今日から後学と趣味を兼ねて日記を付けることにしたわ。

特にシャルデンではモンスターなんてめったにお目にかからないから貴重な資料になると思うのよ。

今回あたしが挑むのは龍神の迷宮というダンジョンよ。

ここに住み着いたワイズナーっていう悪徳魔法使いを退治するのが目的なの。

 


 −3月2日−

 

パーティーを結成。

ルーネット、アヤカ、シャーデー、そしてあたしの4人。

あたし以外みんな身軽な戦士なの。

ダンジョンに入る前にためしに皆の剣技を軽く見せてもらったわ。

アヤカなんてあんなに大きなおっぱいぶら下げて俊敏に動くのよ?

ゆれる・・・ゆれる・・・。

  


 

−3月3日−

 

ダンジョンに潜るといきなりモンスターと遭遇。

 

これが初めての実戦なのね・・・・と緊張して構えてたら、

ななななんと、敵モンスター自ら自滅しちゃいました!!

 

いくら一階の敵は弱いと言え、そんなわけないのよ。

死んだふりなんかじゃ、今ドキ誰も騙せやしないわよ。

 

と待つこと数分・・・。

これが本当に死んでたからびっくりよね。

 

まぁ、なんて言いますか、これもある意味経験なのよね。

てなわけで経験値を10ゲットォ〜!!いぇい!!

 

輝かしき一勝目(?)の余韻に浸ることなく、ルーネットはえんやこらとお宝を発見。

この詰めの厳しさに彼女とあたしの経験の差を感じたわ。

 

で、その装備品なんだけど、ルーネットは「あなたがつければ?」と言って、

あたしにくれたのよ。あたしってば戦闘は本当にダメだからね、えへっ。

 

無愛想だけどルーネットはかなりパーティーに気を遣ってくれてるわ。

だからもし彼女が怪我をしたら、絶対にあたしが治してあげるんだから。

 


 

−3月4日−

今日はどすけべギルドの人たちを2人倒したわ。

なんで2人しか倒してないのかと言うとね、

2しかあたしを襲わなかったからです。

 

な、なによ、なんか文句でもあるのかしら!?

だいたいあんだけエロい格好をしたお姉さん方に囲まれて旅してるとね、

全裸にでもならない限り目立たないのよ。

 

だから今日は書くことなんて何もないわ。

 

 


 

−3月5日−

「CコインとDコインを嵌めなさい」ていう謎の壁を発見。

CコインもDコインも持ってないので、皆無視して先に進んだわ。

あたしも試しに、故郷の金貨10はぐはぐを、嵌めてみたんだけど反応なし。

考えても仕方ないので、そのままあたし達は、下の階に降りて行きましたとさ。

なんでも龍神の迷宮は、下の階ほど強いモンスターが、出るらしいのよね。

こっからが本番ってところかしら?

 

 


 

 

−3月6日−

とうとう本格的にモンスターが出るという地下二階までやって来ました。

さてさてどんな怪物が現れるのやら・・・と思いきや、

実際に出て来たのは、モンスターじゃなくて、小さな小人だったわ。

なんでも謎掛けに答えると、近道させてくれるらしいのよ。

 

そこはシャルデンのとんち小僧たるこのあたし、もちろんサクっと正解したわ。

おかげで名声レベルも1あがったのよ。イェイ!!

 

小人は約束通り近道をさせてくれたんだけど・・・

いざ階段を降りようとしたら、精霊が出て来て足止めされたのよねぇ。

 

精霊「我は善を司る聖霊。龍神の試練を受けし者よ、

   汝は真に善なる者か?真に善なる国作りを行える、

   と確約できるか?」 

 

 

あたし達は試練を受けに来たんじゃ無いんだって、ルーネットがかなり丁寧に説明したんだけど、

聖霊は聞いちゃいなかったわね。相変わらず口上を述べ続けてたわ。

 

で、その精霊なんだけど、最終的には

「合格だ。汝に真の善なる魂が宿ると判断する。さあ、階段を降りるが良い」

とか言って、消えちゃったのよ。

 

なんなのかしらね、結局通してくれるんなら、このくだりはいらなくないかしら?

 

公務員のあたしが言うのもなんだけど、お役所仕事すぎるわよ、精霊さん。

 


 

 −3月7日−

今日は一日の猛省する必要がありそうだわ。

今のあたしは日記書いたり歩くのが精一杯のお荷物だし。

 

今日何があったかというと・・・・ あたし達が罠に引っ掛かって、

パーティーが混乱したところを、マントプランパーに襲われたのよ。

そしてあたしとシャーデーは奴にのされてしまったの。

 

その後、例の如くギルドがやって来て、あたしはルーネットに助けられたんだけど、

シャーデーはそのまま誘拐されてしまったわ。

このまま攻めても、勝ち目がないから、一度町に戻ることにしたのよ。

 

かなりサイアクな気分。

 

ルーネットは過去に似たような経験があるみたいで、

今回の一件はかなりの英断だったと思うわ。

 


 

−3月8日−

ドジったわね。

まったく動けなくて、ザコザコギルドの連中に、いいようにやられたわ。

はぁ〜、ムカツクわね。

 

今日ほど男の人が恐いって思ったことはないわ。

ちゃっかり、あたし拉致られて、牢屋に入れられてるし。

はぁ〜、皆無事かしら?

 

噂だとこの後、身ぐるみ剥がれて、この日記もきっと取上られるんでしょうね・・・

でも、まだ諦めちゃダメよね?

きっと神様が助けてくれるはず。

 


 

−3月9日−

「もうお前は大丈夫だな。性奴の出来上がりだ」

(性奴?あ、あ・・あたしが?そんな・・・)

「そ、そんなことないわよっ!いつだって逃げ出してやるんだから!!」

 

 男がズボンを脱いでこう言う。

 

「そこにナイフがある。脱獄のチャンスだぜ?」

「で、できるわけないでしょ!?それ切ったらとても痛いのよ」

 

「以前のお前なら躊躇わず切り落としていたはずだが?」

「う、うるさいわね!!」

 

「舐めろよ」

「・・・い、イヤよ!!」

 

「いいから、舐めろよ」

「い・・・や・・・」

「へへへ、ほっぺたが赤いぜ?本当に嫌なのかよ・・・」

 

男があたしの顔におちんちんをこすり付けてくる。

 

「や・・・やめてよね」

「やめて欲しけりゃどうすればいいんだ?分かってんだろ?」

「ったく・・・わーかったわよ」

 

・・んぐ、ちゅぱ・・・じゅる・・・んぐ、んぐ・・・・ちゅぱ・・・・ちゅぱちゅぱ・・・・かぽかぽ・・・・じゅるじゅる・・・んぐ、んぐ・・・んぐ、んぐ、じゅるじゅるじゅる、あう・・・はう・・・ちゅぱちゅぱ・・・「ひょっとらけらかんね?(ちょっとだけだかんね?)」

 

日記を返してもらったので再開。

と言っても、もうこれをシャルデンの誰かに見せることなんてないんだろうけどね・・・

今日はいろんなことがあったわ。

 

まず、昨日は監禁部屋に連れて行かれて、男たちに一晩監禁されたわ。

やつらもへとへとだったけど、それ以上にあたしが参ってたのよね。

 

で、今日は体力の回復しないあたしと対照的に、

元気を取り戻したあいつらがわらわらと監禁部屋にやって来たのよ。

 

まず、服の胸のところを破られたわ。

・・・・皆に見られるのが嫌で、手で隠したんだけど、両手を掴まれて、

バンザイさせられて、そっから頭が真っ白になったのよね。

 

だっておっぱい見られて恥ずかしくない人なんていないでしょ?

そりゃ、あたしだって変な気分になるわよ。

 

乳首を執拗に、いじられたわ。男が二人、あたしの右と左に立って、

どっちが先にあたしの乳首を起てられるか競争だって・・・・

 

バカじゃないの?

 

「ふははは、すげ〜、コリコリになって来たぜ」

「マジかよ?おめぇ、めちゃくちゃ、うめぇじゃねぇかよ」

「当たり前だろ?あのエルゼをイカせたの誰だと思ってんだよ」

「悪りぃ〜、そういや、そうだったな。ぎゃはははは」

 

あたしの乳首がツンってなる度に、あたしを馬鹿にするような笑い声が浴びせて来たわ。

何が可笑しいのよ?

あんた達だっておちんちん起ってるくせに人のこと言えるのかしら。

 

さんざん胸をいじくりまわされた後、ショーツをびりびりに破られた。

おもいっきり身体をよじって抵抗したんだけど・・・ダメだった。

あいつら弱いくせにそういう細かい芸はムダに慣れてるのよね!!

 

「すげ〜、毛が薄いなぁ〜・・・あははは、イクぜ!」

「ムリ、絶対にムリだから〜、ちょっと、そんなの入るわけないでしょ!

やめて、きゃああぁぁぁぁー。いったい・・・うぅ、凄く痛い・・・」

 

大事にとっておいた処女はあっさり破られたわ。

皆「ユリーは我が儘だから彼氏出来ない」って言うけど、もちろんそれだけじゃないのよ・・・

 

あ・・・思い出すと、また涙が出て来た・・・・。

 

初めて入れられたとき、痛くて、痛くて・・・

ひたすらもがいた。

貞操なんかよりも、もっと大切な何かを失った感じがした・・・。

 

あれからどれくらい時間がたったのだろう・・・・

 

まだ9日なんだ・・・1日ってこんなに長かったのね?

知らなかったわ。

 

ただ最初はあんなに痛かったのに、

たった1日で、そうよ、たった1日、男の人たちに抱かれただけで、

あんなおっきなものが、今は普通に入っちゃうんだもん。

不思議よね?

 

で、そんな感じでやっとこさ今日が終わるんだけど、

ここに来て心境変化・・・・なのかしら?

 

そこまで酷いことされてるのかな?

ていう気がして来たのよね。

 

考えようによっちゃ、お国の人たちがあたしに与えた重責から解放されて、

このまま、なされるがまま生きていくこと・・・とても楽チンなのよね。

別に殺されるわけじゃないし・・・たぶん。

 

そういえば、奴隷オークションで、あたしの顔写真を見ただけで、落札した人がいるらしいのよ。

ギルドの人たちいわく場所はカサオらしいわ。

故郷ローズ=シャルデンと同じ大陸にある国だから、また海を渡るのね。

 

だから船が手配され次第・・・おそらく数日後には、ユラテリア大陸へ帰るんだって。

 

帰りたくないな。こんな姿あの人たちには絶対に見られたくないもの。

といっても、もう二度とあたしがシャルデンに帰ることはないだろうけど・・・。

 

「ごめんね、ありす※・・・あたしやっぱりダメな子だったわ」

 

本音を言うとね・・・

別に回復魔法だって本当に学びたかったわけじゃないのよ。

攻撃魔法にまったく才能のないあたしが、

少しでも皆の役に立つにはどうしたらいいんだろうって・・・・

 

えへへ、あたし何してんだろ?何してたんだろ?

情けな過ぎて気を抜くと涙が止まんない。

視界が滲んで、霞んで、あたしの世界はただ揺れるのよ。

 

もう何もかもがめんどくさくなっちゃった。

別に牢屋に入れられてるわけでもないのに、逃げようって気にならないんだもん。

変だよね??

 

あたし一生懸命やったと思うのよ。

ただ力が足りなかったことは認めるけど、

誰に後ろめたいことがあると言うのかしら?

 

これからは、ただえっちが好きな人のところに行って、一緒に暮らすだけなのよ。

そうやって、飽きられたら転々と町を流れていくんだわ。

ふ、普通の恋人たちだって、結局はそんなもんなんでしょ?

旅人や渡り鳥と変わりないのよ、きっとね。

 

ただ、今ひとつだけ願いが叶うのなら・・・

もういちどあの子達に会いたかったな・・・。 

 runepa.jpeg

 

 

 

(FIN)

 

 


 

※ここに出てくる「ありす」とはユリーの姉の「ありす・しゃーろっと」のことであり、

ワイズナー本編に出てくるアリスとは別人です。