【神宿りし娘の末路】  by MURASAMA BLADE!

 ならず者たちに捕らえられ、陵辱の限りを尽くされた結果、心折れ性奴として売り飛ばされたウィルカ。
 彼女を買ったのは、クルルミクの一地方貴族だった。

 「ふふふふふ。君が神を宿らせ不老不死となった娘か」
 「は…はい…」
 貴族のいやらしい響きを含んだ声にも、ウィルカは力なくうなずくばかりだ。
 ワイズマンを倒そうと意気込んでいた少女の姿は、最早そこにはない。

 カタ…。

 「ふむ。まずは、君の姿を良く見せてくれ」
 貴族は椅子から立ち上がりウィルカの前まで来ると、彼女を舐めるように観察する。ウィルカは恥じらいながらも、服の裾をつかんで耐えていた。
 服と言っても、いつも着ていた呪術師のローブはならず者たちに陵辱されたときに剥ぎ取られており、今は粗末な貫頭衣ひとつという有様だ。貫頭衣は丈が短く作られており(おそらくはわざとだろう)、少女であるウィルカでもお尻が隠れるほどしかない。少し油断すると、可愛らしいお尻や、男を知らない秘裂が衆目に晒されてしまう。
 「ふむ。腕を頭の上で組んでみたまえ」
 「ふむ。次は前かがみになってみたまえ」
 貴族はそれを知ってか知らずか、ウィルカにポーズをとらせ、貫頭衣の裾からちらりと見える少女の神秘をまじまじと観察するのだ。
 「ふむ。もういい」
 しばらくして、貴族はようやくウィルカから視線を逸らし、自分の椅子まで戻った。貴族の視姦に耐え切ったウィルカは、ほうとため息をひとつつく。
 「いや、初々しい。性奴だというのに実に初々しい。大金を積んだ甲斐があるというものだ」
 貴族はそう言って褒め称えるが、ウィルカには嬉しくなかった。
 確かに、数えようもないほどの陵辱を受けてなお、ウィルカの身体には傷ひとつなかった。男達の手で力任せに揉みしだかれ、ペニスをこすり付けられた乳房は大きさも変わらず、乳首も色のくすみなど全くみられない。秘所も男を知らぬ綺麗なピンク色の縦筋のままで、当然処女だ。男たちの太いペニスを強引に突き入れられ、何度も裂けたはずのアナルさえ、薄茶色に汚れることなく、綺麗な菊の花を見せる。
 しかしそれは、陵辱の苦痛を何度も味わうことでもあった。その回復力ゆえに、彼女は毎日処女を失い、毎日キツイ尻穴を広げられた。そして、それこそが神がウィルカに宿っていることの証なのだ。その力ゆえに疎まれ、恐れられるがために放浪を続けてきた彼女には、貴族の言葉は古傷をえぐるようなものだった。

 スッ…。

 「ぁっ…!」
 ウィルカは秘所に感じた感触に、思わず声を上げる。貴族が手を伸ばし、ウィルカの綺麗な縦筋に指を触れたのだ。
 「反応もいい。それでいて、男を誘う蜜を出す」
 貴族は親指と人差し指をこすり合わせて広げて見せる。ウィルカの愛液が、2本の指の間に淫靡な糸を引いた。それを見せられて、ウィルカは頬を赤らめてうつむく。
 確かにウィルカの身体は初々しい処女のままだった。しかし、長きに渡って仕込まれた男達の調教が、ウィルカの精神に焼きついていた。ときに精神は肉体を支配する。焼け火箸を当てられる幻影を見て実際に火傷するように、ウィルカの脳は感覚を受け取った瞬間にそれを快楽として読み取ってしまうのだ。
 「ふふふふふ。君ならば、私の望みをかなえてくれるだろう」
 貴族は笑いながら、ウィルカの手を取る。
 「さあ、来たまえ。君を世話するメイドを案内しよう」
 貴族はそう言うと、不思議そうな顔をしたウィルカの手を引いて部屋を出た。


   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆


 貴族の行動は、ウィルカにとって不可解だった。
 「食事は日に3度、必ず私と共に摂ること」
 そう言って、本当に一緒に食事を摂った。はじめは犬のように床に這いつくばることを強制されるのかと思ったウィルカだが、実際には貴族と同じようにテーブルにつき、ナイフとフォークを使ってステーキを食べた。ならず者どもの元ではかびたパンしか与えられなかったため、そんな人間らしい食事をしたのは久し振りだった。
 「昼は私は政務を行う。君は、午前は貴族としての嗜みを学びたまえ。午後は午睡をとらせよう」
 メイドが何人もついて、何やら難しいことを覚えさせられた。午後は本当に眠りの時間だった。眠れないときは、香を焚いて是が非でも眠らされた。
 全てが、ウィルカにとってはじめての出来事だった。

 そして、夜が訪れる。



 「さあ、今日はどんな一日だったかな?」
 夜も更けた頃。
 「んっ、ぁ…!…ひぁぁっ…!」

 グチュッ、ニチュッ…。

 地下室から漏れる、女の喘ぎ声とぬめる音。
 ウィルカは鉄のベッドに固定された上四肢を鎖で吊られた格好で、貴族の愛撫を受けていた。
 朝は勉学、昼は睡眠、そして夜は情事。
 貴族の屋敷に来て一週間、ウィルカは夜毎貴族の相手をさせられていた。
 時にはベッドの中で初夜を迎える新妻のように、時には牢屋で拷問を受けるスパイのように。
 そして今夜は、地下室で調教される初心な姫君のように。
 貴族の指がウィルカの秘所を浅く出入りする度に、地下室に淫らな水音が響く。
 「(もっと、奥まで…)」
 ならず者の調教で肉欲に堕とされた精神は、ウィルカ自身も知らぬうちに快楽を求める。しかし貴族は、それを見透かしているかのように浅いところしか責めてこない。
 「黙っていては判らないだろう?それとも、調子が悪いのか?」
 「…っ…」
 貴族はウィルカに発言を促すが、ウィルカはそれを口に出すのを躊躇った。
 自分がそんないやらしいことを望んでいるのを、認めたくなかった。
 「ふむ。どうやら調子が悪いようだ」
 貴族はそう言うと、ふと思いついたかのようにウィルカから離れる。
 「っ、ぁ…」
 愛撫が止み、ウィルカはねだるような視線で貴族を見つめてしまう。
 その視線に気づいた貴族はにやりと笑い、ウィルカの綺麗な菊の花に目を向ける。
 「そういえばメイドから聞いたのだが、ここ数日通じがないようだな。君は少ない方なのかね?」
 「つう、じ?……っ?!」
 貴族の言った言葉の意味が、ウィルカには最初判らなかった。反芻し、意味を考え…ようやく理解し、顔が真っ赤になる。
 確かにここ数日、ウィルカはトイレで大きい方の用を足していなかった。性奴に墜ちたことのショックや、冒険者の宿からハイウェイマンズギルドを経て貴族の屋敷という環境の激変により、重い便秘になっていたのだ。
 しかし目の前でそれを指摘されて、平静を保てる女性は少ない。
 「通じが少ないのは身体に毒だ。だが案ずることはない」
 「……?」
 貴族はウィルカを安心させるような口調で言うと、中身の詰まった水袋を持ってきた。それの使い方が判らないウィルカは、疑問符を顔に浮かべる。
 「さあ、遠慮することはない。思う存分飲み、毒を吐き出したまえ」
 貴族は変わらぬ口調のまま、水袋の口をウィルカのアナルに突き刺した。

 ヌチュッ!

 「んくぁっ?!」
 アナルに侵入してくる固い感触に、ウィルカは身体をくねらせる。ウィルカのアナルには水袋の口すら大きいはずだが、ウィルカの脳はそれを苦痛ではなく快楽として受け取った。
 しかし、それだけでは終わらない。

 ゴポッ、ゴポッ…。

 「っ…?!」
 貴族が水袋を握ると、その握力に押された水がウィルカの腸内に流れ込んでくる。
 「…おなかの、なかにっ…いやあぁっ!」
 腹の中に感じる冷たさに、ウィルカは悲鳴を上げた。
 「(浣腸なんて、いやぁ…!)」
 ウィルカも浣腸についてはそれなりに知っていた。幼少の頃、熱を出したときに母にしてもらったこともあるし、神殿で他の巫女たちが話す冗談混じりの猥談で、性的な目的でそれを行うこともあるとは聞いていた。
 しかし、話に聞いただけのそれを、自分が受けるとは思っていなかった。
 「(あ、だめっ…おなか、つめたいっ…あ、あああ…)」
 まとまらない思考が堂々巡りをしている間にも、水袋の中身はどんどんウィルカの腹に収まっていく。華奢なウィルカの腹が、食べすぎかあるいは妊娠したかのように膨れていく。

 ギュルルルルルッ…!

 「っ、ぁ…!」
 腹の中で冷水が暴れまわり、溜まっていたものが押し出されそうになる。ウィルカは歯を食いしばって、生理的な欲求を堪えた。
 「ここの掃除はメイドたちに任せてある。何も案ずる事はない」
 貴族は優しく語りかけ、ウィルカの膨れた腹を撫でさする。
 「だ、めっ…」
 その行為が、ますますウィルカの腹を暴れさせる。
 「(お腹、なでないでっ…出ちゃうっ…!)」
 ウィルカは額に脂汗を浮かべながら、必死に決壊を防ごうとする。

 しかし、幾度も迫る洪水に、やがて堤防が崩れ落ちるのは道理。

 ブジャアアアアアアアアアアッ!

 「いやあああああああっ!!」
 十数分の我慢の後、アナルにかかる水圧にウィルカの腹は耐え切れなかった。
 綺麗な尻穴が限界まで広がり、冷水と共に腹の中に溜まっていたウィルカの汚物を吐き出していく。

 ビジャッ!ビヂッ!ブボリュリュリュリュッ!

 「いやっ、いやああああっ!出ないで!止まってっ!」
 ウィルカは泣きながら懇願するが、噴き出す汚水を止める力は残っていなかった。
 そのうちに、注がれた冷水はあらかた流れ出てしまい、水分を吸って流れの良くなった固い汚物が、下品な音を立てて飛び出してくる。
 そして、固いものがアナルを通過する感覚に、あろうことかウィルカは感じてしまっていた。

 ブヂュッ…ビチャ、ピュッ…。

 やがて、腹の中のものを全て吐き出し終えたとき、ウィルカは身体を痙攣したかのように震えさせていた。アナルは先程まで染みひとつない綺麗な菊の花だったとは思えないほどだらしなく広がり、今も腹の中にわずかに残った汚水をぴゅぴゅっと断続的に吐き出している。そして、ウィルカの秘所は自ら溢れさせた愛液で光っていた。
 「はぁ…はぁ…」
 頬を紅潮させ、息を切らせながら、尻の穴に残る異物の感覚に悶えるウィルカ。
 「腹の中は綺麗になったかな」
 貴族はウィルカの腹を撫でながら、その腕に注射器の針を突き立てる。
 「痛っ…!」
 ウィルカが悲鳴を上げたとき、すでに注射器の中身はウィルカの中へ注入されていた。
 「な、何を…っ」
 「安心したまえ、身体に害のあるものではない」
 貴族はそう言うと注射器を置き、動けないウィルカにのしかかった。
 「っ…!」
 身体を硬直させるウィルカに、
 「私の望みをかなえてくれ」
 貴族は耳元でそう囁くと、いきり立った剛直でウィルカの処女を貫いた。

 ブツッ…!

 「…っぁ!」
 ならず者に陵辱されているときに、何度も味わった痛み。その痛みと共に、ウィルカの膣内を太く硬いものが埋め尽くした。
 「(あぁんっ!…そこ、きもちいぃっ…!)」
 愛撫で焦らされた最奥に待ち望んだ痛みを受け入れ、ウィルカの精神は大量の快楽信号を受け取る。その快楽に押し流されるように、ウィルカは自ら腰を振り始めた。

 グチュッ、グヂュッ、パンッ、パンッ!

 肉のこすれる音と、肉のぶつかる音。
 貴族が腰を振るたびにそれらの音が地下室の中にこだまし、ウィルカの頭の中を白く染めていく。
 「あっ、んっ!…ふああっ!」
 心のたががひとつずつ外れ、いつの間にかウィルカは大きなあえぎ声を上げていた。
 「ここか?ここがいいのか?」
 「そこっ!そこ、いいっ!ひ、あんっ!…んきゅうっ!」
 肉欲に溺れた身体が揺れ動き、汗と愛液が飛び散る。
 貴族とウィルカはひとつにつながり、共に絶頂を迎えようとしていた。
 「先程君に注射した薬は」
 そのとき、貴族が不意にそう切り出した。
 「っ…?」
 腰を振りながら、首を傾げるウィルカに、貴族は冷酷な真実を告げた。

 「子を孕みやすくする薬だ」

 ビクッ!ビュルッ!ドビュルルルルルッ!

 その言葉でウィルカの血の気が引くと同時に、貴族の精液がウィルカの胎内に吐き出された。
 「…いやあああああああああああっ!!!」
 ウィルカは火がついたように泣き叫び、拘束されているのも忘れて暴れ出す。

 ビュッ!ビュクッ!ドプッ、ドポッ!

 しかし貴族の射精は止まらず、ウィルカの子宮は白く濁った粘液で満たされていく。
 ウィルカの小さな子宮は精液で膨れ、収まりきらない精液がペニスと膣の間を通ってあふれ出す。
 それでもなお、貴族の射精は止まらない。

 ビュククッ!ビルルルッ…!

 たっぷり数分間の射精を終え、貴族はウィルカからペニスを引き抜いた。

 …ゴボッ、ガボッ…!

 ぽっかりと空いた空洞から、たちまち精液があふれ出してくる。ウィルカの股間をドロドロにして、それでもウィルカの腹は精液で膨れたままだった。
 「私の望みはな、ウィルカ。君のような美しい女性を妻とし、我が子を王とすることだ。神の宿りし娘から生まれた子ならば、その不老不死の力を得られるだろう?」
 貴族が初めてウィルカの名を呼ぶ。
 「(あかちゃんなんて…うみたくない…)」
 その声も、虚ろな瞳をたたえたウィルカには届かなかった。


   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆


 ――半月後。
 「おかえりなさい、だんなさま♪」
 部屋に入ってきた貴族に、ウィルカはにこりと微笑んだ。
 その瞳は半ば虚ろなままで、彼女が壊れてしまったことを示唆していた。
 「ただいま、ウィルカ。調子はどうかな?」
 貴族はベッドに横たわるウィルカの側に座り、彼女を撫でる。

 ――その、膨れ上がった孕み腹を。



 ――END.