『奥さん、蜂蜜屋です!』その2 byMORIGUMA ドドッ、ドドッ、ドドッ、ドドッ、 暗い森の中を、ランドンの馬が、安定した歩調で走っていきます。 自分の庭のような森、彼と愛馬にとっては、目を閉じても走れる道。 ですが、優しく控えめに走り、眠れる姫を起こさぬよう、 そっと片腕でスピリアさんを抱いたまま、走り続けます。 『黒い大旋風』とまで呼ばれ恐れられた、猛々しい騎士は、 年老いて、息子に後を譲り、 今はすっかり静かな老後を送っていると言われていました。 しかし、その身体、剣技、馬術、 どれをとっても、当代一流の騎士以上。 彼を恐れるあまり、しつこく刺客を送り込んでくる各国に辟易して、 大怪我をして引退する、という名目で息子に全権をゆだねたのです。 そして、なぜかこの人も、スピリアさんの心身共に愛しぬく事を誓った、 スピリア愛玩血盟の一員でした。 蜂蜜屋を装った盗賊どもに襲われ、わずかな隙をつかれたスピリアさんは、 ラフリアちゃんを守る代わりに、自分がさらわれました。 前から、蜂蜜屋のクロードを疑っていたスピリア愛玩血盟は、 あちこちで盗賊が出たと知り、花屋のご主人は念のため、 ランドンに使いを出しておいたのです。 ランドンは使いの文をみて、夜にもかかわらずそのまま出撃、 真っ直ぐスピリアさん宅へ駆けつけ、あらされた室内と、 足跡の向き、、そして知り抜いてる山々の道筋から、追いつきました。 ラフリアちゃんをさらえず、激怒した盗賊の頭は、 スピリアさんが失神しているうちから、 徹底的に陵辱している真っ最中。 クロードは、怒りのランドンに真っ二つにされたのでした。 激しく嬲られ、汚されきったはずのエルフの人妻に、 顔を赤くしながら、その胸元や指先の白さを、 ふと、見つめてしまうランドン。 まるで、少年の頃のような、 初々しい目が、初老のランドンに宿っていました。 「スピリア・・・」 『漆黒の大旋風』と呼ばれた騎士が、 名前を呼ぶことすら、おびえ、恐れる小さな声。 実は、スピリアさんとランドンのなれそめは、 数年前にさかのぼります。 その日、遠乗りに出かけたランドンは、 谷川に落ちたエルフを見つけました。 薬草を取りに来て、足を踏み外したスピリアさんでした。 水にあお向けに浮かび、静かに眠る彼女を見て、 ランドンは、あまりの美しさに、呆然としました。 そっと抱き上げたエルフは、潤んだ翠の目を開けると、 「あなた、あなたあっ、怖かったのおっ、」 そう言って抱きつき、 夢中でキスをしてきました。 かぐわしい香りと、しなやかな肢体に、 陶然となったランドンは、胸に火がつき、 頭がぼやけて、夢中で襲ってしまっていました。 気がついたときは、その身体に深くのしかかっていました。 『しまったっ!』 彼の剛刀は、あまりにも規格外。 普通の女性は裂けて使い物にならなくなる代物。 ですが、 「んはあああんっ、ああんっ、すごいいっ、あなたあっ!」 ズルズルと飲み込まれる感覚に、 理性も意識も吸われていきます。 細く長い足が、ランドンと深く交わり、 可愛らしい声が、耳にからみつき、 快感が身体中を吹き上げるように走りました。 「うおおっ、うおっ、おおおっ!」 巨大な剛刀が、優しく包まれ、締め付けられ、 白い肌の中に、全てが飲み込まれていきます。 しっとりと潤った肌、蠢き、まといつく粘膜、 いい香りが全身にまといつき、 突き上げる肉壷の快感が、意識全てを吸い上げて、 快感のままに、突き上げ、突きまくり、ほとばしらせていました。 「んはああああああああああんっ!!」 可愛らしい声の中に、全てがドロドロになってほとばしっていく感覚。 ドビュウルルルウウウウウウウウウウウウウッ 震わせ、痙攣させ、ペニスを疾駆するエクスタシーに、 スピリアさんの優しい絶頂が絡み合い、腰が深く溶け合って、 たまらない、切ない、奔流が走り抜けました。 何年ぶりの快感か、 ランドンは我を忘れて、スピリアさんの腰を抱き、 さらに激しく突きまくります。 何度スピリアさんを求めたか、 数える事も出来ないほど、狂おしく貫き、突き上げ、組み伏せて、 その身体に、思う存分、たまりきった欲望を注ぎ込んでいました。 彼女も、朦朧とした意識のなかで、愛しい人を思いながら、 その欲望全てを、優しく受けいれたのでした。 スピリアさんはランドンにぴったり寄り添い、 そのまま城に連れ帰って、医師に見せると、 医師は、頭の傷が記憶を混乱させているのでしょう、と告げました。 「あなたあ、おかえりなさい。」 彼女の部屋に行くと、無心にしたい寄る翠の瞳。 優しい笑顔と、柔らかな肉体。 キスを繰り返す彼女に、ランドンは理性がどうしても保てません。 ベッドに押し倒すと、白い肢体を開き、 恥じらいながらも、うっとりと受け入れます。 愛情の深さは、そのまま肉体の柔らかさとなり、 規格外の巨大な剛刀が、しなやかに受け止められ、 深く二人は一体となっていきます。 ですが、彼女の傷が治ってくるに連れ、少しずつ意識が戻り始め、 激しいSEXの最中にも、ふと不思議な目をするようになりました。 7日目の朝、 目を覚ましたスピリアさんは、 頬を染めながら、裸の胸を押さえて起き上がりました。 横のランドンに静かに告げました。 「本当にお世話になりました、子供が待っていますので、 帰らせていただきます。」 その時、彼はどれほど、彼女を閉じ込めておきたかったか。 だが、同時に、それをすれば自分が絶対に許せないことも分かっていました。 いかなる理由があれ、彼女の貞節を踏みにじった自分を、 スピリアは一言も責めなかったのです。 身体に染み付いたランドンの感覚にも、優しく微笑みながら、 凛として帰っていきました。 失恋と言うものが、どれほどつらいものか、 ランドンは何年も流したことの無い涙を感じたのでした。 「あなたあ、あなたどこお・・・怖い、怖いのおっ!」 スピリアさんが、うなされ、必死にしがみついてきます。 これは、ヴァー=イヴの杖の副作用。 振動させると強力な魔力を得る反面、精神が激しく動揺し、 怖い夢や淫らな幻へと結びつきます。 この様子では、まだしばらくは恐怖から逃れられそうにありません。 ましてや漆黒の闇の森の中、 夢でうなされている彼女は、肌に感じるものだけが全て。 馬を止めて、『よしよし、よしよし』と抱きしめると、 スピリアさんが、あえぎながらさらにしがみついてきました。 「こわいいっ、こわいのおおっ、」 激しく腰をすりつけてくる彼女、 その妖艶な姿に、騎士は息を荒くし、 馬から下りて、あぐらをかきました。 あれからしばらくして、 偶然がランドンを、スピリア愛玩血盟に引き込みました。 彼女の性癖を知り尽くして、彼もかなり丸くなったようです。 異様な迫力の勃起が、そそり立ち、ズボンの前を押し上げています。 騎士の前をまさぐっていた手が、それを見つけ、 ヒヤッとする手が、ボタンをはずし、それを引き出しました。 28センチを超える、凶悪きわまりない巨根、 恐ろしいほどにビクビクし、血管が縦横にはしるそれは、 凶器に等しい代物。 あまりに規格外で、最初の妻は子供は残せたとはいえ、早く亡くなり、 恐れで、後妻を迎える事ができませんでした。 ですが、 「ああんっ、熱い、すごい・・・あなたあぁぁ、」 それにためらいも無く抱きしめ、胸にこすり付けて、 その感触を、肌で夢中になるスピリアさん。 ふっくらとしたふくらみは、たまらないほど気持ちいい。 柔らかな乳房の感覚、いとおしげにほおずりし、 嘗め回す淫らな感触、 暗闇の中にほの白い肌が、魔性のように蠢き、 うっとりとした夢うつつの表情が、さらに興奮をあおります。 そして、気軽に、すうっと身体を乗せると、 「んっ、あっ、ああ〜〜んっ」 キシッ、ミチュッ、ズズッ、ズッ、ズブブッ、 甘いあえぎと、柳眉をしかめながらも、腰をくねらせていくスピリアさん。 あの男性の腕ほどもありそうなペニスが、 柔らかな身体の中に、きつくも優しく、 そして妖しいほどに飲み込まれていきます。 「あああ・・、すごい・・・壊れそう・・・でも・・・いいっ、」 恍惚とした声を上げ、スピリアさんの細い腰が、 巨大な男根を、ぬらぬらと飲み込み、包み込んでいきます。 淫夢が悪夢に取って代わり、スピリアさんの表情が、 とても色っぽくなっていきます。 騎士も、包まれる強烈な快感に、さらにざわつき、絡みつく蠢きに、 必死に歯を食いしばりながら、耐えていきます。 「あああ・・・いっぱい・・・あなたがいっぱいいい・・・」 これも、スピリアさんなのだと、 今のランドンはほろ苦く、でもとっても甘く感じながら、 遠慮なく、責め始めました。 「んはああんっ、あんっ、あんっ、あああっ!、」 前にも増して、心地よい快感が、甘く切なく、まといつき、 締め付けて離しません。 あの頃と変わらぬスピリアさん、 しなやかで美しい、優しく柔らかい、 そして、淫らで、淫乱で、とっても奔放で、 ランドンは、肉欲の高ぶりを、深く打ち込み、 「んはあああんっ、ああああッ、深いいいいいっ!」 のけぞり、痙攣するスピリアさんの中に、 思いのたけを、思いっきりほとばしらせました。 「んああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 ドビュルウウウッ、ドビュルウウッ、ドビュウウッ、 暗い森に、淫らな声が響き、 白い肌が開き、わななき、のけぞります。 下腹がビクビクと震え、精液がたっぷりと注がれていきます。 『彼女が求める時、男としてそれを恐れてはならない。  それは彼女を汚す事ではない、満たす事なのだ』   −−スピリア愛玩血盟憲章 第3条−− それゆえに、ランドンは起こした身体を今度はのしかからせ、 再び細い裸身をいっぱいに突き上げ初めました。 「はうっ、ああんっ、壊れっ!、ちゃううっ!、 でもおっ、いいっ!、いいのおっ!、あなたあああぁ!」 優しい笑みをうかべ、 ランドンはたまらない胎内を存分に、突き上げ、かき回します。 モチモチの乳房を、手に包み、そして喘ぐ動きにあわせて、 自在にもみ、つまみ、なでまわします。 一瞬も腰を止めず、責めに責めながら。 また、彼女を城に連れ帰ろうと思わないように、 思い残す事が無いように。 ありったけの全てを、妖しく温かい蜜壷に、突き入れます。 ランドンの腰に、ひしとからみつくしなやかな足、 激しい律動は、くみしかれて淫らに悶えるスピリアさんを、 ますます色っぽく、そして輝かせていきます。 「はあんっ、あっ、ああんっ、すてきいいいいっ!」 スピリアさんの声は、ますます艶やかで、 夜明けまで森の中に響いたのでした。 FIN