邪魔などめったに入らない地下8Fの監禁玄室。 大勢集まった仲間たち。 相手は妙に協力的なエルフの若奥様。 調教は順調に進むかと思われた―― ――だが。 予想を覆す事態。 一向に衰えを見せない奥様の性欲。 一人、また一人と倒れていく仲間たち。 全裸のまま、母乳を零して誘う母エルフに、男達は戦慄した。 これは男達の二週間にもおよぶ闘いの記録である……。 プロジェクトS  〜〜陵辱者たち〜〜 一章 「信じられねぇ……あの状態でまだ誘ってやがるのか……」 地下8F三号玄室のフロアリーダー、ハッサン・カンはそう言ってごくりと喉を鳴らした。 調教師として長いキャリアを持つ彼だったが、目の前の光景はその彼をして信じがたいもの だった。 股間のイチモツを萎えさせて、ぐったりと倒れ臥したまま動かない男達。 外周を取り巻く男達もまた、一様にど肝を抜かれたような表情を浮かべていた。 男達の視線の先、肉山の中心には、薄い金茶色の髪を振り乱して悶える艶やかな女の白い裸 身があった。 「……ダメです。わたしには……夫も子どももいるんですよ……」 女は、一応はそんな拒絶の言葉を口にしている。 だが、そんなものはフェイクだ。偽りにすぎないのだ。 彼らはそう確信していた。 うっすらと上気した目元。紛いようのない媚を含んだ蕩けるような声。 あどけなさの残る顔の中で、翠の瞳が妖しく煌いて男達を誘っていた。 彼らがこの玄室に女を連れ込んで、すでに二十四時間が経過しようとしていた。 出迎えたのは、七十九人ものむくつけき男達。 屈強の男達が総掛りになって、いったいどれほどの射精を浴びせただろうか。 並みの冒険者なら一夜で性奴の誓いを立てる激しい陵辱の中、だが女は一向に堕ちる気配を見 せなかった。 森の妖精であるエルフらしく、透けるように白い肌にうっすらと汗を浮かせながら。 ハッサンの見ている前で女は次々と男達を絶頂に導いていった。 男のモノを呑み込み、妖しくくねる細腰。 一見おっとりとして見える女エルフの、そのほっそりとした腰つきのどこにそれほどの持久力 が隠されているのか。 最初の陵辱から一晩が経った今でも、女――スピリアは疲れもみせず、男の上で元気よく腰を 振るっていた。 腰を振りながら、スピリアは身体を傾けて下敷きにした男に乳を含ませる。 エルフらしからぬ豊満な乳房の先端を吸われると、男の口に濃厚な母乳が溢れた。 「ん……ふ」 聞けば、スピリアは第二子を出産して間もないらしい。 はちきれるほどに張った乳房を吸われると、スピリアは心地良さそうに鼻をならした。 スピリアはお礼とばかりに、とてもふたりの児の母とは思えない、締りの良い性器で男の分身 を愛撫していった。 男を射精へと導きながら、スピリアは妖しく尻を振り、唇に指をあてる。 その仕草は雄弁に語っていた。 お尻の穴と唇がお留守ですよ――と。 間違いなくそう言っている。 その余裕たっぷりの仕草に思わず腰が引けた。 「じょ……上等じゃねえか、このヤロウ!」 「やってやる……このオレの、ならず者としての誇りにかけて!」 だが、男達とて引くわけにはいかないのだった。 彼らにも、彼らなりのプライドというものがある。 戦闘ではともかく、性交において女に敗北することなど、彼らには許されないのだ。 気力を振り絞って、新たに二人の男がスピリアに挑みかかった。 とろとろと精液を零す尻の穴と、誘うようにうっすらと開かれた唇にそれぞれ男の剛直が突き 入れられる。 「んふ……♪」 女のすべての穴を同時に塞がれた時、信じられないことにハッサンは、スピリアの嬉しそうな 声を聞いた気がした。 気のせいか。――いや、そうではない。 『これは……長い戦いになりそうだぜ……』 このままでは負ける。 ハッサンは覚悟を決めていた。 『いいだろう……全力で相手をしてやる。ならず者の名にかけてな!?』 彼は無言で首を振ると、秘蔵中の秘蔵――虎の子の精力増強剤“ヒュンケル皇帝液”を取りに 倉庫へと向かった。 その目に炎が燃え上がっていた。                                         続