→Back  媚香調教04・春姫淪落

媚香調教05・春姫淫堕




 その後、ハルヒは男の言葉に絶対服従し、体をみるみる性奴隷の体に仕上げていった。
 男の陰茎を模した木の棒を使ったオナニー。
 最初は恐る恐る始めたことが今ではご褒美となり、男の制止がなければ四六時中くり返す始末である。
 肛虐、浣腸、緊縛、獣姦。その全てを受入れたハルヒにもはや羞恥はない。
 男の言いなりに命令をこなし、ハルヒの、一人前の性奴隷としての完成が迫っていた。
 今日も命令通り、荒縄で縛られたハルヒは椅子に腰掛けた男の前に跪き、陰茎を口にほおばっている。

「…んっ…ふッ…んんっ……はむ…ぅ……」

 まず、ハルヒが最初に仕込まれたのがこの吸茎である。
 これまでの調教の際、最初の挨拶に男の精液を口で受け止めるのがハルヒの日課になっていた。
 上目遣いで男の様子を窺いながら、舌でカリに唾液をまぶすように舐めとっていく。
 陰茎に添えられた両腕は懸命に精液を搾り取ろうと、しきりに陰茎をこすりあげ、
 完全に勃起しきったことを確認すると、ハルヒはそれをノドの奥まで頬張った。

 男はいつも通り、ハルヒの頭をつかむとまるで手淫道具のように乱暴に腰を振り陰茎を奥に差し込む。
 すると、陰茎の熱気と吐出スレスレの嘔吐感がハルヒの咽頭を痺れさせていく。
 媚香は骨の髄まで染み、今日はどうなってしまうのか、という不安に似た期待。
 荒々しく突き動かされる度に縛り上げられた縄が全身を締め付け、ハルヒの女陰を濡らす。
 射精後に待つ調教に、この日々に慣らされてしまった心が躍るのである。
 これから口いっぱいに広がる精液はその合図。

 ハルヒは男の絶頂を予感すると口をすぼめた。
 瞬く間に広がる精液。口の中に散らばっていく精の熱さ、臭い、その味。すべてが快感に変わってしまう。
 ハルヒは口の中に残った精液を舌で掬い取ると、一息に呑み込んだ。
 その顔は仄かな慕情と幸せに満ちている。

「……んぷっ…ごちそう、さまでした…勇者さま」

 かつて宮廷では覚えられなかった敬語使いも性感という餌をぶら下げられたハルヒは驚くほどの早さで習熟していった。
 貴品。その一点のみで言えばハルヒは成長していた。それは、もはや男を悦ばすだけの作法ではあるが。
 男は未だ吸茎の余韻に浸ってか、新たな命令を下さない。
 それにたまりかねたハルヒは寝転ぶと自主的に両足を広げて男に乞うた。

「…あの…ゆ…勇者さま……今日はどちらを…調教していただけるのでしょうか……
 お…おねがい、します…ハルヒに、なんなりと……お申し付けくださ……あッ!」

 男は椅子から立ち上がると、ハルヒの股を無表情で踏みつけた。
 靴の底が隆起したハルヒの陰核を押しつぶすと、ハルヒは痛みと快感の狭間で悶えた。
 その様子にさらにとばかりに男は靴をねじるようにグリグリと押し付ける。

「…おい、ハルヒ。オマエは誰に命令してるんだ?」
「……あひッ! ご、ごめんな…さいぃ……でもっ! 勇者さ、ま、最近んんッ…ココに、き、て、くださらなく…てぇ…」

 ハルヒの言葉通り、男はここ二日ほどハルヒの調教を休み、放置していた。
 それには理由があるのだがハルヒがそれを知る由もない。
 二日ぶり、或いは日数感覚がなくなったハルヒにはそれ以上か。
 その間も絶えず媚香に晒されて皮膚感覚は狂う。膝が床に擦れただけで快感を覚える体に、ハルヒは悶え苦しんでいた。
 痛めつけられ、人として扱われぬ境遇にすら快感を覚えてしまう。
 踏みつけられた股間を無自覚のままに振り、刺激を求める有様である。
 快感と狂気の中。男の言葉がそんなハルヒの頬を打ったように響いた。

「今、隣の部屋にディアーナがいる」

 ハルヒの動きが止まる。
 忘れていた。忘れ惚けていたかったその名に、ハルヒは固まった。

「一昨日、白竜将も捕縛されてめでたくオマエのお仲間入りだ。嬉しいだろ」
「………」

 唐突の告白に、ハルヒは言い淀んだ。
 かつて陽の下で見た彼女は美しく気高く何者にも汚されぬ高潔な、純白の淑女。
 それが今、自分と同じ立場にいる。重い鉛を呑み込んだような心地が胸に広がる。
 さらに男はハルヒの心境など知らぬと言った顔で言った。

「アレを、白竜将を。オマエにやろうか?」
「…!」

 これまた突飛な提案にハルヒは言葉も出ず、男の目をじっと見つめた。
 男は茶色い歯を見せてニタニタと、ロウソクの灯りが作る深く濃い影の中、笑っている。
 言葉の意図がつかめず困惑するハルヒ。

「近頃お前は頑張ってるからなあ。その働きに報いてやらんとな」
「……ゆ、勇者さま、あの…」
「お前は俺のペットだ。だがお前も寂しいんだろ? 俺がいない時、どうしてる」
「ぁ…」
「なに、責めてるんじゃない。そこにある玩具でお前がオナニーしてるのは知っている。
 俺様が教え込んでやったんだ。当然知っているさ。だがな、いつまでもそれではお前が不憫でなあ」
「…ふびん…?」
「不憫だなあ。だからお前にも性欲発散用のペットをくれてやろうと思ったわけだ」
「…それが、ディアーナ…さん…?」
「お隣でいまだに我慢してやがるのよ。あげくに俺様に楯突く始末ですっかり興味も失せちまった。
 だから、お前が堕としちまえ」

 これは明らかな嘘である。
 ディアーナの調教を何より待ち望んでいた男がハルヒにディアーナを差し出すには訳がある。
 白竜将と言う名の持つブランド性は諸国においてもその輝きは色褪せない。
 単体で売り出したとしても破格の金額に膨れ上がることは必至。
 しかし、貪欲なギルドはそこにさらに姫君であるハルヒをセットで売買することで、より多くの資金を集める事を画策した。
 ギルドのボス・ギルドボの発案であった故、男が断れる由も無い。

「…あたしが…ディアーナさんを…」
「今、堕とせたらあいつはお前の物だ」
「ディアーナさんが…あたしの、物…」

 男の言葉に、ハルヒの瞳の中の光が怪しく揺らいだ。
 ディアーナが扉に向かって男を懇願する、10分前の事。 
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