< THE TOWER OF IMPURE >


〜56日目〜

 

その日、
突如、謎の軍勢が澱みの塔を取り囲んだ……

 

「アッシュ・ヴァイザー卿に告ぐ。
私はミレニア治安維持部隊隊長レスタト・レス。
我々は天意にのっとり、貴様を糾弾し、これを討ち滅ぼす。
釈明があるならば述べてみせよ!」

「ほほう、とうとう来たか。
だが、このアッシュ・ヴァイザー、
敵の手に掛かってこの長き人生に
ピリオドを打つつもりなど毛頭無いわ!」

芝居がかったアッシュ卿の声が塔の外に響き渡ると共に、
強烈な振動が澱みの塔を揺らし始める。
そして、チャンピオンメイガスを含む数人のメイガス達が塔の外に
脱出したのち、それをを確認したかの様に振動はより激しさを増し、
慌てて散り散りに逃げまどう軍勢の兵士達を尻目に、
澱みの塔は根元から徐々に崩壊して行く……

「くっくっく……
はっはっは……
ハァーッハッハッハッハ…………!!」

アッシュ卿の高笑いが鳴りやんだ頃には
澱みの塔は完全に瓦礫の山と化し、
その存在は消失した……

 


戻る