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「おら、今度はこっちだよ」
野卑な男に無理矢理髪を引っ張られ、あたしはその朦朧とした意識から強引に目覚めさせられる。
次の男根があたしの秘部に挿入される。
「も…いやぁ……ッ」
あたしは弱々しい声を上げるだけ。
一体……
一体いつからこうしているのだろう?
どれだけの時間が経ったのだろう?
そんなことも解らないほど、あたしの頭はもう壊れてしまったのだろうか。
(ぴちゃ、ぴちゃ、じゅぐ……)
「んぅッ……」
むせるようなすえた臭い。
体中にまとわりつく白い粘液。
ここはどこ?
視界を占めるのは男の肉体と肉棒のみ。
穴という穴を塞がれて。
「おくちがお留守だぜえ?お嬢ちゃん」
「あぅ…」
髪をひっつかまれ、顔を上げさせられる。
次の男根をくわえさせられる。
(ぴちゃ、ぴちゃ、じゅぐ……)
ひたすらに誰かの男根をくわえ続けてる股間の痛みはほとんど麻痺し、もう時折しか感じない。
快感に化けてくれればまだ有りがたいのに、それも無い。
願わくば、この羞恥心や苦痛さえも無くなってしまえばいいのに、残酷なことにそれら余計なものだけはしっかりと頭にこびりついている。
中途半端に壊れるな、あたしの脳。
「ひひひ、凄腕女魔道士もこうなっちまぇあただの雌犬だな」
…この科白、さっきも聞いた気がする。
同じ事しか言えないのか、ボキャブラリーの無い奴ら。
だが、そんな奴らに蹂躙されるだけしかない、と言うのが今のあたしの絶望的な現実。
同じ事しか言ってないのはあたしも同じ。
ただ否定と哀願の言葉、そして悲鳴と嗚咽をあげ続けてるだけ。
「いやぁ…ッ…あッ、あ……あぁあ…ッッ」
悔しい。
情けない。
「チャラチャラした格好しやがって、ホントはこうされたくて参加したんだろうがぁ、ん?」
参加?
参加ってなんだっけ……さっきも同じ事を言われた気がする。
ああ、あたし、なんだってこんな目にあってるんだっけ?
それも思い出せない。どうした、あたしの脳。
あたしにあるのは、ただ目の前の現実だけ。
未来は無い。過去も思い出せない。
ただ続く、無限の現在。
お願い、もう助けて。
誰か助けて。
思っても口に出しても、願いは叶わない。
それが現実。
(マギ……)
再び意識が朦朧としかけた時、誰かがあたしの名を呼んだ気がした。
あたしは……