《ドワーフの酒蔵亭》裏口から出て、

屋根三つ飛び越えた先に《怪盗リィアーナ》のアジトはある

 

道に隣接しておらず、道からでは決して辿り付けない家

区画整理のままならぬ裏町だからこそ成り立つ立地条件

しかし蛇の道は蛇

当然気付く者も居る

 

「な、何よあんた達!?」

 

「よぉ、ようやく見つけたぜ怪盗リィアーナ。

盗っ人がこの町でギルドに逆らうってのが、どう言うことか判ってんだろうな?」

 

「言っとくけどね、あたしはとっくに怪盗は引退したの。
《冒険者》達との約束でね。
アンタたちと一緒にしないでよ」

 

「あー、よく知ってるぜ。

怪盗引退して、ギルドにとって大変宜しくない、

"ヤバいモノ"を作ろうとしてた、ってなあ」

 

「全くとんでもねえ女だぜ。

で?完成したのか?そろそろ完成しそうだって話だったじゃねえか」

 

「おとなしく渡せば、悪いようにゃしねえよ。

これまでのことは大目に見てやるぜ」

 

「……へぇ、
どう悪くしないでくれるのかしら?」

 

「決まってんだろ。毎日たっぷり可愛がってやろうってんだよ、へへへ…」

 

「他の女どもとは違ってよう、大事に扱ってやるぜ?ヒヒヒ…」

 

「ご免被るわねッ!」

 

言うなり、リィアーナは窓から外に飛び出し、その動きのまま隣家の壁をひと蹴りすると、

その反動で屋根の上まで身軽に飛び乗った

しかし・・・

 

「!!
こ、こいつら…」

 

周囲は既に、無数のならず者達によって包囲されていた

リィアーナが屋根の上に逃げる事を予測していたのであろう、

あらかじめ屋根の上で待機していた者たちだけでもかなりの人数だ

 

「アンタら…屋根が抜けたらどうしてくれんのよ」

 

「心配すんな、屋根が抜ける前に、

てめえの腰が抜けるほど犯してやるからよ」

 

「逃がしゃしねえぜ」

 

「きゃあっ!?」

 

下卑た笑みを浮かべたならず者がリィアーナを突き飛ばすのと、

下の路地に居たならず者達がリィアーナの足首を掴み引き摺り下ろすのは、

どちらが早かっただろうか

多勢に無勢、逃れようとも逃れられぬ人海の波に溺れ、

リィアーナの意識は混濁していった・・・

リィアーナは路地裏でならず者達に徹底的に凌辱された・・・

「んぶっ、ぐうっ、ふっ…うっ、うぅ……ん……」

 

「…おお、こりゃひでえ。

こんなモノが冒険者連中の手に入っちゃあ、

俺らの商売上がったりな所だったぜ!」

 

「ぐっ……うう、返…しな…さ…ひぁあっ!?」

 

「まったくふざけたアマだ。

やっていいことと悪い事の区別もつかねーのか。

こりゃあ徹底的に身体に教え込まなきゃいかんなァ」

 

「だがどうする。

さすがにそろそろ憲兵が来るぜ。

いつまでもここには居られねえ」

 

「配管工の連中が、以前この女を犯し損ねたとブー垂れてたからな。

奴らに払い下げてやるとするか、

3階に連れて行け」

 

「おら、立つんだよ!

…へへへ、どうした、良過ぎて本当に腰が抜けちまったか?

全く好きモノな女だな」

 

「だッ……れが……ぁ……うぁ…ッ」

 

「その強気な態度がどこまで続くか見物だぜ」

 

「まぁ…もうかなり見慣れてるけどな、

てめぇみてぇなクソ生意気な女が、俺達に哀願して許しを請うザマになるような状況はよう」

 

散々に犯し、ぐったりとしたリィアーナを拘束し抱え上げると、

ならず者達は郊外の迷宮入り口を目指し逃げていった・・・

 

*リィアーナは 龍神の迷宮 地下3階に拉致された*

 


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