コトネPTと王家の聖櫃

 五月一日、ついにコトネPTは満身創痍…と言うよりも装備を失い素っ裸の状態で王家の聖櫃へ進入した。とは言え、さしものコトネたちも武器の無い状態ではボス・ギルドボと無数のならず者達に敵うはずもなく敗北する。
 今、正にコトネたち四人が一斉に襲われそうになったその時、不思議なことが起こったあ!!

 突如広間の天井に巨大な魔法陣が出現すると、そこからコトネたちが見た事もない、大きな乗り物が降ってきた。
 ボス・ギルドボを含むその場にいた全員が、驚愕して目を見開く中、乗り物の扉が開き、中から数名の男たちが降りてくる。
 「な…な・・・??」
 情況が全く掴めない。

 「俺、漸く参上!

 「お、お、おっちゃん!?」

 現れたのは、なんとオニヘイだった。

 「だははははは! またせたなコトネちゃん! そしてついにこの日が来たな!」
 「オニヘイの旦那じゃねーか! てめぇ、一体どうやってここに!?」
 「ん? ああ、ギルドボの旦那か。久しぶりだなあ。何って、ちょいと早いが商品どもを引き取りに来たに決まってるじゃねえか。なあフォルテちゃん?」
 そう言ってあまりの事態に絶句しているフォルテの方を見やる。「ひっ」と怯えて、フォルテは身をすくめた。
 そうしながらもオニヘイは広間の中央に天井から吊り下げられた鎖に繋がれた、明かにならず者のものとは思えぬ、白く細い手首が力無くうなだれていることに気付き、ソレに近づいた。
 「ふうん。随分と酷い目に遭っちまってまあ。なあセニティちゃん? うわ、臭っ! 旦那、これちょいとやりすぎなんじゃねえの?」
 セニティ王女の全身は、まるでヨーグルトの湯船に漬かったがごとく白濁の液で塗りたくられ、 かつての意志の強そうな瞳からは、ほとんどその意思の光が消えかけている。オニヘイはそんな王女を侮蔑するかのような視線で眺めつつ、一体幾らで売れるかの算段を始めた。
 「なあギルドボの旦那。 この姫さまは、もう奴隷商人の卸先は決まっているのか?」
 「いや、まだだぜ。けどまあ、ルートは幾らでもあらあな。アンタを含めてな」
 「だろうな。だったら、これ、俺に卸さねえか?」
 オニヘイはとんでもないことを言い出した。フォルテを手に入れても売りさばくつもりはないが、だったらその代わりが自分には必要だ。この王女ならば、十分釣り合う価格が期待出来る。
 「何言ってるのさおっちゃん! ふざけんじゃないよ!」
 「コトネちゃん、これは仕事の話なんだ。悪いけど、口を出さないで貰えるかな?」
 そう言いながらもオニヘイは早速契約書を取り出し、その場で商談を始めた。その一方で、部下に命じて何故だかコトネたち4人には服を着せ始める。
 「オニヘイの旦那!? アンタ一体ナニヤテンダ!?Σ(0w0)
 こいつら折角最初から脱いであるっつうのに! そのまま姦っちまえばいいだろ!?」


 「甘いぜ旦那。 俺は…
着エロ派だっ!


 「ヤハリソウユウコトカ!!Σ(0M0;)」

 「最初から脱いであるより、自分で脱がすほうが燃えるだろうがっ。 そんなこともわからんのかアンタはっ?」
 「…いや、その…なんだ。悪かった。別にアンタの趣味に口を出すつもりはねえんだ。ただ、早くしねえと他のPTが突撃してくるかもしれないだろ?」
 「わかってくれりゃあいいんだ(^-^)
 つうか腹、随分出てるな。最近運動しているのか?」
 「だはははは。これは脂肪じゃなくって筋肉だぜ」
 「げ、下品なっ!」
 大奴隷商人とギルドのボス。裏世界の大物たちが、これから自分達をどのように犯すかのやり取りで盛り上がっている。
 その姿は、セルビナたちには嫌悪の対象でしかない。しかも、4人は服を着せられただけでなく、何故だか妙な薬も飲まされている。
 「なんだよあの薬は? 孕み薬か何かか?」
 「ま、そんなところだ」
 「ふん。いい趣味してるじゃねえか」
 「がははははは(なーんてな。ウ・ソ。本当は避妊薬なんだぜ。フォルテちゃんはすぐ墜ちるだろうし、その上孕まされたんじゃあその場で自殺しかねん。そんなことはこの俺が許さん)」
 そう言いながら、コトネを部下達に押さえつけさせたオニヘイは、まずフォルテに近づいた。コトネは、仮にもこのチームのリーダーだ。だから、先に他の3人を犯して、リーダーとしての無力感を味合わせる。既に調教は始まっていた。
 最も、その他にも真っ先にフォルテを墜として連れ出さなくてはならない理由がこの男にはあるのだが…。

 「フォルテちゃん、特別にアンタの処女は俺様が貰ってやるぜ。君も、見ず知らずのヤローが初めての相手だっつうより、ちったあ知った顔の俺様にされる方がいいだろ?」
 怯えて、懸命に隠すべきところを隠しながら後ずさりをするフォルテに近づきながら、オニヘイはこの不幸な賢者に対して、僅かな同情をする。
 自分たちが王家の連中に利用されているとも知らずに「失われて良い者など一人もいない」と心から信じて、こんな所まで来てしまい、今、正に純潔を散らされることになる哀れな少女…。
 「…こんな…こんな格好…いや…見ないで下さい…お願いです…。
 オニヘイさん…どうして・・・こんな…貴方はコトネさんのことを…」
 「おっちゃん、だめー!」
 コトネが何か叫んでいるが、オニヘイには時間がない。同情はするが、それはさておきさっさと用件を済ますことにした。
 「悪く思うなよフォルテちゃん。 せめて、あまり痛くないようにしてやるよ。こんなに乾いていたのでは痛いだろう? 良い物持って来たんだぜ」
 そう言ってオニヘイが取り出したのは、化粧に使う乳液だった。それを指に塗りたくり、スリットに触れ始めると、ぬるぬるになった指は、なんなく奥へと侵入する。そのまま奥で指をうねうねと動かすと、やがてじわじわと別の液体が指に絡みつくのを感じた。
 「うむ。良い感じになってきたな」
 「い…いや…もう…こんな…こんなこと…コトネさん…助けて…」
 「フォルテちゃん。いただきます!」
 「うううっ…あっああああ!!」
 オニヘイは仰向けのフォルテにのしかかると、そのまま挿入した。
 「くっ!はあっ!」
 何かに掴まっていなくては、身体ごと持っていかれそうで。
 あまりの痛みに全身が引きちぎられそうになりながら、フォルテは思わずオニヘイのジャケットの端をぎゅっと握った。
 「くっ…うう…いや…痛い…痛いの…! もう…やめてください」
 何も出来ない。
 痛みに身を震わせるしか出来ない。
 「やっぱり処女だったかー。こんなに血もいっぱい出ちゃって、しょうがねえなあ」
 「…っ」
 「が、だ。君がちゃーんと良いコにしてたら。コトネちゃんは見逃してやってもいいんだぜ?
 子供じゃないんだ。どうしたら良いのかぐらい、わかるよなあ?」
 「できません…わかりません…」
 「ふん、つまらん。なら教えてやるよ!」
 そう言うとオニヘイはフォルテの腰を掴むと、そのままがしがしと力強いストロークで犯し始める。
 「だははははは! なかなか良いぞ! キツキツだ」
 「クッ! ふうっ! ううっ!」
 オニヘイは容赦なくフォルテを付きあげ、身体を揺らす。快楽などない。ただ、ただ痛みだけがフォルテの身体を支配する。
 「だはははは」
 「…お願い…もう、許して…お願いです。もう…もう…ダメ…」
 身体を固定すると、さらに腰を振り、自慢の一物をがしがし抽送する。
 痛い。痛くてたまらない。このまま気を失ってしまったらどれだけ楽になれるだろう。だがオニヘイはそれを許さなかった。
 「くっ、あっ、あっ」
 「容赦なく一発目だ。イキマース!」
 「ふっ、くっ、くうっ!」
 どぱーっとオニヘイはフォルテの中に思う存分放った。そして、その一発でフォルテは墜ちた。
 「早っΣ('A`)  まあいい。それじゃお前らも少しだけフォルテちゃんを可愛がってやるんだな」
 周囲のならず者たちにそう言ってやると、何人かの男たちが襲いかかる。その数分後のことである。

 「なんだもうお終いか? 奴隷になっちまうのか?」」
 「…はい。私は哀れな奴隷でございます…。どうか…どうか、優しく扱ってください…コトネさん…許して…ご…め…んな…さ……」
 「フォ、フォルテ!?」
 その一部始終を見届けさせられたコトネは、ショックのあまり顔が真っ青になってしまっているが、オニヘイはそれを見ない振りをする。
 それよりも、これで目的の一つが済んだ。
 よしよしと優しく頭を撫でてやると、あっと言う間に彼女を玄室の外に連れ出して、部下たちに手当てをさせ、そうしながらすぐさまテレポーターで地上まで運ぶ準備を始める。
 「おっしゃ次だ!」
 見ると既にセルビナもセレニウスも、男たちに飲み込まれていた。我慢の利かない連中であるが、まあ仕方が無いと思う事にして、いよいよ本命中の本命である、コトネにオニヘイは向きあう。


 「いよいよだなー、コトネちゃん。覚悟はいいか?」
 「ぜ、絶対許さない! よくもフォルテを!」
 「だはははは。そう言うと思ったから先に済ませたんだぜ。けど、ほれ、見ろ。俺様のモンについているこの血。フォルテちゃんの血だぜ。今からこれでコトネちゃんを女にしてやる。ったくこんな時まで一緒だなんて、本当に仲が良いよな君らは」
 「ってふっざけんなーーー!!!」
 「もう諦めろ! つうかいいだろ、一発ぐらいやらせてくれたって! ずーっとこの時が来るのを待ってたんだから!」
 「知るかアホーーーっ!!」
 冗談ではない。
 よくもフォルテをと言う怒りで逆上するコトネは、オニヘイに対して本気で怒った。殺してやろうとすら思う。
 だが、オニヘイは聞いてなかった。

 「バロッグ、ナーブ。それにヴァルガー。
 ったくどいつもこいつもさっさと自分の目的を済ませやがった…。俺だけダメだったらどうしようかとマジ焦ったぜ」
 聞いた事のない男たちの名前を呟くオニヘイをコトネは睨み続け、なんとか逃げる機会を探すが、周りの連中の監視がありすぎてどうにもならない。
 「が、耐えまくったおかげでこうやって四人まとめて捕まえることが出来たわけだし、ある意味我慢しつづけて良かったよなあ」
 「殺す! 絶対殺す!!」
 「問答無用! いただきます!」
 「う! うあああっ!」
 ビリビリと服を破ると、遠慮なくオニヘイはコトネに挿入した。
 痛い。
 濡れていない秘所を貫かれ、身体を真っ二つにされるような痛みに、高い悲鳴を上げるが、そのままオニヘイはがしがしとコトネの身体を突き上げる。
 「血が出てるぞコトネちゃん。フォルテちゃんの血と混じって、これで二人とも仲良く大人の女の仲間入りだな」
 「こ、このっ…ふざけ…」
 「大マジだっつうの!」
 「(うう…この…バカオニ…フォルテ…フォルテ…フォルテ…)」
 コトネは痛みに耐えながら、たった今、自分の目の前でここから連れ出されたフォルテを想う。
 「じっとしててもつまらんだろ。折角だから後少し、他のPTが来る前に楽しもうぜ?」
 オニヘイは勢いをつけて、素早くコトネの中で動き始めた。
 「つっ! や、やめ…」
 「こんな時でも元気一杯。可愛いなあ、コトネちゃんは。でも痛いだろ? 身体の力を抜くといいぞ。意外と気持ち良くなって、俺様のことを愛しちゃうようになるかもしれんぞ」
 オニヘイはコトネを背中から抱締めると、大きな胸を揉みこみながら激しく突き上げる。
 「なるかアホっ! ううーーーっ!」
 「うはははは、良い感じでこなれてきたなあ。やっぱり、思った通り最高だ」

 耐えに耐え、待ちに待った瞬間だ。オニヘイは大喜びでコトネを突き続ける。
 痛みと、怒りに満ちた視線でコトネが睨み続けているが、全然気にならない。
 どちらにせよもうすぐ他のPTが突撃してくる。この程度で墜ちるとは思わないので、ならせめてその前にやれるだけやってしまおう。
 「くっ…あああーーーっ!」
 「うりゃーーーっ!!」
 オニヘイは欲望のまま、コトネの中に精液を放った。
 「くっ…あっ…あ…」
 それと同時に、コトネは気絶してしまったが、すぐさま無理やり覚醒させられる。

 「んっ、あっ・・・な、何?」
 「抜かずに二発目! GO!」
 「ア、アホ…っ」
 「うわははははは」
 もおどうにも止まらない。
 けれど、すぐ傍で仲間たちも犯されている。負けられない。
 コトネはオニヘイが与えてくる刺激に、ひたすら集中して、少しでも痛みがやわらぐように耐える。自分の目の前で哀れな奴隷宣言をしたフォルテのためにも、絶対にこの男には負けられない。
 「んっ・・くっ…あっ…やだ・・・また…」
 「ん? また? 何がまたなんだ?」
 「う・・・うっさいカバっ・・・」
 「だはははは、それでこそコトネちゃんだ。いっきまーす」
 どぱぱっと、オニヘイは容赦なく二発目を放った。

 「くうううっ…この…このバカオニ!」
 「ちょっとちょっと。ボス! 俺らにもコトネさんやらせてくださいよ!」
 「やかましい! この娘は俺専用だ! お前ら雑魚どもはあっちでどろどろの王女さまでもやってろ!」
 「えーーーっ!?('A`)」 

 「うはははは、どうだコトネちゃん。素直に俺様の女になるって言えば、もっと優しくしてやってもいいんだぞ?」
 「誰がなるか!」
 「ふん。まだまだ抵抗する気満々みてぇだな。頼もしいねえ」
 そう言うと同時にコトネの乳首をつまんだ。
 「あぅっ!」
 「わははは。弱点は何処だ!?」
 「な、何を!?」
 オニヘイは突き上げながら、ぐりぐりと乳首をつまんで引張ったり、かと思うとうなじを下でぬるんと舐め上げたり、もうやりたい放題だった。

 戦闘で受けたダメージと、破瓜のショックと、フォルテを連れ去られたショックと、3重のダメージで、コトネはもう足腰立たないくらい参ってしまっている。
 「あっ、やっ、だ、ダメっ! おっちゃん…も、もう…」
 「ここかー 照準セーット! 三発目、GO!」
 フォルテを入れて四発目だと言うのに全く衰えを見せないオニヘイ。またもどぱぱっとコトネの膣に放つ。
 「や、やだ…こんな…赤ちゃんできちゃうよ…」
 「いいじゃねえか。俺達の愛の結晶だぜ? 今から二人で子供の名前でも考えようぜ? そんで俺のヨメになれよ」
 「何言ってるのさー!!」
 「うわははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!(゚∀゚)」
 オニヘイは絶好調だった。この数ヶ月、この瞬間のために生きてきたのだから、当然と言えば当然なのだが。
 「す、すげえ…(゚Д゚;)ゴクリ」
 ボス・ギルドボですら唖然とするほどである。

 「あっ……! あ、あ、く、っ、ん…ああっ!」
 激しく突かれ、いつしかコトネの声に、甘い喘ぎが混じってくる。
 「お、お願い…す、少しでいいから…休ませて…」
 「だめだーっ!」
 「あああーーっ!」
 「頑張れコトネちゃん! フォルテちゃんもあっちで応援しているぞ!?」
 「フォルテ…ああ…フォルテぇ…」
 「うわははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!!(゚∀゚)」
 オニヘイはさらに激しくぐりぐりと抉りこむようにコトネの身体を突き上げる。
 涙を流しながら、がくがくと全身を震わせて、それでもコトネは必死に耐える。フォルテのためにも負けられない。負けたくない。
 だが、与えられる刺激が強すぎて、その決意ごと意識が持って行かれそうだった。
 「俺の必殺技、パート1」
 「も、もうだめ・・・あっ、くあっ…あっ!」
 最初から全く衰えを見せない勢いで、膣の中にオニヘイの体液が溢れてくる。その感触に、たまらなくなって声を上げてしまう。
 「あ、あっ、あっ、ああーーーー!!」
 そして、今度こそコトネの意識はそこで途切れた。



 「ふう、すっきりさわやか。そう言えばフォルテちゃんの治療はもう済んだのかな?」
 気絶したコトネを玄室の隅っこのベッドの上に投げ出すと、手を出さないように部下に命じて、外のフォルテの様子を見に行く。
 そのすぐ後に、レイラPTは突撃してきた。
 玄室の外で手当ての済んだフォルテが自殺しようとしていたので、それを止めている僅かな時間で突撃してきた四人はボス・ギルドボを倒し、目をつけていた<商品>である王女は救出される。
 コトネたちも相当に強くなっていたが、レイラPTの四人の強さはさらにそれを上回っていた。

 そして、直後に出現したハウリ王子によってレイラPTの四人と、コトネたち三人は、この事件の真相を知ってしまう。
 オニヘイとしてはコトネには真相を知って欲しくなかったのだが、仕方がない。
 最終的に事件の真相に辿りついたのは、フォルテを除いたコトネPTの三人と、レイラPTの四人を合わせた七人だけ。それはそれで、凄いことなのだろう。
 真実を知った七人が緊張と僅かな混乱を見せているのを横目に、オニヘイはフォルテに当て身を喰らわせ気絶させると、さっさと地上へと帰還した。
 三人はレイラPTによって地上まで無事に保護される…。
 後はフォルテを人質にして、地上に帰ってきたコトネを呼び出し、じっくりと調教してやればいい。


 こうして、冗談としか思えないような手際の良さでついにオニヘイは目的を達成した。





 …かに見えた。


 続く。