『奥さんXX屋です!』 by MORIGUMA  「フンフンフ〜ン♪」  かわいい鼻歌が聞こえてくる。  真っ白いシーツとおしめが、まぶしくひるがえる。  通りかかる人は、平和で穏やかな光景と、 洗濯物をかいがいしく干している女性の美しい姿に、 しばし見惚れる事が多い。  『美人の奥さん』と言えば、ああ彼女かと、近所でも評判になっているのが、 スピリア=クロフォード、通称スピリアと呼ばれるエルフの女性である。  どちらかといえば、とっつきにくい印象のあるエルフだが、 この女性はおっとした美人で、どこか幼さと優しさを宿した、 翠のパッチリとした瞳の女性である。  二人の子供に恵まれ、今授乳中のせいもあるのか、 エルフにしては胸が非常に大きい。  ただ、見かけは母親どころか、娘にしか見えないのがこまりもの。 旦那の事は、心から愛しているが、自分が妻らしく見えないのではないかと、 密かに気を揉んでいる。  風に豊かな薄い金茶色の髪が流れ、華奢だがしなやかな肢体が、 きびきびと動いていく。  時折子供に乳をあげながら、この子がいてくれてほんとに良かったと感謝する。 子供の世話をしていれば、心が休まり、気がまぎれる。  『もう少し大きくなったら、みんなでまた冒険者として出かけられるかしら?』  「あ、奥さんパン屋です。近くへ来たものだから、これ良かったらどうぞ。」 なじみのパン屋の親父さんが、ニコニコしながら、売り物の残りですがと、 美味しそうなパンを何個も分けてくれた。 いつもサービスしてくれるパン屋で、彼女もひいきにしている。  この家の前の道は、商売に使う人が多いのか、 商売人さんたちが、ちょくちょく通り、あいさつしていく。  「ほんといい村だわ。」  女性と子供の二人暮し、声をかけてくれる人がいるのは、気が休まる。 まあ、たとえ盗賊が群れを組んで襲ってきても、撃退できるぐらいの力はあるのだが、 心細いことは変わりはない。  「おーい、奥さん、肉屋ですが、注文間違いで余ったハム安くしますからどう?。」  スピリアはニコニコしながら、応対した。  「おう、肉屋。例の花はどうだい?」  「鋳物屋のとっつあんか、ああ、もうすぐ咲くな。」  「よう、こないだ俺が言った通りだろ。」  花屋の店長が、横から話しにまざり、ひそひそと。  「何しろ一年に一度の時期だ、気をつけてな。」    「奥さん、こんにちは。」  その日、パン屋が立ち寄ると、スピリアがボーっとした顔で出てきた。 「あら、あなた、おかえりなさい。今回は長かったわね。」  お酒を飲んだような、赤く染まった頬。  普段のスピリアとは違い、どこかくだけて緩やかな服。  ゴクリとつばを飲むと、パン屋は自分の幸運に感謝した。 「ああ、長く待たせたな。悪かった、その分たっぷり取り戻すからな。」 ズボンを下げると、スピリアは頬をさらに染めて、うっとりと半立ちのペニスを優しくしごき始めた。 細い指のヒヤッとした感触が、すごく気持ちがいいが、 「なあ、咥えてくれ。」 「ええ、あなた。」 細い舌先が、赤黒いペニスを優しく愛撫し、チロチロとカリ首から、切先を何度も往復する。 見る見る膨らんでいくペニスに、 スピリアは嬉しそうに深く咥える。 その胸元をはずして、あふれた乳が、白く目を射る。 細いパンツをはずすと、するりとしなやかで色っぽい腰が現れる。 それを、愛する旦那にされているかのように、しゃぶりながら、 自然に受け入れていく。 下着をはずされ、露にされた裸が、目に痛いほどまぶしい。 金茶の頭をつかまれ、喉に押し込まれて、 鈍い音が、喉へ深く放たれた。 ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ、 ぼうっとした目のまま、その精液を飲み込んでいく。 ベッドに押し倒されると、柔らかい身体が、ゆるやかに広がり、 恥じらいと共に、濡れた花弁を開いた。 二人の子供を産んだとは思えない、瑞々しさ、 クチュリと、音を立てて指を受け入れ、 「んはあんっ、はやくっ、はやくっ、あなたあっ!」 普段からは想像がつかない、淫らな声に、腰を性急に突き出す。 グリュリュリュ 「んはああっ、あなたっ、あなたがあっ、入ってくるううっ!」 この膣がまた、ふっくらとした陰唇に絡み、 幾重にも重なるコリコリした粘膜に包まれ、 濡れ具合といい、しまりといい、最高の感触だった。 太ったパン屋は、興奮しきったペニスを、スビリアの胎内に深く突き入れ、 そのかわいいよがり声に、たまらない。 包まれる粘膜と、コリコリした感覚が、こすれて勃起が激しくなる。 まるで童貞の少年のように、壊れんばかりにスピリアに腰を突き立て、 呻きと、絶頂を、たたきつけた。 「はひいいいいっ!!」 ドビュグッ、ドビュグッ、ドビュグッ、 濃い精液が、大量にスピリアの中に放たれ、 痙攣する脚が、強くその腰を締め付け、パン屋の精子を搾り取った。 「くううっ、お前が先だったか。」 いつの間にか花屋の店長が入ってきて、喘いでいる二人に声をかける。 「あら、あなた、おかえりなさい。」 まるで状況が分からないのか、壊れたテープレコーダーのように、 入ってきた花屋に声をかける。 「んじゃあ、俺は口でしゃぶってくれ。」 パン屋は場所をゆずって、 「ああ、はい、今日はとっても優しいのね。」 うっとりと愛液と精液で濡れたペニスを咥え、 花屋が右足を肩に担ぎ、グイと突き入れる。 「んふうんっ!」 甘い、甘い呻き。 肉欲に飢えた膣が、ギュウギュウと締め付け、 口に咥えるペニスを、甘くしゃぶり、清めていく。 花屋が鼻息も荒く、突き上げると、 恍惚としたあえぎを漏らし、胸を激しく揺らして、 熟れた肉体をトロトロに濡らしていく。 乳首に、乳房に、指が食い込み、揉みしだかれ、 喘ぐ身体が、上気し染まる。 「んうううう〜〜〜っ!!」 甘いあえぎと、背筋がきれいなカーブを描いた。 ドクウッ、ドクウッ、ドクウッ、ドクウッ、 『熱・・・う・・・い・・・』 恍惚とした顔で、快楽の波を受け止め、二人分の精子が、 子宮の中を荒れ狂った。 鋳物屋のオヤジが、さらに加わり、ごついペニスが、 下から膣を貫いて、バックからアナルを花屋が、胸にパン屋が挟ませ、 喘ぎながら、体をくねらせていく。 「ああっ、ああんっ、あなたあっ、私っ、幸せですううっ!」 ゴリゴリッ、ゴリゴリッ、 ごついペニスの律動する動きが、スピリアの飢えた胎内を、 満たし、征服し、蹂躙する。 心地よい快感に満たされ、くねる細いしなやかな腰、 尻肉を広げられ、貫かれ、 前後同時に犯されて、痺れる快感に何度も息が止まりそうになる。 胸に挟んだペニスが、こすれて、気持ち良くて、 赤い唇が、亀頭をはさみすすり上げた。 「んうううううっ、うっ、んんんんんっ!!!!!!」 ドビュグッ、ドビュグッ、ドビュグッ、 ビュグウッ、ビュグウッ、ビュグウッ、 ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、 のけぞり、痙攣するスピリアの身体中に、 男たちの精液が、たっぷりと刻まれ、注ぎ込まれ、植えつけられた。 「はひいいい・・・いいわあ・・・・あああ・・・・」 クタリとくずおれ、喘ぐスピリアの耳に、赤ん坊の泣き声がした。 「あら、いけない。」 身支度もせずにバタバタと走り出すスピリアに、 男たちは苦笑した。 そろそろ夕方だ、 土産の品物を置いて、そっと家を出た。 家を出ると、周りに青いきれいな花が満開に近く咲いている。 博識な花屋が言うには、 その花粉を吸うと、エルフが意識が少しぶれるのだという。 普通のエルフは、多少気持ちが良くなるだけだが、 心に抑圧の激しいエルフは、 理性が少し壊れて、幻に支配されてしまう。 もちろん、普通に生活するし、子供の面倒もきちんとみれる。 ただ、何かのはずみに、幻と現実の区別がつかなくなる。 数年前、たまたまスピリアにあこがれていたパン屋が、 ボーっとしていたスピリアに、声をかけると、 「あなた、お帰りなさいいいっ!」 いきなり泣きつかれて、犯すように跨られ、 その場でSEXしてしまったのだという。 根が小心者のパン屋は、次の日、遊び仲間の花屋を連れて、 家を訪れたが、二人同時に、 「あなた、おかえりなさい」 と夢中でしがみつかれ、二人同時にスピリアの肉体に溺れてしまった。 それをたまたま見た肉屋が、怒って近寄ると、 肉屋にまで 「あなた、おかえりなさい。」 と、壊れたように声をかけ、そのペニスをしゃぶり出した。 花屋が気がついたのが、周りで満開になっている青い花だった。 花がしぼむと、スピリアは正気に戻って、 彼らを旦那と間違うことはなくなった。 もちろん、幸せな幻の時間のことは、何一つ覚えていない。 夢を覚えていないのと同じなのだ。 善人ではないが、悪人にもなりきれない彼らは、 考えた末に、その時期だけ、三人ずつ交代で旦那のふりをして、 昼間の彼女を、保護してやることにした。 夜は、花が閉じるせいか、正気に戻るらしい。 スピリアが嫌がるなら、何もしないが、 へたすると、彼女が泣きついてSEXを強制することすらたびたびである。 これまで嫌がられた事は、だれも一度もなかった。 複数で迫っても、スピリアはいつも至福の笑顔で、 喜びの声を上げて、貫かれていた。 『ああっ、こんなにいっ、こんなにあなたがいっぱいいいっ!』 花は刈り取ってもまた生えてくる。 もし、あの状態のスピリアが悪い人間と接触してしまえば、 悲惨な結果しかありえない。 『それに、何より大きいのは、旦那がいなくて寂しいために、 スピリアの心が壊れかけてるってことだ。』 花屋は、ひどく真剣な顔でそう言った。本気で惚れていたのかもしれない。。 パン屋も、ひどく心配げな顔をしていた。 二人目の子供が生まれて、多少落ち着いたかに見えても、 青い花が咲くたびに、スピリアは幻に落ち込んでいた。 ただ、毎年彼らが訪れるようになって、 激しく泣いたり、しがみついてくることは無くなっていた。 『あれは誰の子供だろうか?』 時折、みな考える。 稀にしか帰ってこない旦那が、二人めを、そううまく仕込めるものかどうか。 子供をあやす、優しい歌声が聞こえる。 「早く、旦那が帰ってやればいいのにな。」 パン屋は、スピリアの肉体に一番溺れていながら、 ぼそりとそう言った。 下ネタで笑っていた親父たちが、急に押し黙り、静かにうなづいた。 商売人のオヤジたちは、みなスピリアを愛しているようであった。 FIN