<武器屋再開中>




 ワイズマン事件が終わり、コトネが店を再開してからしばらく経った。
 あれだけのコトを仕出かしたオニヘイは、以前と全く変らず店に通い続け、そしてコトネもそんなオニヘイをフクザツな気持ちで
 受け入れているのであった……。

 「あ、おっちゃんいらっしゃいv」
 「おう! 来たぞー! だははは」
 「えへへ、注文の爆弾20ケースは裏庭に積んであるから持ってってよ」
 「うむ。ではこれが代金だ」
 「まいどー」

 「所でコトネちゃん」
 「なあに?」
 「俺様が入ってきた時、笑顔で出迎えたけど…やっぱ俺の事を・・・ハァハァ(´Д`*)」
 「営業スマイルだよ」
 「はうっ!?Σ(´Д`;)」
  で、ではもしかして俺以外の客にも・・・?」
 「当たり前じゃん。おばあちゃんが言ってたもん。商売は笑顔が第一だって」
 「なにおう!? 俺以外の奴に笑いかけるの禁止!」
 「ってムチャクチャ言わないでよ! それじゃ仕事にならないでしょ!」
 「ダメって言ったらダメだーーっ!ヽ(`Д´)ノプンスカ
 「もう、意味わからないよおっちゃん・・・」
 「むむむむむ・・・。  ・・・? なんだその剣」

 「ああ、これ?」
 「そうそう、それ」
 「これは先週入荷した外法アイテム。
 むかーし、<飛龍の彩蔵>って言う凄腕の忍者が、おっそろしい魔物の巣に一人で乗り込んで、
 そこから奪ってきたって言う伝説があるんだ」
 「ほう」
 「まあ有名な話だからレプリカも沢山出回っているんだけど、これは私の鑑定した所では本物だよ」
 「だはは、コトネちゃんは武器の鑑定する時はまるで賢者だな」
 「えへへ」
 「(ああー、くそー、可愛いなー、襲いたいなー、犯したいなー・・・)」
 「?・?・?」

 「(・・・はっ!? そう言えば今この店には俺とコトネちゃんの二人っきり!?Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)   チャ、チャンス!!)」
 「・・・な、なんか目つきがイヤラシイ……」
 「そ、そんなことはないぞ! うん、ってそう言えばそれ持ってて何か悪いこととか起こったりしないのか?
 そう言うモンの中には呪われた武器とかもあるらしいぜ」
 「うーん・・・、そう言えば・・・最近……妙に・・・」
 「す、すぐに捨てなさい! いやお祓いしてもらいなさい!!Σ(0M0;)
 「ちょw 冗談だって。 今の所特に無いよ、そう言うのわ」
 「お、おお、そうか!? いやいやすっげえドキったぞ」
 「あははw おっちゃんはもう心配症だなあ」
 「うむ、俺の可愛いコトネちゃんに何かあったら大変だからな」
 「もう…おっちゃんったら…」
 「(むむ!? なんでコトネちゃんはちょっと頬を赤らめているのだ???)」

 「ほ、ほら! 早く爆弾持っていきなよ! 忙しいんでしょ色々と」
 「うむ。 ではまたくる! 今度コトネちゃんも是非遊びに来てくれ! ではまた!」
 「またねーv」





 ―コトネは、元気に逞しく生きていた。