Aブロック第三試合
「えっと、頑張らせて頂きますわ・・・」 |
vs |
![]() rieza<水> |
1turn | ラミィ 水水風地 魔法未発動 AP→4+2=6 DP→4+2=6 リーザ 風風水水 魔法発動『雷撃』 AP→13+2=15 DP→3+2=5 |
rieza Win!! |
2turn | ラミィ 水水火火 魔法未発動 AP→4+2=6 DP→4+2=6 リーザ 水水地地 魔法発動『泥流』 AP→13+2=15 DP→3+2=5 |
rieza Win!! |
3turn | ラミィ 火水風地 魔法発動『中和』 AP→0 DP→∞ リーザ 水水水地 魔法未発動 AP→4+3=7 DP→4+3=7 |
draw |
勝者 リーザ・ローレンス!
![]() |
「すみませんが、私も負けられないんです」 |
敗者 ラミィ・スティアーク!
ボロ雑巾とでも言うにふさわしい存在があった。
顔は幾度流されたか分からない涙でクシャクシャになっていた。
肢体には、今さっきまで服であっただろうと思われる布切れが、あちらこちらと裂かれた状態で身体にまとわりついているだけだった。
身体中には男達にもみくちゃにされてついた痣と、幾度も容赦無く降り注がれた陵辱の証でもある精液がこびりついていた。
精液の方はあまりにも量が多く、その女性の内股にはドス黒い血がこびりついている。
「・・・かはっ、・・・ごほっ」
ラミィはいまだに自分のノドの奥に引っかかっているような、そんな精液を吐き出そうと必死にせき込む。
胃が激しく収縮し、ポンプの役割とはたそうとするけれど、ラミィの口からこぼれてきたのは唾液と胃液が混じった物だけだった。
びちゃりと音を立て、その液体は石畳に吸われていく。
「・・・っ」
自分の胃の奥の奥、吐き出せない所まで男達の精液を飲まされた事に、ラミィは改めて吐き気を覚える。
「うぐっ・・・ぇっ・・・っ・・・」
本当は指を突っ込んででも吐き出したかったが、その指先ですら陵辱の洗礼によってねっとりと湿り気を帯びていた。
ラミィは壁に頭を押し付けるようにして、必死に吐く動作を繰り返す。
もはや、胃液も出てこなかった。
「・・・こんな・・・どうして・・・」
ひとしきり吐く動作をした後、うめくようにつぶやきながらラミィは再び立ちあがる。
身体中に痛みを覚えながらも、それでもラミィは足を引きずるようにして力無く通路を歩いていく。
彼女の胸の中には、少しでも早く闘技場から離れたい気持ちで一杯だった。
「・・・いたっ!」
歩くだけで、ラミィの股間はジンジンと痛みを訴えてくる。
休み無く犯された意識は朦朧とし、ともすると倒れてしまいそうになる。
そんな苦しみを抱え込みながらも、ラミィは暗い通路を歩いていく。
陵辱された身体を引きずって。
ラミィが大会への参加を決意したのは、たいした理由じゃなかった。
貴族が開催する魔法使いの大会。
それさえ優勝できれば、初恋の彼にふさわしい人間になれる。
幼い頃からの淡い恋心に、自分なりの決着をつけるための勇気が欲しかったからだ。
男性に告白するよりも、大会に出る事が気が楽というのは、いじましいまでの恋心からなんだろうか。
そのあたりは端から判断は出来なかったけれども、本人は優勝するつもりで意気揚々と大会の会場へと向かっていった。
「思っていたより、こじんまりとした会場なんですね」
ラミィは会場を見るなり、そんな事をつぶやいた。
けれども、それは彼女の見識違いであった。
ラミィの頭の中には、草原の合戦場よりも大きな会場が勝手に思い浮かばれていたからだった。
「あら、あなたも参加者?」
ラミィが入り口から入ろうとした途端、後ろから気さくに声がかけられる。
いつか戦うかもしれない相手に対し、ラミィは笑顔を浮かべて振りかえった。
「はじめまして、わたしはラミィと申します」
しかし、気さくに声をかけてきた女性はそんなラミィの態度を鼻で笑った。
「あなた、何も知らないって顔してるわね。・・・まぁ、知らぬが仏とは言った物かもしれないけれど」
ポンポンとラミィの肩を叩くと、その女性はそのまま入り口の奥へと進んでいく。
光が入り込まないようになっているのか、女性の姿はすぐに見えなくなった。
一人取り残された形で、ラミィはポツンと立ち尽くす。
「あの・・・」
しばらくの間、ラミィは女性が姿を消した方向を見ているだけだった。
けれども、そこで意を決したように歩き始める。
「どっちにしても、いつかは敵になるかもしれませんですよね」
少しばかり意地の悪い女性の事をそうやって忘れ、ラミィは自分の戦いに赴こうと自分に喝を入れる。
「いきますわっ」
入り口を通り、そのままラミィは暗がりへと歩を進めていく。
その暗がりを歩いているだけで、身体をしめつけるような圧迫感がラミィに襲いかかってくる。
それでも、ラミィはなけなしの気持ちをかき集めて歩き続けていく。
「待ってて・・・」
呪文のように、想い人の事を思い浮かべながら、ラミィは暗闇を凝視する。
石畳の通路には小さく足音が響いていく。
そのままどれだけ歩いただろうか。
時間の感覚も空間の感覚もいい加減になってきた頃、暗闇の中に光がぼぉっと浮かび上がってくる。
「来たね。ラミィ・ステイアーク」
光源から、重々しい声が響いてくる。
男とも女ともつかない、老人のしゃがれた声が。
その声に当然の如く不気味さを覚え、ラミィはそこで立ち止まる。
「ここで恐れていては栄光など掴めぬよ・・・感覚を超えた所で自分の道を選べる強さが無ければならないのだから」
「えっ・・・?」
言葉の内容を理解できず、ラミィは疑問を顔に浮かべる。
「素養こそはあれど、よき師に逢えなかったのが不幸であったやもしれぬ」
「あ、あの・・・」
ラミィの意思を完全に無視して、光は淡々とそれだけを言葉にする。
ますます状況が理解できなくなったラミィは、思わず光に向かって間の抜けたような呼びかけをしていた。
「ラミィ・ステイアーク」
「は、はいっ!」
光の呼びかけに、ラミィはかしこまったように返事をする。
「ここから先は戻れぬ道。汝に気持ちがあるならば、この輝きに手をかざすがいい」
ラミィはそこでまじまじと光を見つめる。
光は蜃気楼のようにゆらめき、二度と同じ形は見せない。
うつろう世界の森羅万象を示すかのように、ただ揺れている。
しばらくの間、ラミィは輝きを見つめてから、おずおずと手を伸ばしていく。
「・・・っ!?」
瞬間、歓声の中にラミィは放り込まれる。
試合の内容は一瞬だった。
ラミィが結んだ印は効力を発する事なく、対戦相手のリーザが完成させた呪文の前になすすべなく叩きのめされた。
「すみませんが、私も負けられないんです」
リーザは静かに祈りの印を切り、感情を押し殺した声でラミィに話しかけた。
「・・・私、負けてしまったのね」
始めて魔法を使っての戦い、条件そのものは二人とも変わっていなかった。
ただ、本来ならば人と争うのが得意じゃない性格をしているラミィと、何か目的の為に戦っているリーザの心の強さが、そのまま結果になった。
「では・・・」
リーザはラミィに背中をむけ、少しばかり足早に闘技場を離れていく。
その後姿を見ながら、ラミィは涙をあふれさせる。
自分が負けたという事実が、告白するためのきっかけを無くしてしまった事がラミィにとっては何よりもショックだった。
「どうしたらいいのかしら」
小声でつぶやくと、ラミィはリーザがしたように闘技場を降りていこうとする。
「お前、何逃げようとしてンの?」
冷酷な響きを持った男の声がして、ラミィは後ろから腕を引っ張られる。
とっさに何が起こったのか理解できないラミィは、その勢いで闘技場の床へと身体を叩きつけられるように転んだ。
「うくっ・・・何を・・・っ!?」
今さっきまでリーザとラミィが戦いをしていた闘技場には、数人の男性が全裸で立って床に倒れているラミィを見下ろしていた。
さらに、その闘技場に向かってスタンドから男達が数十人・・・いや、百人に届くか届かないかといった人数が集まってきていた。
「何をって・・・ラミィちゃんは知らされてないみたいだねぇ。ゲハゲハっ」
ラミィの問いかけに、全裸の男達はその肥え太った醜い体躯を揺らしながら、下卑た笑い声を盛大にあげた。
「知らされる・・・?」
その雰囲気が尋常じゃない事は、いかにマイペースなラミィでも感じた。
しかしながら、その男達の目的が未だに分からないラミィは少しばかり物事の推移を見ているようであった。
「おいおい、本当に知らないみたいだぜ」
「どちらにしても、我々は楽しませてもらうだけですけれどね。ぶぷぷっ」
物語の中でオークという種族の話がある。
人間と同じように二足歩行をし、手には武具を使いこなす文明を持っている。
が、その手先はあまり器用ではなく、醜悪な体型にブタの顔がついているという。
ラミィの視界には、そんなオークの群れが映っているかのように感じられた。
「いャっ・・・」
そんな裸体をさらしている醜い連中が段々と距離をせばめてくる。
ラミィはほとんど反射的に自分の身を守ろうとして、手をかざしては慌てて魔法の印を結んで行く。
「水の精よ、麗しき命の源よ、大いなる癒しの力よ、清めの洪水よ・・・ここに力を現して、私を守って!」
この世界で魔法を学ぶ時、最初に資質があるかを確かめられる。
四則とも言われている水・土・火・風の力を、それぞれ四乗する呪文を実際に行使できるかという物である。
逆に言うと、これが出来ない人間は呪文を制御できないのである。
ラミィは自分が今実際に使いこなせる事の出来る魔法で、この場所を切り抜けようと判断する。
けれども、ラミィの結んだ印には力が集まってこない。
「・・・ぇっ、どうしてですの!?」
まるで魔法の力を抜かれたみたいに、指先に光が集まってこないのである。
その現実に、ラミィは慌てた声をあげる。
「んぷふっ、本当に何も知らないんですねぇ」
「ぇっ?」
男の一人が狼狽しているラミィに近付き、その腕をグッとつかみ上げる。
すでに汗をかいているその手が触れる気持ち悪さに、ラミィは反射的に身体を動かしていた。
「やめてくださいっ!」
ガスッ
その華奢な身体のどこにそんな力があるんだろうと思わせるような音をあげ、ラミィはその男の足を蹴りつけた。
「おぎょーーーーっ、痛い、痛い!」
その男は慌ててラミィから手を離し、自分の足を抱えて飛び跳ねる。
そんな一連の様子を見て、周りの男達の間に少し戦慄と歓喜が走った。
「この闘技場にはちょっと仕掛けがあってな、三回しか呪文が唱えられないようになってるんだよ」
一人の男が、ラミィの焦りを誘おうと丁寧に説明をする。
正確に言うと、ラミィが戦いの前に光に触れた事によってちょっとした盟約が交わされていた訳である。
その仕掛けに気がつき、その盟約を破棄するためにすべての魔力を使えばその盟約は壊れる代物である。
が、そんな事をしようとすれば対戦相手の魔法によって自分の身体がどうなるかは保証ができない。
何故なら、その盟約によって呪文で大きなケガをしたり、命を落とすという事が無くなっているからだ。
「負けた奴にはペナルティがあるのは、どの世界でも一緒だろ?」
「・・・そんな・・・っ」
ラミィはオークのように醜悪な貴族に完全に囲まれ、絶望感にさいなまれる。
戦士とかでもない限り、たとえ相手が無防備な一般人であってもこの数を切り抜ける手段は存在して無いだろう。
ましてや、ラミィには頼りの呪文は無いのである。
こんな男達に捕らえられて、罪人のように処刑されてしまうのだろうか。
「嫌っ、嫌ぁっ!」
自分が殺されてしまう事を考えると、ラミィは平常を保てなくなる。
それが絶望的な状況なら、なおさらとも言えた。
「おらっ、おとなしくしな!」
男達が群れをなして動きを開始した。
完全にラミィを取り囲んだ状態で、じわりじわりと距離をせばめながら腕を伸ばす。
「っ!」
ラミィはその腕を必死に避け、手で押し返しながら抵抗する。
「やめて、やめてくださいっ・・・!!」
しかしながら、そんな抵抗も時間の問題だった。
完全に距離が無くなったラミィの身体を男達はいいようにもてあそび始める。
パァン
景気良く頬に入った一撃に、ラミィの顔はじんわりと赤みをおびる。
その間にも四肢はそれぞれ別の男につかまれ、ラミィは身動きが取れなくなる。
「離してくださいっ!」
そう叫ぶラミィの顔が、次の瞬間には苦悶に変わる。
「かはっ・・・」
誰かがラミィの腹部を殴りつけ、そのまま悶絶させたからだ。
ビリッ、ビリビリッ
服が力任せに引き千切られ、ラミィの胸も秘所もすぐに露出させられる。
「今日の一発目ッ!」
すでに準備の出来ている男はラミィの腰に手を回して、そのお尻ごと抱え込むようにして自分の身体を密着させていった。
みしっ、めりめりっ
「いたあぁぁぁぁぁっ!!」
身体が裂かれるような激痛に、ラミィは絶叫をあげた。
始めての痛みと、こんな場所で獣に蹂躙されるかのように犯されたショックで、そのまま気を失いかける。
「それでは、こっちもはじめるとしますか」
ラミィの後ろに立っていた男がそうつぶやくと、両手でラミィの尻を容赦無くわしずかみにする。
「ひぃっ!」
変な風にお尻に力をこめられ、ラミィは情けないような顔になる。
そんな顔も、次の瞬間にはこわばった恐怖の表情へと変貌する。
ピタリとあてがわれた肉棒が、ラミィの後ろの穴へと侵入しようとしているのだ。
「やめてくださいっ、そんなぁっ!?」
ぐっ・・・ぐぃっ・・・
身体中を拘束されたまま、ラミィは必死に力を込める。
それがますます肉棒の侵入を拒み、ミリミリとした激痛を与えてくる。
「びぐっ・・・うぇっ・・・」
ラミィはたまらず、そこで堰を切ったように涙を流し始める。
「抜いてください・・・うあっ・・・」
「馬鹿が、何を今更言ってるんだか!」
必死の訴えは男の罵倒と、ラミィの股間で鮮血がはぜる音に掻き消える。
「いだぃよぉ・・・うぁぁっ・・・えっ、えっ・・・」
しかし、泣きじゃくるラミィの顔は男達にとってますます興奮させる要素にしかならなかった。
「・・・アソコが裂けちゃうよ・・・ぁぁぁっ・・・」
それが、長い陵辱の幕開けだった。
知らなかった。
こんなに華やかな大会の裏では、恐ろしいまでの現実が待ちうけている事を。
ラミィがどんなに泣いて、叫んで、許しを訴えても、男達は食べ物に群がる孤児のように身体中を嬲り尽くした。
ワキの下とか、うなじとか、普通なら考えもしないような所ですら精液まみれにされていた。
「・・・痛い」
通路を歩きながら、ラミィは力無くつぶやいた。
そんな彼女の内股には、また精液がこぼれてつたっていく。
ただ、ラミィは自分の好きな人に逢いたいだけだった。
それも完全に身体中を汚されてしまった今ではかなわない。
「こんな・・・みじめです・・・」
入り口をくぐった時に中々辿りつかなかったように、ラミィは今自分がどれだけ歩いているのかがわからなかった。
体力の限界はとうに来ていたけれど、ただただ気力で足を引きずり続けていた。
これからどうするべきかも決めかねていたが、それでも歩いていた。
暗闇の中をずっと、ずっと・・・。
TEXT BY シルスキーDDR
移転記念小説として頂きました。多謝&ダンケ!
musの字も驚いたという陰湿な描写が素晴らしいです(笑)。