0.説明
 えー、ぶっちゃける!
 このSSはMORIGUMAさんに自キャラを書かれた仕返しに、適当に書いた物である。
 故に、あんまりエロくない! 説明が冗長すぎる! テンポ悪い!
 エロシーンだけが見たいって人は「2.本番」って部分から読めば良いと思う!
 説明終了!


1.始まり

 ドワーフの酒蔵亭。ワイズマン討伐の名の下に、龍神の迷宮へと赴く多くの女冒険者が顔を出す冒険者の酒場の一つ。
 どういうわけか、この店に顔を出す女冒険者は妙に魅力的な者が多く、彼女たちを目当てに荒くれ者から優男まで様々な男達が、夜になるとこの店に顔を出す。もっとも、女だてらに冒険者をしているだけあり、殆どの場合は無様な醜態を晒すのがオチなのだが、それはそれで良い肴である。
 そんな女たちの中にあって、誘われないどころか、男達が目を合わせようともしない女が一人。
 彼女の名はハデス・ヴェリコ。
 豊かな白金の髪を紫水晶の髪留めでくくり、背中に流した妖艶な美貌の女だ。服装は娼婦か踊り子かと思うほどの薄着であり、細身ながらも出るところは出ている体を強調している。
 そんな一級品の美女であるハデスに男達が近寄らない理由はただ一つ。付き合っていたら体が持たないからだ。
 ハデスと寝た男達が言うには、性格はSのくせに、性癖はSのMもどちらもいけ、そのうえ回復魔法で底なし。しかも、一度受身になると後は延々と責められ、彼女が満足するまで休憩する事すら許されない、との事。
 そんな美味い話があるならば、と挑戦した男の大半が酷い火傷を負い、気に入られ夜を共にした者はハデスから逃げるようになった。そうこうするうちにハデスは畏怖を込めて「ハデスの姉御」と呼ばれるようになっていた。
 故に、その男がハデスに近寄っていくのを見て、酒を飲んでいた男達がハデスの占領しているテーブルから離れたのも無理がない事だった。

「ハデス・ヴェリコさん?」
「ん、誰だい、アンタ?」
 てっきり最近お気に入りの吟遊詩人かと思っていたハデスが、胡散臭そうに男を見る。
 見た目は爽やかな好青年と言った感じだが、何処か軽薄な雰囲気の男はハデスの視線にやや怯みながらも、手に提げていた酒をテーブルに置く。
「いやいや、噂に名高い「ハデスの姉御」と仲良くなりたいと思ってね」
 テーブルに上がった酒の銘を見て、ハデスの喉が小さくなる。
「へぇ、良いもんもってるわね。で、対価はなんだい?」
「さっきも言ったろ? アンタと仲良くなりたいのさ。できればベッドの中まで」
 ハデスが食いついたと思ったのか、男がテーブルに身を乗り出し、ハデスにだけ聞こえる声で囁く。手馴れた感のある囁きに興が乗ったのか、それとも単に酒の銘に負けたのか、ハデスは鷹揚に頷く。
「いいよ。じゃあ、それを持って部屋にまで来な」
 ふふっ、と妖艶な笑みを浮べ、ハデスが席を立ち、自分の寝床へと向かう。数歩歩いた所で振り向く。
「言っとくけど、つまらない話をしたら酒だけ貰って追い出すわよ?」
「―――あ、あぁ、期待しててくれよ」
 蟲惑するかのような笑みに、自失から脱した男が首を縦に振ってハデスの後を追う。
 一部始終を見ていた酒場の男達は怪我人が出なかった事と、色香に惑わされた男の末路を神に祈るのだった。

「で、何であたしと仲良くなりたいんだい?」
「だからさ。噂を聞いたんだよ。あの店には「ハデスの姉御」って言う凄い賢者が――」
 部屋について早々の言葉に、答えようとした男の顔のすぐ横を細い炎が走る。
「つまらない話をしたら追い出す、って言ったわよね?」
 ゆっくりと指先から延びた細い炎を揺らし、男の産毛を焦がしながらハデスが微笑む。状況が違えば、それこそ一目惚れしてしまいそうな微笑も、今の男からすれば虎にじゃれつかれている様な気分にしかならない。
「わ、わかった。正直に言うから、これを、何とかしてくれっ」
 震える声で懇願する男に対し、ハデスは微笑を浮かべたまま。
「駄目だね。そのまま、震えながら言いな。あたしが嘘だと思ったら……そうだね、まずは耳とかどうだい?」
「っ〜〜〜! お、俺はただ、ハデス・ヴェリコって女がすげぇエロいって聞いたから、一度お相手願おうと思っただけなんです! ごめんなさい、許してくださいっ」
 身も蓋もない男の本音。
「なんだい。つまんない男だね。もういいよ。酒置いて帰りな」
 馬鹿らしくなって、ハデスは指を軽く振って炎を消す。
 男がホッと一息つき、酒を置いた瞬間。
「っあ!? な、なにを……」
 再び細い炎が男の手に掛かり、男の動きを止める。
「ごめん。聞き忘れてたわ。あたしのことを「すげぇエロい」とか言ってたのは、何処の誰?」
 相手を聞いてどうしようと言うのか、にやにやとだらしない笑みを浮かべるハデス。
「あ、アーロンだよ。男娼仲間なんだ」
「アーロン、アーロン……あぁ、あたしが処女を貰ってあげた子か。うん。おっけー。今度遊びに行くって言っといて」
 秀麗な顔に浮んだ淫靡だが、凄みのある笑みを見た男が、悲鳴も上げずに逃げていくのを見送ったあと、ハデスは唇を舌で湿らせて今日の収穫物を手に取った。
「ふふーん。今日は古酒。明日は美少年。楽しみだねぇ」
 上機嫌で酒を開け、杯に注ぎ、ハデスは美酒で喉を潤した。


2.本番

 翌日、目を覚ましたハデスは何処とも知れない場所で、片手と片足を鎖に繋がれていた。
「おはよ、目は覚めたかな?」
 目の前には今日自分が苛める予定だったアーロン少年とフードを被った男。
「んっ、ぁ……アンタは、アーロン? なんだい、自分から私の相手をしに来たのかい?」
 持ち前の明晰な頭脳で素早く状況を把握したハデスは、アーロンをからかいつつ、フードの男の様子を探る。
 アーロンはただの男娼。フードの男が何者かは知らないが、アーロンの横に居る以上、自分の味方ではありえない。そう判断したハデスは、アーロンに視線を向けたまま、意識はフードの男に集中していた。
「っ、そんな事を言ってられるのも今の――」
「仕事は終った。俺はもう行って構わんな?」
 激昂しかけたアーロンを遮り、フードの男が踵を返す。それを見たハデスが早口に呪文を紡ぐ。
「ちょ、待って――ウワァ!?」
「エゴ、エゴザメノン、ズザルウルブス」
 男を止めようとしていたアーロンが紡がれる呪文に怯え、フードの男の陰に隠れる。しかし、
「……ぇ?」
 何事も起こらない。
 アーロンを焼き殺すマジックミサイルどころか、煙すら出ない。
 予想外の結果に呆然としているハデスとアーロンに向け、男は淡々と呟く。
「ハデス・ヴェリコを抵抗できない女にする……依頼は終ったな?」
 男の言葉に、ハデスは焦燥を。アーロンは歓喜を顔に浮かべる。
「あはははは、やったやった! これで僕を嬲ってくれた「ハデスの姉御」に仕返しできる!」
 嬉しそうに腕を振るアーロンを他所に、男は、ハデスを一瞥してその場所から退場した。

「って、ちょっと待ちなさいよ!?」
 慌てて鎖を切ろうと思いつく限りの呪文を唱えるが、何一つとして発動しない。自分の中に変化は感じられないのに、だ。
「くふふふ、無駄だよ。今のハデスさん……いや、ハデスは僕の玩具なんだから!」
 未だ幼さを感じさせる可愛らしい容貌に似合わない、アーロンの言葉にハデスは顔を顰める。
「随分調子に乗ってるじゃないか。前の時は頑張ったのは最初だけで、途中から可愛く喘ぎだして、最後には「お姉さま」って言ってたくせに」
 たっぷりと毒を含んだ揶揄に、アーロンの顔が赤く染まる。次の瞬間、アーロンの掌がハデスの豊かな胸を叩く。衝撃で豊かな胸がぶるんと震わせながら、ハデスが顔を顰める。
「っく……嬉しいね。今度はSMプレイをしてくれるのかい?」
「ふふん。余裕を見せてられるのも今のうちだよ。今回は回復魔法はなしなんだから」
 顔を顰めるだけで声を上げないハデスを見下ろし、アーロンは下着と変わらない胸当てを奪い去る。白く柔らかそうな胸が露になり、左の乳首についたピアスが鈍い光を見せる。
「ったく、こんなエロい胸して男誘って……本当は乱暴に犯されたいんだよね?」
 ピアスに指をひっかけ、軽く引っ張りながらアーロンが決め付ける。
「はっ、ん、誘ってるのは正解。だけど、どっちかって言うと犯したいんだよ、あたしは」
「ふーん。で、誘った挙句犯されるわけだ。気分は?」
 自分が優位にあると言う余裕からか、強がるハデスの揚げ足を取り、アーロンが両胸を無遠慮に鷲掴む。技術も何も無い乱暴な刺激に、ハデスの息が止まる。
「うっ、くぅうぅっ!」
「ちゃんと答えてよ、ハデスお姉さま?」
 含みのある言葉とともに、少年の両手が執拗に二つの胸を撫で、揉み、弄り回す。
「くっ、はぁぁ…あっ、うぁぁ……」
 若いながらも男娼として経験を積んだ愛撫は、確実にハデスを追い詰め、退路を塞ぐように体を昂ぶらせていく。
「我慢しなくても良いのに。どうせこれだけ乳首立たせて、感じてないも何も無いんだしさ。前みたいに思いっきり声を上げたらどう?」
「っ、はぁ、煩いよ。黙って、奉仕しな」
 最後の一言が気に障ったのか、不意に少年の右手が乳首に掛かっているピアスを摘む。次に来るだろう衝撃にハデスが歯を噛み締めた直後、乳首が千切れそうな勢いでピアスが引っ張られる。
「んぐぅぅぅっ!」
 食いしばった歯の奥から声を漏らし、乳首を引っ張られる痛みと、無体な扱いをされる屈辱に、ハデスは体を震わせる。その一方で過去の、同じように嬲られた記憶が、ハデスに牝奴隷としての反応を思い出させる。
「あははは、強がってるけどさ。ほら、凄い顔してるよ?」
 唇を噛み締めて懸命に喘ぎ声を堪えているハデスの顔を持ち上げ、何時の間に用意したのか鏡に映す。
「んぁ、はっ…ぁぁ」
 鏡に映ったのは、頬を上気させ、快楽が漏れ出すのを無理に抑えている女の顔。今感じているものを我慢すれば我慢するほど、後の悦びが増す事をマゾ奴隷としての経験で知っているハデスは、抵抗をするのが少しずつ馬鹿らしくなっていく。
「段々雰囲気がでてきたね」
 鏡に映った自分のいやらしい顔に見惚れているハデスに、少年はほくそ笑み、手をパンツの中に進入させ、股間を乱暴にまさぐる。
「あっ、くぅ、んはぁぁぁっ!」
 自分の本性を暴かれた上で、もう十分に潤っている秘所を弄られると、ハデスはたちまち追い詰められていく。
「どう? そろそろ入れて欲しくなったんじゃない?」
「はぁ、んっ……馬鹿を言うんじゃ、ないよ。こんなんじゃ、まだまだ楽しめないさ」
 赤味を帯び、快感に震える体の中で、唯一意志の強さを失っていない瞳でハデスは、目の前の少年を睨む。しかし、以前は震え上がった少年は、笑みを浮かべるだけで股間を弄っていた指を眼前にかざし、見せつけるように濡れた指を舐めて、言う。
「そう? じゃあ、このぐちょぐちょに濡れた指は……あ、そっか。淫乱なおハデス姉さまは普段から犯して欲しくてマンコを濡らしてるんだね」
「なっ、ちがっ、あくぅぅっ」
「何が違うのさ。普段はSでござい、って顔して、本当は苛めて欲しかったんでしょ」
 あからさまな揶揄と蔑みの言葉に、ハデスは噛み付こうとするが、乳首を爪弾れて喘ぎ声に反論が潰される。ハデスが口を開くたびに乳首を爪弾き、反論をさせないままに、アーロンが満ちた声で断定する。
「んぁぁぁっ…っく、うるっ、さいん、だよ。っはぁ、犯したいなら、ぁん、さっさと、犯しなよ」
 胸からの刺激と言葉攻めに堪えきれず、ハデスが顔を背けて乱暴に吐き捨てた。

「ふーん。もう少し頑張るかと思ったけど……ま、マゾ女じゃこんなもんか」
 やれやれと溜息をつき、既に用を為さなくなったパンツを膝まで下ろし、ピアスで飾られた秘所を露にする。数え切れないほど男たちに使われているにも関わらず、肌と同じ白さを残し、艶やかに花を開かせている蜜壷に、アーロンは喉を鳴らして、幼さの残る外見には似合わない黒ずんだ肉棒をズボンから取り出す。
「はぁぁぁ……早く、しなよ」
 被虐的な歪んだ快楽を約束する肉棒の存在に、ハデスは釘付けになる。ゆっくりと股間に近づく肉棒が待ちきれず、自分から股を開き、もどかしそうに腰を揺らし。
「ひぁ、っ、んひぃぃぃぃっ!」
 待ち焦がれていた肉棒の進入を受け入れ、悲鳴に似た嬌声を上げた。
「あは、気持ち良さそうだね? あんなに強気だったのに、マンコはキュウキュウ締めてくるよ?」
 アーロンの言葉通り、延々と焦らされていた蜜壷は、歓迎するかのように肉棒を甘く締め付け、強請るように蠕動する。
 侮っていた相手に嬲られても反応する体に、今まで流されまいと堪えさせていた矜持が軋みを上げるが、ハデスは素直に頷いてしまう。羞恥や屈辱感までも肥やしにして膨れ上がる快感に、もはや嗜虐を悦ぶハデスの姉御は押し流され、被虐を求めるマゾ奴隷としての性格が表面に現れている。
「んあぁぁぁぁっ、すごいぃ……これ、欲しかったのぉ…あっ、やっ、もっとぉ」
 先ほどまでの反発は鳴りを潜め、ハデスは自由に動く片手でアーロンの頭を胸に抱き、片足を腰に絡める。
「んぶっ、なに? マンコだけじゃ我慢できない?」
「あっ、そう、そうっ。おっぱいも、おっぱいもいじめ、あひぃ!」
 揶揄の言葉におねだりを返し、言い終わる前に右乳首を噛まれて声をふるわせ、快感に耐えようと少年に縋る様に背を丸める。
「くぅ、やっぱり、ハデスはマゾ奴隷になった方が良いよ。その方がエロいし、可愛いし……毎日可愛がってあげるよ?」
「はぁ、んぁ、ま、毎日……んふぁっ」
 にやにやと笑みを浮かべたまま、アーロンは荒々しく腰を動し、いやらしい曲線を描く女の身体を責め立て、ハデスの方もアーロンに合わせて淫らに尻をうねらせ、甘い喘ぎ声を上げる。
「あっ、あぁぁ、も、もう…だめぇ、お願い。奴隷に、奴隷になるからぁ……」
 圧倒的な快感に翻弄され、被虐に酔いしれたハデスが屈服する。
 ハデスの言葉にアーロンは腰を止め、汗によりへばりついた前髪を指で避けて、快楽に潤んだ瞳を覗き込む。
「ふーん。前言撤回されそうだけど……ま、いいよ。今日を除いてもまだ三日間もあるし」
 意味ありげな言葉を呟き、アーロンが指が沈み込みそうな柔らかい尻肉をしっかりと掴む。次の瞬間、更に荒々しく腰を動かし、蜜壷から溢れる蜜を押し出していく。
 先ほどまでの快感を圧倒する強烈な快感を押し付けられたハデスは、咽び泣きながら絶頂を目指して快楽を貪っていく。
「あぁぁぁっ、いくっ、いきますぅぅっ!」
 激しい突き上げに体を弾ませ、紫色の印象的な瞳を見開き、電撃を喰らったように、汗にまみれた体を激しく震わせる。同時に肉棒を飲み込んでいる蜜壷も、精液を搾り取ろうと膣壁を凝縮させる。
「くぅ……そんなに、締め付けたらっ!」
「ひぁぁぁぁぁっっ! あっ、あっ、熱いの、熱いの出てるぅ!」
 最後の締め付けに少年が精液を漏らし、熱い汁に子宮が満たされる感触に、ハデスは大きく仰け反り絶頂に達する。
 脳が沸騰するような快感に体を震わせながらも、ハデスはアーロンの「三日間もある」という言葉をしっかりと覚え、それまでは奴隷生活を楽しもうと決めた。

 二日目。
「んちゅ、ぴちゃ…ん、んんっ、れる…ちゅむ、ちゅぷぷ、ぴちゅっ……」
 一日目は膣を犯し続けたアーロンだが、一転してこの日は全く膣には手を出さず、自慰をしながらの奉仕だけを強要していた。
「ほら、手が止まってるよ?」
「あひぃ、も、申し訳ありません」
 ハデスが不満そうな色を見せたり、手を抜こうとする度に、左の乳首と肉芽のピアスに通した糸を引っ張る。
「あひぃ、これぇ! これっ、ずっと、欲しかったのぉ!」
 その繰り返しでハデスが耐え切れずに哀願して漸く、アーロンは膣を一度だけ犯した。

 三日目。
「あ、あぐうぅ…苦しい、苦しいです……とい、トイレにぃ」
「そこにあるよ?」
 アーロンが指差した先には、幼児用のおまるが一つ。
「あぁぁ…そんな、ひどいわ…お願い、します。トイレを、使わせ、ハァ」
 薬液を腸内に注入され、成熟した女が全裸で身悶える様に、アーロンは嗜虐的な笑みを浮かべるのみ。
「あっ、あぁ、いやっ、見ない、でぇ……!」
 ハデスは排泄する姿を晒した後、延々と尻穴を犯され続けた。

 四日目。
「ああぁっ、す、すごいぃ…あん、あぁん、あはん、ああぁ…奥で、ズンズンってしてぇ…はぁっ、あっ、ああっ、んはぁぁぁっ!」
 この日、ハデスが二日間で殆ど触れられなかった膣を犯されていた。
「くぅ……そろそろ出るけど、何処に出して欲しい?」
「あっ、はい、はいぃ! マンコに、マンコにザーメン出してくださいッ! 他の場所は、他の場所は嫌なのぉ!!」
 熱い精液で子宮が焼かれるような感触に、ハデスが絶頂に達する。
「あはぁ、熱いの着てるぅ…ご主人さまぁ、キスしてぇ…チューして欲しいのぉ……」
 数え切れないほど中出しされ、目を覚ます度に犯されたが、最後には自分からご主人様と呼ぶようになった。

 五日目
「さて、と…ハデス。君は僕の何?」
「ご主人様さ! よくも好き放題やってくれたね!」
 笑顔のアーロンに、ハデスは掌を向けて呪文を唱える。朝一番にアーロンがトイレに行ったときに、魔法が使える事は確認済み。放たれる炎がアーロンの両足を焼く――筈だった。
「ぷっ、くっ、あははははっ、はははっ!」
「なっ、なんでっ!?」
「っ〜〜……はぁひぃ、ひっかかったね、やっぱり。一人で堕としたかったけど、無理かもって思ってたんだよね。だから、わざと時間制限があるふりをしたんだ」
 ちなみに僕が見てる限り魔法は使えないから、と満面の笑顔で駄目押しした後、アーロンは悔しそうに顔を歪めているハデスのピアスに鈴をつけ、外へと連れ出した。
「くぅ、この絞まりは最高だ!」
 男たちが腰を振るたびに、ピアスについた鈴が鳴る。
「畜生、もう我慢できねえ! 折角姉御を犯せるってのにまだ三人もいやがる!」
 目の前のご馳走に耐え切れず、我慢できずに男たちの一人が自分で肉棒を扱き始める。
「おいおい、自分で扱く位なら姉御の尻使えよ」
 ハデスを犯している男がハデスの尻を鷲掴みにして、窄まりが見えるように尻肉を広げる。
「あひぃぃぃぃ、おしりはぁぁ……両方っ、両方えぐっちゃっ、だめっ、んひぁぁぁっ!」
 その後、鈴の音がしなくなるまで本を読んで時間を潰していたアーロンは、白い池の中に横たわるハデスを見下ろす。
「これで少しは反省しただろうし、頑張ったからご褒美あげるよ」
「ぁ…ハ、ハデスを可愛がってくれて、ひぎぃ!?」
 機械のように感謝の言葉を紡ごうとしたハデスの右乳首に、自分のものである事を示すピアスを取り付ける。
「今度僕に歯向かったら、このピアスで乳首取っちゃうからね?」
「ひっ、ひぃ…ありがとう、ございました」
 怯えた瞳を向けて感謝する姉御と呼ばれていた美女の姿に、少年はこの上ない征服感を味わった。


3.おしまい

 次にハデスが目を覚ましたのは、何処とも知れない部屋ではなく、自分が選んだ宿の部屋だった。
 昨日の終わりが思い出せず、ぼーっとしているハデスに部屋の外から声が掛かる。
「やぁ、ハデス。中に入って良いかい?」
「あっ、はい。どうぞ」
 聞こえてきた陵辱漬けの五日間ですっかり聞きなれた声に、反射的に礼儀正しく返事をする。
「久しぶりのベッドはよく眠れたかな? じゃ、早速だけど今日もお願いするよ」
「ぁ、わかりました。…ご主人様」
 我が物顔で部屋に入ってきたアーロンは、まだ頭の覚めていないハデスの前で肉棒を取り出す。見慣れたそれにベッドから抜け出し、ハデスは顔を寄せる。鼻をつく牡の匂いにハデスの体が火照る。
「くっ……ほら、早くしてよ」
「はぃ、舐めさせて、貰います。んっ、ちゅぅ…」
 散々舐めさせられたそれに舌を這わせ、先端を舌でほじる。
「ぅ、あぁ、いいよ。ハデス……もう、出るっ」
 献身的な奉仕を始めて味わう少年は、呆気なく限界に達して精液をハデスの口内に漏らす。
「んんぅ、んはぁ、んっ、んく……」
 何か言う前に自分から進んで精液を飲み込んでいく肌を露出させた美女。その痴態に耐え切れずに、アーロンはハデスを押し倒そうとして。
「くっ、あははははははっ!」
 逆に引きずり倒された。
「ぇ? えっ?」
 自分の上に跨り、可笑しそうに笑っている美女の姿に、間の抜けたアーロンの顔がどんどん青ざめていく。
 その様を鑑賞しながらハデスは、笑いすぎて目尻に浮んだ涙を指で拭いながら、上半身を少年の薄い胸に押し付け、間近で意地悪に囁く。
「希望を持たせてから落すのは良いけど……やり口が単純すぎるよ、ご主人様。あと、夢の中で痕が残る傷をつけたら駄目じゃないか」
「――――」
 すぐ目の前で妖艶な笑みを浮かべる美女の姿に、呆然としていた少年が震え始める。
「ご、ごめんなさい。許し――」
「んふふふ……そんな、許してだなんて、嫌ですわご主人様」
 ハデスは必死に命乞いしようとする口に人差し指を押し付け、黙らせる。ハデスの媚びるような言葉と仕草にアーロンの顔に希望が生まれる。
 しかし、それも一瞬。
「これから、夢と同じくらいに、タフなおチンチンで、一日中よがらせてもらえるんだよねぇ?」
 明らかに発情したハデスの表情と言葉に、少年の顔が絶望に染まった。

 復讐が幻に終った一人の少年が腹上死した翌日、ある呪い士の店が炎上し、店主がクルルミクから田舎に帰るという事件が起こったそうな。
 めでたくなし、めでたくなし。