『鋼の聖女・呪われた異聞』 byMORIGUMA 「くそっ、はっ、放せえっ!」 薄汚れた、異臭のする腕、 臭いけがれきった、欲情にただれた息、 おぞましいぎらつく目、 無数の亡者の群れのような、 けがらわしい男たちの『数』に、 わずかな疲労の瞬間が捕まえられた。 剣を振り上げようとした腕が、 すばやく移動しようとした腰が、 スウェー(のけぞり)で逃れようとした頭が、 無数の腕に捕まる。 悪夢の化け物のように、 もがき狂うメリッサを捕え、 地獄の辺土ような闇の奥へ、引きずり込んでいく。 PTのメンバーたちは、必死に駆け寄ろうとした、 だが、無理に飛び込めば、無茶に剣を振り回せば、 次々と捕まり、引きずり込まれてしまう。 「メリッサ!、メリッサああああっ!!」 フィオーネが絶叫する。 「貴様らどけええっ!」 スーが必死にナイフをふるい、無数の血の霧を散らした。 「生きて、生きてメリッサああっ!」 真っ暗な予感が、賢者のピリオを叫ばせた。 メリッサの金髪が闇に飲まれる。 「生きろ、生きろみんなあああっ!」 それが、メンバーたちの聞いた、メリッサの最後の言葉だった。 『わ〜、メリッサってそんな顔してたんだぁ』 初めてヘルメットをはずしたとき、フィオーネが無邪気に声を上げた。 『うあ・・・りりしいっ、おねーさまっ!』 スーが、ふざけ半分で抱きついてくる。 どうでもいいが、私が年上とはいえ、おねーさまとは?。 『・・・・・・・・』 ピリオが、頬を染めてボーっと見つめていた。 それこそ、夢の中をさまようような、心ここに無いような。 『ピリオ、どうしたの?。』 さすがに心配になって、メリッサが声をかけると、 針を刺された猫のように、ビクンッと飛び上がった。 『い、い、いええっ、何でもありませんわぁ、メリッサ・・・・・サマ』 最後の小さな声は、幸いメリッサには聞こえなかったようだった。 りりしさと、輝きにあふれた瞳、 大理石を磨き上げたような頬、 何かに耐えるような、かすかな憂いが、 冷たいほどの美貌に、女性をよろめかせるスキを感じさせ、 そこがまた、彼女たちを強く引きつけてしまう。 どこぞの劇団に出れば、その顔立ちだけで一発主役決定だろう。 だが、当の本人は自分の見慣れた顔になど、感慨も感心も持っていない。 不思議そうな顔を、すぐにごっついヘルメットに隠してしまった。 彼女に言わせると、普段から装備に慣れることで、 動きや洞察力を磨く訓練になるのだそうだ。 それこそ本気で、PTメンバーはがっかりした。 『どうしたんだみんな?、体調でも悪いのか??。』 メリッサは、本気で不思議に思った。 「うあっ、あっ、あぐうっ!」 薄れかけた意識が幻から戻った。 それは、現実の、重く、鈍く、おぞましい感覚。 グジュルッ、グジュルルッ、グジュルッ、 自分の胎内を往復する音、 反り返った灼熱する物が、 掻き分け、押し込まれ、突き通される音、 陰部から下腹部、いやその奥深くまで、 グブルルッ 張り出した固い肉が、 どろどろした物を、 押し分け、押し込め、そこは膨らんだ、考えたくない場所が、 己の、『子宮』が。 「あああ・・・いやあ・・・・」 汚れた分厚い木の『かせ』が、 耐え切れず声を上げるメリッサの首を、両手首を、 がっちりと挟み込んでいる。 「なにを、ぼーっと、してやがるっ!」 男の言葉が、飛び出すたびに、 固い陰茎が、深くメリッサの胎に突き刺さった。 真っ白い優雅な尻肉が、 裸に剥かれ、ぱっくりと広げられ、 「うああっ、あっ、あおおっ!」 赤く腫れた秘部に、引きずり出される濡れ光る襞に、 青黒い醜い、凶暴な陰茎が突入を繰り返す。 どろどろの穢れが、 黄濁した、生臭い苦い粘りつくものが、 それに『妊娠させられる』のだという事実が、 メリッサの意識を石臼のように、ザリザリと砕き潰していく。 あえぐ下腹が、ふっくらと膨らみ、 おびただしく注ぎ込まれた証が、 子宮をタプタプに満たし切っている。 グジュルッ、グジュウッ、ブブブルッ 蠢く音、泡立つ音、小突き上げられた子宮が立てる音、 「うっ、うう〜〜っ!、ひっ、あああっ!」 必死に歯を食いしばっても、 胎に蠢き、流動し、押し込まれる感覚からは、 広げられ、ねじ込まれ、貫き尽くされる感覚からは、 何一つ逃れられない。 どんな感覚の男がいたのか、 『カセ』にはめられ、尻を突き出させられ、 数々の陰茎だけが、暴行を繰り返し、陵辱しつくしていく、 そして、 ビクッ、ビクッ、 「あああ、いやあああっ、もう、もうやめてええっ!」 押し広げられる感覚、 脈動が駆け上がり、陰茎がメリッサの最奥に突撃した。 ドビュルルルウウウウウウウウウウッ 「−−−−−−−−−−−−−−−−−−−!!」 煮えたぎる汚濁が、またメリッサの胎を、 けがし、汚し、征服する。 かせがきしみ、白い歯がカチカチと鳴った。 血の気の無い唇が、声も無くパクパクと動き、 悲鳴が、嗚咽が、メリッサの悲しい声が魂のヒビから吹き出してくる。 ビリビリッ つままれ、引きちぎられそうになる乳首、 のたうつ象牙の彫刻のような肉体、 締め付ける膣の中に、さらにおびただしい射精が噴き上げる。 思う存分、射精し尽くしたとたん、 ズブリッ 入れ替わる男の陰茎が、容赦なく嬲りつくされた胎内に突入する。 「ぐひいっ、ひいっ!、」 目の前を火花が飛ぶ、 おぞましい蠢きが、胎を揺さぶり、子宮にあふれて逆流する。 ダラッ、ダラダラッ 長い肉付きのいい脚が、逆流しあふれ出る精液で汚れ、 濡れていく。 「はよう代われや」 「まだまだ、250人はいるんだぜ、待ち切れねえよ。」 「口を使え、尻も広げろ。」 腹が破れるかとおもう突き上げ、 恐ろしい声が、闇に響く。 メリッサの悲鳴が、唇に押し込まれていく。 ドビュグッ、ドビュウッ、ドビュウッ、 引き上げられた腿が、射精の衝撃に揺れた。 『メリッサ!、メリッサああああっ!!』 のけぞるメリッサの脳裏に、フィオーネの声が聞こえた。  ・・・ ブリュッ、グリュッ、ズリュッ、 ズブグッズブッ、ズッ、ズッ、ズブブッ、 アナルが裂けるような突入、 膣が広がり切っていく律動、 薄い肉を挟み、あふれ出る精液が、腹も、腿も、所かまわず汚していく。 あえぎも唇に封じるように押し込まれ、 ペニスの味とにおいだけが、メリッサのすべてを支配していた。 ドクンッドクンッドクンッドクンッ ドビュドビュドビュドビュドビュッ ビュグッビュグッ、ビュグッ、ビュグッ、 反り返る身体に、胎に、アナルに、喉に、 精液の猛撃が、立て続けにほとばしって、 息が止まり、体が波打ち、絶望が体の芯を突き通していく。 『貴様らどけええっ!』 広がり切った身体に、注がれ、射精され、飲み込ませられながら、 スーの声がどこかで聞こえた気がした。  ・・・ 顔の半分が精液に漬かり、 お腹のほとんどがどろどろの汚濁に溶け、 腿が壊れたように広がったまま、 ズッズッズッズッズブブッズチュッ グリュッ、グリュッ、ズブブウッ、ズブッズッ、 アナルも、ヴァギナも壊れたように広がり、 男に嬲られ尽くしていた。 『ああ・・・また・・・あ・・あ・・・』 のけぞる男の、うめきが、ゆがんだ満足が、 ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、 もう入りきれない中に、無理やりに押し込まれ、注ぎ込まれ、 また入れ替わり、暴行を尽くし始める。 ダラダラダラ・・・・ おびただしい黄濁の異臭、 流れ落ちたそれが、メリッサの身体をぬらぬらと汚し、 美神もかくやという肉体を、 おぞましいオブジェのように光らせ、汚していた。 『生きて、生きてメリッサああっ!』 ピリオのかわいらしい声が、 かすかに、脳裏に明滅する。 『生きろ、生きろみんなあああっ!』 自分の最後の声が、どこか遠くに聞こえた。 『もう・・・だめ・・・みん・・・な・・・』 「わたくし…メリッサは、皆様の……精液便器、です……。この卑しい穴に…皆様の子種を……沢山、注いでくださいませ……」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 堕ちた女への扱いは、さらに凄惨を極める。 屈服宣言をした時点で、彼女たちは商品として売り飛ばされる。 だが、宣言一つでギルドが安心するはずもなく、 手かせ足かせをはめられ、死なない程度に手当てをされ、 堕胎薬を飲ませて、 迷宮のならず者たちより、何倍も油断のない、 奴隷商人用の用心棒に見張られる。 迷宮の玄室でなら、反撃のチャンスもあるが、 堕ちた後の女性たちには、わずかに絶望的な時間があるだけだ。 そして、手足を折り曲げて座るしかない箱が、 暗いかび臭い闇の中に降りていく。 無数のどくろや、いまだに死にきれていないような顔の死者たち。 地下墓地(カタコンベ)と呼ばれる、闇の奥で、 ようやく箱が開けられた。 かび臭く、薄暗い闇の中に、 鬼火のような無数のろうそく。 そして、異形の仮面やマスクをかぶった連中。 「アレが鋼の聖女か。」 「ほっほ、初めて素顔をみたわい。」 ぼそぼそ、声がする。 だが、メリッサは呆けたようにただ座っていた。 ここもまた、奴隷市場の一つ。 この日の目玉が、メリッサであることは間違いなかった。 だが、急に奥の入り口が騒がしくなった。 「いや〜遅くなった、まだはじまっとらんな?、そうだな??」 仮面すらつけぬ、ひどくでっぷりとした男、 丸々とした顔に、下卑た笑いと、らんらんと光る目を広げ、 扇で顔を仰ぎながら入ってくる。 ギルドも、奴隷商人も、地位や名誉など多種多様な周りの客ですら、 その男には、顔を背け小さくなった。 しかも、客たちが急に騒がしくなる。 「な、なんだと?1000名以上!」 「今日の護衛隊は、各人20名以下と決まっていたはずだぞ!。」 地下墓地は、完全に男の護衛隊で包囲されていた。 つまり、今日のセリは、この男に逆らえないということだ。 セリは非常に小さく、そしてささやかに終わってしまった。 おびえた客たちが、萎縮したこともあるが、 一番の目玉のメリッサに、その男は最初から莫大な額を示した。 セリは、客にとってはゲームであり、 娯楽として、ルールがある。 いきなり桁外れの額を示せば、後に続く客がいなくなる。 場が盛り上がるような額を示しあうのが、 客の技量の見せ所だが、 この日は、完全に意気消沈してしまった。 不満を抱いた客は、セリに出るのをいとわしくなる。 以後、奴隷商人は客を集めるのにひどく苦労することになるが、 それは別の話。 メリッサを奪い去った男は、 1000人の名うての傭兵団に囲まれ、 ゆうゆうと馬車を進めた。 無数の足音と地響きを、会場を出た客たちは、呆然と見送った。 無数の明かりがともされた部屋、 足首まで埋まるじゅうたん、 豪華で荘厳な家具、机、ソファ、 首が痛くなるほど高い天井、 並みの富豪や貴族の館ではなかった。 「うっふふふふ・・・メリッサ。ひさしぶりだ。」 無表情な人形のような彼女に、 男は、世にも嬉しそうな笑いを浮かべた。 「と言っても、お前は私のことなど、知りもしない。」 じろじろと、 メリッサの大きな瞳、 麗しいまつげ、形のよい唇や、 白いドレスの下にふっくらと盛り上がる胸など、 舐めるように見ていく。 「似合わないドレスなど・・・脱ぎたまえ。」 太った指が閃くと、ドレスの胸元が一気に裂けた。 真っ白い谷間に、血管が青く透ける。 美麗な乳房が、揺れ震えた。 いやらしいまなざしが、さらにギラギラと光る。 命令に、ゆっくりと体が動き、 引きちぎられたドレスが、彼女の足下に落ちた。 すんなりとのびた脚、優雅で繊細なくびれを描く腰、 俊敏そうな躍動感はあるが、意外なほど細い首や肩、 大きすぎず小さすぎず、白い肌の膨らみは、 生唾を飲むほど美しかった。 鍛え上げた身体は、むしろ邪魔な肉を削り落とし、 それに成人した女の脂が、ふんわりとやわらかく膨らみを与え、 これ以上は望めぬほどの、曲線美の肉体を描き出していた。 「美しい、美しいぞメリッサ。お前が12歳のとき、 たまたま胸元を開けたお前に、私は引き寄せられた。」 メリッサが騎士団に見習いとして入った年、12年前、 男は、商人の見習い、いや下働きでしかなかった。 それは、なんという邂逅であったことだろうか。 <『光は、光のみにあらず、光は闇を生む母なり。』> (闇の福音書136章序文) 騎士団の見習いとして、 しかし華麗な名花となる将来を見込まれ、 各地へ修行に回った旅路、そこでこの男バリス・ウデルバードは、 幼いメリッサの無邪気な笑顔に、無防備な姿に『とりつかれた』。 バリスは、メリッサを追おうとした、 だが、すぐに彼女の足跡は分からなくなった。 その日から、メリッサのことが一日たりとも脳裏を離れず、 彼女を追うために、そのためだけに、 狂ったように、力を身につけていった。 だが、それは愛や恋と呼ばれるようなものでは無かった。 金と権力の亡者となり、 『魔王の金糞』とまで呼ばれ、ののしられながら、 交易や武器商人、権力までも取り込み、 常時1000人の傭兵を雇えるほどの財力と力を持つほどに。 「ぐっふふふふ・・・分かるか?。」 はだけた胸を、太った指がつまみ、握り、つぶれるほどつかみしめた。 かすかに、メリッサの無表情な顔が歪む。 「お前が、私を作った、お前が、私の力だ。」 引き倒されて、 ドレスの残骸が、じゅうたんに散る。 「どれほど、この日を願ったか、 お前と言う無常で、残酷で、美麗な聖女の皮をかぶった魔女に、 狂わされてきたか、これから、毎日、いや生きている間中、 たっぷりと、たっぷりと教えてやる。」 しなやかな両足が残酷に広げられた。 「あ・・・」 わずかに、ほんのわずかに、メリッサの頬が恥じらいに染まる。 男の、強欲そのもののようなペニスが、 ミリミリと胎内に押し込み、突き上げた。 胎内に感じるそれ、 数日前に無数のそれに責めぬかれた体、 メリッサの体の奥から、どっと熱い愛液がほとばしる。 のしかかる肥満した巨体、 その傲慢で凶悪なペニスが、メリッサのすべてを、 何度も、何度も、貫き続けた。 「そうだ、丁寧に、裏から、肛門まで嘗め尽くせ。」 超一流の調教師をつけられ、メイド服を着せられたメリッサは、 その空白の心と身体に、あらゆるしつけを注ぎ込まれていく。 朝、バリスのベッドで、そのペニスをしゃぶることから、 彼女の一日は始められた。 ただひたすら従順に、 命ぜられるままに、 鋼の聖女は、強欲の塊のようなそれを、 美しく表情のない顔のまま、 チロチロとそそり立つものの裏筋から、 陰嚢の裏側、アナルの筋へと小さな舌を働かせる。 「お前を見たあの頃、 私はお前とファックすることだけを考えていた。」 楽しげに、メリッサの喉の奥を突き、 痙攣をほとばしらせた。 形の良い唇が、ピンクのそれを汚濁で濡らし、 滴りが、きれいなあごへと伝い落ちていく。 バリスは巨大なガマのような体で、ベッドから立ち上がると、 唇を汚した顔めがけて、放尿した。 ジョボジョボジョボ ぼうっとした顔に、黄色いしぶきが飛び散り、 耳に、頬に、あごに、体中に滴っていく。 新しい服に着替えさせられ、 首に黒皮の首輪をつけられ、 犬のようにバリスの後をついていく。 「あの頃は、毎夜毎夜、お前を犯す夢ばかり見ていた、 何度オナニーをしても、お前を思い出すだけで止まらなかったぞ。」 ぐふぐふと笑いながら、 舐めるようにメリッサを眺め回す。 「今もな。」 彼女を壁に押しつけ、白いストッキングをはいた右脚を抱え上げる。 下着をつけさせていないため、 さらさらした恥毛と、清楚な花弁が広げられる。 「んはっ!」 グリリリュッ 無理やりにねじ込まれるそれに、 頬を染め、かすかに声を上げる。 元の、あのメリッサの猛々しい反応はほとんど無い。 『彼女、殻に閉じこもっちゃってるわね。』 オカマだが、凄腕の調教師は、 彼女を一目見てそう言った。 意識を捨てて、自分の殻の中に閉じこもってしまっているのだ。 引きずり出してもいいけど?という調教師に、 バリスは、別にこのままでかまわないとニヤニヤ笑った。 真っ白い壁に、メリッサの身体が押し付けられ、 激しく揺れる、あえぐ、のけぞる。 男の、醜く巨大な分身が、 身体に深く食い込み、突き上げ、圧倒する。 だだ、肉がそれに屈するまで、 身体が屈服し、本能がメスとなって陥落するまで。 「んっ、あっ、はっ、あっ、はっ、はっ、はっ、あぁぁぁ〜〜〜〜〜っ!!」 反り返る体の芯に、ドクドクと濃厚で汚れ切ったものが、 容赦なく押入り、メリッサを染め上げていく。 あえぎ、床に崩れ落ちる彼女を、 後ろからついてきた調教師が立たせる。 よろよろと、メリッサは歩きだした。 「ほほう、これは・・・『鋼の聖女』ではありませぬか?。」 「ほほほっ、ヴァンデラス殿も御目が高い。ご存知でしたか。」 豪奢な一室、商取引の相手は、メイド姿のメリッサをちらちら見ていたが、 思い出したように声を上げた。 「一度だけ、大司教の控え室で、素顔を見たことがありましてな。」 だが、メリッサの表情も身体も、わずかも動こうとしなかった。 「う〜ん、うらやましい。」 「こうしてお取引いただけた記念に、サービスをさせてみましょうか?。 まだしつけ始めたばかりで、テクニックはまだまだですが。」 相手は目を輝かせた。 「んっ、あう・・んちゅ・・」 メリッサは、見知らぬ老人の股間にしゃがみ、 醜い男根を、丁寧にしゃぶり始めた。 ただ、教えられたままに、 男くさく、老人のにおいのするそれを、 口に含み、唇にすすり上げ、舌先で丹念に味わい、 その先走りを舐めとる。 しわだらけの陰嚢を、そっと優しく、 強く白い指でもみほぐし、その内部のたぎりを、 すすりだした。 ドクッ、ドクッ、ドクッ、 「ん〜〜っ」 気持ちよさそうに声を上げる老人、 その臭い精液を、口に、口腔に、喉に、ゆっくりと流し込み、 喉を動かしていく。 「ううむ、これは思った以上ですな・・・うらやましい。」 老人はかなり本気で、ねっとりとした視線を投げかけた。 「これはほんの、気持ちがわり。」 小指の豪奢な指輪を、テーブルに置いて、老人は立ち去った。 「くっくっくっ、すごいな。」 バリスは、ぎらつく笑みを浮かべ、その指輪を取ってみた。 大粒のサファイヤと、極上の金細工。 並みの4人家族が、10年以上食っていけるしろものだ。 「記念につけておけ。」 後ろに控えていた調教師が、同じ小指にはめさせた。 「ご主人様、さすがですね。ああやって彼女の名を知る者が増えれば、 帰る場所もなくなりますわ。」 バリスは妙な顔をした。 「・・・・?、ああ、そういう考えもあるな。 だが、そんなことはどうでも良い。 俺は見たいだけだ、メリッサという『女』の、ありとあらゆる姿をな。」 午後、彼女の姿は変えられる。 メイドはアフタヌーンから、 午後服という、より優雅なデザインに変わる。 だが、メリッサの午後服は、 しなやかな皮と、緋色の布、金属のきらめきに飾られた、 ボンテージの淫らなそれ。 胸と腰を最小限に隠し、 超ミニのスカートには、さらにスリットを入れ、 腿を覆うのは荒い網のタイツ。 ブーツは高いハイヒールを入れたひざ上までのロング、 手も、ひじまで覆う長い黒皮の手袋、 首輪にはとげと輪のついた物に。 調教師は、『堕天使』のイメージを持たせ、彼女を飾り付けた。 見事な『朱』が、メリッサの唇を彩る。 輝く『黒』が、長いまつげを濡らす。 かすかな『紫』が、美粉末となって、目の下を飾り、 『白』と『紅』が、彼女を別の女として染め上げていく。 「おお・・・あれが・・・」 「堕ちた聖女・・・美しいな・・・」 「わらわもぜひ味わってみたいわえ。」 夜の闇よりも深き闇、 人の、織り成す醜い闇、 腐臭と、汚辱と、退廃の世界。 その中に、彼女は引かれ、連れられていく。 無数の視線が、容赦なく彼女を晒し、 興味と、そしてえぐるような噂話が、 ひそひそと、聞こえるようにあたりに満ちる。 メリッサは、表情一つ動かさず、 妖しいまでに輝きながら、バリスのそばに立ち尽くしていた。 ギラギラしたドレスシャツを着た、 放蕩者として有名な男が近づいた。 「バリス殿、すばらしい連れをお持ちですな。」 だが、細い目が不快そうにぎらつく。 「連れ?、この雌犬が連れとおっしゃるか?。」 身の危険を感じるや、ドレスシャツの男は、 派手に謝罪のポーズを取る。 「これは失礼いたしました。 『鋼の聖女』を『雌犬』と吐き捨てられるのは、貴方様ぐらいですから。 私ごときでは、およびもつきませぬ。」 「ぐっふっふっふっ、口だけの謝罪なら、誰でもできますなぁ。」 ぞろりと、毒のこもった声に、ドレスシャツの男は真っ青になる。 その毒は、周りで見ていた退廃の客たちすら、ぞっとさせた。 「いえいえ、口だけなどといわれては、私も立場がありませぬ。」 軽い口調ながら、その顔にはびっしり汗が浮いている。 それほどバリスは恐れられていた。 「それでは、ちと無粋な罰遊びをしていただきましょうか。」 ぎろぎろと巨大な目玉が、異常な光を帯びていた。 それに見つめられて、恐怖と戦慄に脚が今にも崩れそうになる。 『こっ、殺される・・・!』 漏らさなかったのは奇跡に近い。 「その雌犬と、犬同士戯れていただきたい。無邪気に、思いっきり、ね。」 毒気と邪気が、急に霧散し、 言われた言葉を理解するのに、しばらくかかった。 ドレスシャツの男は、生き返った思いで息をついた。 鋼の聖女の、肉体を味見をしてみたくて声をかけた彼に、 バリスは悪い冗談を仕掛けたのだった。 だが、退廃と堕落の宴で『遊び』は、真剣に挑まねばならない。 「わおーん!」 男は、犬そのものの顔をして、四つんばいになると、 犬のまねを始めた。 犬のように歩き、座り、靴を脱ぎ捨てて、足先で頭をかいてみせる。 出来る限りリアルに、そしてこっけいに、 見るものが感心するほど、そして引き込まれるように、 芸をしてみせるようでなくては、ここでは馬鹿にされてしまう。 まるで尻尾を振るかのように、尻を振り、 跳ね飛ぶように、メリッサに近づいた。 戸惑うメリッサの、後ろから鼻を鳴らし、脚線美にまといつき、 舌をだらだらとぬらしながら、腰をヘッヘッと振ってみせる。 リアルで、グロテスクで、そしてこっけいに。 人の姿をした獣が、メリッサを押し倒す。 超ミニのスカートがまくれ、艶やかな尻肉があらわになる。 広がった美麗な腿が、その奥が、白く浮き上がるように見えた。 犬男は、前足のような手で押さえ込み、 口でスカートを引きちぎり、もがく腿の間に身体を押し入れ、 鼻を激しくこすりつけ、舌先を這いずり回らせる。 極上の女のにおいが、男を激しくそそり立たせた。 「さあ、あの犬一匹に、雌を取られていいのですかな?」 煽り立てるバリスの声に、あちこちで犬のほえ声が上がり、 涎をたらし、舌なめずりをし、 狂人たちの演ずる狂犬が、はい寄ってくる。 人が犬となり、獣がさらに下劣に獣以下に変わる。 オス犬同士が、激しくいがみ合い、歯をむき出し、 狂ったように殴りあった。 雌を争う、獣そのものとなり、 組み付き、殴りつけ、噛み付き、 魔物すらおぞましげに目をそむける光景が、 興奮と哄笑、そして歓声を上げて宴を盛り上げる。 「キャーッハハハハ」 「ほらがんばれ、もう一発、どうしたっ!」 「ギャハハハ、犬どもがさかりまくりおるわ。」 最初の男が、血まみれになりながらも、 はい寄った男たちに勝ち抜き、メリッサの足を押さえつけて、 高らかに勝利の雄叫びを上げた。 雌は常に勝者のオスのもの、 獣の欲望に、恥も理性もあるわけは無い。 その場で、メリッサの脚を広げるや、 後ろから獣はのしかかった。 「うっ、ああっ!、あうっ!」 血のにおいと、戦闘の高ぶりは、 はちきれるばかりの興奮となり、オスの陰茎を野蛮に膨らませる。 しなやかな肉体が、じゅうたんに這う、 狂ったように突き込む男根が、 女の深部を狂乱させる。 血のにおい、闘争の興奮、肉体が熱く、雌の本能がしぶきと化して吹き出してくる。 濡れた肉体の中、引き裂かれるような律動に、 痺れ、悶え、のけぞった。 もう、自分が何であるかも分からず、 一匹の雌犬と化して、叫び、狂った。 のけぞる、しなやかで熟れた肉体、 痙攣する、腿、尻、腰、 薄い腹部に、男の絶叫が突入した。 「はうぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・!!」 ドクッドクッドクッドクッドクッドクッ 立て続けに、どれほどの精液がほとばしったか、 痙攣する肉体に、収縮する子宮に、オスの精子が雪崩れ込んだ。 狂い猛る男根は、何度も深く、奥まで、メリッサの膣を貫き、 膨張し切った陰嚢を、枯れ果てるまで、 何度も、生で射精し続けた。 犬が、雌の胎に徹底的に注ぎ込むように、 雌犬の白い裸身は、胎の底まで征服された。 「はあっ、はあっ、はあっ・・・」 ぐったりとあえぐメリッサは、 嬲りぬかれた身体を、脚を無残に広げ、 濃い、粘り落ちる精液が、何度も陰唇から逆流していく。 犬は、征服しつくすと、あっさりと雌を見捨てる。 ギラギラと楽しげに見ていたバリスは、 さらに嬉しげに、厭らしい笑みをうかべていた。 「雌犬は捨てられ、見知らぬ子種を宿したそれは、 飼い主からも捨てられるものですなぁ、ほっほっほっ」 すたすたと部屋から立ち去るバリス。 そして、先ほどの戦いで惨めに負けた男や、興奮した男が、 無数に、メリッサめがけて這い寄ってきた。 向かいの、庭園をはさんだ部屋で、 バリスは、恍惚と見ていた。 群がる男たちが、弱々しくあがく獲物に群がり、 皮の衣装を剥ぎ、しなやかで麗しい肉体を、 残酷に広げ、貪り始めた。 「うっふっふっふっ、お前に出会った後、俺はお前をファックすることだけを考えていた。」 最初から、彼女の穴と言う穴を、肌のすべてを貪りつくすよう、 跨るようにおろされ、膣を貫かされ、 後ろからアナルを貫かれ、 口に押し込まれ、両手にしごかされ、 胸に、脇に、いきり立ったペニスがこすりつけ、えぐった。 「狂おしい汚れ切った毎日、お前を犯すことだけを考え続けた。」 痙攣する白い裸身、のけぞる胎に撃ち出される大量の射精、 うめくメリッサの腹は震え、中に粘る音が激しく注がれ、こね回される。 「やがて、お前がファックしている光景がおびただしく浮かんできた。」 泣きながらあえぐ尻に、5人目のペニスが押し込まれ、 凶暴に律動を突き立てた。 跳ね上がる体、のけぞる腰、 下から突き上げ、揺り上げる男根が、 中でこすれあい、薄い粘膜と肉が、悲鳴を上げてのた打ち回った。 「お前がファックされて、悶え、よがる夢が、 毎晩、いや昼間ですら次々と浮かびおった。 それに、どれほど苦しんだが、お前にはわからんだろう。」 ドロドロと、黒い穢れた言葉が、太った唇から涎のように流れ落ちる。 口に爆発する精液が、喉に飲み込まされる、 塊のような粘りつく苦い塊、 喉がひくつき、飲み込み、あえいだ。 顔が目も開けられぬほど汚され、さらに浴びせられた。 「お前の痴態、狂乱、輪姦され蹂躙され尽くす光景、目の前に広がるそれに、 手の一本も出せない、感じない、気が狂うような焦燥、 何年も、何年も、眠るたびに押し寄せ、狂いそうだった、 あの狂おしい狂気は、何十夜、何百夜、お前のすべてで味わい尽くしても、 でも、まだ足りぬわ。ゲッゲッゲッ。」 すでにその顔は人間離れした狂気に染まっていた。 ドクッドクッドクッ、ドクッ 子宮口をえぐる亀頭が、あふれる子宮を、さらに膨らませ、痙攣させた。 誰もいない広間、 異臭と、汚れの満ち溢れた空間、 差し込む月光が、かすかに上下する裸の汚れ切った胸を照らす。 全身くまなく汚されつくし、 もはや食べるところすら無いほど、貪りつくされ、 壊れた人形のように、放り出されたメリッサ。 これ以上は無いほどの歓喜の笑みを浮かべ、 バリスは、ねじくれた巨木の根のようなペニスを突き出す。 震えながら手を伸ばし、 あえぎながら身を起こしたメリッサは、 奴隷の従順さで、ただしゃぶり始めた。 調教師の腕前に、バリスは満足した。 心の殻を閉じ切ったメリッサに、 調教師は薬や催眠術まで使い、殻の外側に人格を植え付け、 その人格に奴隷の服従と、さまざまなしつけを与えた。 人格は、幼い頃のメリッサを模写させていた。 なぜか? 万一心の殻を開いたとき、すべての記憶を、忘却も否定もさせないためだ。 今犯され、嬲り尽くされていく人格もメリッサなら、 殻を開けば、そっくりそのまま、すべての体験が、記憶が、閉じていた心に移される。 心を開いたまま、際限なく嬲り尽くされたのと同じ衝撃が刻み込まれる。 「うはっ、はあっ、ああっ、はっ、はっ、死ぬっ、死んじゃう・・・」 犬のようにまた後ろから貫かれ、 犬同然にあえぎながら、 今にも心臓が止まりそうに、身体を震わせ、 貫かれ、腫れあがったヴァギナが悲鳴を上げる。 「感じるか?、俺の物が、精液まみれのお前の穴を掻き回しているぞぉ。 お前の心の殻が開いたとき、どうなるか楽しみだなああ、ゲッゲッゲッ。」 「いぐうううぅぅぅ・・・・・・!!」 メリッサが失神するまで、主の暴行はとどまることを知らなかった。 バリスのそばに、メリッサはつながれ続けた。 睡眠も、食事も、排泄すらも、 そばで、見られ、晒され尽くした。 「よくお飽きになりませんわね。」 オカマの調教師が、あきれてたずねた。 「飽きる?、飽きぬわ。 見れば見るほど飽きぬ、 触れば触るほど喜ぶ、 嬲れば嬲り尽くすほどもっと嬲りぬきたくなるわ。」 股間をメリッサにしゃぶらせながら、館が震えるほど笑った。 オカマの調教師は、この悪魔に魅入られた女性に、 珍しく、ほんのわずかだが同情した。 家畜小屋と名づけた、簡素な大部屋が作られ、 鎖や、いくつかの器具が置かれ、巨大な鏡がすえられた。 そして、月に数日、 雇ったおびただしい傭兵たちの一部を招き、 慰めとして、酒と食い物を支給した。 そして、メリッサに世話をさせた。 荒くれた傭兵たちは、遠慮なく気前のいい慰めを受けることにした。 もちろん、極上の女も込みで。 恥ずかしげに頬を染め、 下半身をむき出しにして、ぎゅっと股を締めるメリッサ、 その柔らかそうな茂みの上に、琥珀色の酒がなみなみと注がれる。 冷たさに眉を震わせ、命ぜられた通り一滴もこぼすまいと力を入れる。 「うへへへ、いいにおいだぜ」 ペチャ、ペチャ、ペチャ、 犬がなめるような音をさせ、 わざとスリットをこするようになめる。 「く・・んっ・・・」 引き締まった尻のふくらみ、それが震え、耐えようとする。 ふわふわとゆれる茂みを、舌が探り、なめ上げ、 その動きが、じりじりとメリッサをいたぶる。 腿をすり合わせることも、もがくこともできない。 次々と男たちがそれをすすり、また注がれる。 酒に浸ったスリットから、その奥の粘膜へ、 しみ込んだアルコールが、メリッサの身体を酔わせ、 身体は次第に力を失う。 白い首筋から、胸元、 真っ白な肌に酒の酔いが流れ、 隠微な色香に染まる身体から、次第に力が抜けていく。 それは、腿の力もだった。 「んああっ、熱いぃ、あううっ、」 酒に酔わされた身体は、すでに自制を失い、 こぼれた酒がつややかな内腿からひざを濡らす。 酒よりもはるかに熱く、凶暴な物が、 無抵抗に充血した粘膜を蹂躙する。 黒々とした剛直が、脳裏に焼きつくように浮かび、 その感覚が身体を、胎内を蹂躙していく。 あえぐメリッサの身体に、一瞬たりとも安らぎは無い、 男の欲望とグロテスクな性欲が、群がり、貪り、貫き続ける。 鏡の向こうで、バリスの脂ぎった笑いが響く。 「うああっ、中がっ、中が熱いのおおおっ!!」 傭兵たちに組み伏せられたメリッサが絶叫する。 酔った身体は、無意識のうちに強姦する男たちを受け入れていた。 夜が明けるまで、メリッサには一瞬たりとも休む間はなかった。 堕落の宴を見ていた、獣好きで有名な侯爵夫人は、 巨大な牧場にバリスとメリッサを招いた。 残酷で享楽的な灰色の目が、 メリッサに向けられていた。 その目の色だけで、バリスは夫人の欲望を理解した。 「なかなか、面白い趣向ですな。」 「ああら、さすがバリス殿、もうお分かりで?」 巨大な腹をさすりながら、ぶっほっほっと笑った。 「何しろ、うちの馬場もうるさくてかなわぬですからな。」 『さかり』に入った馬たちは、興奮している。 「『雌犬』では、壊れるかもしれませんわよ。 もう何人も壊したやんちゃな子で、女を犯し慣れてしまってますの。」 さも壊れて欲しそうな声が、あえぐように言う。 「かもしれませんなあ、ですがしょせん『雌犬』、気にすることもありますまい。」 侯爵夫人は、胸を押さえて熱く腐り切ったため息を吐いた。 頑丈な低いテーブルに、手をつかされ、手首と足首を固定された。 メリッサに怯えた顔が浮かぶ。 植えつけられた記憶は14のころ、まだひ弱い彼女の表情だった。 四つんばいで尻を突き出した彼女に、後ろから激しい鼻息が聞こえた。 「ひ・・・っ!」 巨大な種馬が、鼻を大きく膨らませ、 目を血走らせて寄って来た。 女のにおいと雌馬のにおいを常に混ぜてかがせ、 どちらでも興奮するようにしむけられ、 侯爵夫人の悪趣味で、何人もの女を壊した馬が、 赤い舌をずるりと伸ばした。 「ひいいっ、いっ、いやいやあっ!」 真っ白い形のよい尻、その下のふっくらとした白い膨らみ、 淡いピンクのスリットに、赤い巨大なヒルのようなそれが、 吸い付き、もぐりこんだ。 ゾゾゾ、ジュジュルッ 「ひぎいいっ、いやあっ、いれ、いれらいでぇぇぇっ!」 あまりのおぞましい感覚に、声すらまともに出なくなる。 ぬめる動き、熱く蠢く軟体動物のような感触、 こすり、探り、こね回し、 手首に血がにじむほど、あがき、のたうつ。 だが、しつけられた身体は、それすら反応する。 ヌチュッ、ヌルヌルヌルッ 舌が、中から吹き出した体液を感じ、 さらにそれを引きずり出すように、蠢かせ、潮を吹かせた。 「ひいいいっ!」 涙を浮かべ、その感覚に叫ぶメリッサ。 そして、赤い凶器がドクンと音を立てて伸び上がる。 ドガッ 馬が、テーブルにのしかけた。 「いぎいいいいいいいいいいっ!」 巨大な太竹のような、節のある凶器が、 狙いすまして、めり込んだ。 「あがががっ、ひぎいっ、ひっ、ひいっ!」 泡を吹き、身体を痙攣させ、 お腹に突き刺さる凶器に、必死に逃れようともがく。 メリッサの開き切った秘所が、 ゴリゴリと、悲痛にこすれ、暴行され、薄い腹部が膨らむ。 人間の女を覚えた馬が、 その中を、ゆっくりと動かし、涎をたらしながら、 のたうつ肉と粘膜を感じる。 分厚い肉、ゴムのような弾力、拷問器具のような固さが、 胎を犯し、蹂躙し、暴行する。 『壊れるうぅ、壊れるううっ!!』 悲鳴は喉で言葉にならず、 目はうつろに、白くにごる。 たたきつける肉の暴力、 腹部に浮き上がり、腰が悲鳴をあげ、テーブルが激しくきしむ。 ひずめがガンガン音を立て、 獣の腰が、暴力を非力な女体に貫き、串刺しにする。 ぼこぼこと白い腹部が動く、 入りきれぬペニスは、凶暴にのたうつ、 白い背に、噛み付き、血をにじませ、 金髪が激しく打ち振られた。 「ぶひひひっ、ひひっ、ひひいいいいんんっ!!」 ドブアァァァァァァッ 『いやああああああああああああああああああああああああああっ』 想像もつかぬそれが、腹部を膨らませ、 胎内を暴行しつくす。 メリッサの中に、それがあふれ、膣を膨張させ、子宮に襲いかかった。 狭い肉の道から、獣欲の放出が、煮えたぎって子宮にのめりこんだ。 ぎちぎちの膣に邪魔され、行き場の無い馬の子種が、 子宮を膨らませ、孕ませる。 馬の子種が、子宮のすべてに詰め込まれ、 行き場も無く荒れ狂い、粘膜に孕まされていく。 『私はぁ、私はああああっ!?!?!』 泣き叫ぶメリッサに、馬の雄叫びが、幾度も響き、 鈍く、激しい音が、ペニスを走り、さらにメリッサの胎を膨らませ、 孕ませたかのように、詰め込んでいた。 「壊れなかったのが奇跡ですよ」 さすがに調教師がぼやいた。 正気を失い、背中にはいくつも馬の歯型、 鍛えに鍛えぬいた身体で無ければ、 あそこは二度と使い物にならなかったはずだ。 『もっとも、使い物にならなくなったほうが幸せだったかも・・・』 鍛えに鍛え上げた身体は、 幸か不幸か、1週間もあればほぼ治りそうだった。 「そうかそうか、ぐふふふ、壊れるか壊れないか、 試してみなければ分からんがな。」 異常趣味の侯爵夫人は、おぞましいほどの歓喜に染まり、 何度もバリスに礼を述べていた。 また、誘いをかけてくるのは、間違いなかった。 それでも、まだ彼女は生きていた。 無数の狂気の夜を過ごし、おびただしい傷と刻印を刻み付けられ、 それでも、メリッサは生きていた。 両手の指には、おびただしい指輪がはめられ、 両耳には、巨大なダイヤのピアスを入れられ、 乳首とクリトリスに、見事な金細工と宝石のピアスがはめられていた。 投げ与えられた、無残で非道な無数の夜の証だった。 その日、バリスはファレビ川に大きな船を出し、 船遊びに興じていた。 メリッサと、他にも奴隷同然の女が10人あまり、 腕利きの護衛を二人だけ連れていた。 最低の扱いをされながら、一番気に入っているメリッサと、 時折、気まぐれに嬲るだけの、大勢の女たち。 金髪のエルフから、南方の褐色の輝く肌の娘、 長いすばらしい金髪の持ち主、どんな男もすぐ絶頂に行かせる女など、 どれも、めったに見ないほどの極上の女ばかりだが、 怯え、そして媚びる目しか持っていなかった。 ただ一人、メリッサだけが、 どこか遠くを見ているような、わずかにぼうっとした目をする。 凶暴な行為には怯えるが、また蘇る。 『そういえば、初めてメリッサを見たのは、この川の岸だったな。』 川で水浴びをしていた12歳の少女、 それが、すべての始まりだった。 そして、メリッサの修行の旅も、 この川岸にある、ブリムラという町から始まったのだった。 <パリッ> <何かが、壊れた音がする。> 薄い赤い絹をまとったメリッサが、 ふらりと護衛の一人に寄った。 この護衛は、腕は立つが時々メリッサに色目を向けていた。 メリッサは特に反応することは無く、 バリスは、それに気づくと、メリッサを投げ与えてみたことがある。 『まあ、特別面白いほどのことではなかったな。』 嬲られるメリッサを見るのは楽しみだが、 ただそれだけのことだった。 だが、自分からメリッサが男に近づくのは、初めて見た。 メリッサの白い手が、白蛇のように伸びた。 「う、お、おい、」 護衛の男が驚く、男の股間をゆっくりとなぞり上げ、 そしてやわやわと、動かしながらなぞりおろす。 頬が少し赤い、息が少し荒い、 身体を寄せながら、ゆっくりと男を刺激する。 困惑した男が、バリスを見た。 さすがに腕利きの傭兵だけに、 雇われている限りは、きちっと筋を通す男だ。 バリスは鼻で笑うと、 面白そうな見世物に下品に笑いながら、あごをしゃくった。 『かまわんやってみろ』という意味だ。 メリッサは、いそいそとズボンの前を開くと、 かなり大ぶりのそれを、目を閉じながら咥えた。 唇で、舌で、口内で、それを感じ取るように。 男くさいにおいが、形の良い鼻に抜け、 舌が、生温かい熱と味を感じた。 ぞくりと、背筋に軽い快感が走る。 それを、ゆっくりと舌先で転がし始めた。 『いつからだったろうか』 <パリッ> <何かが、壊れた音がする。> 閉じこもっていた殻、 神官戦士の修行の一つとして、 悪魔から身を守るための、心を封じる法。 気が、狂いそうだったあの時、 陵辱につぐ陵辱、妊娠させられる衝撃、 自分のすべてが崩壊していこうとするさなか、 最後の手段として、完全に心を閉じ込めた。 だが、その法を知らなければ、 誰も彼女を殻から救い出すことは出来ない。 だが、このまま心が折れれば、自分は自分で無くなる。 メリッサという自分は消えてしまう。 必死で、彼女は心を封じ込めた。 亀頭のボッコリした肉を、 口に軽く出し入れし、唇を少しだけすぼめて、こすっていく。 幹の脈打つ感触、指に触れる陰嚢の膨らみ、 それが、とてもあったかい。 男が、必死に歯を食いしばる様子が、 ふと笑いたくなる。 <パリッ> <何かが、壊れた音がする。> いつからだっただろうか、 閉じこもっていた殻が、わずかに透けて見えたのは。 透けた向こう側に、気配を感じ、 やがて、声と、姿が分かってきた。 そこにいたのは、閉じこもっていたはずの自分だった。 『んああっ、熱いぃ、あううっ、』 またぐらに、男に吸い付かれた自分、 頬を染め、艶かしいあえぎを漏らす自分、 男に貫かれ、激しく交わっていく自分、 殻にさらに深く閉じこもろうとした。 味が、先端からにじみ出る味が、 トロンと目を潤ませる。 指先で転がす玉が、生きてる、この中に無数の子種が泳いでる。 幹にキスをし、すすり上げるように唇を這わせ、 淫らにほお擦りをした。 オスのにおいが、鼻をさらにくすぐり、 キスを繰り返すと、陰茎が震え、膨らんだ。 <パリッ> <何かが、壊れた音がする。> メリッサの人格を植えつけたせいなのか、 何か偶然が働いたのか、 必死に閉じこもろうとした殻は、また薄くなり、外が見えた。 血まみれの男に、組み敷かれ、 おびただしい視線の前で、獣同士まぐわっているような光景。 悲鳴を上げた。 無数の男が群がり、そのペニスを咥え、前も後ろも貫かれた。 のたうち、泣き叫んだ。 巨大なガマのような男の、陰茎を咥え、必死で舐めしゃぶった。 その生臭い精液が、喉にあふれ、何度もむせながら、飲み干した。 顔に、身体に、爪が食い込み、血の涙を流した。 「ぶひひひっ、ひひっ、ひひいいいいんんっ!!」 ドブアァァァァァァッ 『いやああああああああああああああああああああああああああっ』 馬のザーメンが、腹部に一杯に流れ込み、 子宮がそれに征服しつくされ、 孕んだ、いや、孕んだように膨らんでいった。 心の殻の中で、 何も無い世界で、壊れた人形のように、手足を投げ出し、 ただ涙を流していた。 繰り返し、繰り返し、 終わることの無い、陵辱と暴行の時間。 もう、消えようとした。 自分から、すべてから。 起き上がる自分、何かに、祈る自分。 それに気づいたとき、メリッサは驚愕した。 それは、単なる教えられた通りの行為だったのかもしれない。 調教師が、植えつけた人格に、 色をつけた程度の事だった。 だが、殻の向こうの自分が起き上がり、何かに祈っていた。 陵辱され、暴行され、嬲りつくされ、 ひ弱な、幼い自分が、 起き上がり、何かに祈っていた。 幼い14歳のころ、 弱くて、情けなくて、 でも、一生懸命に祈っていた。 強くなりたかったから? 何か欲しかったから? ちがう、ただ祈っていた。 何にも無くて、弱くて、情けない自分を、 すべてさらけ出して、祈っていいことに、 深く感謝しながら。 『鋼の聖女』? 『聖騎士』? 『教会の希望』? ちがうよ 何も無くて、弱くて、情けなくて、 淫らで、男の何でも知り尽くしてる、 ・・・・・私はメリッサ。ただのメリッサ=フィーネ=レンベルク。 でも、世界でただ一人の『メリッサ』。 神様、こんな私でも、また祈っていいですか?。 ズチュ、ズチュ、ズチュゥ、 夢中で、乳を吸う子供のように、 夢中で、膨らみ切ったペニスをしゃぶり、 しごき、頬をすぼめ、すすり上げた。 亀頭を舌先でほじり、 中へ、女を犯すように、男を開きすすった。 「うあっ、だ、だめだああっ!」 のけぞった男が、メリッサの金髪を捕まえ、目一杯突っ込む。 唇が開き、喉を犯させ、脈打つ粘塊を喉一杯に受け入れた。 ドビュグッ、ドビュグッ、ドビュグッ、ドビュグッ、 『ああ・・・・』 恍惚と、その瞬間、メリッサは恍惚に染まっていた。 うっとりと抱きつき、飲み込んでいく。 その光景に、強烈なエロスのほとばしりに、 バリスも、周りの女たちも、もう一人の護衛ですらも、 衝撃に魂を奪われていた。 ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ、 喉を鳴らし、飲み干した。 そして、目を光らせた。 <バリッ、バリッ、バリッ、バリッバリッ> <何かが、壊れた、壊れていった> シャッ のけぞった男の剣が、瞬時に抜かれ、 メリッサは、脚の筋を切らずに傷つけた。 「うがっ!」 ブンッ 剣が飛び、もう一人の護衛の足の筋も、切らずに傷つけた。 常人に出来る業ではなかった。 護衛がかがみこみ、 すっとメリッサが立った。 青い目が輝いた。 深い、悲しみと憂いを帯びながら。 バリスを、その目で捕えた。 不思議な、無数の感情を秘めた目で。 バリスの心臓が、跳ね上がる。 赤い絹が閃いた。 ザブンッ メリッサは、ファレビ川に身を躍らせた。 絹を川面に残し、すばらしい抜き手で、下流へ泳いでいく。 川岸にあるプリムラという町、 そこへ行けば、昔の恩師であるシャール様がいる。 どんな理由があろうと、必ず彼女の味方になってくれる人だ。 「ぐふっ、ぐふっ、ぐほほほほ、ぐははははははははは!!!。 逃げやがった、逃げやがった!、ついに逃げやがった!!。」 バリスは狂ったように笑い、のけぞって叫ぶ。 豚のような肉体を揺らし、 脂ぎった脂肪を揺らして、男はよだれすらたらして笑い続けた。 これほど嬉しいことは、生まれて初めてだった。 これほど胸が沸き立つことは、まだ味わったことすら無かった。 「捕まえてやる、また、必ず捕まえてやるわ!、 待っていろメリッサ、私の鋼の聖女!!」 激しい哄笑が、いつまでも川面に轟いていた。 FIN あとがき >翌朝、一行は酒場に赴いた > >緊急時につき無償で雇われてくれた傭兵に礼を良い、別れた・・・ > >「『鋼の聖女』殿も悪党どもの毒牙に…… >このままこの国は混沌に支配されてしまうのか?」 メリッサ嬢が堕ちた次の日の一文です。 なぜかこれが、メリッサ嬢の狂気の物語を作るキーとなりました。 自分でもどうしてかは分かりません。 ただ、そういう不思議があったことだけを、書き残しておきます。