帝国兵ミランダ。

名字もないような下賤の出のクセしやがって、その強さはあのグリューネワルト騎士団のメンバーに匹敵するかもって話だ。

オマケに、戦の場を舞台の上かなんかと勘違いし、相手を殺すことで英雄になれると本気で信じている、

俺の一番嫌いなタイプだ。現実の厳しさってのを教えてやらにゃあ気が済まんぜ。

 

ここいらへんにくりゃあ周りの目はほとんど気にすることはねえ。

戦いが一段落付いた時、しかも一応味方のハズの格好をしている俺になら、なんとか付け入る隙が在るはずだ。

腕力と体力を限界まで活かして、どうにか仕留めてやる。