lv 20 経験値 390 成敗数 584 正常
オプション
「雇用」
「光源」「信仰」「鑑定」 

ルビエラ
N-盗賊  <無難>
実力Lv 44 経験Lv 12 HP 22/22 攻撃力 13 防御力 13
装備Lv 50 名声Lv 8 探索力 88 回復力 0 発言力 52
運勢Lv 18 才能Lv 10 経験値 330 成敗数 263 正常
オプション
「選別」
「成長」 

 

気が付くと、一行は巨大な玄室の中にいた

天井はかなり高く、恐らく地下5階の地底湖エリアと遜色無い高さだ

違うのは、無機質な岩壁ではなく、

丁寧に切り崩され磨かれた大理石の石畳と石柱が、

幾何学的に規則正しく配置されている事

そして部屋の中央には、

これまた規則正しく並べられた無数の石棺が並べられている事だった

 

その石棺が取り囲むようにして

中央に一際大きな台座があり、

そこには見慣れた風貌の女が一人、佇んでいた・・・

 

 

賢者エイティネシスが、そこにいた

 

「ようこそ、《王家の聖櫃》へ。
此処が本当の、《龍神の迷宮》最下層。
国主継承儀式の完遂が為される場所です」

 

あの時、転送直前に聞こえた声も、確かに彼女の声だった

我々を転送させたのも、彼女なのだろうか?

 

「うふふ…私の言った通りでしたでしょう?
私の動くべき時が来るかもしれない…と」

彼女の正体は一体・・・

セニティ王女の息の掛かった者なのか、

それとも・・・

一行が身構えていると、エイティネシスはそのヴェールをゆっくりと捲りあげていった

 

そこには────この国の《王女》の姿があった

 

 

そう、セニティ王女が・・・

 

「────結局あなた達だけだったのね。
まとめて降りてきてくれていれば、手間も省けたと言うのに、
不甲斐無い冒険者様方だこと」

《王女》は、優雅に、かつ無邪気に、透き通るような声音でそう語り、笑みを浮かべた

しかしその瞳は恐ろしく底冷えするような、冷酷な輝きを放っている

先ほどのラシャの言葉だけでは、まだ疑う余地は在った

しかし、現実に《王女》は今、目の前にいる

そう、真実を知る者の口を封じるために

 

「王女殿下…
今のお姿は……?」
「…まだ生きていたのねラシャ。恩を仇で返した、卑劣な裏切り者。
そのようなはしたない姿のままで、恥ずかしげも無く何年ものうのうと…

そう、あなたは知らない姿だったわね。
私はこの五年、《賢者エイティネシス》としてワイズマン討伐隊の手助けをしていたのよ。
王宮には、魔力で作り上げた影武者を置いてね。
父上やハウリ達は、本物の私だと思い込んでいるけれど…」

「何故…そのようなことを」
「常に最も《冒険者》達に近い位置から迷宮内の現況を把握する必要があったからよ。

それに余りにも迷宮の難易度が高いと手詰まりになっちゃって、
『これは成功の見込みが無い探索だ』なんて思われちゃったら、もう新しい《冒険者》を集められなくなっちゃうでしょ。
だから彼女達の鑑定を無償で手伝ってあげたし、
《龍神》にも己に勝利したものは通すよう、命令をプログラムしたわ。偉いでしょ?

無能な連中に己の無能を悟らせないためには、それなりの苦労が要るものなのね」

 

無能な連中とは、我々の事を指しているのだろうか

酷い言い草だ

二人の話は続く

 

「……殿下、どうあっても、
己が野心を諦めきれませぬか」
「何、今更その質問は?
ああ、あなたがこれほどまでに愚かだとは思わなかったわ!
かような愚か者を友と信じ、一瞬でも心を許してしまった事が本当に腹立たしい!

このまま無邪気で可愛い、しかし無能なハウリを国主とするの?
まあ、さぞかしクルルミクは、盛大に傾いてくれるでしょうこと!

今私が諦めて、誰が幸せになるの?誰が浮かばれるの?
私が国主にならなければ、全ての犠牲が無駄となるのよ?
野心ではなくてよ。これはこの国に必要な、この国の為の国策なの。
下らぬしきたりを廃し、真に才ある者が国を治める事が出来るようになれば、それが民の幸せにも繋がるの。
そのために失われた幾つもの尊い犠牲を、無下にしろと言うの?
おお、何故そのような残酷な事が考えつくのかしら!」

「……殿下、恐れながらそれは、ただの言い訳にございます。
真に国と民のためを思えばこそ、ハウリ殿下に即位して頂けばよかったのです。
そして才ある貴女が、それを支えてゆけばよかったのです。
さすれば《龍神》の加護が、必ずやこの国に安寧をもたらしてくれたでしょうに」

それまで優雅かつ冷静に会話を続けていた《王女》は、

そこで癇癪を起こすように激昂し、

感情的に捲くし立てた

「《龍神》! 《龍神》ですって?

この『神聖なる』迷宮に邪悪な魔道士風情の侵入をやすやすと許し、
あまつさえ今は私一人に精神を支配されている程度の《龍神》が、
一体何をもたらしてくれると言うの?

何故目覚めないの、父上も、民も、あなたも!
《龍神》の加護など伝説なの!幻想なのよ!
人間の国は、人間の力によって治められなければならない!

…確かに多くの人間は脆いわ。弱いわ。愚かだわ。
だからこそ、才ある者が率先してそれを導いてやらねば、才無き者達の幸福は訪れぬのよ!」

 

《王女》は、つと、息を吐き、呼吸を整えた

冷静になったようだ

そして一行に視線を移し、語りかけてきた

 

「…お喋りが過ぎたわね。

ごめんなさいね、蚊帳の外にしてしまって。
でもきちんと私自らが消してあげるから、心配しないで頂戴。

あなた達に恨みは無いし、むしろ感謝さえしているわ。
けれども、ここから逃がすわけにはいかないの。犠牲になって頂戴ね。
あとほんの少し、ほんの少しで、全ての犠牲が報われるの。
あなた達の死も、決して無駄にはしない。
クルルミク初の女性国主として、かつてないほどにこの国を豊かにして見せるわ。
だから────」

 

"────消えなさい、《冒険者》"

 

その言葉とともに、《王女》の持つ《杖》に恐ろしいほどのエネルギーが充填し始めたのを、

一行は身震いとともに感じた

   
   

 

迷宮を占拠した邪悪なる魔道士、

倒すべき目的だった、ワイズマンは、もう居ないと言う

しかし、正真正銘、これが最後の戦いとなろう

 

なればこそ、あえてこう言わせて頂こう

そう

 

 

 

*ワイズマンが現れた!*

 

* W I Z E M A N *  1(1)

 

コマンド?

>戦う(F)
>逃げる(E)

*クリムゾンブラスター発動*

クリムゾンブラスターの光線はワイズマンの直前でかき消えた!

ワイズマンは 貫通魔法でその場にいるパーティ全てを攻撃してきた

<1ターン目>

行動可能PT(攻撃力/HP)
1・クォーパーティ(159/166)

クォーパーティは 93のダメージを受けた
クォーは 66のダメージを受けた
黒鰐のガードルがクォーの体力を再生した
ティーチは 39のダメージを受けた

ワイズマンに 159のダメージを与えた

<2ターン目>

行動可能PT(攻撃力/HP)
1・クォーパーティ(159/127)

クォーパーティは 94のダメージを受けた
クォーは 66のダメージを受けた
黒鰐のガードルがクォーの体力を再生した
ティーチは倒れた
エメラーダは 22のダメージを受けた

ワイズマンに 159のダメージを与えた

<3ターン目>

行動可能PT(攻撃力/HP)
1・クォーパーティ(96/99)

クォーパーティは 11のダメージを受けた
クォーは11のダメージを受けた

ワイズマンに 96のダメージを与えた

<4ターン目>

行動可能PT(攻撃力/HP)
1・クォーパーティ(96/88)

クォーパーティは 66のダメージを受けた
クォーは 55のダメージを受けた
黒鰐のガードルがクォーの体力を再生した
黒鰐のガードルは力を使い果たした
エメラーダは 11のダメージを受けた
エメラーダは倒れた

ワイズマンに 96のダメージを与えた

<5ターン目>

行動可能PT(攻撃力/HP)
1・クォーパーティ(63/88)

クォーパーティは 37のダメージを受けた
クォーは 37のダメージを受けた

ワイズマンに 63のダメージを与えた

<6ターン目>

行動可能PT(攻撃力/HP)
1・クォーパーティ(63/51)

クォーパーティは 25のダメージを受けた
クォーは 25のダメージを受けた

ワイズマンに 63のダメージを与えた

<7ターン目>

行動可能PT(攻撃力/HP)
1・クォーパーティ(63/26)

クォーパーティは 14のダメージを受けた
クォーは 4のダメージを受けた
クォーは倒れた
ルビエラは 10のダメージを受けた

ワイズマンに 63のダメージを与えた

<8ターン目>

行動可能PT(攻撃力/HP)
1・クォーパーティ(13/12)

クォーパーティは 13のダメージを受けた
ルビエラは 13のダメージを受けた
ルビエラは倒れた
*クォーパーティが全滅した*

ワイズマンに 12のダメージを与えた

戦えるパーティがいなくなった・・・

 

 

「はぁ、はぁ、ふふ…うふふ…結構頑張った方ね、あなたたち…
下手に抵抗しなければ楽に死なせてあげられたと言うのに…

でも、もう終わりよ、消えなさい」

《冒険者》達に止めを刺そうと、《王女》は《杖》を高く掲げ、

振り下ろした!

 

そこに・・・

「殿下、これまでです」
「ラ…シャッ…!馬鹿な、いつのまに…」

 

振り下ろされた《杖》は目前に突如出現したラシャの手に捕まれ、

砂が崩れるような静かな音とともに灰となった!

 

「地獄のような迷宮での数年は、この私に忍びの者を越える気配の断ち方を備えさせてくれました。
ましてや、《冒険者》達があれだけ時間を稼いでくれれば、
失礼ながら殿下"如き"に忍び寄るのは、容易なこと」

 

《王女》は怒りに肩を震わせ、

 

「お…のれ…
何と…何と言う……」
「おやめなさいッ!
この距離ならば、今の私の体力でも、
殿下の魔術詠唱よりも速うございます!」
「どこまで…どこまで私を見くびれば気が済むのか!
どこまで私と言う存在を、軽く見て、ラシャ、貴女は!

貴女だけは、貴女だけは私のことを信じてくれると思ったのに…
そう信じていたのに!だから全てを話したのに!
貴女は言うに事を欠いて私の《信頼》を軽んじ、裏切り、そして────」

「《信頼》を軽んじたのも、裏切ったのも、貴女です。
そして────そして《失望》したのは私です。

ですが、まだ《絶望》はしておりませぬ。
しかし、これほど言っても判って頂けなければ、私は《絶望》するでしょう。
殿下、最後の願いです。

 『野心を諦めては頂けませぬか』?」

 

己が主であろうが、手にかける────

ラシャの瞳と言葉は、暗にそう示していた

《王女》は身を震わせて逡巡し、ラシャはその瞳をじっと見る

諦めて、どうなる?

諦めて誰が救われると言うのだ?

《杖》に頼らずとも、まだ人一人・・・己を転送させる程度の魔力はある

そうだ、ここは一度引き、そしてこいつらの始末は《ギルド》の下衆どもに任せて・・・

 

「おいおい、勝手に話を進めねえでくれよ」

不意に、場違いな野太い声がその場に響いた

その場にいた全員が、そちらを向く

そこには────

 

「ギルドボ…!?
あなたどうやってここに…」
「俺を侮り過ぎだぜ王女様よ。
何年ここを根城にしてると思ってんだ?
この迷宮内はもう隅から隅まで、俺の庭みてぇなモンだっつーの。
あんたら王族の誰よりも詳しいと思うぜ、賭けてもいいな」
「い、今はあなたの出る幕では……

い、いえ、丁度良かったわ!
この者たちを始末しなさい!
犯す必要も、売り飛ばす必要もない、殺しなさい、跡形も無く!」

「おいおいそんなもったいない事出来るかよ。
最下層まで辿り付いたパーティが、今身動き取れずに寝っ転がってるんだぜ?
一体幾らで売れるのか、ヨダレもんだぜ」
「馬鹿な、あなた、
私に逆らうという事が、どう言うことか判ってるの!?」
「逆らおうが逆らうまいが消すつもりだったクセしやがってよく言うよ。
で?現時点で逆らうと、どうなるんだかって?
あんたの目の前の"裸身のくのいち"は、めいっぱいあんたに現在進行形で逆らってる様に、
俺には見えるんだがね」
「ならば良いわ。お望み通り消してやる!
あなたの代わりなどいくらでも用意できる。
覚えておく事ね!」
「! 殿下、お待ちを、
この男、様子がおかしい…」

 

ギルドボは、床に片膝をついて屈みこみ、

手の平を石畳につけて何やら念じている・・・

 

「俺を侮り過ぎだ、ってよ、
忠告したばかりだぜ……?」

 

ギルドボがにやりと笑ってそう言うと、広間の天井に、

無数の転送円が光り輝き、

そこから奇声をあげてならず者達が飛び降りてきた!

 

「こ、これは……
こんな、馬鹿な!?
いつのまに、この王家の聖櫃の間に、このような仕掛けを…」
「落ちぶれたとは言え、
ちぃと昔はその名の知れた魔法戦士のギルドボ様よ。
ワイズマンの遺した研究資料、理解し利用出来たのはアンタだけじゃないんだぜ」

 

そう言う間にも、広間は数え切れぬほど無数のならず者達で溢れかえってゆく!

何十、何百、いや何千人?

下卑た声を上げながら、《王女》に敗北し、

全ての力を使い果たして動けない《冒険者》達を御輿の様に抱え上げ、運んでゆく

 

クォーは140人のならず者達に捕縛された!

ティーチは100人のならず者達に捕縛された!

エメラーダは170人のならず者達に捕縛された!

ルビエラは80人のならず者達に捕縛された!

 

「なにこれ……まだ寝ぼけてんのかぁオイラ…?」
「あっちゃぁ・・・つーかまっちゃったぁ・・・」
「ちょっ、待ってよ!どうなるのこれ!
話最後まで聞いてたいよ!?」
「あーん!
こんなとこまで来る予定無かったのにぃーっ」

*クォーは10階の監禁玄室2に連れ去られた*

*ティーチは10階の監禁玄室1に連れ去られた*

*エメラーダは10階の監禁玄室5に連れ去られた*

*ルビエラは10階の監禁玄室5に連れ去られた*

 

そして更に無数のならず者達が、《王女》の佇む台座ににじり寄ってくる・・・

 

「なんで《ギルド》があれだけの人数のごろつきを集められたと思うよ?
なんで奴らが紙切れ一枚みたいな命で女どもに突っ込んで行ったかと思うよ?
俺が量産したんだよ!国家転覆を企んでいたらしい、ワイズマンの秘術を応用してな!
ちと耐久力に難ありだもんで実用化には至らなかったようだが、
人海戦術で女どもを捕らえるだけの用途としては充分過ぎるほど役立ったぜ!

ちと予定は狂ったが、あんたのお遊びに付き合うのはもうオシマイだ王女様よ。
あんたを最後の《商品》にして、俺はこの国からトンズラさせて貰うぜ」

 

ならず者達で溢れかえる聖櫃の間の台座で、

《王女》は力無く立ち尽くした・・・

《杖》を失った今、残された己の魔力だけで、

この軍隊のような人数を相手に出来るだけの力は最早無い

 

「これが…結末だと言うの…
こんな……こんな連中の……
これが、私のしてきた事の結果だと言うの……」

 

そして、《杖》の灰の残り屑のこびり付いた薄汚れた右手を、

静かにラシャに向かって延ばした

 

「ラシャ…貴女は今、
《絶望》している……?」
「殿下! 何を…」
「ああ、悔しい。悔しいわ。
悔しいから、私また今から貴女に酷い事したくなっちゃった。
その永遠に生まれたまんまの姿の貴女を、衆目の下に晒そうとしているのよ。
様ぁ無いわ。末代までの恥を掻くことになるのよ。私に逆らうからよ。私を裏切るからよ。

きっと……きっと貴女は《絶望》するわね、するわよね…今度こそ……」

「殿ッ────」

 

ラシャの叫びが終わる終わらぬの内に、

《王女》の手の平から放たれた魔力が、ラシャの姿を何処かへと運び去った

 

*ラシャは??に転送された*

 

と、ほぼ同時に、

ならず者達の無数の腕が、《王女》の身体をつかみ、

その豪奢なドレスを引き裂いていった・・・

 

*セニティは10階の監禁玄室??に監禁された*

 


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