happening!!!
サプリーム・ソーサレス開催委員会・幹部室にて……。
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(諸君、まずいことになった……。『あの女』がこちらに向かってきているというのだ……)
(何故だ、今まで3年間もよりつかなかったではないか……)
(理由などわからん。だが、『あの女』の介入を許せば、間違いなく今大会においても……)
(それだけは防がねば……)
(だがどうする?)
(いっそ、乱入者として中途参加させてしまうというのはどうか。なにせ今年は『あの』アマールが初戦で敗退するほどの実力者揃いだ。万に一つ、『あの女』を倒せる者が現れるやも……)
(大会の登録申請さえ済ませてしまえば、敗北時の魔力制御は造作もない)
(それに、運が良ければ『あの女』の嬲られ喘ぐ姿までもが拝めるかもしれんと言うわけだ)
(……だが、アマールはもう『寿命』だったのでは無いのか……?)
(いや、調整は万全済みだった。それだけ今大会のレベルが高いと言うことだ)
(アマールと『あの女』を戦わせた場合の勝率は計算済みだったか?)
(五割は切っていたはずだ……)
(一対一で『あの女』に勝てる者などそうは……)
(奴の属性制御を止められる者は居なかろう)
(ならば……)
(こういう手はどうか?『あの女』は自信家だ。与えられた条件が多少は不利でも、異は唱えず従うはずだ)
(なるほど……つまり……)
(それならば……)
(よろしい、その様に処置しよう……)
(目にものを見せてくれるぞ……『黒い魔女』め……)
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準決勝出場者へ
大変緊急で恐縮ではあるが、
準決勝を行う前に、
準決勝進出者全員参加による『エキシビションマッチ』が行われる『予定である』。
準決勝進出者は、準決勝試合時の準備と別に、
このエキシビションマッチ用の準備も同時に済ませておくこと。
エキシビションマッチは、『多対1』で行われると言うこと以外は本戦と全く同様のルールで行われる。
故に、敗北者の辿る末路は本戦と全く同様であり、
エキシビションマッチでの敗北は本戦からの脱退をも意味する。
気合いを入れて望んで貰いたい。
なお、エキシビションマッチの終了後、
その勝利者達にはそのまま本戦の準決勝試合に望んで貰うので、
そのつもりでいる事。
エキシビション・マッチの相手は・・・・
この女だ。