アーゲン・ボルデ(人名)
グラッセン帝国の将軍の一人。
ノード戦役にて全権を任された。また、シルヴィアが白銀将軍となったおりにもまだ現役の将軍で居た模様。
アイギースの魔女(人名)
本名不詳。マギの師匠の老魔女。
蔵書が豊富で、少なくとも知名度は高い模様。
アイリス・リッチェ(人名)
女神官。レティシアの冒険者時代の仲間。まだ幼ないと言っていい年齢の少女だが、僧侶としての実力は確か。
はぐれ地竜との戦いで死亡。
アイリッシュ・ヴァイザー(人名)
アッシュ・ヴァイザーが「アッシュ卿」の身体を捨て、新たな転生のための依り代として使用した人造生命(クローン)体。
マーベラスメイガスの優勝者アイリスの細胞をベースに作成されたため本来ならばかなりの実力者であるが、その世間一般における評価はきわめて低い。
澱みの塔崩壊時からしばらくはこの姿で過していた模様。
アグネス(人名)
グラッセン首都の市街地にある孤児院のシスター。
帝国領内連続婦女暴行事件の被害者の一人。
アズマ神道(用語)
ソンロンなど、東方のごく一地区でのみ信仰されている地方宗教。主神はヤワト神。
ヒミカなどが信仰。
アッシュ・ヴァイザー(人名)
暗黒大陸ミレニアに住む、不老不死の噂もある貴族。通称「アッシュ卿」。
女魔道士たちの実力を競わせ、敗者に凌辱を与える催し「マーベラス・メイガス」を開催していた。
実は《評議会》の一員であり、気が遠くなるほどの長い年月を生き続けている人物。
アマール・セルティックアーツ(人名)
女魔術師。
サプリームソーサレスで前人未到の三連覇を達成した。
だがその翌年の大会では敗れ、さらに翌年の大会では完全に自我を失った人形の様な状態でサプリームソーサレス開催委員会の手駒としてイシュタルと共に登場。更に翌年の最後のサプリームソーサレスにて巨大な魔道兵器「アルティメット・アマール」としてマギの前に立ちはだかる。
実はサプリームソーサレス委員会による洗脳と人工的な魔力注入の結果造られた人造魔術師である。元は単なる農家の娘で、借金の方に売られる形で委員会に引き取られた。
マギによってサプリームソーサレスが大会ごと抹消した後は実家で多くの弟たちと苦労しながらも幸せに暮らしている。レナードという恋人が居る模様。
アルデダイン・ゴールドバーグ(人名)
グラッセン帝国の将軍の一人。実直な武人。
アレクサンドル・マーキス・フォン・フォイエルバッハ(人名)
エレノアの兄。通称「アレックス兄様」。
フォイエルバッハ家の嫡男で、表向きは「騎士になりたい」というエレノアの夢をただ一人応援する妹思いの優しい兄であったが、心の中では己以上の騎士としての才を持つ妹の存在を苦々しく思っていた。
やがて他の四人の弟らと共謀し、湯浴み中のエレノアを襲い性的な弱みを握ることで服従させようと企むが、襲いかかったところで侍女に見つかり未遂に終わり、他の兄弟ら共々家を勘当される。これによりエレノアは家督を継くこととなった。
イシュタル・フィリア・ハザル(人名)
「黒の魔女」の本名。イモータルの両親から生まれたため、生まれも育ちも高次元の存在。やる事なす事全てイレギュラー。時間軸的に見ればバグのような存在。
全ての属性を制御する魔力を持つ。
終了時から数えて七大会前のサプリームソーサレスに乱入する形で出現し、気に入った相手を犯し、そうでない相手を惨殺し大会を中止に追い込んだ。三年後、再び同大会に出現した際は三対一の変則勝負に敗北し凌辱の憂き目を見た後、大会委員会によって鹵獲され、実験奴隷として扱われる。
翌年の大会にて、委員会に操られた魔道兵器としてアマールと共に決勝戦でディー家の双子と相対するも破れ、その後エルに付き従いその伴侶となり、一抹の幸福を得る。
しかし、最後のサプリーム・ソーサレスにてマギとグリニウスが大会の存在そのものを抹消したことでエルとの出会いという事実も同時に抹消されてしまったことから、グリニウスを恨み倒す為に付け狙う。
インゴ(人名)
ノード戦役の折にノード王国を荒らしまわっていた山賊団の頭目。
ヴァニシュメンツ(組織名)
世界を「消滅」させようと企んでいる組織。少数精鋭であり、さほど大きな勢力では無い。
構成メンバー全員が何らかの理由で世界を消滅させたいと願う歪んだ心根の持ち主たちで、リーダーはレスタト・レス。
ヴァニラ・カンザス(人名)
グラッセン革命共和軍所属の女兵士。負傷捕虜として帝国軍の捕虜収監用の前線天幕に収容されていた。
連続婦女暴行事件の被害者の一人。
ヴァリシアン族(種族名)
エーベルの地に住む有角族。体格・寿命は人間族と大差ないが、浅黒い肌と明るい髪を持ち、男女ともに非常に身体能力に優れ戦闘力が高い。
額には頭蓋骨が変化した1〜3本の角を生やしており、長さは1〜5インチ程度。統計的に角の数が多い個体ほど戦闘能力が高いと言われており、生まれ持った角の数によってある程度の身分差も決定される。伝説には五本角のヴァリシアンが存在したと伝えられており、英雄として祀られている。ヴァリシアンの角自体に特殊や魔力などは無いが、希少価値があり宝石以上の高値で取引される。
主に農耕と狩猟で生計を立てており、文明的な生活はあまり好まない。亜人間種の中ではエルフ以上に排他的な性質を持っており、異種族との接触を極端に嫌う。
ヴィッター・シャッセン(人名)
大陸中を荒らしまわった「ヴィッター盗賊団」の頭。若い頃はノード王国のインゴ山賊団にて副頭目を努めていた。
邪悪だがならず者離れした技量と力量の持ち主で、犯した女をわざと殺さず見逃し、復讐に訪れたところを返り討ちにして再び犯すことを無常の喜びとしている。
かつて幼少期のキリコもその毒牙にかけ、キリコの仇となったが、グリューネワルト騎士団創設直後のグリューネ一人に盗賊団ごと成敗される。
ヴィルフリート傭兵団(組織名)
大陸に名を馳せた最強の傭兵団。
最強傭兵がかつて所属していた傭兵団としても有名。
バリアンツとの決戦で構成員の大半を失い、瓦解する。
ウズ(用語)
獣人らの棲むマルト島で、原住民の獣人らが信仰している森の精霊神の名。
ミオなどが信仰している。
エーベル(地名)
ユニカン南東に浮かぶ島で、有角の戦闘民族ヴァリシアン族が在住している地。厳密には国家ではない。
ヴァリシアンは異種族との交流を極端に嫌うため、半鎖国状態。
エス・エーディー(人名)
ディー家の長男。
本名はエスターク・アレクシャール・フォン・ディー。
当主となるべく育てられた重圧と、己よりも才のある双子の弟と比較されることに耐え切れず、家を捨て出奔した。
その後、魔道暗殺者サティス・スコルピオの元に弟子入りし、その卒業試験として「女装してサプリーム・ソーサレスに参加し、優勝して表彰の式典にて運営委員らを殺害する」ように言いつけられる。決勝まで勝ち進むもその決勝で弟エルと再会し、有耶無耶のうちにアマール&イシュタルを相手に戦うこととなる。
戦いの後は、兄弟の再会は無かったことだけが確認されている。一説にはその後、何者かの呪いにより本当の女になってしまい、それを解くための旅を続けていたという。
卓見力で相手の行動を見抜くのが特技だが、その割にはエルの気持ちには気付けず、一方的に嫉妬していた。
エスプレッソ・フォン・ディー(人名)
ディー家出身の女魔術師。
軽い気持ちでマーベラスメイガスに出場し、一度はチャンピオンメイガスの座に就くも、二度目の防衛にて引き摺り下ろされ凌辱を受けた。
その存在感の無さは特筆に値する。
エドヴィン(人名)
時空神グリニウスに仕える、グリニウスの分身「ヒペリオン」の一体。首輪をつけた少年の姿として描かれる。
「現在」を司り、「過去や未来に関する干渉を現在に反映させる」能力を持つ。
他の二人のヒペリオンの能力を現在に反映させることだけが能力であるため、人間として生まれ変わった際にはヒペリオンとしての記憶と知識があること以外は完全に通常の人間として生まれた。
ヒューベルの項も参照。
エミリア(人名)
グラッセン首都の市街地にある雑貨屋カンザスの看板娘。
帝国領内連続婦女暴行事件の被害者の一人。
エヌヴォア十二神(用語)
今では古代神として扱われている十二柱の神々。オライオン十六神教の神々と違い、かつて実在した。
創造神エヌヴォアを主体とし、その分身である十二の神々が様々なものを司る。
時空神グリニウスの策謀に掛かり封印されるが、この際にグリニウスも一時的にヒペリオン三体と分離する事態となり、ヒペリオンらはそれぞれ別々の時代に人間として転生した。
ルクレティウス、セラウニウス、アルフォヌスス、マウロリクス、フラカリトリウス、アルバテグニウス、デューテロニス、アリスタルコス、ラングレヌス、アルヘニウス、ポリュグノトス、アスクレウスの十二柱。
エリス・アバタール(人名)
女魔術師。サプリームソーサレスの優勝経験もある、強力な魔術師である。
師匠であるメリールゥとシルヴィアが旧友であり、修行時代に何度も顔を合わせた。その縁でシルヴィアにスカウトされ、第二次グラッセン戦役にて、皇女軍の前衛一角を勤めた。
その知名度によって集まった二千人の魔道士部隊を率いて共和軍を翻弄したが、罪人軍師の知略に敗れ去り、まるでサプリームソーサレスで負かした女らの怨念を一身に浴びるかのごとく男たちに犯された。
エル・エスディー(人名)
ディー家の次男。
本名はエルサイス・サリオン・フォン・ディー。
失踪した双子の兄に代わり、ディー家を継いだ。その才能は兄以上。
表彰の場で主催者を襲おうとする暗殺者たちを未然に打ち倒すためと言う(ただしエル自身は家に反発して真逆のことをしようと画策していた)名目で、女装してサプリーム・ソーサレスに出場し、決勝で兄エスと対峙するも、有耶無耶のうちにアマール・イシュタルのコンビと戦うことになってしまう。
戦いの後は奇縁によりイシュタルと結ばれるが、マギとグリニウスがサプリーム・ソーサレスを存在ごと消滅させてからはその事実も無くなった。
相手の心を読むテレパスを得意とするが、兄に対して使っていたのかどうかは不明。どう考えてもブラコン。
エレギン(地名/国名)
グラッセンの東に位置する王国。通称「炎の紋章の国」。大陸有数の戦力を誇る「炎騎士団」が有名。
大陸最古の歴史を持つ由緒正しき国家であり、国民性は非常に誇り高く、良く言えば伝統を重んじ、悪く言えば頭が固く古臭い。特に女性が戦場に出ることに関しては激しい忌避的価値観を持つ傾向があり、女性の騎士などは存在も許されず、もちろん国家最高戦力である炎騎士団にも女性の団員は一人も居ない。
女帝ブリュンヒルデ即位時の国王はプロージェ。
エレノア・マーキス・フォン・フォイエルバッハ(人名)
グリューネワルト騎士団の一人で、守備隊長を務める。『戦場の重戦車』の異名を持つ、鉄壁の防御力が自慢の大柄な女騎士。
グリューネのヒュペリオン家と同格である侯爵家の出身であり、グリューネを除けばグリューネワルト騎士団の中で最も『騎士らしい騎士』であると言える。グリューネの副官的存在を自負しており、実際それに近い立場に居ると言って良い。
不祥事を起こし追放された五人の兄に変わり侯爵家を継くが、その際に信頼していた実兄らに裏切られ湯浴み中に襲われたことがトラウマになり、身体のラインを見せない無骨な鎧を手放せなくなる。そのコンプレックスを払拭してくれたグリューネに対して深い恩義を感じており、ほぼ崇拝や恋慕と言って良い感情を抱いている。ただし上司の破天荒な言動に関しては部下として嗜めなければならぬと考えてもおり、半ば無駄と知りつつも頻繁に意見や反論も試みる。
第一次グラッセン戦役で最強傭兵に破れた二人目の隊長格となり、捕虜として凌辱の憂き目を見る。辱められた騎士団員の中では早々に心身ともに陥落し、共和政権幹部の命令に自ら積極的に従う、文字通りの雌奴隷となっていた。
九年後の第二次グラッセン戦役でもヨブトリの命令を妄信して最強傭兵を倒そうとするが、テルミットに叩きのめされ正気に戻る。元々テルミットとは団において最も反りの合わない犬猿の仲であったが、この件をきっかけに深く親交するようになった。
その後は、多くの元騎士団員らが帝国を離れていった中、帝国将軍の一人として就任し、人材不足が深刻であった初期ブリュンヒルデ政権を支えた。
オイゲン・フォン・アダルベルト(人名)
グラッセン帝国の将軍の一人。かつては猛将として名を馳せたが、今はほぼ隠居に等しい老将。
黄金騎士団(組織名)
《大公国》所属の騎士団。
大陸四大騎士団のひとつで、兵数は世界最大数の規模を誇るが、個々の技量は他の三騎士団よりは数段劣る。
構成員全員が黄金の鎧を身に纏っている。
オライオン十六神教(用語)
この世界に広く流布している宗教の一つ。オライオン神を主神とし、その他、様々な存在を司る十五柱の神々による多神教。開祖はカティナ・マシュー・フォレイン。
古代神であるエヌヴォア十二神が封印された際、当面必要な宗教としてカティナが創作し流布したもので、これらの神々は実在しない。
オルフェナ・ローウィー(人名)
女神官。第二次グラッセン戦役において、皇女軍の一軍団長を務めた。
実はオライオン系メルカバ派教会から皇女軍に送り込まれた間者であり、ブリュンヒルデ皇女の能力やカリスマ性が教会の邪魔になるようならば殺せと命じられていた。しかしオルフェナはブリュンヒルデの持つ不思議な魅力に個人的心酔し、教会には常に嘘の報告を送り続け、皇女軍躍進の一因を担った。
軍の指揮官としてはトリッキーな用兵を好み、共和軍を大いに撹乱させたものの、罪人軍師の知略には通用せず敗れた。捕虜として敵兵士に凌辱されながらも、共和軍が土壇場で強力な軍師を味方につけたこと、このままでは皇女軍は敗北を喫するであろうことに誰よりも早く気付いたが、凌辱され続ける身ではそのことを皇女に伝える術も無く皇女軍は壊滅することとなる。
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