<10000000アクセス記念>




 オニヘイ:「DynamitePussyCatさん、1千万アクセスおめでとうございます」
 「ボス? どうしたのですか?」
 「おお、今何かこう、ピキーンと! ほら、俺賢者だから時々降りてくるんだよ」
 「………」

 「あ、所でボス! 懐かしいものを見つけましたよ!」
 そう言って部下の男が取り出したのは、1枚のポスターだった。
 そこには、「来たれ冒険者! クルルミクは君の勇気を待っている!」と、記されている。
 
 「おお、懐かしいな! ワイズナーの冒険者募集の時の広報じゃねえか」
 かつてこれを見てコトネを嵌めようと思いついたオニヘイは、思わずそれを手にとってまじまじと見た。
 ついでにちょっと欲情した目でこのポスターを見た。
 一度はお相手願いたいと思っていた相手なのだが…
 「いやー、でもセニティちゃん明るいなあ。 ………キャラ違くね?(´・ω・`)」
 「…広報ですから。芸能人は笑顔が命です」」
 「そ、そっか。俺はセニティちゃんのキャラだと、このポスターの撮影の後感想を聞かれたりした時
 乾いた瞳で「きょうはどうもありがとうございました」と挨拶したり、撮影時のエピソードを聞かれると「特にないです」「別に…」 、とか」
 「それなんて言うエ○カさまですか」
 「だはははは!」

 それにしても、とオニヘイは思う。
 このポスターを見て集った冒険者がどれだけいたのだろうかと。
 そして、どれだけ売られていったのだろうかと。
 「コトネさんは、ボスが嵌めて迷宮に放り込んだのですけどね」
 「ふん」

 まあ、いずれにせよ…

 「DynamitePussyCatさん、1千万アクセスおめでとうございます」
 「ですなー」
 「だはは」