『if〜ユマ喰い〜』  


暗闇の迷宮を靴音が駆けている。
赤いタンクトップに、ショートパンツのジーンズ、ガーダー付きのシューズとナックルを身に付けた格闘スタイルの少女は、しなやかな全身のバネを活かして豹のように跳躍する。
長い白いリボンで、青い髪をポニーテールの結わえてる姿はとても活発的だ。
名は「ユマ・ファルナ」。
龍神の迷宮に挑む女戦士の一人だ。

単独行動なのは、ハイウェイマンズギルドの監禁玄室からの脱出行だからだ。
といっても、ならず者に捕縛されたわけではない。
迷宮内にはギルドと通じている闇行商人がいるのだが、彼らと取り引きし、仲間に有用な攻略アイテムを譲る代わりに、自ら進んで虜囚となったのだ。
勿論、自力で脱出する自信があった。
現にこうして、ユマは監視の目を潜り抜けて脱走している。

「ちっ、やっぱ、簡単には脱出させてくれねえかぁ……」

悪態を吐きながら、ユマが立ち止まった。
いつの間にか、行く手を、十数人のならず者に阻まれていた。
普通、ギルドのならず者達は、自力で捕まえたわけではない女冒険者の監視はおざなりなのだが、ユマの容姿は冒険者の中でもかなり上物だ。
この機に犯そうと密かに考えるならず者が大勢いても、不思議ではない。
案の定、ならず者達は一様に、好色な笑みを浮かべていた。

やがて、背後からも追っ手のならず者達が追いついてくる。
都合、三十人余りのユマの周囲を取り囲んだ。

「そう簡単にオレを捕まえられると思ったら、大間違いだぜ?」

だが、男勝りな外見に似合うラフな口調で、ユマは不敵にも身構える。
どこからならず者が襲ってくるか知れない闇の中でも余裕を崩さない。

「もらったー!」
「遅い!!」

雄叫びを上げて背後から襲い掛かるならず者の顔面に、回し蹴り。
鼻血を派手に噴きながら、ぶっ倒れるならず者その1。

「小娘がぁー!!」

雄叫びを上げて次々と襲い掛かってくるならず者の連携にも、ユマは決してたじろがない。
流暢な体術でかわしつつ、次々と高速の拳と蹴りを加えていく。
はっきり言って、技量が違いすぎた。
ものの数十秒も立たない内に、取り囲む人数は半分以下にまで減っていた。

「へっ、楽勝だぜ! そろそろ逃げ帰った方がいいんじゃねーの? そんなんじゃ、一生掛かっても、オレには勝てねーぜ!」

交戦前は若干の緊張感が走っていたユマだったが、敵戦力を半減させた事ですっかり緊張もほぐれ、軽口が自然と吐いて出る。
ユマという少女は拳一つで各地を回っていたので、基本的には自信家だった。
ワイズマンやギルドボスクラスならいざ知らず、たかが下っ端の数十人になら、どうやったって負けようがない。
しかし、その油断が、破滅の第一歩だった。

「調子に乗ったメスガキだな! なら、今度は俺様が相手になってやるぜ!!」

暗闇に劈く怒号と、大気を揺るがすほどの闘気――下っ端のならず者を押し退けて現れた大男は、これまでの相手とは明らかに格が違っていた。

「へえ……」

好敵手の出現に、ユマは嬉しそうに唇を歪めた。
元々力試しのためにワイズマン討伐に参加したので、強敵と拳を交えられるのは純粋に嬉しい。
勿論、自分が負けるなどとは、微塵も考えていない。

男は2メートルを超す巨漢で、身の丈ほどの巨大なバスターソードを抱え、右腕には無骨なガントレットを填めていた。

――見るからにパワー系だよな。
スピードも結構ありそうだが、あの超重量武器じゃ、素早い動きには対応できるわきゃねえ。

狙いは、ズバリ、斬撃でがら空きになった懐。
そこに体重を乗せた一撃を思いっきり叩き込む。
大人と子供ほど体格差があるが、ユマは鍛え抜かれた格闘家である。
ナックルで強化した拳を叩き込めば、鋼のような身体だろうと、簡単に戦闘不能に追い込める。

「行っくぜーッ!!!」

ユマは軽いステップを踏んだ後、両足に力を込めて、一気呵成に飛び込んだ。
迎え撃つバスターソードの巨漢。
裂帛の気合と共に、振り下ろしてくる。

――予想通り!!

ユマは優れた動体視力で、重力を乗せたバスターソードを最小限の動きで、身をよじってかわす。
そして、がら空きの懐めがけて、高速の拳を――――

「――えっ??」

何が起きたのか、ユマは一瞬、分からなかった。
拳を叩き込む直前で、何故か、身体が硬直した。
ややあって、鳩尾に激痛が走った。
目を落とすと、ガントレットを填めた大男の拳が、カウンターで深々と突き刺さっていた。

「う……そ……」

信じられないといった顔で、ユマは鳩尾を押さえながら膝を突いた。

「油断しやがって。どうせ斬撃の直後が隙だらけ、とか思ってやがったんだろ? 見え見えなんだよ、ガキがッ!!」

本当に、油断以外の何物でもなかった。
いかにもパワー系な大男が超重量のバスターソードを囮に、カウンターを仕掛けてくるなんて、思いも寄らなかった。
ちょっと注意してれば、不自然な動きにも気付いたのだろうが、頭から力任せの攻撃と思い込んでいたので、男の本当の狙いに気付くことができず、むざむざと狙いすましていた先に飛び込んでしまった。

「流石はヴァルガーさん! やっぱ頼りになりますや!」
「当然だろ。俺様が、自分が最強だと思い込んでる舐めたメスガキを何匹調教してきたと思ってんだ。行動パターンなんざ、お見通しだっつーの!」

ヴァルガーと呼ばれたバスターソードの巨漢は、重量のガントレットを投げ捨てながら、豪放に笑った。

「さ〜て、こっからはお楽しみタイムだよなあ!」

振り向いたヴァルガーは、うずくまりながら見上げるユマを見下ろしながら、好色に舌なめずりした。
性行為は未体験のユマにも、それが何を意味しているかは、一目瞭然だ。
今まで一度も感じた事がない、女としての貞操の危機が、ユマの身体に警鐘を鳴らした。

な、なんとかこの場から離れないと……!

普段なら強行突破の場面だが、このダメージでは暫くはまともに動けそうにない。
今にも手を伸ばしてきそうなヴァルガーの動きを横目で捉えながら、ユマはこの窮地を脱出する術を懸命に模索していた。

「――ッ!?」

と、いきなり、鳩尾を押さえていた手を掴まれて、バンザイさせられた。
ヴァルガーにしか意識が及ばなかったが、周囲にはまだ十人以上のならず者が取り囲んでいた。

「くそっ、離しやがれーッ!!」

振り解こうともがくユマだが、格闘家としての技量はともかく、こと腕力勝負では、男であるならず者に敵わない。
腕を押さえられて取り乱すユマの肩甲骨に、ヴァルガーのぶ厚い手が掛かり、タンクトップの赤い布地を力任せに引き裂かれた。

「なッ、や、やめろバカッ!!?」

まともに動揺するユマ。
いかに男勝りといえど、ユマも年頃の女である。
恥ずかしい部分を露出させられて、常軌を保つ事などできない。
ましてユマは今まで修行に明け暮れていたので、異性の前で素肌を見せたことなど一度もなかった。

「ちっ、貧相な胸だな……」

引き裂かれたタンクトップから剥き出しになった乳房を見て、ヴァルガーは舌打ちした。
控えめなまま一向に成長しない胸は、ユマにとって軽いコンプレックスだった。

「だがまあ、これから毎日揉んでやりゃあ、ちったあでかくなるだろ!!」

下品な笑い声に、取り巻きのならず者達が追従の笑い声を上げた。
密かに気にしていた胸を、あろう事か、ズリネタの対象にされて、ユマは恥ずかしさと悔しさが込み上げて堪らない。
言い返そうと口を開きかけると、今度はヴァルガーのぶ厚い唇で、その口を塞がれた。

「んむーッ!? んぶぶぶッ!!! むうううううぅッ!!!!」

圧倒的なパワーで頭を掴まれて、引き剥がす事も、声を上げる事も出来ないユマの口内に、口移しで大量の唾液が流し込まれていく。
猛反発して唾液を押し戻そうとする舌を、だが、ナメクジのような巨大な舌で絡め取られてしまう。
キスをされているのだと気付いて、ユマは頭の中がパニックになった。
勿論、キスの経験など、これまで一度もない。生まれて初めてのキスだ。

「うぅっ、な、なにしやがんだ……この変態野郎……」

一分近く長い長いキスを堪能されて、ようやく解放されたユマは涙を浮かべてヴァルガーを睨みつけるが、その眼光にはもう、さっきまでの鋭さは残っていなかった。


「うっ、くうぅ……やめろ、バカ野郎ぉ」
「口、胸ときたら、お次はマンコだろ?」

押し倒して、小ぶりなユマの胸の先に吸い付いていたヴァルガーは、今度はショートパンツのジーンズに目をやった。
動き易くカットされたそれは、太腿の上の方まで覆う黒いニーソックスと相まって、とても扇情的だ。
ユマ本人に、その気は全くないのだが、絶対領域のエロチズムは男の目を釘付けにする。

「な、なにすんだよぉ、そんなとこ触んじゃねええ……!」

骨太の手で、ジーンズの上から股間をまさぐられて反抗の声を上げるユマだが、明らかに怯えの色を見せだしていた。
ざらついた舌や、垢塗れの手で、未知の快感を、ムリヤリ呼び覚まされているのだから無理もない。
数え切れないほどの女を手篭めにしてきた歴戦の手で責め立てられると、いつしか、股間からは染みが広がり始めていた。

「なんだよ、すっかり感じてんじゃねえか!」
「それは……そ、そんなのっ!」

周囲のならず者にまる聞こえの大声で指摘されて、ユマは顔を真っ赤にしてうろたえる。
性的初心な上、直情的なので、嘘を吐く事などできない。
股間の湿り気を目の当たりにしては、ユマは何も言い返せなかった。

「おーおー、随分メス臭え匂い漂わせてんなあ!」
「みっ、見んなあ!! オレの……んなとこ、見んなああああッ!!!」

ジーンズを引き摺り下ろされて、一糸も纏わなくなった秘部に、ヴァルガーのみならず、周囲のならず者達の視線まで、一斉に集中する。
鼻先を近づけてこれ見よがしに嗅がれた途端、反応して、膣口が開いて愛液が溢れ出てしまった。
余りの気恥ずかしさに、泣き出しそうになってくる。

「かっ……はああああ!?」

ぶっとい指先で、膣口とお尻の穴を同時に責め立てられたら、潔癖娘でも声を上げずにいられない。
疼いて止まない股間の痺れの前には、男勝りも所詮、女だと思い知らされる。
いや、男勝りなど、女の男に対する反発心が生んだ言葉にすぎない。
女は男に支配されるための生き物だと、ユマは自覚し始めていた。

そして、一しきり全身を嬲られると、その時は、とうとうやってきてしまった。

「お次はいよいよ本番だ!」

頭上から嘗め回さんばかりに顔を近づけるヴァルガーの嫌らしい笑みで、性知識に乏しいユマにも、"本番"の意味は容易に分かってしまった。
もうヴァルガーはズボンを脱ぎ捨てて、下半身を露出している。
裸で肉棒をそそり立たせる男と、秘密の入り口を晒け出した女がする事といえば、たった一つ。

「やめっ、待って……オレ、まだ、一度も……」

血管が脈打つ極太の肉棒を見せ付けられて、ユマの顔が蒼白になる。
こんな極悪な凶器が身体の中に入るものか……!

性知識に疎いといっても、性や恋愛には年相応の興味はあった。
しかし、それは好きな男性が出来てからの話であって、こんなならず者なんかと、していい筈ない。
捧げるとしたら、本心から添い遂げたいと思う男性にと決めていた。

「いっ、やっ……ヤだぁ、それだけっ、は……」

鼻先に突き付けられた肉の塊に、ユマは歯を鳴らして震えていた。
コレを突き入れられた瞬間、純潔を失ってしまう。
目前に迫った処女貫通儀式から逃れようと、ユマは滑稽なほど取り乱したが、手足はならず者に、身体はヴァルガーに押さえ付けられて、どうする事もできない。
更に周囲には、気絶から回復したならず者も合わせて三十人余りが取り囲み、興奮した息遣いで、親分の強姦を待っている。
いくら抗おうが、もう、処女喪失は避けられそうになかった。

「おねがっ……まだ、オレ――」
「仮にも女が、そんな口聞くんじゃねえッ!!!!!」

恐怖を露にしたユマの耳元で、ヴァルガーは恫喝した。

「わ・た・し 、だろうがッ!!!」

髪を鷲掴んで、頭を揺さぶりながら怒鳴りつける。

「わ、わたし……まだ、初めてだから……それだけは、許してよぉ……」

ユマには処女貫通から逃れる以外、思考が残っていなかった。
人生観を根底から覆されるような脅迫にも、あっさり屈してしまう。
涙ながらに哀願するユマに、ヴァルガーは満足そうに唇を歪ませた。そして、

「嫌だねッッ!!!!!!」

子宮を突き破らんばかりの勢いで、灼熱の塊がユマの中にねじ込まれた。

「うあああああああああッ!!!!?」

強引な挿入で、血が逆流する感覚が全身に走った。
貝のように閉じた処女口を抉り散らすように、肉ドリルは侵入していく。
本来なら激痛を伴う筈の処女貫通儀式だったが、ねちっこく乱暴な前戯で、痛みはほとんどない。
だが、代わりに、想像を絶する極太の圧迫感が膣内を蹂躙し、身体の内側から破壊されそうな錯覚を覚えた。

「うへへ、なかなか締め付けるじゃねえかッ、ユマちゃんよおッ!!! 
 戦士を気取った舐めたメスガキは大概、締め付けやがるから堪んねえぜッ!!!」
「やめろッやめろッやめろッやめろーッ!!」
「やめろじゃねえだろッ! や・め・て 、だろがあぁッ!!?」

ヴァルガーの本気の掌底で、持ち前の男言葉は、強引に改めさせられる。

「やっ、やめてええええええ!!!!」

ユマの"女"の悲鳴が一面に響き渡った。

「よく出来たッ!! そらッ、そらあッ、褒美をくれてやらぁーッ!!!!」
「うああッ、うああう!? やだッ、嫌だあああああッ!!!!」

獣のような荒々しいストロークを叩き込まれて、ユマは半狂乱で泣き叫んだ。
だが、いくら叫んだ所で、広い迷宮内。都合よく助けが来るわけなどない。
性器が擦れ合う淫靡な音が、悲鳴を上げ続けるユマの耳に、協奏曲のように鳴り響く。

「よしっ、出すぞ出すぞ出すぞーッ!!!」
「やあッ、ヤメてヤメてえッ、出さないでええええッ!!!!」

ヴァルガーの宣言に、ユマは子供のように足をバタつかせるが、ヴァルガーが押し掛ける全体重の前には、可愛い抵抗にすらならない。
そして、ユマの性器の中で、禍々しい剛直は、熱い子種を弾き飛ばした。


「ぁあ……オレぉ、中あぁ……」
「わ・た・し 、だろッ!?」

頬を引っ叩かれ、本能的について出た男言葉も即刻、矯正される。

「ああぁ……わたしぃ……中ぁ、出てるぅ…………」

子宮の奥に注ぎ込まれた熱い精液が、下腹部で脈打つように蟠っている。
いくら性知識に乏しいといっても、子種を注がれたら子供が出来る事くらい知っている。

絶望にひしがれるユマから剛直を抜き取ったヴァルガーは、放心状態の顔面に残り汁を飛び散らせた。

「よしっ、後はテメーらで好きにしていいぜ!!」

鶴の一声で、周囲のならず者は一斉に色めき立った。
ヴァルガーが離れた瞬間、獲物に群がる肉食動物のように、ならず者達は肢体を投げ出すユマに襲い掛かった。
それはまさしく、阿鼻叫喚だった。


「ああーッ!! ヤメれええええッ!!!?」

悲痛な悲鳴を上げるユマの膣に、またならず者の剛直が押し込まれた。
ナックルを脱ぎ捨てられた手には熱い一物を握らされている為、ならず者の膣内挿入は押し留めようがない。
力強い突き上げで、グロテスクにめくれ上がった花弁に、深々と突き刺さる。

「よーし、しっかり腰振れよ、ユマ!!」
「やらっ、嫌あッ!!」
「ヴァルガーさん、コイツのケツ、使っていいスか!?」
「おう、好きにしな!」

ヴァルガーの了承を得て、ならず者の一人が早速、ユマのお尻に肉棒をあてがう。

「そっ、そこ、ちがッ……かはぁッ!?」

有無を言わさず、菊門を掻き分けて、やきごてのような塊をねじ込まれた。
前後からの両穴責めで、ユマはポニーテールを振り乱して暴れるが、ならず者達の暴力の前にはどうする事もできない。

「ぎゃあぎゃあうるせえ!! チンポでもしゃぶって黙ってろ!!!!」
「うぶぅッ!? むぅーッ!!!」

口の中にも熱い塊をねじ込まれて、ユマは白目を剥いた。
異臭が鼻を突くが、ポニーテールの根元を掴まれては、吐き出す事も出来ない。

「おらっ、舌使え、ユマぁッ!!!」
「ぶへっ、やめれぇ……」

ペニスの根元へ、顔の押し付けを繰り返しながら、ならず者はユマの頬を連続して引っ叩いた。
理不尽なまでの暴力に心が折れたユマは、泣きながらペニスに舌先を這わせて、口淫奉仕を行なう。

「お、こいつ、初めてのクセになかなか巧いじゃねえか!」
「性奴隷の素質充分ってか!?」
「いやいや、ユマちゃんはこれからは俺達のペットだぜ!」
「ギャハハハハ、そうだったな。ヴァルガーさんの肉穴兼俺らの公衆便所になるんだもんなあ!!」

ユマを犯しながら、男達は爆笑する。
余りにも一方的な言い草だったが、もう言い返す気概もない。
数十分前までは取るに足らない雑魚だった男達が、今は心底から恐ろしくて仕方なかった。

「そぉらっ、出すぞ!!!」

宣言して、ならず者が手の平に粘っこい精液を吐き出した。
解放された瞬間、次のペニスを握らされる。

「うぶああぁッ!!?」

両穴にも、熱い精液を注ぎ込まれたかと思うと、休む間もなく次のペニスをねじ込まれた。

「うう……ぢゅぷ、んぶ……んぶぶ……」
「おーおー、勝気なユマちゃんも随分、女の子らしくなってきたなあ!」
「男勝りだとかカッコつけてるより、泣き顔晒してる方がずっと似合ってるぜー!!」

小ぶりの乳房を成長させようと嬲り続けているならず者が笑い、痴垢塗れのペニスをポニーテールに擦り付けるならず者が冷やかした。
次第に、ユマの瞳から、光が消えていく――

「おらっ、どうだッ!? 男のモノは効くだろうがああッ!!?」
「女なんてのはなッ、粋がったって、チンポにゃ勝てねえんだよッ!!!!」

両穴を責め立てる男達が、罵声を浴びせながら、ユマの心に埋めようがない男女の力格差を刻み込んでいく。
いつ終わるとも知れぬ狂乱の宴。

許して……。
もう二度と、男勝りなんて、男の真似事しないからぁ……。
わたし……女は、男に嬲られるだけの生き物だって、分かったからあ…………。

絶望感を抱きながら、ユマの意識は闇に堕ちていった――――






次に目覚めた時は、終わりのない奴隷生活――





アリスのエピローグSSを書いている最中に、急にムラムラして書き上げた作品(汗)
親御様には前々から書きたいと話していたのですが、今回、衝動的に書いてしまいました。
ユマさんは4月22日に闇商人と取り引きして捕まってるので、その時のシチュをベースに、ifをイメージしてみました。