『暗闇で笑う者』(ミューイ・リーの場合)  「やあ、君がミューイかい?」  男性が、にこやかに笑いかける。 金髪で細い目に青い瞳、そして身長は120センチ程度。 ほぼミューイと同じ背丈をしていた。 エルフに似た耳をしているが、何か違和感を感じた。 「え、あの、はいそうです。」 ミューイは内心うろたえていた。 半妖精の彼女は、純血の妖精から声をかけられたことは、ほとんど無い。 「賢者にクラスチェンジしたそうじゃないか」 別の赤い巻き毛の男性が、声をかけてきた。 「すごいなあ、ぜひ会ってみたかったんだ。」 黒い髪の男性が、後ろから声をかける。 「え?、え・・?、」 5〜6人の、妖精の男性たちが、ミューイを取り巻いていた。 どの男性も、ハンサムで格好もいいが、 なぜかひどく怖かった。 にこやかに笑っているのに、その目がひどく酷薄に見えた。 ゾッ 背筋が冷たく凍った。 彼らの出す波動が、ひどく冷たいのだ。 ようやくミューイは気づいた。 『ま、まさか邪妖精?!』 一人がミューイの手を取り、彼女は必死に振りほどこうとしたが、 首に、手に、腰に、手が群がり、 口が凍りついた。 3人が魔法を唱え、彼女の呪文詠唱を封じていた。 ビリッ、バリッ、ビリビリッ、 「−−−−−−−−−−!」 凍りついた口が、無言の悲鳴を上げた。 邪妖精は、一部で『ブロウ・デーモン』などという呼び名もあるが、 妖精界に普通に暮らす、当たり前の妖精である。 ただ、生れ落ちる時に、その場所や偶然から、 大量の邪気(怨念や呪い)を浴びて、 非常に残酷なことを好むようになった妖精を言う。 子供をさらって殺したり、 自分の帽子を血に染めるのを好んだり、 沼に人を引きずり込んだりなど、 世界各地に、邪妖精の話はある。 異種族であるはずの、人に子供を孕ませ、産ませるのも、 邪妖精の仕業が多い。 彼らは、小柄な大地の精霊、ノームの亜種である可能性が高かった。 『いやあっ、やっ、やめてえええっ!』 白い肌があばかれ、小さな尻がむき出しになる。 何本もの腕が、薄い服を引きちぎり、悲痛な音が暗闇に響いた。 容赦なく胸を晒され、背中を破かれ、下着を剥ぎ取られた。 細い裸身が見る見るあらわになった。 男たちは、全員笑っていた。 「どんな女なのか、ぜひとも教えて欲しいねえ。」 バシッ 男の人差し指が軽く雷撃を招き、ミューイの肩を焼いた。 体中が痺れて、のけぞった。 「あがががぁっ!」 ほっそりと均整の取れた肢体が、火花に彩られ痙攣する。 青い大きな目が焦点を失い、 緑の長い髪が逆立つ。 バシッ、バシッ、 彼らにとって、電撃など呪文すらいらない。 滑らかな胴がそり返り、きゃしゃな腰が上下し、 茂りの無いツルリとした丘が突き出される。 象牙の芸術品のような、白く細い裸身、 それが、無残に痙攣し、全身をのたうたせ、 白目をむいてえびぞり、ついには、 「ひいいいいいっ!」 シャアアアアアアッ 白い歯をカチカチ鳴らしながら、 激しく小水を漏らしてしまった。 「きったね〜、漏らしやがった。」 「ぎゃははは、半妖精なんてこんなもんさ。」 ゼッ、ゼッ、ゼッ、 小さな胸が、激しくあえぎ、 心臓が今にも破れそうになっている。 頭がグルグル回り、意識がまとまらず、 悔しさと、悲しみだけが激しく渦巻いていた。 純粋な妖精は、強力な魔法生物であり、 少々の魔法はまったく効果が無い。 自分のような半妖精では、電撃の魔法程度でも、 全力で防護魔法を張らなければ、避けることも出来ない。 「おい、そんなにいじめちゃかわいそうだろ。」 「そうそう、仮にも女の子なんだしな。」 ミューイは、その言葉に、思わず涙が出てしまった。 『やさしい言葉』だと思って。 「あ〜、そうかこれでも女の子なんだよなぁ。」 「そうそう、『メス』だろ、これ。」 『え・・・・・?』 呆然となるミューイ。 「でも、試してみねえとわかんねえぞ。 何しろ、半妖精じゃメス、オスの区別無いかもしれねえし。」 「そりゃそうだな、仮にもってのは、撤回しよう。 まずは、メスかどうか確かめてみよう。」 「さっきから姦りたくて、うずうずしてたんだろ、お前。」 あきれたような声を尻目に、 すでに裸になった邪妖精の男が、前に出た。 「ひ・・・・っ!」 すでに腹にまでそりかえっているソレに、 ミューイは声にならぬ悲鳴を上げた。 彼女の腕より巨大に見えるソレは、禍々しく黒く、異様に脈打っていた。 端正な顔を、下品な笑いにゆがめ、 痺れて動けないミューイの、細い足首をつかんだ。 「あがっ、ぁああっ、いや・・・、いやあ・・・」 もがくもう一方の足首が、痛いほど強くつかまれ、 細く長い足が、裂けるほど広げられた。 「いやあああぁぁぁぁぁぁ!」 つるんとした秘所がむき出しにされ、 真っ白い肌の谷間が、残酷に広げられる。 青みを帯びた白い内股、 ほっそりとして今にも壊れてしまいそうな腿、 小さく、まだ誰も知らぬ花芯、 その下の小さなすぼまりすら、さらけ出される。 大きな青い目が、泣きながらいやいやと振られ、 逃れようとかすかにあがく。 グイと押し下げられた凶器が、 濡れてすらいない花芯へと鎌首を向けた。  ギリッ 「ひいいいいいっ!」 まだ濡れてもいないそこに、 その凶暴すぎるそれは、首をくねらせる蛇のように、 強引にねじ込む。 『裂ける、裂けるっ、裂けるううううっ!』 痛みなどというレベルではなかった。  ギリッ、ギチッ、ギリッ、 濡れていないからこそ、 喜び勇んで、笑いながら、 腰が激しくしゃくりあげられる。 ミシミシと鳴る襞が、ぞくぞくする。 痛みによじれる粘膜が、ペニスを痛いほど刺激する。 ブチブチブチッ 裂ける音、処女膜が壊れていく音、 「ひいっ!、いっ、いたっ!、いっ!、いやあっ!、ひぐうっ!」 泣き叫ぶミューイ、 その腰を引きずり上げるようにして、 血まみれのペニスで、散々にこね回し、徹底的に破壊する。 グリュウッ、グリュウッ、ミチッミチッミチッ、 絡み付いてくる痛みと悲鳴が、ペニスを狂喜させる。 バチバチッ 「ひぎいいいっ!」 必死に手を上げようとすれば、 また電撃が彼女を打ちのめす。 皮一枚で、電撃は邪妖精たちを避け、 ミューイのみが痙攣と悶絶にのたうちまわる。 ゴツゴツゴツゴツゴツゴツ 恥骨が壊れそうにぶつかり、 ミューイの胎内一杯に、凶悪すぎるペニスが、 荒れ狂い、血まみれの律動を繰り返し、 強烈な電撃の締め付けに興奮を膨張させた。 「うげえっ、あああっ、あぐううっ!、死ぬっ、死ぬううっ!、」 股間から小さな尻を血まみれにし、 肌を伝い落ちていく。 悲鳴と、痙攣と、そして男のうめきが突き上げた。 ドビュドビュドビュドビュドビュドビュ 「いっ、いやああああああああああああああああああああああっ!!」 煮えたぎった溶岩のように、 胎が焼けただれ、壊される。 粘膜がどろどろに白く染まり、血と混ざりあい、 ミューイの未熟な膣をあふれさせる。 「抜いてえっ!、抜いてえええっ!」 ぐちゃぐちゃと胎の中がこね回され、さらに射精がほとばしる。 涙でぐちゃぐちゃの視界に、他の連中まで裸になるのが見えた。 「痛いいっ、痛いよおおっ!」 泣き叫ぶミューイを、四つんばいにさせ、 アナルを広げ、強引にえぐりたおす。 薄茶のすぼまりが、悲惨に広がり、 蠢くたびに、血がしたたる。 真っ白な尻は、強引に握られ、 指の痕を青く残し、激しく振りたてられる。 腸の奥まで、強引な欲望がねじ込まれ、 荒々しく揺さぶり、えぐり抜いて、悲鳴を上げさせる。 血管が凶暴に浮き立ち、 ミューイのお腹が突き破らんばかりに、突入する。 「いぎいいいいいいっ!」 ドビュグッドビュグッドビュグッドビュグッ 地に伏して、血まみれの少女に、 痙攣が襲い掛かり、陵辱を繰り返す。 腹に注ぎ込まれる精液が、暴力的な動きで強姦する。 「ぐふふふ、まあまあかな。」 「だがよ、ほんとにメスかどうかは、確かめないとな。」 「ああ、そうだな。孕ませてみないと、メスのふりかもしれんしね。」 光を失いかけた目が、恐怖で見開かれる。 「も、もう、やめて・・・」 腰が抜けて、立てない彼女を、 強引に引きずり起こし、あそこをむき出しに広げる。 血と精液でどろどろの秘所が、 ピンク色のしたたりをこぼす。 グバアッ 邪妖精のペニスが、蛇のように鎌首を上げた。 異様な突起をまとい、血管が凶悪に浮き上がる。 「ひいいいいいっ!」 それはもう、ペニスですらなかった。 うねり、くねるように、亀頭をうごめかせて、襲いかかった。 ドブグッ 「ひいいっ!、いやあぁ!、いやあっ!、なにいいっ!」 グギュルッ、グギュルッ、グリュウルッ ぞくんっ、ぞくんっ、ぞくんっ、 おぞましさが、胎内をのたうちまわる。 まるで巨大な蛇がねじ込まれたように、 それは、くねり、うごめき、荒れ狂った。 痛みと、恐怖と、悲痛な叫びを上げさせ、 腫れあがったミューイの膣を、暴行していく。 肉の蠢きを求め、粘膜の痙攣をえぐりだし、 のたうつ腰に歓喜して、突き上げ、えぐりこみ、しゃくりあげる。 「あがああっ、あぐっ、あっ、あああっ、」 弱々しい声と、のたうつ細い胴、 膨れ上がった下腹部に、おぞましい蠢きが暴力となって肉を裂く。 ザムッ、ザムッ、ザムッ、ザムッ、ザムッ、ザムッ、 細いウェストに、凶暴なふくらみが叩きつけ、 足がほとんど真一文字に広がって、閉じられない。 白目をむき、声無き悲鳴をあげ、 小さな胸をのけぞらせ、 凶暴な暴力に強姦されつくす。 ビュグルッ それが、脈打った。 ビュルルルッ、ビュルッビュルッビュルッビュルッビュルッ 「あがああああぁぁぁぁぁっ!!!!!」 それは、明らかな何かだった。 頭と尾を持ち、異常に跳ね狂う何かだった。 ビチビチと、膣の底で跳ね狂い、いっせいにその奥へ、狭く小さな奥へ、 襲い掛かっていった。 「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」 まだ放ちきっていないペニスの横に、 狂気のように、新たなペニスが、ねじ込み、もぐりこもうとする。 「どんどん入れて、孕ませてみようぜ!」 子宮が、押し寄せる跳ねる物たちに、喰らいつかれ、 征服される、貪られる、陵辱される。 つま先の白い指が、宙に激しくひくつく。 「あがあっ!がああっ、ああっ!、ひいいい!」 細い少女は、凶暴な欲望に次々と輪姦され、 跳ね狂う小さな何かが、子宮に押し寄せ、もぐりこみ、はちきれるほどに。 膨らんだ腹部が、妊婦のように腫れ、 中で蠢くそれが、おぞましくゆれていた。 後ろに両手をつかまれ、 バックから叩き込まれるそれに、 あそこは痺れて、鈍痛だけが、鈍く脳天へ突き上げる。 「お腹がっ、お腹が壊れるううっ!」 彼女の悲鳴に、さらに喜んだように、 亀頭がボコリとふくらみ、突き刺す。 「ひいいいいいいいいいいい!」 ガスガスガスガスガスガスガスガスガスガス 細い身体は、折れるばかりにのけぞり、 突き揺らされる裸身は、どろどろに汚れきって、 舌が空気を求めてあえぎ、 細い喉が、ヒュウヒュウと、消えそうな息を漏らした。 きれいだった緑の髪が、白い背にべったりと張り付く。 暴行が、陵辱が、意識をぼろぼろに食い荒らす。 ドビュルッ! 『壊れ・壊れ、こわれ・・・壊れる・・・』 ビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチビチ どろどろのザーメンの中から、 無数の足を持つ甲殻類のような何かが、 大群で押し寄せていく。 ドビュルッ!、ドビュルッ!、ドビュルッ!、 膨らんだ腹がさらに膨張し、スイカを入れたように膨らむと、 尻を突き上げ、足を広げたまま、ミューイは壊れて堕ちた。 ビクッ、ビクッ、ビクッ、 腹は動き、震え、ぼこぼこと動き始めた。 壊れ切って白目をむいたままのミューイのあそこから、 どろどろの粘液と、何かの触手が細く無数に零れ落ちた。 何かが、腫れあがって広がった陰部から、表れようとしていた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「いやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 暗闇に、絶叫が響いた。 「ミューイ、しっかり!。ミューイ!」 「おきろ、ミューイ、まだ終わる時ではないぞ。」 「何だろう、この妙な気は・・・」 神官戦士のクロジンデが、強く生命エネルギーを注ぎ、 『蘇生賦活』を施し、 忍者のミラルドが、汗まみれの身体をそっとさすり、 マッサージを行い続ける。 シャーロウは、周囲を警戒しながら、 周りに漂う不快な気配を探っていた。 PTで迷宮に入るときから、少しぼーっとしていたミューイが、 休憩でパタリと寝込み、突然うなされだしたのだった。 すさまじい熱を出し、舌でも噛みかねないほど暴れる様子に、 神官戦士のクロジンデは、即座に『蘇生賦活』を決意した。 この技は、術者の体力を大幅に削り落とすが、 クロジンデの決断力はさすがだった。 消えかけていたミューイの意識が戻り、絶叫を上げた。 そのとき、シャーロウのカンが、わずかな気配の揺らぎを捕らえた。 「・・・・・んっ?!」 ミューイの影が変形していた。 同時にミラルドも気づく。 シャーロウのナイフが5つ、 銀光を引いて飛んだ。 それを追うように、白いコートが飛んだ。 「キャヒイイイイイイイイイイ」 シャーロウのナイフは、岩に刺さっただけだったが、 ミラルドの強烈な気を込めた拳が、 影の頭と胸と腹を『刺して』いた。 さすがに世界にただ一人の「災害存在」、 拳で強烈に凝縮された気は、銀兵器に匹敵する浄化能力を宿す。 気の刃は、魔物の体内深く突き刺さり、 通常の兵器では傷つかぬ魔物の生命を絶った。 影が数十倍に膨張し、 異形のペニスを荒れ狂わす巨大な黒馬となり、 そして、急激に異臭のする煙と粘液に変わっていった。 「い、今の、まさか、淫馬魔獣・・・?」 直前に目を覚ましていたミューイは、その影に青ざめる。 淫魔と呼ばれるサキュバス・インキュバスの変種であり、 古代魔法の実験から偶然生み出されたと言われる。 寝込みを襲う普通の淫魔と違い、 通り魔のように、出会った相手の影に忍び込み、 緊張が解ける瞬間を狙って精神を強姦する。 『おぞましい種馬』という別名を持つほどで、 あらゆる種族の夢に入り込んで、その種を植え付け、 本当に孕ませてしまう。 たとえ肉体は犯されていなくても、 その胎内を即座に清めないと、非常に高率で妊娠してしまう。 いったいどんな子供が生まれるのか、 母親にされた者たちは、死ぬまで誰も何も語ろうとしない。 ただ、一つだけ救いは、 長く生きる子供はめったにいないらしい。 「私がいて、幸いだった。」 クロジンデが、兜に入れた水を清め、 聖水として、ミューイに胎内を洗わせることにした。 これで彼女が妊娠することは無いだろう。 「こ、こ、怖かったですぅ・・・」 兜の聖水をすくい、恥ずかしげに胎内を清めるミューイは、 ぶるぶる震えていた。 だが、ミラルドは形のよい眉をしかめた。 「私が聞いたところでは、あの化け物は、 一頭では行動しないという話でしたわ。」 ミューイがビクッと震えた。 「そうです、必ず数匹の群れになって出現し、 その周囲に散らばるように広がるとのことです。」 賢者の知識をほどきながら、がくがくと震える。 「じゃあ、この洞窟内に、何匹もアレがいるの?」 困惑した顔のシャーロウに、コクコクとミューイがうなづく。 「これはえらいことになったわね・・・」 とりあえず、魔よけの聖印を持つことで、 ある程度避ける事は出来るらしいが、 他の冒険者たちは、まだこの恐るべき魔物を知らないはずだった。 竜神の迷宮は、ますます混乱を深めていく。 FIN