『暗闇で笑う者』(ネージュの場合) byMORIGUMA 「ほぎゃあ、ほぎゃあ、ほぎゃあ」 ドドドドドド、バタンッ 赤ん坊の泣き声に、血相を変えたネージュが飛び出してきた。 教会の入り口に、小さなむつきに包まれ、 まだ生まれたばかりの赤子が泣いていた。 元気よく泣く赤ん坊を見ると、 慈愛と、哀れみと、優しさを、顔中に浮かべ、 そっと、宝物を抱くような優しさで抱き上げた。 教会の前、まだ朝早い時間。 淡い光の中で、赤子の頬に白い頬をすりよせ、 小さな命を確かめる。 ネージュもまた、同じように教会の前に託された赤ん坊だった。 18歳になる彼女は、とても幸せだと思っている。 だから、自分が『捨てられた』とは露ほども思っていない。 教会に託され、そして幸せにしてもらえたのだと、 心から思っている。 だから、この子も幸せになれますように、 と、心から願った。 「ほぎゃあ、ほぎゃあ、ほぎゃあ」 「もうちょっとだからね〜」 背負った赤ん坊をそっとゆすりながら、 ミルクをほしがってる子に、 そっとなべをゆすりながら、声をかける。 その隣のベッドでは、そろそろオムツの時間だろうか。 右のベッドの子はよく寝ていた。 この日は、どういうわけか4人の子が、 教会に託されていた。 温まったミルクを、さっと哺乳瓶に詰め、 そっと泣いている子の口に含ませると、 手際よくオムツを取替え、おっきな元気のいいウンチを、 にこやかにかたづけ、新しいさらさらのオムツで包みかえる。 4人の赤子の世話、これはもう戦争以上だが、 ネージュは目を輝かせて、夢中でしていた。 「あ、そうかもうヤギのミルクないんだ・・・」 子供を抱っこしたまま、ミルクつぼを見て、 愛らしい顔をちょっとひねって考えるネージュ。 ふっくらとした巨大なおっぱいが、 赤子の頬をこすってくる。 以前ある魔道師にかけられた呪いで、 16歳のハーフエルフだというのに、 超規格外戦力となってしまった爆乳である。 近所のプレラさんか、それとも、少し離れてるが、 牧場のバージサおじさんの所に頼むか、 距離や必要量を考えて、つい意識がそちらへそれてしまった。 「きゃんっ!」 ハムッ おっぱいにしがみついてきた赤子が、 もともとはみ出しそうな、ぎりぎりの覆いを、 ツルッと剥いてしまい、 むき出しになった小ぶりの乳首に力いっぱい吸い付いた。 「ああんっ、だ、だめよおっ、」 離そうとするが、赤ちゃんの吸い付く力は意外に強い。 チュウチュウチュウ ゾクンッ、ゾクゾクゾクッ 強烈な旋律が、ネージュの身体を走り抜ける。 頬を真っ赤に染めながら、 「わ、私のおっぱいは出ないのよ、ごめんね。」 本気ですまなそうに、ネージュはそっと赤ん坊を離そうとする。 だが、お腹の空いた赤ん坊には分からない。 真っ白いおっぱいにしがみつき、小さな唇を夢中でハグハグさせ、 チュウチュウチュウウウ さらに強くなる音と刺激に、ネージュはおもわず首を曲げ、 強烈な刺激に息が途切れる。 しかも、 ゾクゾクゾクッ、 身体の芯が濡れるような、氷で中を嬲られるような、 なんともいえぬ刺激が走った。 ドロッ、ドロッ、ドロッ、 何かが、身体の奥からあふれた。 チュウッ、チュウッ、ゴックン 「え・・・・?」 チュウ、ゴクッ、チュウッ、ゴクッ、 「んっ、あんっ、ああ〜〜〜〜〜、そ、そんなあ」 赤ん坊が、おっぱいを飲んでる?!。 「わ、私、まだ処女なのにいいっ、はひいっ!」 赤ん坊の甘噛み、すすり上げられる刺激、 中から吸い出された乳が、飲み込まれていく感触、 ジンッ、ジンッ、ジンッ、 強烈な刺激は、からまりあってネージュの若い身体を刺激し、 未経験な身体は、その感覚に痺れた。 「ハッ、ハッ、ハッ、」 うつろな青い目を、宙にさまよわせ、 荒い息が、赤子の動きのままにはずんだ。 ぷっくりと、もう一方の乳首も服の下でふくらみ、 その先端が、すでに濡れだしていた。 ずっしりと大きな乳房は、 前かがみになったネージュの姿勢で、 ベッドにすりそうなほどだ。 いまオムツを替えられたばかりの赤子が、 元気よく這いよると、もう一方の乳房に飛びついた。 「ひゃあんっ!」 ハグッ −−−ビリビリビリ−−− 咥えられたとたん、たまってた乳が、チュッと飛び出し、 その衝撃が身体を貫いた。 「あ、あ、あ〜〜〜〜〜〜んっ!」 チュウチュウ チュパチュパ 赤子に乳を吸わせる母親は、世にも幸せそうな顔をするが、 その感覚にダブルで囚われたネージュは、 もはや抵抗する余地すら無い。 あの呪いは、巨乳化を進めるだけでなく、 快感を高める作用もあったらしい。 それによって、ネージュを落としたかったのだろう。 とろんとした目で、二人の赤子を抱え、 チュウチュウチュパチュパと吸いまくられ、 やわらかい唇の無心の動き、 温かい歯茎の優しい甘噛み、 吹き出す乳の、疼きと快感、 「はあんっ、はあんっ、あああ・・・」 見え隠れする桃色の乳首、 唾液に濡れた白い肌、 豊満な白いふくらみが、色香に染まり、 大きくあえいだ。 「あぶあぶ、」 「ぶう、ぶぶぶ、」 無邪気な目で、はい寄ってくる愛らしい赤子たちに、 ネージュは、抵抗するすべすら持たない。 プチュルッ 満足した子が、ようやく乳首を離した。 のけぞり、ぞくぞくっと、身体を振るわせるネージュ。 だが、お腹を空かせた子が、ちょうだいちょうだいと寄ってくると、 抱き上げずにはいられない。 カプッ、 「んあっ」 赤ちゃんの、無心の甘い唇に、 ネージュのピンクの唇が、濡れて光った。 赤子に乳を与えるという、 慈愛の自然な行為に、彼女は我を忘れて、 自分の乳を与えた。 それが、快感ゆえの衝動だと気づくには、 彼女はあまりに若く、性にまったくの無知であった。 もじもじと、ベッドに腰掛けたまま、 長い太腿をすり合わせる。 なぜそうしたいのかも分からず、 ただ、自分の奥から湧き出してくるチクチクする刺激に、 乳首を吸われるたびに、吹き出してくる愛液に、 腰をわずかずつくねらせ、腿をみだらにすり合わせていた。 「ああ、あなたも、ほしいのね・・・私良かった、 この胸になって、初めて良かったと思えるわ・・・。」 胸に夢中で吸い付く感覚、 ため息と、甘く蕩けるあえぎ、 自分がどれほど淫蕩な顔つきをしているかも知らず、 ネージュは、大きくはだけた胸を、あえがせ、 ただその感覚に無力におぼれた。 「はあっ、はあっ、あああ・・・あんっ、」 快感は、次第次第に強く、そして腐臭を放ち、甘く痺れさせる。 4人の赤子は、かわるがわる乳を吸い、 その乳房をしゃぶり、存分に彼女をすすり取る。 青い目が、次第に光を失い、 甘い快楽に痺れ、下着はびしょびしょに濡れていた。 しかも、赤子たちは見る見る大きくなり、 絶え間なく彼女の乳を貪っていく。 意識は白く明滅し、 乳房を赤子に与える喜びだけが、理性も意識も駆逐する。 「ああんっ、そんなに、もんじゃ・・・あんっ、 衣類はほとんど脱げ、 若い白い裸身は上気し桃色に染まり、 薄暗がりの中、大きな乳房を激しく振りたて、 甘く快感にくねり動いていく。 赤子の小さな手は、どんどん大きく、強くなり、 小さな身体は、膨らみ、筋肉質になり、 無邪気な顔は、次第に邪悪な人の顔を描きだす。 「はぅっ、ああっ、噛んじゃ、だめぇ・・」 目を閉じ、眉を震わせ、 乳房につく歯形に、身体をのけぞらせる。 だが、さらにその頭を抱きしめ、 歯形を自ら増やそうとする。 もう、理性は蕩け、 聖職者としての矜持は砕け散り、 何かが、彼女の最後のとりでを取り払っていた。 「んあっ、ああっ、あっ、ああああああああ!」 白い腿までのソックスが、大きく開いた、 濡れそぼった下着が、這いこんだ指に膨らみ、 それに抵抗するどころか、自ら開いていた。 チュウッ、チュウウッ、 チュバッ、チュバッ、チュバッ、ゴックンッ いやらしい音が、執拗に乳をもてあそび、 その中で、侵入する指が、無抵抗な身体を押し開く。 ふっくらとした二つの陰唇が、無骨な男の指に広げられた。 チュルッ、 「ひぐっ!」 処女の肉が、指先に痛んだが、 それすら自らの指を噛み、耐えて、喜んで、腰をくねらせた。 グニッ、グニッ、クチュルルッ 「ううんっ、んんはあああ、ああんっ、」 自分が何をされているのか、 どれほど浅ましい姿を晒しているのか、 それすらもう、分からない。 群がる4人の若い男は、 甘い雫まみれの指をなめ、 あえぐ乳房を、さらにもてあそび、 濡れきった下着を引きちぎった。 「ママ、もっと、もっと、気持ちよくなろう。」 言葉、それが何なのか、今のネージュには理解すら出来ない。 ブチッ、ブチッ、ブチッ、 出血と痛みと、そして甘い痺れ。 声も無くのけぞるネージュに、 はちきれんばかりの肉欲が、 突き刺し、えぐり、めり込んでいく。 脈打つ血管、 凶暴な膨らみ、 クイを打ち込まれるような衝撃、 「くはぁっ、あああんっ、うあっ、あっ、うあああっ!」 だが、そのほっそりと長い足は、 淫乱に突き上げる腰を抱え込み、 痛みに、痺れと歓喜を味わい、 さらに強く抱きしめていた。 痛みも、痺れも、 乳を与えつくす歓喜の大渦にどろどろに蕩け、 何もかもが喜悦と歓喜にすりかわっていた。 握りつぶされんばかりに、 強くあざがつくほどもまれ、 飛び散る乳が、唇に痛いほど吸われ、 のけぞる細い裸身が、突き上げる衝撃に貫かれ、 肉の襞が悲鳴を上げながら、きゅうきゅうと巻きつき、締め上げた。 腰が、がくがくと痙攣し、 のけぞった細い喉が震えた。 ドビュグッ、ドビュグッ、ドビュグッ、 肉襞が、灼熱のほとばしりに震えた。 子宮まで届くような、若い青臭い精液の放出が、 ネージュの芯まで焼き尽くした。 「ひいいいいいいいいいいいいいいいっ!!」 足を突っ張り、深く、奥まで引きずりこんで、 自分のすべてをメチャメチャにさせて。 手足を投げ出して痙攣し、 精液であふれたネージュに、 次々と男がのしかかる。 うつろな目をしたネージュに、それを逃れる意思すらなかった。 あふれる秘所が、ごつごつした男根に、貫かれた。 「はああっ、あううっ!」 細い喉が激しく振られ、 ブルンブルンと大きな乳房がダイナミックに揺れる。 突き上げる痛みと痺れが、 脳髄までズキンと響き、乳房が乳を吹き出し、 甘い喘ぎが喉にあふれた。 ミチ、ミチ、ミチ、 小ぶりな尻が広げられ、 凶悪極まりないペニスが、菊座をこじ開ける。 「はあっ、はあああっ、ああああぁぁ、痛いいい・・・」 痛みに涙すらこぼしながら、 それに自ら腰を突き出し、深い痛みを、痺れを、刻み付けて悶える。 下から乳房を咥え、すすり、 しごかれると乳が飛び、 びくんっと細い腰が震えた。 ズンッ、ズンッ、ズンッ、 アヌスを貫く強烈な衝撃、 チュッ、チュウッ、チュウウッ、 揺れ動く巨乳をすすり尽す甘い刺激、 広がった腿をおびただしい精液が、絶え間なく流れ落ち、 どれほど胎に深く注ぎ込まれたか、 もう数え切れない。 子宮にタプッ、タプンッ、と精液が揺れ、 突き刺される刺激が、赤く腫れた膣から精液を際限なく吹き出させる。 「また、入れてあげる、何度でも胎内に入れてあげる。」 「子供が出来たら、また吸って、吸って、何度も何度も楽しもう。」 「みんなで、吸って、嬲って、輪姦してあげる。」 尻を突き上げられる衝撃に、 がくがくと首を振り、 耳に響く悪夢のささやきに、壊れた笑みを浮かべ、 ネージュは腰を振り続けた。 『ネージュ!、ネージュウウウウッ!』 どこかで、声が聞こえた。 ガスガスガスガス 「ひいっ、ひいっ、ひいいっ!」 前も後ろも、凶悪なペニスが同時に突き上げ、 精液がかき回されてどろどろ・・・・ 『しっかり、しっかりしてネージュ!』 『だめだ、堕ちてはだめだ!』 『ネージュ、目を覚ましてネージュううっ!』 ・・・・・・・みんなの・・・声・・・ リネア・・・オルエン・・・クリオ・・ ・・・・・タンの・・・・声・!?。 バリバリバリバリ 闇が、壊れた。 身体にまといついていた黒い雲が、 苦しげに悶え、離れていく。 タンが、青ざめた顔をして、笑った。 「もう、大丈夫。聖水を作ってあそこを洗ってあげるといい」 迷宮でネージュが目を覚まさなくなり、 困り果てたPTに、たまたま通りかかったのがタンのPTだった。 タンの舌に刻まれた、賢者の知識は、 ネージュの身体に取り付いた、 淫魔の変種『淫馬魔獣』のことを知っていた。 この魔獣は、淫夢から相手を孕ませ、異形の子を産ませる。 タンは、即座に『蘇生賦活』を行い、 大量の生命エネルギーを注ぎ込んで、 淫馬魔獣を追い出したのだった。 「そいつらは日光、聖印、銀に弱い、とタンの中で言ってる。」 リネアが銀を流し込んだ剣を振るうと、 煙のようなか弱い魔物は、即座に汚らしい汚濁と臭気に成り果てた。 二つのPTは、ネージュとタンの回復のために、 すぐに地上へ戻った。 深く頭を下げるネージュに、 タンは、はっと目を開いた。 「ネージュ、聖印が。」 神官であるネージュは、聖印を身に着けている。 だが、胸の間に隠れるように挟まった十字の聖印は、 血のりで下の部分がどす黒く汚れていた。 そのため、逆十字の形に見えた。 「本来、淫馬魔獣は聖印を持つ者には近寄れない。 でも、血のりが聖印を汚したのと、 たぶん、ネージュが戦いに疑問を持ったために、 心のスキに襲い掛かったのだろう・・・とタンの中で言ってる。」 ネージュは青ざめた。 その通りだった。 いつしか彼女は、戦い傷つけあうことに、 疑問と嫌悪を持ち始めていた。 タンは星のように輝く目を向けた。 「タン、ネージュ好き。だから、迷わないで。 タンは迷った、迷って大事な人を失った。 もう、だれも悲しい思いをさせたくない、 だから、戦う。 他の人が悲しまないですむように、 みんなが喜べる明日が来るように。」 「ありがとう・・・タン。」 ネージュはタンを抱きしめ、心から礼を言った。 心を汚された苦悩や苦痛が、静かに消えていった。 FIN