少し時間を遡る、ファラPTの面々がシューターで5Fに落ち、カオス傭兵ことエースが戦闘不能となり帰還しようと決めた時の話である。

「まったく何故あの程度のトラップが見抜けないんですの?おかげで大事な大事なお母様(鎧)に傷がついてしまったじゃあないですか!」
「何がお母様だっ!全員無事だったのだから文句を言うなっ!元々探索力不足のPTなんだ!多少の罠は踏んでしまうのはしょうがないだろう!」

どうもリーダーであるファラと唯一の純粋カオスのアルムが言い合いをしている、発端はファラがトラップにひっかかったことらしいのだが

「あー、でも俺らのPTって皆トラップの探索に関しては似たり寄ったりっすよね?だからその・・・あまり喧嘩しても意味がないというか?」
「その通りだ、全員均一にトラップにはひっかかっているアルム殿も、しばらく前にひっかかったじゃあないか?だから喧嘩はやめろ、ファラ殿とアルム殿が本気で喧嘩したら迷宮の通路が崩落しかねないからな」

アルムとファラに引きづられている戦闘不能なエースと、前方を警戒しつつ歩くアーネットが二人を諌めて、

「二人がそう言うのならば・・・」「ですわね・・・」

この二人の喧嘩は宗教の違いというのもあるのだろうが、性格の不一致というのもあるのだろうか?
その度にエースとアーネットが諌めると言った具合だ、先が思いやられるPTである。

「む?」「なんですの異教徒共?」「どうした?アーネット?トラップでも発見したか?」「なんすか?またモンスターっすか?」

アーネットの声に三人がそれぞれの反応を返す、と前方に注意を向ければ巨大な地底湖がそこにあった、だがそれだけではない。
湖が割れているのだ、まさに驚愕の光景である。

「これが噂の帰還自の障害の一つ地底湖のようだな、しかし凄いな水が割れている・・・だが好都合だな急いで渡ってしまおう」
「何処かのPTが開いてくれたようだな、ここなら敵に襲われる事もあるまい、私もエース殿を運ぶのを手伝おう」
「助かりますわ、3人なら担いでいけそうですわね」
「すいやせん・・・足手纏いで」

湖の湖底だった場所を、女性陣3人がエースを担いで渡って行く、足元に絡みつく海草を蹴り払い、いきなり水がなくなったのでぴちぴちしている魚を横にけっとばして水中に戻したりしつつ、もうすぐ渡り切るか?といった所で・・・

「あのー気のせいかもしれないんすけどー水戻りそうじゃないっすか・・・?」

と、仰向けの状態で運ばれているエースが変化を感じ取った、ゆらっと割れた水壁が揺れたのだそれは前兆。

「いきなりそんなこと言われても困りますわっ!アーネットさん!ファラさん!急ぎますわよっ!」
「承知!」「言われなくても判っている!」

アルムの叫びに足を速める一行だが、ぐらりと水壁が歪むと見えなかったダムが決壊したかの如く、左右から水の暴力が襲いかかり、
ファラ達は水の飲み込まれた・・・運悪く戻る時間だったらしい。ごぼごぼと水を飲みつつ、まったく運が悪いな・・・とファラは思った。

4人とも重い鎧を守った重量級である。浮かび上がれるわけもなくそのまま溺れそうになり、各々が死を覚悟したが・・・

『オオイナル、ク・リトル・リトルヨ、メイユウタルYノシトニチカラヲカセ、ソノジュウボクタルハハナルヒュドラヨ、
Yのシントタルアルムト、ソノナカマタメニ!イア!イア!』

水中であるに関わらずアルムの鎧の胸元の髑髏がカクカクと顎を動かして、怪しげな発音の呪句を高らかに謳い、水流が逆巻くと・・・
何か・・・黒い水の塊で出来た魚のようなモノが、酸欠で意識を失っている4人を次々と触手?のようなモノで捕まえると水面へと上昇を始める。

(我が神・・・感謝します、そしてお母様、有難う・・・)

敬愛する神の神気で意識を取り戻し、アルム以外の3人が一緒に運ばれている事に気がつくと、ふぅと胸を撫で下ろす。
邪教の徒とは言え、今は大事なPTメンバー・・・そうそう脱落されては困る、ハデス達のように打ち解けられるかもしれないし・・・と
水上に浮き上がる僅かな時間、そう思案にくれていると、視界にこちらのPTと同じように水壁の決壊に巻き込まれたと思われる
二人の女性を発見する、一人は耳の尖った魔の混血児らしき少女、もう一人は勝気そうな黒髪の少女

(ここでほおっておいて死なれるのも寝覚めが悪いですわね・・・)

ついでに二人も助けてくれるようにヒュドラに頼むと、黒い魚の影はすすーっと触手を伸ばすと二人を巻き取りそのまま水上へと駆け上がった。

「むぅ、すまんアルム殿助かった・・・水中だけはこの重装備ではどうにもならない」
「一応、感謝しておくぞ、邪悪な神でもたまには役に立つのだな、フンッ」
「すいやせん、何から何まで・・・地上に戻れたなら心を入れ替えて、働きますよっ!」

三者三様の感謝の言葉をかけれられて少々照れくさいという感じではあるが、

「ついでですわ!ついでっ!ここで一人になっても困りますから!」

とりあえずはそう返しておく、何か最近の流行のアレっぽいが気にしないように。

「その割りには、見ず知らずの他PTの子まで助けるとは、アルム殿も見かけによらないな?」
「それは私も意外だったな、アルムなら見捨てるっぽいが・・・」

水を飲んだのか未だに意識が戻らない二人の少女を介抱し、アーネットがそんなことを言って、
更にファラがそれに追撃する。

「それこそ、ついでですわ!見捨てて死なれたら流石に寝覚めが悪いのですわっ!」

「アルムさんも人間ってことじゃないっすか?」

ならず者の所から逃げたのか既に裸の黒髪の少女が気になって気になってしょーがないが・・・それを隠してエースが茶化して、

真実を言えば人の子ではあるが半分だけなのだが・・・

「皆様いい加減にしないと私も怒りますわよっ!」

褒められているのに、何故怒るのか・・・邪神の徒とはいえ女性は複雑である。

「ふむ、こちらの黒髪の少女はギルドに捕まったが逃げたした、もしくは催淫の罠にかかったようだな、服は着ていないが陵辱の痕跡はない」

黒髪の少女の介抱をしつつ、そう推理するアーネット、

「しっかり手を繋いでいるあたり、同じPTのメンバーか玄室が同じだったのだろうな」

がっしりと手を握り合ったままの、二人の少女を見てそう推理するファラ、

「とりあえず、このままほおっておいて帰りません?確かこの湖は妙なエロ骸骨が監視してる筈ですわ・・・
あまりここで長居すると、こっそり湖を渡った事がばれて何されるかわかりませんわよ?」

左右を確認しつつそう言い放ち、そのまま歩き出そうとするアルム、

「ちょっ!まってくださいよっ!それこそほっといたらあぶないじゃないっすか?何時ギルドにまたかっさわれるかわからねぇですし?」
(勘違いすんなよっ!俺はそんなに優しい男じゃねぇ!外道だぜっ!
  だがな!売り渡さずにギルドが嬲るのは俺が許さんっ!こいつを嬲るのは俺だぁぁぁぁ!)

どーやら黒髪の少女に惚れちまったらしいエース、某逆毛でどこぞの星の王子のような事を心の中で思いつつ、二人の少女を擁護する。

「その通りだアルム、リーダーとしてもこのまま、二人をほおっておくというわけには行かない、上まで連れて行くのはどーかと思うが、せめて起きるまでは介抱してやるべきだろう」
「何、意識はじきに戻るさ、それまでアルム殿は警戒を頼む、ギルドの連中やモンスターが出るかもしれないからな」

3人にそう言われては流石に反論も出来ず。

「ほーんっとお人よしですわね・・・わかりましたわ」

ため息をついて、警戒に付くアルム、

「と、言ってるうちにこちらの子は目を覚ましそうだな」

顔に赤みが差し始めた、黒髪の少女の頬を、ぱんぱんと叩くファラ

「ううん・・・ワドリーネ・・・エルフィラ無事で・・・いて・・・絶対に助け・・・・・・・・る?」

ぱちりと目を開けて、見下ろしているアーネット、ファラを見上げる黒髪の少女、

「あれっ?私たち確か湖で溺れて・・・水を飲んで・・・?」

まだ意識がハッキリしていなく夢現という具合で、

「レンっ!レンはっ!あ、レン・・・良かった・・・・・・」

ずっと握っていたその手をぎゅうと更に強く握って、かばっ!と起き上がると、横で昏倒している尖った耳の少女レンに抱きついて、

「んん・・・痛い!痛いぞラファ!離せっ!私は無事だからっなっ?」

思い切り抱きしめられて覚醒したのかレンが抗議の声を上げて、

「だってっ!エルフィラもワドリーネも捕まっちゃって・・・レンも溺れちゃったかと思って私・・・」
「ラファらしくもないぜ?リーダーならもちっとシャッキリしろや?」
「そう・・・だね、地上に戻って二人を助けにいかなきゃ・・・って貴方たちが助けてくれたの?」

ファラ、アーネット、寝てるエースと見た、その時・・・

「あーらあら?起きたとたんに抱きつくなんて・・・とってもステキな関係ですのね?ラファさんにレンさんかしら?」

不適な笑みを浮かべ、どーみてもギルドの女幹部やワイズマンの腹心の女幹部にしか見えない、邪悪な鎧を纏った女性が二人を見下ろして、

「ちょっ!そんなんじゃないわよっ!レンとは仲間ってだけなんだからっ!なんなのよあなたっ!ハイウェイマンズギルドの女幹部っ!?
相手になるわよっ!」

と、腰の剣に手を伸ばして・・・そこで初めて自分は全裸だったと思い立って、

「馬鹿ラファ・・・そこにいる、趣味の悪い鎧着たねーちゃんは多分、アルムっていう邪悪な神官だが一応俺たちと同じ立場の冒険者だった筈だぜ?」

「あんなのでも一応、私たちのPTの仲間だ、ちと鎧が不気味で趣味悪くて腹黒で、ちょっと脳みそのネジが飛んでるがな」

リーダーである、ファラが代表して説明して

「誰が・・・趣味悪くて腹黒で脳みそのネジが飛んでますのっ!大体貴方たちを助けてあげたのは誰だと思ってすのっ!」
「その点は感謝しているが・・・それとこれとは別だ異教徒めっ!」
「やりますのねっ!わたくしとやりますのねっ!覚悟なさいましっ!」
「望む所だっ!正義の拳うけてみよっ!シャーイニングナッコー!」
「正義の拳ですって?チャンチャラおかしいですわっ!ならばこちらは!ダークネスナッコー!」

勝手に言い争いを始めた上、白く輝く拳と黒く輝く拳で華麗なるクロスカウンター合戦を繰り返している二人はほっといて・・・

「まぁ、君たち二人を含めた全員を、水中から岸まで運んだのはアルム殿の呼んだ邪神の眷属らしい、後で感謝しておくんだな」

冷静に二人に説明を始めるあたりは流石クール&シビアなアーネットである。

「あーっと・・・えっと・・・あの二人はほっといていいの?」

あっけに取られつつ、胸と股間を手で隠すと尋ねて、

「いつもの事だからな、そのうち収まるさ」

ふぅとため息をつくアーネット、どうも日常茶飯事らしい・・・

「苦労してんだな・・・その苦労わかるぜ、うちのラファも困ったリーダーでなぁ・・・」
「ちょっとレンっ!私のどこら辺が困ったリーダーなのよっ!」
「大胆不敵電光石火過ぎるところとか・・・つーかラファが、あそこで土管に突撃しなきゃトラップなんてかかんねーんだぜ?」
「うるさいうるさいうるさいっ!土管があったら入らなきゃいけないのっ!そういうもんなのっ!っていうか何があるかワクワクするじゃない!」
「うるさいのはオメーだっ!それで燦燦たる状況なったんじゃねーかっ!バカッが!」
「バカとは何よバカとは、アタシはリーダーよ!」
「うるせーよ、捕まっといて偉そうな口叩いてんじゃねぇ!」

「あのー?アーネットさん・・・止めなくていいんすか?」
「知らん、しばらくやらせておけ」

あきれ返る良識派二名、エースとアーネットであった・・・
しばし静かな貯水池に派手な打撃音と言い争う声が響いた・・・カルテットで・・・

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「で?そろそろいいか?」

どがぁっ!と岩にランスを叩きつけて、完膚なきまでに粉砕いつもの冷静な声で聞くアーネット。

微妙にクールビューティーが怒っている気がする。

なんというか凄く・・・怖いです・・・

「あー・・・OKですわねっ!ファラさんっ!決着は次の機会にということでっ!」
「そうだなっアルム!早く地上に戻らないといかんからなっ!」

「レン、私たち仲間よねっ!早く戻ってワドリーネとエルフィラを助けないとっ!」
「そうだなっ!こんな所で油売ってる場合じゃないぜっ!」

「アーネットさんすげーっす・・・」

「わかればよろしい、そろそろ行くぞ時は金なりだ」

アーネットの一喝で争いは収まった、もしかしてファラPTの影の支配者は彼女なのかもしれない・・・

 

「ラファ殿、済まないが我々もエース・・・この傭兵が戦闘不能でな。一緒に帰るわけにはいかないのだ、すまないな」

出発の準備を整えると、ラファとレンにそう言って済まなそうな顔をするファラ。

「その格好では、すぐにギルドの連中に捕まってしまいますわよ?これを羽織って行くといいですわ」

ばさりっと真紅のマントを外すとそっとラファの肩にかけて、

「アルムさん、どうしたんすか?今日はなんか異常な程親切っすね?なんか悪いもんでもくっげぼはぁ!」

喰ったんすか?と言おうとしたのだが、アルムの鉄拳にて派手に吹っ飛ぶエース・・・合掌・・・

「確かにアルム殿にしては珍しいな?」
「だな、病気か?」

気持ちは同じだったらしく、アーネットとファラもそれに続いて、

「装備を剥がれるのは屈辱ですわ・・・それに、せめて羽織る物でもないと風邪を引いてしまいますからね」

彼女も同じ境遇になったことがあるから、ということらしい、そういえばアルムもハデスPTであった頃身包み剥がされている、
何故か全く同じ鎧を着ているが・・・自立稼動して鎧が自分で帰ったとか、そんな噂も流れている真偽は定かではないが。

「なるほど、それならば納得か」

珍しく絡みもせずにそれを認めるファラ

「ありがと、アルム・・・でいいかしら?」

「すまない恩に切るぜ、アルム」

ラファには大き目のサイズのマントで体をすっぽりと覆って感謝して、

「それでいいですわよ、ラファ、仲間助けられるといいですわね・・・あとそのマント・・・ちゃんと地上に戻れたら返して貰いますわよ?大事なお母様の形見の一部ですからね」

ぽりぽりと鼻の頭を掻きながら答えるアルム、

「OKアルム!地上で会いましょ!」
「ちゃんと帰れると思うぜ、ラファがヘタ踏まなきゃな」

元気に答えるラファ、
それを茶化すレン、

そしてそれを微笑ましく見守るPTメンバー達・・・

そして、それぞれのPTは一時の別れと再会を約束すると分かれたのだった。

私は思う、例えL-N-C、ロウーニュートラルーカオスと属性は違ったとしてもPT同士の交流は可能であると・・・

つまりはロウ+ニュートラル+カオス=フレンドであると・・・

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先に断っておこう、ここから先はここまでのいい雰囲気をぶち壊すドタバタ劇場なので雰囲気を壊したくない者は読まない事を薦める。








だが再会は早かった・・・

一度監禁玄室を襲撃するが失敗、エースの尊い犠牲により辛くも玄室を脱出した3人は、地上が近くなった二階部分で再び監禁玄室に遭遇したのである、
人数は微々たるものなので、策を練ることもなく力でねじ伏せよう!と

「包囲完了。3・2・1・GO!」
「これも我が神の思し召し・・・異教を捨て我が神に帰依するならば救助してやらないこともないですわよ?どうしますの?何ですって?聞こえませんわよ?もっと多きな声で言ってくれませんと・・・ねぇ?おーっほほ!」
「っ・・・だ、大丈夫?」

三者三様の台詞を言いながら踏み込んだ玄室では・・・

「手間をかけさせるな、このバカがッ!」
「バカとは何よバカとは、アタシはリーダーよ!」
「うるせーよ、捕まっといて偉そうな口叩いてんじゃねぇ!」
「レンこそそんなカッコで偉そうなこと言ってんじゃないわよ!」
「オメーも同じ素っ裸だろーが!」
「レンみたいに顔赤くないもん。もうやらしいプールの効果切れちゃったし!」
「コノヤロー! 単に動けなくなってるだけじゃねーか!」

以前に会ったラファとレンが以前に会った時のように言い争いをしていた・・・

「あ、あの〜、喧嘩は止めた方がいいんじゃないかなぁ・・・」

その様子にあっけに取られたならず者がそう声をかけるが、どちらかと言えばならず者というより
近所のお兄さんが、ちっちゃい子の喧嘩を仲裁しているような・・・そんな感じだが

「「うるせー!!」」
「ひぃっ」

逆効果だったようだ・・・

「やれやれですわね・・・」
「助ける必要があったのか?」
「口より先にに手をうごかせ!」

呆れるアルムとファラを尻目に、アーネットがランスを構えて突撃あっというまに部屋にいた少数のならず者を蹴散らしてしまった。

「ラファ殿?レン殿?助けに来たぞ?といかならず者は成敗したが・・・というか喧嘩はやめろ」
「二人とも、助かったというのに、まだ喧嘩しているのか呆れるな・・・」
「あい変わらず仲がいいですわねぇ・・・」

相変わらず喧嘩を続けてる二人を止めようとアーネットが諌めるが・・・

「うるせーよ、信号機トリオ」
「黙っててよ、信号機トリオ」

「赤(・ω・#)青(・ω・#)黄(・ω・#)」

ファラ・パーティは女達を無視して行ってしまった・・・

ラファ達はやむを得ず、ならず者達の持っていた付近の地図を拝借すると、

帰還することにした・・・

「ねぇレン?今度から喧嘩する時はTPOを弁えようと思わない?」
「そうだな、あの3人なら連れて行ってくれかもしれねーしな・・・」

<p>反省しつつ、二人でアルムから借りた大き目のマントを仲良く羽織って玄室を後にする二人であった、
君たちにはエルフィラと合流してワドリーネを助けるという使命があるっ!頑張れラファ!レン!<p>

その頃・・・件のワドリーネはと言えば・・・

ワドリーネはならず者達にじっくりと凌辱された・・・

「んぐぅっ・・はっぅっ!ちっとも上達しません・・わね・・・ワンパターンなんですよ、いくら陵辱と言えども女性を楽しませるという心をですね」
「面目ないっす、俺ら無理やりばっかりで・・・たまに協力的なのもいるんですが・・・ワドリーネさんみたいなのは初めてっす!」
「俺ワドリーネさんのファンクラブ作っちゃっていいですかっ!」
「俺も入らせてもらうぜっ!」

ならず者達に説教をしていた・・・

その頃・・・件のエルフィラはと言えば・・・

「マスター・・・ラファさん・・・レンさん・・・ワドリーネさん・・・無事かなぁ?」
「あの元気なお嬢ちゃん達なら大丈夫さ、今頃ギルドの連中をなぎ倒して脱走でもしてんじゃあないか?」
「だと良いんですけど・・・はぁ・・・待つだけっていうのは辛いですね・・・」
「これはワシの奢りだよ、これでも飲んで少し気を楽にするんだ、今は待つしかない」

果たしてラファPTは再会できるのか?そしてファラPTに新たに加わった待望の盗賊、獣耳っ子リコ嬢の活躍は?

fin

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おまけの寸劇、宿にて

ファラ:ん?アルムあのマント回収してこなかったのか?

アルム:ええ、だって風邪引いたら大変ですわ?それに今のあの二人には邪神様の加護が必要でしょうし

アーネット:アーネット:まだ彼女達のPTメンバーのワドリーネ殿は捕まっているようだからな・・・エルフィラ殿は酒場で待っていたが、 どんな加護であろうとあり難いだろう。

ファラ:私達がラファとレンを喧嘩してたから置いてきたって言ったらめちゃくちゃ怒ってたしな・・・やはり連れてきてやるべきだったか・・・

アルム:信号機とは心外ですわよね・・・せめてTRIPLE SIGNALと横文字でかっこよく・・・

アーネット:TRIPLEではなくTRIOではないのか?

ファラ:そういう問題じゃあないと思うんだが・・・それはいいとして、アルムはあの二人に親切だな?何故だ?

アーネット:確かにな、ロウPTをすれ違えば邪魔をしようと目印を書き、あの最悪の賢者ことハデス殿と、一時期最狂コンビとまで呼ばれた
アルム殿らしくない・・・もしかして・・・あの二人に懸想を・・・?

アルム:なっ!何を言ってますのっ!私そのケはございませんわっ!そもそも私の純潔は我が神に捧げてますのよっ!

ファラ:そういう話じゃない、アーネットは懸想って言っただけだろう?

アルム:墓穴を・・・掘りましたわね・・・気がついてしまった異常忘れてもらおう!全て忘れてしまえビーム!

ファラ・アーネット:なっ!アルムの甲冑から謎の光線がっ!うわぁぁぁぁ!

アルム:我が神を侮るからこーなるんですわ・・・

その日、宿屋の二階で小爆発が起きた、だが小火にもならず、何人かの客が目を覚ましただけだったという・・・

本当にFin

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すいません、また駄文を書いちゃいました・・・ファラPTの方々、そしてラファPTの方々キャラクターを借りてしまってすいません。
俺の娘はこんなんじゃねー!とかあったら俺にメールで・・・
ファッキン!くだらねぇものかきやがってぶっ殺す!とかだったらDPCさん言って来れれば取り下げられると思いますので・・・

あとラファPLの安芸氏、掲示板のネタを使っちゃってごめんなさい・・・
そしてこの場を借りて素晴らしいイラストを有難う・・・