邪魔などめったに入らない地下8Fの監禁玄室。 大勢集まった仲間たち。 相手は妙に協力的なエルフの若奥様。 調教は順調に進むかと思われた―― ――だが。 予想を覆す事態。 一向に衰えを見せない奥様の性欲。 一人、また一人と倒れていく仲間たち。 全裸のまま、母乳を零して誘う母エルフに、男達は戦慄した。 これは男達の二週間にもおよぶ闘いの記録である……。 プロジェクトS  〜〜陵辱者たち〜〜   三章 「こんなところで朽ち果てる己の身の不幸を呪うがいいぜ……」 かつてその男は、犯されるスピリアの耳元でそう囁いた。 その言葉が今は……虚しい。 あれから二日。わずか二日で。 男達の数は約半数になってしまった。40人もの男達が冥府へと旅立っていった。 玄室の中は惨々たる有様だった。 大量に床に転がる精力剤の空き瓶。 無気力に肩を落とし、俯き座り込んで動かない男達。 干からびて朽ち果てる者。怯えて逃げ去る者が後を絶たない。 刻々と戦況が悪化する玄室の中で、女エルフの陽気な声だけが大きく響いていた。 「あぁ……そこは……だめ……! あなた……早く助けにきてぇ……っ♪」 半分ミイラ化しかけた男の上で腰を振って、男の精を最後の一滴まで搾り取ろうとする若 奥様に、衰えというものはないのか。 もとより透けるように白い肌が、男達の精を浴びてつやつやと月影のように輝いていた。 「あぁっ…気持ち良い……胸も、もっと弄って下さい……!」 たった今夫に助けを請うたばかりの唇が、蜜のように甘い言葉で男を誘う。 その言葉に惹かれて男が乳房に手を伸ばすと、スピリアは嬉しそうに笑んだ。 男に跨って母なる乳を弄られ、幸せそうに目を細めながら、エルフの若奥様は組み敷いた ならず者に最高の笑みを向けるのだ。 目の前でたゆたゆと大きく揺るえる若奥様の豊満な乳房と至福の笑顔に看取られて、なら ず者の意識が遠のいてゆく。 「ああ……永遠が見える……」 最後の射精とともに、また一人のならず者が彼女の腹下で冥府へと旅立っていった。 ――それからさらに半日が過ぎた。 最後の男が若奥様の口中で果てると、玄室の中はしんと静まり返ってしまった。 周囲に斃れ臥した無数の男達は、もはやピクリとも動かない。 動くもののいなくなった玄室の中で、こくりこくりと喉を鳴らして最後の精を飲み干すと、 唇の端から男の残滓をわずかに零しながら、スピリアさんはしばらくその場でぽうっとなっ ていた。 そしてはっと我に返った。 「……わたしったら、一体何をしていたのかしら……。……あの子たちが待ってる。帰ら なくちゃ」 正気に戻ったらしい。 スピリアは脱出の機会を窺った・・・ ならず者達全員の視線からスピリアが外れた瞬間・・・今だ! *スピリアは隙をついて逃げ出した* スピリアさんは汗と精液にまみれた裸身を近くにあった水差しの水で清めると、愛用のヴァ ー・イヴの杖を拾って玄室の出口へと向かった。                                         続