<治療>



 4月22日、奴隷商人オニヘイが“入荷”した“新商品”は、ハーフエルフの魔法戦士、ムーンストナであった。
 しかし彼女は度重さなる調教により、酷く傷ついていた。

 「…色々な意味で。か」
 「う、うう…」

 何度もハイウェイマンズギルドに捕まり、酷く犯された彼女の秘部は真っ赤にただれ、処女の頃の可愛らしさがまるでない。

 「これでは売り物にならんな。 …と、言うわけで、ムーンストナちゃんには治療が必要だ」
 「…ち、治療!?」

 その言葉に一瞬嫌な予感の走るムーンストナだが、オニヘイは嬉々として極太バイブを取り出した。
 抱き枕をムーンストナの腰の下に差し込むと、下半身が持ち上がり、オニヘイに秘部をそのまま曝け出してしまう。

 「な!? ま、まさか…!?」
 「だははは、今からこれをムーンストナちゃんの膣内に突っ込む」
 「や、やっぱり! やめろ、入らない! そんなの入らないから!」

 まるで赤ん坊の二の腕ほどもある極太に思わず青ざめて、後ずさりするムーンストナ。
 しかし足をがっちり捕まれ持ち上げられると、もう抵抗出来なかった。

 「嫌ーっ!」
 「何を勘違いしている? 治療だと言ったろう。このバイブはただのバイブではない。
  高級傷薬をたっぷりとしみこませた特製のバイブなのだよ。 これを突っ込み、こう…」

 トリガーを握ると、バイブが根元からぐりんぐりんと音を立てて回転する。

 「ひっ…」

 
 不気味な動きに益々青ざめて、なんとか掴まれた足を振りほどこうとするが、ぴくりとも動かない。

 「だから治療だと言っておろう。
 このイボイボが、ムーンストナちゃんの膣内の隅から隅まで、綺麗に傷薬を塗りたくってくれるのだ。
 この傷薬は、迷宮で死にかけた紫色の髪の賢者の傷も、綺麗に癒した本物だから、安心しろ」
 「だ、だったらそんなモノではなく…」
 「むおっ!? さすが奴隷宣言したエロ魔法戦士だけあるな!
  ただレオタードをずらして見ているだけなのに、もう濡れ濡れではないか!」
 「嫌ああああああっ!」

 その言葉に本気で嫌がり、泣き出すムーンストナ。しかしオニヘイは心底嬉しそうに笑うと、大喜びでバイブを彼女の中に突っ込んだ。
 ぬっちゃりと言う、嫌な音を立てて、バイブは一気に奥まで突き刺さる。

 「ああっ、だ、ダメえっ!」
 「おー、見事にすっぽし嵌ったな」
 「嫌ぁ、嫌ぁっ! 痛いのっ!」

 ムーンストナの中は、ハイウェイマンズギルドのならずモノたちによる調教の際、色々な物を突っ込まれたため本当に傷だらけなのであった。
 そこにひんやりとした傷薬をたっぷり塗られた、極太バイブを一気に突っ込まれたのだから、痛くないわけがない。

 「うわははは、行くぞムーンストナちゃん! 行っておくが、俺は最初っから最後までクライマックスだぜ! スイッチオン!」

 ぎゅっと、バイブのトリガーを握ると、ぎゅいいいんと音を立てて、回転を始めた!

 「ひいいいいっ!」
 「おお、凄い! まるでミキサーのように泡だっている! エロいなムーンストナちゃん」
 「嫌ぁ、嫌ぁ!」

 トリガーを握る強さを変えると、バイブの回転速度や、中でのぐねぐねとした動きの強さも変る。そうして、傷薬が隅から隅まで塗られていく。

 「はあ、はあ、はあっ、い、痛い、痛いうう…」
 「まあ最初は痛いだろうが、いずれこれが快楽に…って違う違う! だからこれは治療だと言っているだろう!?」
 
「嘘だっ!!」
 「〜♪ 〜〜♪」
 「ひゃ、ひゃあっ! ダメえ、ぐりぐりさせないで! も、もう動かさないで!」
 「何感じてるんだよ? 治療だっつうの、治・療」

 と、言いながらもオニヘイはニコニコしながら、大喜びでバイブを抜き差し。ぐりぐりと回転させて、時々引き抜いては新たに傷薬に浸してまた突っ込む。もうそんな治療を30分程も続けているが、一向に飽きる様子はない。

 「うう…もう嫌…こんなのって…」

 涙で歪んだ顔で、全く飽きる様子が無く、満面の笑顔でバイブを抜き差しする目の前の男の顔を睨みつけるが、オニヘイは全く気にせずムーンストナを嬲り続ける。しかも、なんとか足を振りほどこうとしてもまるで動かせない。物凄い力であった。

 「だはははは、楽しいな、この治療♪」
 「こ、こんなことの何が治…はうううっ! そ、そんなに…動いたら…ひっ、ひぁっ」
 「ちょっと悪戯」

 そう言いながら、不意に濡れそぼった恥裂を指で撫であげると、たまらず快美感が背筋を駈け上がる。
 剥き出しになった肉豆をくりくりと捏ね上げられると、目の前が真っ赤になり、全身が雷に撃たれたような強烈な快楽で跳ね上がる。

 「ひぃっ、さ、触らないで! くぅ、ダ、ダメ…」

 「くあぁ! あっ、あっ、ダメ…も、もお…ダメっ…ああああああっ!」

 バイブによる機械的な陵辱にさらされ続けたムーンストナの身体は、一気に責められたことで絶頂へと駈け上がってしまった。

 「おいおい、治療の途中だと言うのにイッてしまうとはえっちな患者だな。だがまだ治療は終わってないぞ?」
 「ああ…ああ…」

 敗北感に打ちのめされたムーンストナ。
 オニヘイはもう一度バイブを傷薬に浸すと、今度はゆっくりと挿入してやる。
 ぬぷぬぷと音を立てて、飲み込まれていく様を実況しながら、これで最後だとばかりに思いっきり強くトリガーを握ると、膣内でバイブは猛回転を始めた。

 「ヒァッ!? ひっ、ひっ…ひいぃぃぃぃっぃぃぃぃぃぃ!!」

 激しい痛みと、同時に快楽による悲鳴がほとばしり、抱き枕の上で背中が弓なりに反り返った。

 「あッ、あッ、いや、いや、ひあぁぁぁぁぁあっ!」

 ビクビクと全身を震わせ、絶頂へと登り積めたムーンストナを見届けて、オニヘイは漸くバイブを抜き一息つくのであった。

 「ハァ…ハァ…ハァ…も、もう嫌…もうやめて…」
 「うむ。では今日の治療はこれまで。明日同じ時間にもう一度治療するぞ。
 それで良くなったところで、元気良く売られていこうか!」
 「い、嫌あああっ!」

 そんな絶叫をだははと軽く笑い飛ばすと、オニヘイは部下を呼んでムーンストナを運ばせるのであった。