注:これはSSではなく小ネタ集です。半端なギャグですのでご了承ください。





・暁の弟子


メア「あたしが、かの有名なお師匠様の弟子である『暁の弟子』なのですよー」
ならず者A「嘘だぁ!噂じゃ『暁の弟子』は若い女で絶世の美女だって聞いたぞ!」
ならず者B「そうだそうだ!それに冷静沈着で天才魔術師を絵に描いたような存在だって話だぞ!」
ならず者C「見た目も中身も、音に聞こえる『暁の大導師』の弟子に相応しい人物のはずだぞ!」
ならず者D「それに比べてお前はガキっぽいし、頭も悪そうだし……騙りなら余所でやれ!」

 チュドォォォォォォォォォォォン!!

 メアは4人を葬りさった

メア「うにゅ、なんか言ったなの?」

 へんじがない、ただのしかばねのようだ





・暁の弟子その2

 
ペズ「実際問題、お前さんは『暁の弟子』って呼び名が先行して実体が伝わってないんだな」
メア「うにゅぅ〜……」
ペズ「だから、噂に尾びれ背びれが付いて……という以前に若い女という部分しか合ってないな、その噂」
メア「にゅぅ〜………」
ペズ「なんか原因があったんじゃないか?そういう噂が発生するような。幾らなんでも噂が脚色されすぎだろ」
メア「…以前、あたしの騙りがいたなの」
ペズ「ほう?」
メア「丁度、噂どおりの美人さんだったんだけど…何も使えない自称魔術師さんだったの」
ペズ「じゃあ、そいつが原因だな……で、そいつはどうなったんだ?」
メア「……さぁ?」
ペズ「いや、さぁ?って」
メア「うにゅぅ、実は…ついカッとなって呪文唱えたら暴走しちゃって」
ペズ「………暴走して?」
メア「大爆発起こして、その人が大空を飛んでいったとこまでしか知らないなの」
ペズ「…………(汗)」

 メアは知らない。その大爆発で盗賊団がひとつ壊滅して、その手柄が偽者のものになったいた事を(ぇ





・レベルアップ?


メア「うにゅ〜♪またひとつ賢くなったなの」
ペズ「ん、なにを覚えたんだ?」
メア「迷宮の中で炎系や爆裂系の魔法は連発禁止や使用厳禁ということを覚えたなの!」
ペズ「……誰から教えて貰ったんだ?」
メア「うにゃ、ならず者達からなの。『酸欠で全滅してぇのかテメェ!』って怒られたなの」
ペズ「………」
メア「あと、真空系も大気圧とかなんかがどーとかで使っちゃ駄目だと言われたの。
   他にも大地系は生き埋めになるから使う前から止められたなの……うにゅ?どうかしたなの?」
ペズ「…………(かわいそうなものを見る視線)」
メア「……うにゃ?(首かしげ)」





・恋する乙女?


ペズ「そういやお前さん、なんで一人でワイズナー討伐に来たんだ?」
メア「うにゅ、それはお師匠様を見返す為なの!
   何時までも子供扱いしたり、半人前以下の未熟者扱いするから一人前の大人だって証明する為に来たなの!」
ペズ「(実際子供で未熟者とは言えんな)」
メア「あたしはもう大人なの、胸だって出てきたし初潮だって迎えたし」
ペズ「いや、それはなにかズレてないか?」
メア「お師匠の好みに合わせて髪だって短くしてるし、
   もうちょっと魔術師らしくなろうと思ってたけどお師匠様にそのままのがあたしらしいって言われたから、今もこのままなのになの!」
ペズ「あー…聞いちゃいないな」
フリーデリケ「というか、恋する乙女デスねぇ〜」
メア「うにゅぅぅ……こうやって改めてお師匠様の事を思うとなんか変な感じなの」
ペズ「………自覚なしか」
フリーデリケ「これはこれで初々しいですよ?」





・成敗数の謎


メア「…………うにゅ〜」
ペズ「なに考えて込んでるんだ?」
メア「うや、実はならず者を100人倒すと名声上がるなの」
ペズ「あぁ、上がるな……それがどうかしたのか?」
メア「どうやって倒した人数数えてるなの?
   何日もかけて倒していくんだから本人だって成敗数は曖昧のはずなのにハイウェイマンズギルドはなんで正確な数を把握してるなの?」
ペズ「あー……そんなことをわしに聞かれてもな」
メア「更に100人倒すと即座に名声が上がるなの、これはリアルタイムでギルドがこっちの状況を正確に把握していると言う事になるなの。
   でも、それにしては手際が悪いなの。オマケに自分達の恥を宣伝してまわるメリットも見出せないなの」
ペズ「………」
メア「限定的にしかこっちの状況を把握できていない?
   それなら説明はつくけど、やっぱり態々負けた数をいいふらすメリットがないなの(ぶつぶつ)」
ペズ「(頭良いのか悪いのか、どっちなんだ?)」





・賢者にあらず


ペズ「そういや、お前さんは大賢者の『暁の大導師』の弟子なんだよな?」
メア「うにゅ、その通りなのー!」
ペズ「なら、なんでお前さんは賢者じゃないんだ?」
メア「お師匠様に才能ないって言われたからなの」
ペズ「……才能あったから弟子になれたんだじゃないのか?」
メア「うにゅ、そうなの。でも、賢者としての才はないって言われたなの」
ペズ「そうなのか」
メア「そうなの。魔術師としての知識も満足に覚えられないのに、賢者の知識なんて絶対無理だからって言われたなの」
ペズ「………それって才能か?」





・変態?


 ○○人のならず者がメアに襲いかかった
 メアは××人を屠りさった
 残った△△人はメアを捕らえようとした

メア「うにゃぁ!?く、来るななの!ロリペドフィリアぁ!?」

 カキィーン

ならず者A「ろ、ろりぺどふぃりあ……」
ならず者B「好きで、好きでお前みたいなガキ狙ってるわけじゃないのに……」
ならず者C「その不名誉な呼び名はあんまりだぁー!」

 残った△△人はメアを捕らえきれず逃げ散った

メア「う、うにゃ?」
ルナ「もしかして、意味わからずに言ったの?」
メア「うや、実はそうなの……野宿とかでお師匠様と一緒に寝る時、よく『私はロリコンじゃない、ペドフィリアでもない』ってぶつぶつ言ってたから」
ユマ「なんというか、知らない方がいい事実を知ってしまった気がするな」
エルタ「どんな高名な人物でも汚点の一つや二つはあるということか」
メア「……うにゅ?(首かしげ)」





・もしも


メア「うにゅ、もしも…あたしが捨てられずにあの村にいたらどうなってたのかな」
暁「……き、きっと両親のもとで幸せになってましたよ?」
メア「そう、なのかな?」
暁「え、えぇ…きっと(言えない、絶対過労と栄養失調で死んでるでしょうなんて)」
メア「そっか、お父さんとお母さんも元気にしてるといいなの」
暁「………(言えない、あの村はもう自然消滅してるなんて言えない)」
メア「じゃあ、あたしが魔術師の家に生まれたらどうなってたかな?」
暁「きっと既に宮廷魔術師にもなれたはずで……」

魔術師A「天才っていうのはいるもんだなぁ」
魔術師B「まったく、羨ましい限りだ」
魔術師C「今は魔術実験中だって?」
メア「うや、失敗したなの」

 カッッッ!!
 城半壊、きちんとした知識がある分、失敗した時の被害も桁違い

暁「………なれたはずよ?(い、嫌な想像をしてしまいましたね)」
メア「うにゅ?なら、普通の町民だったらどうなの?」

子供A「やーい、やーい。此処までおいでー!」
子供B「まっ、とろくさいメア姉ぇには無理だろうけどなー」
メア「う、うにゅぅぅぅ……待つなのぉ!」
子供C「なぁ、メアちょっとだけだけど飛んでないか?」
子供D「飛ぶと言うか、浮いて進んでるなぁ……」
子供C「暗くなったら普通に明かり出すし、もしかして魔法?」
子供E「あのメア姉さんが?まっさかぁ」
子供D「でもよ。浮いたり、明かり出したりするようになったの……『ゴブリンでも出来る初歩魔法』って本拾ってからだよな?」
子供達『………………』
メア「待つなのー!」

暁「き、機会さえあればきっと魔術師として大成できましたよ(また妙な想像が頭を過ぎりましたね)」
メア「………うにゅ?なんで明後日の方を向くなの?(首かしげ)」





おわれ