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クォー達は　龍神の迷宮　最下層　を　無難　に進んでいる・・・

アイテム　ロウフルスニーズ　光る鍵　鬼の仮面　秘密の鍵　クリムゾンブラスター　完璧な地図　黒鰐のガードル
プニノシザー　綺麗な地図　？奇妙な物体　プサイのリュック
ロウフルパスポート　Ｃコイン　ぼったくり渡航券　Ｂコイン　Ａコイン

パーティＨＰ　166/166 (100%)
パーティ攻撃力　159
パーティ防御力　103
迷宮攻略値　100

クォー

N-神官戦士　　<無難>　龍紋　<Leader>

実力Lv　33	経験Lv　18	HP　66/66 残3	攻撃力　50	防御力　50
装備Lv　50	名声Lv　14	探索力　9	回復力　33	発言力　57
運勢Lv　20	才能Lv　20	経験値　390	成敗数　763	正常

オプション
｢重装」「信仰」

ティーチ

C-魔法戦士　　<大胆>　龍紋

実力Lv　30	経験Lv　12	HP　45/45	攻撃力　63	防御力　15
装備Lv　50	名声Lv　10	探索力　15	回復力　0	発言力　50(-15)
運勢Lv　14	才能Lv　8	経験値　318	成敗数　545	正常

オプション
「欺瞞」「淫乱」｢軽装」「開眼」「光源」　

エメラーダ

N-賢者　　<無難>　龍紋

実力Lv　33	経験Lv　20	HP　33/33	攻撃力　33	防御力　25
装備Lv　50	名声Lv　17	探索力　50	回復力　33	発言力　55
運勢Lv　18	才能Lv　20	経験値　390	成敗数　584	正常

オプション
「雇用」「光源」「信仰」「鑑定」　

ルビエラ

N-盗賊　　<無難>

実力Lv　44	経験Lv　12	HP　22/22	攻撃力　13	防御力　13
装備Lv　50	名声Lv　8	探索力　88	回復力　0	発言力　52
運勢Lv　18	才能Lv　10	経験値　330	成敗数　263	正常

オプション
「選別」「成長」　

おかしい、もう最下層の地図は全て完成している

何処を巡ってもワイズマンは見当たらない

もし徘徊しているにせよ、このさほど複雑でない最下層

何日も探索して影も形も見えないなどと・・・

一行が途方にくれかけていた時、

通路の向こうから、くぐもった声が聞こえてきた・・・

「へへへ、いい、具合だぜぇ…」

「ボスは追うなって言ってたけどよ、
こんな美味しそうな身体ほっとけるかってんだよ…
抵抗も出来ネェってわかってるんなら尚更だ」

「なァに、まだここにゃほとんど来てる女共ァいねぇ、
バレやしねぇよ」

「ぅ…ふぅ…ぐ……」

「おっとっと、気をつけろよ、きちんと支えてろ。
このアマの身体を床に着けたら、まーたボコンって砂まみれになっちまうぜ」

「わぁってるよ、色んな体位で楽しめネェのが残念だがな、
そんなの気にならんほどいいカラダだぜぇ」

「おら、よくもおいらの一張羅を灰にしてくれやがったな？
フルチンでアジトに戻れってのかよ。
オイラぁてめぇみたいな変態と違ってな、女犯す時以外は裸になんざなりたかねぇんだよ」

「あぅ…ッ…」

どう考えてもおかしい！

これはこの迷宮では聞き慣れた会話、

即ちならず者どもが女を凌辱している様子だ

雄性種絶命の力場が設けられたこの最下層で、何故！？

どうやら真相に近づいてきたようだ・・・

一行は声のする方へと、いざ足を進めた

「！！」

見ると、なんと数人のならず者達に、

あの"裸身のくのいち"が凌辱されている！

「げぇっ！？」

「ク、クォーパーティ！くそったれ！
龍神のでかすぎるナニにかけて、俺らが100回死んでも勝てやしねぇ！」

ならず者達は一行の姿を確認するや、

"裸身のくのいち"をその場に残して全力で逃げ散った

残された"裸身のくのいち"は、ぐったりと倒れている

かろうじて生きてはいるが、かなり衰弱しているようだ

ともあれ事情を聞きたい

クォーは回復してやろうと"裸身のくのいちに"手を伸ばした

｢無用…私に触れ…るな…
丸裸になりたくなければ…な」

言われて、クォーは慌てて手を引っ込めた

"裸身のくのいち"がゆっくりと上体を起こすと、

その付近の床がそっくり灰だまりとなっていることに気付く

と、"裸身のくのいち"は己の腕に付着していた白濁の液に口を近づけ、じゅるりとすすった

｢こんな…ものでも…多少は、栄養に…
血肉…ほどでは無いが…今は…体力を…」

怖気に身体が震えたが、この女には聞きたい事が山ほどある

まず、この"裸身のくのいち"とは何者なのだ？

なぜ雄性種絶命の最下層でならず者が活動できる？

そしてワイズマンは何故見つからない？

｢助けてくれた礼…だ、
お前達《冒険者》をここまで巻き込みたくは無かったが…答えてやる。

私の名は…ラシャ。
かつてセニティ王女殿下に仕えていた、従者騎士だ…」

そう言えば、かつてのセニティ王女のワイズマン討伐のおり、

セニティ王女ともう1人、ただ1人だけ生き延びた女騎士が居たと聞いていたが、

これまで何故か全く話が表に出て来なかった・・・

その女騎士が"裸身のくのいち"であったと？

｢三つ目の質問から答えよう。

ワイズマンは…もう居ない。
あれから何年経つのか、地下に居続ける身にては計り知れぬが、
セニティ王女殿下によってとうに討たれている…。
あんな者は、確かに恐るべき実力はあったが、ただの野心にまみれただけの召還師、
《龍神》を操作して何かをしようとしていた用だが、
どんな下らぬよからぬことを企んでいたかすら、今となっては知れぬ」

うすうす気付いてはいた事だが、

やはりそう言うことだったのだ

一行はラシャに話の続きを促した

｢そして、もう気付いた事と思うが…
『雄性種絶命の呪いなど存在しない』。

かつてのワイズマン討伐の折、私と王女殿下を除いた全ての兵士がワイズマンによって倒されたのは事実。
王女殿下はその事実を利用し、
ワイズマンの利用していた召還陣を常時解放させると、
『ワイズマンの呪いで、男が最下層に入ると死んでしまう』
『ワイズマンは生きているが、最下層からは出られない封印をした』
と言う二つの『事実』を捏造し、それをクルルミクの民に信じ込ませた…」

確かに、ワイズマンが既に居ないのならば、そのワイズマンのかけた呪いなど最早ありようはずもない

納得の行く話だが、納得出来ないこともある

そう

"何故そんなことを？"

｢全ては、王女殿下の策略だったのだ。
目的はただ一つ、『ハウリ王子殿下の国主継承儀式の阻止』。

『何故国主の資格は第一『王子』のみであるのだ？何故『女』と言うだけで、国主となる事が出来ない？
何の取り得もない弟より、優秀な己の方が遥かに優れた国作りを実行できる…』

王女殿下はそう考えられたのだ。
しかし、ハウリ王子殿下自身は、王女殿下を無邪気に慕う可愛い弟君、直接害するなど出来ようはずも無かった。
また力づくのクーデターを起こしたとて、国民はついて来まい。
ならばどうする？『王子に国主継承の儀式を行わせなければ良い』

はからずも、ワイズマンが"龍神の迷宮"を根城にした事が、王女殿下にその発想のヒントを与えてしまった。
ワイズマンを討伐した際、
『このまま後5年、迷宮が占拠された状態を維持できれば、ハウリ王子は継承儀式を受けられない』

建国以来一度も欠かさずに続けてきた、15歳までの継承儀式をこなせなければ、ハウリ王子殿下の君主継承権は消滅する。
　そうなれば儀式はもはや形骸的なものでしかなくなり、と同時に代々続いてきたこの特殊な王制もその根拠を崩す。
その上で、己が改めて『ワイズマンを討伐』すれば、国民は己を英雄視し、
また試練の迷宮を女の身でこなしたとなれば、試練の儀式そのものが名実共に形骸化したものであることの、大いなる証明となる。
そうなれば、その才覚が不明瞭でしかも本来なら王位継承資格を失ったハウリ殿下と、副次的にとは言え試練を既に果たし、
なお国民的英雄でさえある己と、どちらが国主として相応しいか。国民と元老院を説得する根拠と自信は充分にあった。

ならば────

『己が"ワイズマン"を作り出してやろう』と。
そのために、王女殿下は、グラッセンを利用し、────そしてあろうことか、ハイウェイマンズギルドと手を結んだのだ」

あまりに突拍子もない話だった

誰と誰が手を結んだと？

一国の王女が、まさか犯罪組織と！？

「ギルドを利用して、最下層に近づく者を阻もうとしたのだ。
そのために捏造された二つの『事実』さ。
おまえ達《女冒険者》はギルドのエサだったのだ。

男には入れない最下層、そして最下層から出てこない迷宮の主。
必然的に《女》が討伐隊に参加せねばならぬ状況を作り上げる事が出来る。
そしてそれは、ギルドのならず者共が迷宮を占拠し続けられることの充分な理由となる。
無論ギルドにも充分な旨みが出るように、定期的に『売り飛ばす女奴隷』を確保できるよう、
『女冒険者を集める』ふれをビルゴ王子殿下に出させたのだ」

「そして竜騎士団の大幅投入を許さぬために、隣国グラッセンに戦を仕掛けてくるよう仕向けさせた。
野心深き隣国の皇帝は、《ワイズマン事件》と言うクルルミクの世情不安を聞いてすぐにこの話に飛びついた。
そして戦が長引くよう、数多の間者を投入して、一進一退の小競り合いが続くようにと情報を操作した」

「無論、自身が即位した暁には、ギルドは跡形も無く滅ぼしてしまうつもりだったのだろう。
だが、こんな状況を何年も維持できるはずもない。
時にはギルドや怪物の網をすり抜け、お前達の様に最下層まで辿り付いてしまう者達もいるしな。
だが、そのような者達は、決して最下層から戻ってこない。恐らくは、王女殿下己が手づから────」

「私は家臣として、王女殿下を諌めたが、王女殿下は聞き入れて下さらなかった。
それどころか、幼少のみぎりより共に育った私が異を唱えるなどとは思いもしなかったのだろう、
全ての真意を私に語って下された上で、深く失望し、烈火の如くお怒りになられた。

当然そうなった以上、全てを知る私を生かしてはおけまい。
だが流石に、己が手を下すことは躊躇われたのか、王女殿下は実に遠まわしな方法で私を消し去ろうと考えた。
クルルミク王家に伝わる秘伝、《龍の灰》を私の身体に染み込ませ、その上で《龍神の迷宮》に放り込んだのだ」

「今の私は人間以外の、何物にも触れられぬ、触れたものは全て灰となる身体となった。
何も身に付けられず、何も持てず、何も食せない。
恐らくすぐに餓えて死ぬか、ならず者共の餌食となり売り飛ばされると考えたのだろう。
しかし私はしぶとく生き延びた。
素手で戦い抜けるほどに体術を鍛え、ならず者共の血肉を啜り、生き延び続けた…

しかし、私の生存を王女殿下に知られるわけには行かなかった。
表に出て誰かに事の真相を告白しようとしても、このなりでは物狂いの女が戯言を述べている、としか思われぬだろうし、
何より私の生存を王女殿下に知られれば、今度こそ私は消される」

聞けば聞くほど無残な話だ

ならば、一体どうするつもりだったのか、と一行は問うた

「王女殿下は《Dコイン》を持っている。
迷宮地下一階から最下層最深部までを繋ぐ転送装置を起動させる、継承儀式完了の証だ。
最下層に到達する可能性の高い冒険者が増えた時、
恐らく王女殿下は自ら最下層に赴き、彼女たち────つまり今のお前達を────仕留めるのだ。
あまり多くのものが最下層をうろつけば、ワイズマン不在が明かになってしまうからな。

今の王女殿下は、《龍神》の力すら支配下に置いている。
ワイズマンの残した研究成果から応用し完成させた技術で、《龍神》の精神ごと魔力を封じ、己が《杖》の中に納めた。
人間の力で勝てる相手では無い。
だが、私ならば…あの《杖》に触れることさえ出来れば、灰と化す事が出来る。
その機を待ち、今度こそ王女殿下を止めるつもりで、最下層にて待ち構えようとしていたのだが…この様よ」

なるほど

では、しかし、すでにこの話を聞いた我々は・・・

「お前達を巻き込むつもりは無かったのだがな…
今の私の状態では、王女殿下に相対したところで何も出来ずに消されるだけだ、だからお前達に話した。

もしお前達が私の話を信用してくれるのなら、地上に赴き、全ての真相を皆に説明してくれ。
《冒険者》の言うことなど…と一笑に付されるかも知れぬ。
しかしお前達には『ここまで降りてきた』と言う実力と実績がある。耳を傾けてくれるものたちもいるだろう…」

なるほど、我々と言えど、やすやすと消されては堪らない

是が非でも地上に戻らねばならないようだ

一行は踵を返した・・・

しかしその時

「それは少し遅かったようですね」

どこかで聞いたことのある声が聞こえた・・・

そう思った瞬間、その場に居た全員の姿が何処かに転送された！

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