これは、ある娘の触手絵を願い続けた男が書いた、魂の駄文である。 ―――――――――――――――――――――――――――――― 『if〜リムカと触手モンスター〜』 ―――――――――――――――――――――――――――――― ――龍神の迷宮 「あ、あれ? ここ、どこだろう……?」 見慣れぬ場所に賢者の少女が戸惑いの声を上げる。 少女の名はリムカ。若干、幼さは残るが、彼女もワイズマン討伐に参加する女冒険者の一人だ。 ツインテールの薄赤色の髪が特徴的で、右手には魔法の杖を持っている。 「たしか、わたし達は、地下四階を探索していた筈だけど……」 確認するように呟く。しかし、周りを見渡したかぎり、ここが地下四階だとは思えない。 それについさっきまで、一緒にいた仲間達の姿も見当たらない。 「テレポーターの罠に引っ掛かったみたいですね……」 今置かれている状況と、詰め込んでいた賢者の知識から、そう結論づける。 一般常識には疎い天然娘だが、こういったマニアックな知識は豊富だ。 だが、テレポーターの罠なら、近くに仲間がいる筈だ。 改めて周りを見回すが、やはり仲間の姿は見受けられない。 考えられるとすれば、自分一人だけが罠に引っかかったのか、もしくは 「拡散テレポーターに引っ掛かっちゃった……」 拡散テレポーター。 パーティメンバーがそれぞれ別の階層に飛ばされる転送系の罠。 「大変な事になっちゃいましたね」 だが、起こってしまったものはしょうがない。反省する事は大事だが、今はその時ではない。 常に物事は前向きに考えるのが、リムカのモットーだ。 今すべき事を考える。と言っても、すでに答えは出ているが。 「ここは一旦、町へ引き返した方がいいですね」 普段は、前向き志向全開なリムカだが、実は意外と堅実な性格の持ち主だ。 このまま一人で、迷宮内をうろつくような無謀な真似はしない。 それに迷宮内で、はぐれた場合は一度町へ戻る事をパーティ内で決めている。 はぐれた仲間達も、町へ向かっている頃だろう。 「それにしても、ここは何階なのかな?」 初めて見る階層、おそらく四階より下の階層だろう。 龍神の迷宮の構造は、ドワーフの酒樽亭で、一通り聞いている。 視界はハッキリとしている事から、地下六階じゃない事はわかるが……。 杖を目の前にして、軽く念じるてみる。すると杖の先端に淡い魔法の光が灯る。 「うん。魔法も使える」 という事は、魔封じの迷宮の名を持つ地下七階でもない。 その事に安心感を覚える。攻撃手段を魔法に頼っているリムカにとって、魔封じの迷宮は鬼門である。 もし七階に飛ばされていたのなら、面倒な事になっていただろう。 とりあえず上の階を目指す事にした。しばらく歩けば、ここが何階なのかわかるかもしれない。 しばらく進むと、巨大な地底湖が目の前に広がっていた。 「大きな地底湖……。すると、ここは地下五階?」 転位された先が、八階や九階の深い階層でなくてホッとする。 「それにしても、綺麗な湖……」 地下五階の地底湖の事は、クルルミクの重要な水源の一つだという。 それとは別に、純粋な好奇心から、リムカは一度、地底湖を見てみたいと思っていた。 よほど地底湖が珍しいのか、湖岸まで行くと、目を輝かせながら湖を眺める。 「そういえば、この湖には、恐ろしい化物さんがいるって話だけど……」 やはり好奇心から、どんな化物なのか見てみたいとも思ったが、 もし遭遇したら自分の身が危ないのは予想できたので、この場を離れようとした。 が、一足遅かった。 ザパーン! 地底湖から、無数の触手が飛び出した。 「え? きゃあ!?」 触手は、瞬く間にリムカの足首と左腕を絡め取る。 リムカは、すぐに振りほどこうとするが、触手は力強く絡み付いているため、振りほどく事が出来ない。 そうこうするうちに、地底湖から次々と触手が出てきた。 「ひっ!?」 身の危険を感じて、悲鳴をあげる。触手達は、リムカに近づいて行く。 「な、なんとかしなきゃ」 精神を集中させ、短く呪文を唱える。 すると、右手に持つ杖の先端に小さな風のうねりが発生する。 疾風の刃〈エア・スラッシャー〉の魔法で、触手を切り落とそうという考えだ。 「いきます!」 魔法を放つべく、杖を持った右手を大きく振り上げる。 瞬間、別の触手がその手を打ち払い、杖を手放してしまう。 「あっ!?」 あわてて地面に落ちた杖を拾おうと右手を伸ばすが、手を打った触手が素早く右腕に巻きつく。 それでも必死に手を伸ばす。 杖なしでも魔法を使う事は出来るが、身振り手振りが必要となるため、 最低でも片手が自由でなければならない。だが杖があれば、そういった手順は必要ない。 両腕の自由が奪われた今、魔法を使うには、どうしても杖が必要なのだ。 だが、その仄かな希望も別の触手が、杖を遠くへ弾くことで閉ざされてしまう。 「そ、そんな……」 最後の希望を断たれ、絶望がリムカの心を支配する。 無数の触手が、身を揺らしながら近づいてくる。 そして一本の触手が獲物を刈り取るかのようにリムカに狙いを定める。 「あ、あぁ…」 顔が恐怖の色に染まる。このクエストに参加した時、最悪、命を落とす事も覚悟はしていた。 それでも、目前に死が迫ると、やはり怖い。 触手は空を鞭のように振るうと、リムカに目がけて振り下ろす。 リムカは、目を閉じ、そして自分の最期を覚悟した。 しかし、それは最悪の形で裏切られる。 ビリリッ! 何かが破りさられる音。 死の恐怖を前に目を閉じるリムカは、自分の胸元に違和感を感じた。 なんだか、スースーするような……。 おそるおそる、目を開いて見てみると、服の胸の部分が無残にも破り去られ かわいらしい胸があらわになっていた。 「きゃっ!」 突然の事態、恥ずかしさのあまりに顔を赤らめ、悲鳴を上げる。 あらわになった胸を両手で隠そうとするが、触手が拘束しているため、それは叶わない。 いつの間にか、リムカの身体は中空高く抱え上げられていた。 服を破った触手がリムカの胸をなめるように這いずる。 「ひゃん!?」 触手の生々しい感触が肌に伝わる。 触手は、何度もリムカの胸を撫でる。まるで愛撫するかのように何度も何度も。 「ひゃうん。や、やめて……、んっ!」 やがて、リムカの身体に変化が起きる。はじめは気持ち悪かった触手の感触が、 次第に気持ちの良いものへと変わってきたのだ。 (ど、どうして? わたし、酷い事されてるのに……) 涙ぐみながらも、触手の作り出す快楽に恐怖を感じ始める。 まだ幼さの残る少女には、耐え難い責め苦でもあった。 そんな中、新たに二本の触手が脚を這いずりながら登ってきた。 「や、いやぁぁ」 脚を這いずる生々しい感触に悲鳴を漏らす。 触手がスカートの手前まで差し迫り、嫌な予感が駆け巡った。 それは、女性としての本能だったのか、危険信号が鳴り響き、強烈な拒絶感が生まれた。 「いや! 放して!」 触手がこれ以上登ってこないように必死で暴れるが、無駄な抵抗だ。 触手はゆっくりと、だが着実にスカートの中に向かって這いずる。 「いや! いや!! い…っ、あぐぅ!?」 脚を這いずり登る不気味な感触に悲鳴を上げるが、 その口に、大人の腕くらいある太い触手がぶち込まれた。 「あぐぅ! んんー!!」 口に進入した触手は奥へ奥へと侵入する。必死にその侵入を拒もうとするが、 触手はかまわず奥へと進んでいく。 歯を立て、噛み切ろうとするが、ヌルヌル滑って噛む事も出来ない。 「んぐっ!? んぐっ、んご」 少女の小さな口の中を、人の腕のような太い触手が前後運動を始める。 触手の先端は、喉の奥にまで侵入し、異物感から吐き気に襲われる。 触手特有の生臭さも、吐き気に一役買っている。 (く、苦しい、気持ち悪い) 何とか触手を吐き出そうと、歯や舌などを使って、触手を押し出そうとするが、 口いっぱいの大きさを持つ触手を出すことなど出来るわけない。 「んんッ!?」 リムカの意識が、口内に集中していると、スカートの中の太股から、不気味な感触が伝わってきた。 恐る恐る見てみると、二本の太い触手が、スカートの中に侵入していたのだ。 「んぐぅ! んんぅー!!」 必死に身をよじらせ、触手を振り落そうとするが、抵抗にもならない。 やがて触手は、純白のパンティにふれる。 「んんっ!?」 その内の一本が、パンティ越しに割れ目をなぞる。 その瞬間、強烈な恐怖感がリムカを飲み込んだ。 (やだぁ、何するの……) 性知識に疎い彼女だが、不気味な感触に大きく泣き叫ぶ。 「んん! んん! んんー!!(いや! いや! いやー!!)」 触手に口をふさがれているため、くぐもった声しか出ないが、それは明らかに拒否の悲鳴だった。 さらにもう一本の触手が、リムカのお尻の割れ目の位置につく。 「んん!?」 触手は、パンティ越しにお尻の割れ目をなぞる。 (お、お尻も……、いや……いやぁ……) スカートに侵入した二本の触手は、パンティを横にずらすと、それぞれ前後の穴の前にぴたりとあてがう。 今までで一番強く、不気味な感触が伝わってきた。 前の穴はぴったりと閉じており――もちろん処女――、後ろの穴も当然、未開発だ。 (やだよぉ……気持ち悪いよぅ……) 恐怖と涙目で染まった顔で触手達を見る。 これから何をされるか、性の知識はないものの、予想できた。 リムカは、必死にその予想が間違っている事を願ったが、残念ながら予想は的中する事になる。 胸を愛撫していた触手の先端が左胸の乳首にふれ、勢いよくそれを押した。 「んん!?」 強烈な快楽がくる。次の瞬間、前と後ろ、二つの穴にあてがわれた太い触手が一気に中へと侵入した。 「んぐぅんんっ!!?」 快楽に代わって、激しい痛みが、襲いかかる。 開いてもいなければ、濡れてもいない二つの穴に、人間の腕ほどの大きさの触手が 勢いよく侵入してきたのだ。快楽など皆無、激しい痛みだけしかない。 何の準備も無く挿入された後の穴からは、ブチ、ブチと、いやな音も聞こえる。 下手をすれば裂けてしまうかもしれない 「あぐぅ!? んぐぁっ!?」 すさまじい痛みに悲鳴にもならない悲鳴を上げる。 両穴に侵入した触手が、動き始めたのだ。 胸を愛撫していた触手達が乳首を押すなどして、リムカ快楽を引き出そうとするが 激しい痛みの前には無意味な事であった。 「んぐぅ!? んあぐぅ!!? んあんぁぁ!!!?」 激しく動く触手達、リムカの意識は風前の灯火であった。 (いやぁー! 痛い!? 壊れる! 壊れちゃうよぉ!!) それでも意識が飛ばなかったのは、奇跡か。 だが、それはリムカにとって、不幸でしかない。 意識が飛んでいた方が、どんなに楽だっただろうか。 やがて三つの穴を犯している触手達が、痙攣し膨れ上がる。 その感触は、当然リムカにも伝わった。 それが何を意味しているのかはわからない。 だが本能が、それに対して強い拒否感を示していた。 (いやぁー!!) 次の瞬間、三つの触手は一斉に白濁液を放出した。 「んぐぅぁぁぁっー!!?」 膣内に、直腸に、口内に、大量の白濁液が流れ込む。 その量はすさまじく、とてもそれぞれの穴の中に収まりきれる量ではない。 体外に排出しようにも、三つの穴は人間の腕ほど太い触手でぴっちりと栓がされており、 白濁液が外へ出す隙間もない。 「んぐ!? んんー!!?」 口内に出された白濁液は胃の中へと流れ込み、直腸に出された白濁液は奥へと逆流した。 そして、秘処に放出された白濁液は、明らかに許容量を超え、子宮を限界まで広げた。 (あ、熱い! く、苦しい! いやぁぁー!!) 強烈な圧迫感と、白濁液の熱がリムカを襲う。 やがて白濁液を全て出しきった触手が、引き抜かれる。 「ゴホッ! ゴホッ!」 ゴポゴポッ と三つの穴から、収まりきらなかった白濁液が排出される。 苦しみながらも、何とか意識を保つ事はできた。 (お、終わったの……?) そんな仄かな希望も、こちらへ向かってくる新手の触手達を目にして、脆くも崩れ去った。 絶望。もはやそれしか残っていない。新たな触手がうねりながら、リムカに近づいてくる。 「い…ぁ…」 今度は、三つの穴にそれぞれに、先程と同じ大きさの触手が二本ずつ、あてがわれた。 「む、無理だよ……入らない……」 一本の触手でも限界だったのだ。二本も入るわけがない。 たとえ入ったとしても、その時は……。 「い…やぁ……」 物言わぬ化物に向かって、弱々しい声で懇願する。だが触手達は、無情にも一気に侵入を開始した。 「あぐぅあああぁぁーーーっ!!?」 秘処に、お尻に、口に、人の腕と同じ大きさを持つ触手が二本ずつ挿入される。 三つの穴は、限界“以上”まで押し広げられ、 秘処とお尻からは、ミチ、ミチ、ブチン! と嫌な音も聞こえてくる。 それでも完全に裂けなかったのは、触手が軟体生物特有の軟らかさを持っていたおかげだろう。 だが、やがて三つの穴を犯している触手達は、白濁液をその中へと放出するだろう。 先ほどの二倍以上の白濁液をその身に受け入れた時、果たしてどうなるのか? (壊れちゃう…かな……?) そんな絶望的な末路が浮ぶ。 激しい凌辱で、感覚が麻痺してきたのか? 意識が朦朧としていく。 痛いのも、苦しいのも、気持ちいいのも、もう判らない。 ただ楽になれる。それだけは確かだった。 リムカの意識が闇に沈む瞬間、親しい仲間達の声が聞こえたような気がした。 ―――――――――――――――――――――――――――――― 書き上げてから気付く。 触手モンスターって、射精したっけ? と。 因みに時間設定は ワイズナー月日で、3月17日〜3月24日あたりとしています。 ※このお話は、あくまでもifのお話です。  ワイズナー本編とは何の関わりもございません。