10.バレンタイン(心からの祝福を・・・・・・)

ウィルカ「うふふ・・・・・・アリスちゃん今年も沢山もらえたね?」
アリス「ちょっと、関心しないでフィル、あんたもちょっとは手伝いなさい!!」
フィル「な、何で僕が手伝わないといけないんだよ・・・」
フランム「男は頼りがいがなければな。」
フィル「そんなぁ〜」
ウィルカ「フィルさんも災難だったね・・・はい。ちょっと安いけどチョコレート。」
フィル「え、僕に・・・・・・?」
アリス「ちょっとー、私の目の前で浮気だなんていい度胸してるわねっ!!」
フィル「え、何怒ってるんだよ・・・・・・?」
フランム「ふ、フィルも大変だな・・・」

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タン(犬)「ピクッ、ピクッ・・・・・・」
フェリル「あーっタンちゃんがチョコ食べたら白目剥いて泡吹いちゃった!?」
タン「フェ、フェリル・・・・・・(汗)」
キルケー「やれやれ、また何食わせたんだ?」
フェリル「あ、キルケーさんやリエッタさんたちの分もあるよ?」
リエッタ「いや、あるって・・・・・・」
クリオ「ボク達もこれ食べたらああなるんじゃ・・・・・・?」
キルケー「全くだ、だからあれ程ネギを入れちゃダメだって何度言ったらっ!!」
リエッタ「キルケー、だから多分そういう問題じゃないと思うんだ・・・」
クリオ「本当、勘弁してよねぇ・・・。」
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アカリ「ジャスティスレッド只今参上!!」
子供たち「わーっ!!」

レヴィエル「今年も大好評のようだな・・・ありがとう、エルザ。」
エルザ「いえ、私は日ごろのお礼がしたかっただけですので・・・」
レヴィエル「いや、その気持ちだけで私は十分嬉しいよ・・・・・・」
エルザ「シスター・・・。」
レヴィエル「・・・・・・それに」

黒耀「ユマ、そこで照明を。」
ユマ「りょーかいっ」
15「よし、スモーク炊くぞ!!」 アカリ「くらいなさい、必殺ジャスティスキーック!!」
シェンナ「わーやられたー!!」

子供たち「わーーーーーーっ!!」

レヴィエル「こんなに喜んでる子供たちの顔をみれるだけで、私は十分幸せものだ・・・そうだろ?」
エルザ「・・・・・・そうですねっ」


アカリ「正義は勝ぁーーーつっ!!」

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ガーウェイン「え、俺にかい?」
ラフィニア「う、うん・・・・・・ちょっと派手だったかな?」
ガーウェイン「いや、丁度いいよ・・・ありがとなラフィ、似合うかな?」
ラフィニア「うん・・・とっても似合うよ。あ、それと・・・これ、ウェン君に。」
ガーウェイン「チョコか、ありがとな。」
ラフィニア「・・・うんっ。」


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アルベール(アリエの兄)「え、これを私にかい?」
アリエ「ええ、兄さんにはいつも勉強とか教えてもらってるし・・・」
アルベール「ははっ、私なんかに聞かなくてもアリエは十分出来るじゃないか。」
アリエ「も、もう・・・兄さんったら。」
アルベール「まあ、アリエが折角作ってくれたものだ、これは有り難く使わせてもらうよ。」
アリエ「凄く似合うわ、兄さん。」
アルベール「ありがとう、アリエ・・・ん、ほらアリエ窓の外を見てごらん?」
アリエ「ああ・・・雪っ。」


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レイラ「ほう、今夜は雪か・・・。」
ディアーナ「レイラ・・・どうしたの?」
レイラ「て、まだ居たんかい・・・・・・まあいい、今日も飲み明かすか。」
ディアーナ「フフッ・・・何だかそんな関係に目覚めちゃいそうですよね・・・私達。」
レイラ「それは絶対無いから安心しろ。」
ディアーナ「くすん。」
レイラ「そんな事はどうでもいい。さ、今日も飲み明かすぞ。」
ディアーナ「はい・・・。」

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「リョウ君遅いなぁ・・・」

バレンタイン それは恋する乙女が思いを伝える儀式――――

「どうしよう・・・私、こういうの初めてだからチョコ上手く出来なかったよ・・・」

それは愛する者達が愛を確かめ合うしるし――――――

「ま、マフラーもあんまり可愛く出来なかったらなぁ・・・り、リョウ君怒らないかな・・・?」

それは尊敬するものへ感謝の気持ち―――――――

「ど、どうしよう〜な、何か凄く不安になってき・・・・・あ、雪――――。」

その想いは黒いキャンパスと白銀のデコレーションに彩られ、輝きを増していく―――――――。

「あ、リョウ君・・・ううん、私も今来たところ。」

そしてその輝きは―――――――。

フローラ「・・・あ、リョウ君、こ、これ――――。」

―――――――その想いが届く事を願って。



ギン「・・・雪がふってきやしたぜ。」
トウキチ「ああ、道理で寒いと思ったら。」
ヴァルガー「こ、凍え死ぬぜぇぇぇ〜〜〜へっくしょいっ!!」

ま、一部のバカ共にはそんなのはある訳ないんですが。


トウキチ「結局、何も準備できなかったようだな。」
ギン「・・・・・・・あぁ、お嬢・・・すまねぇっ。」
ヴァルガー「嗚呼・・・俺様のチョコレィトが・・・・・・
      元々はテメェ等が邪魔するからアリスたんに渡せなかったんだぞっ!!」
ギン「あぁ?んな小汚ねぇモンお嬢に食わせられるかいっ!!」
トウキチ「ギン・・・こいつに何も言っても無駄だ、こういう輩は実力で黙らせるのみっ!!」
ヴァルガー「やってみろ!?返り討ちにしてやるぜっ!?」

コリーナ「ここか?全身裸でうろつく変質者を目撃したのは!?」
女生徒「はいっ、寮長!!」

ヴァルガー「げ。ここ女子寮の近所じゃねーか!?」
ニスチェ「あっ、こいつらアタイ達の部室にいた奴じゃん!?」
ギン「なっ、アンタはこの前の!?」
レン「やっぱりこいつ等・・・変態だったんだな!?」
トウキチ「ち、違う!!俺等は違う!?」

レン・ニスチェ・コリーナ「「「問答無用ーーーーーー!!」」」
変態x3「「「うぎゃあああああああああああああ!!!」」」


そしてオチはいつもどーり。
――――そして。