Aブロック第五試合
「絶対に負けられない…だって負けちゃったら・・・」 |
vs |
shuka<火> |
1turn |
秋華 −−−− (1回戦時の3ターン目「焼却」のペナルティ負け) 絵里 −−−− (自動勝利) |
eri Win!! |
2turn |
秋華 風風風水 魔法発動『蒼嵐』 AP→11 DP→4 絵里 地水火風 魔法発動『中和』 AP→0 DP→∞ |
draw |
3turn |
秋華 火火火火 魔法発動『焼却』 AP→∞ DP→0 絵里 地水火風 魔法発動『中和』 AP→0 DP→∞ |
draw |
勝者 長束絵里!
「悪く思わないでくださいね・・・でも、あなたなら・・・」
敗者 秋華!
秋華は、目の前にある血管の浮かび上がった肉棒の裏筋を、丹念に舐め上げた。
彼女の金色の髪を乱暴に掴んでいる男が、快楽の頂点を迎えくぐもった声を漏らす。
秋華はその美貌にかけられた白濁した液体を指の腹で拭き取り、萎えかけの怒張に塗りたくった
後、尿道口から溢れる残りと共に、全部飲み込もうとする。
「おお、すげえ。自分から吸い付いて来るぜ、この女」
順番待ちの卑下な男がいやらしい笑みを浮かべ、自分が彼女を嬲るその時を今か今かと待ちわび
ている。
「おっと、こっちも忘れないでくれよ」
横たわる秋華の体を後ろから突いている髭を生やした紳士風の中年が、より深く桜色のアナルに
自分の一物を射し込む。
先ほどから何度も男共に使われているせいか難なく根元まで入り、程好い締め付けが予想以上の
快楽を生み、男の脳髄を刺激する。
秋華は男の動きに合わせて、腰をグラインドさせる。
汗と精液にまみれた焦げ肌色の肢体が、時には緩やかに、時には激しい躍動を見せる。
それが引き金となり、膣を塞いでいた筋肉質の男が欲望の塊を暴発する。
肉棒が脈打つ度に、秋華の体が小刻みに震えた。
「アンタに賭けてて良かったよ」
筋肉質の男がゆっくりと秋華から自分の分身を引き抜くと、数人分の交じり合った精液が子宮か
ら溢れ出し、石畳に落ちた。
(……そいつはどーも)
秋華は男の顔を一瞥して、心の中で呟いた。
すぐに次の精悍な顔立ちの男が秋華の視界を遮ぎり、彼女は再びされるがままに貫かれる。
(あーもー、やんなっちゃうよ、まったくもーっ……)
半ば霞んだ頭の中で、秋華は自分の現在(いま)を決定付けた試合を思い出していた。
(さーて、どーすっかなー……)
腹黒い男共が取り囲むコロシアム。全ての観客は、どちらか片方の「獲物」が敗北する事を望ん
でいる。
Aブロック第五試合。
欲望が渦を巻いた舞台の上で、秋華は考えていた。
前試合の最後を「焼却」で決着をつけた為、自動的に相手に1ポイント加算されている。
よって、「中和」を一度でも出されたら勝ちはなくなる。
相手の行動を頭の中で全パターン予測しても、勝てるパターンは一つしかない。
(――しょーがない、誘うしかないかな――?)
秋華は、舞台の反対側で試合開始の合図を待つ、相手の長束絵里の顔を見た。
「絶対に負けられない……だって負けちゃったら……」
こちらの視線にも気付かず、うわ言の様に同じ言葉を繰り返し呟いている。
(死刑台に立たされた罪人(つみびと)みたいな顔してるねー)
確かに、倒した相手の末路を知らなかったのか、第一試合後にすれ違った時の絵里の顔に、勝利
の笑みはカケラも見られなかった。
そんな事を思い返していると、試合開始の銅鑼が鳴り響いた。
強張っていた絵里の体が、一度大きく震える。
(……大丈夫かなー……?)
秋華は不安になったが、勝つにはこれしか方法がない。
「さーて、一丁大博打に出るとしますか♪ さー、全力でかかってきなよっ♪」
けらけら笑いながら、秋華は指で絵里を挑発する。
挑発に乗ってくれなければ、秋華の凌辱は決定する。その為には、絵里が「確実に勝てる正攻法」
を使ってくれなければ――
「……おーいおい」
それ――風属性の『重圧』を予測して放った秋華の『蒼風』は、絵里の体に届く前に散開された。
『中和』。
この時点で秋華の凌辱は決定し、彼女に賭けていた観客から歓声が沸き起こる。
秋華は観客席に向かって中指を立てた後、次の詠唱に入る。
(こーなったら、引き分け狙いで――!)
ロッドの両蛇に紅蓮の炎が纏い、渦を巻いて絵里を襲う!
秋華は、始めから予定していた『焼却』を発動させた。
絵里の周囲で二本の炎は膨れ上がり、彼女の体に降り注いだ。観客席から歓声が上がる。
「…………あのねぇ……。」
秋華はこめかみを押さえて、難しい顔を浮かべた。
炎が止んだ後に現れたのは、服の裾一つ焦げていない絵里の姿。
秋華が一番望んでいなかった結末だった。
(いくらなんでもあれはないっしょー、あれは……)
切ない声で喘ぎながら、目にかかる前髪を手櫛で振り払って秋華は胸の内で吐き捨てた。
全力で倒されるのなら負けを認めるが、こんな終わり方は納得がいかない。
凌辱される事は大会のルールなのであっさり受け入れる事が出来たが、不完全燃焼で終わった事
に対してずっと怒りの炎がくすぶっている。
(くそー、次に会ったら絶対コテンパンにしちゃる)
両手に別々のペニスを握り締め、秋華は心に誓った。
「おら、休んでないで腰振れ」
「ふ、太いっ……太くて固いのおっ……」(やかましいっ、バカ。)
「どうだ、美味いか?俺様の精液は」
「もう……すっごく濃くて……おいしい……」(んなわけねーじゃん。何考えてんのさ?)
「くっ、出る……っ」
「ああっ……熱いっ、熱いのおっ。体が火照って……もう……」(何発姦れば気が済むのさ、こいつ
ら……)
実際の態度と正反対の事を考えながら、秋華は嬲られ続ける。
抱かれる事は大好きだが、これだけ人数が多いといい加減飽きてくる。
(あ、そーだ。また来年も出よー……)
形の整った胸で男のペニスをしごきつつ、秋華は何となく決意するのだった――
TEXT BY 四季