「んっ…うっ………はっ…うぶっ…うぇっ…」

暗い玄室の中に女達の艶を帯びた喘ぎが、あるいはすすり泣きが響き、そしてそれを嘲うかのような男達の声が上がる。
幾度と無く続いた自分達への陵辱を受け、フウマは快楽と苦痛との中で必死に己を保つために歯を食いしばりながらそれに耐えていた。共にこの仕事に挑んだ仲間達を救わなければならないと、ただそれだけを己の支えにする事で。


常に仲間を気遣うように明るく振舞っていたフェリルの唇が、今は痛苦に満ちた悲鳴を上げている。自分の大切な者の名を呼びながら汚される痛苦に、そして快楽に犯されながら喘ぎながらそのしなやかな身体が無骨な男達に包囲された中で艶かしくのたうつ。
知的な愛らしさに満ちていたロメリエの白い肢体が、玩具のように扱われる度に男達が吐き出した粘りつくような白濁に塗り潰され、賢者としての面影など感じられない程に淫らに痛々しい艶かしさに満ちていく。
人に知識を与え導くはずの賢者の舌は既に男の欲を満たすための性具へと変わり果てていた。
最も長くパーティを組んでいるエレシュの悲鳴と喘ぎが上がるたびに言い知れぬ憤りがフウマの胸を焼き、エレシュの声に甘い響が混じるたびに言葉に出来ぬ絶望が胸を締め付け心が冷たく凍てつき砕けてしまう。それは絶望と言い換えてもいいかもしれない。
そしてフウマ自身にもまた男達の陵辱の手は伸び、仲間達同様に心が圧し折れる日がさして遠くは無いという冷徹なまでの現実が、肌が粟立つほどに強く湧き上がる快感によって眼前に突きつけられていた。

「くぅっ…ぁっ…ふああっ…ぁああぁぁんっ!」

拘束されてその尻を男達に捧げさせるようにうつ伏せにされた女は、幾度となく男達の精を受け、精液に塗れた女陰を男の肉棒に穿たれた瞬間くノ一はその背を弓なりに反らせて甘く濁った悲鳴を上げた。滲む涙に
濡れた瞳は遠くを見やる。一度はこの迷宮から引き返す事に成功したあの時の事を思い出すように───


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「さて、どうしようかな」

「…何がだ?」

激しい戦いを伴いながらもどうにか迷宮を脱し、城下町にある宿に辿り着いた。最も出発した時と比べれば人数は半数に減っていたが。その宿の相部屋でベッドに腰を下ろしながら呟いたエレシュの方を振り返りながら、フウマはそう問い掛けた。
それに肩を軽く竦めるようにしながら首を左右に振って。まるで軽いジョークでも口にするような調子でエレシュは答える。

「何が、って…考えてもみてよ。ジキルやルビエラともはぐれちゃったし、私は虎の子の鎌も奪われちゃったろ?神様が『お前には無理だ』って言ってるのかな、ってね」

その言葉にどこか自嘲の色を孕んだ様子にフウマはかすかに眉間に皺を寄せてかりそめの主の隣に腰を下ろした。二人分の体重を受けて安い木製のベッドがかすかに軋む。フウマは何も言わぬまま先を促すように小さく顎をしゃくった。

「まああんたが漢気っていうのかな?そういうのを見せてくれたお陰でこうしてるわけだけど。これ以上あんたに借りなんか作りたくないからね。家に帰った時に親に会わせる顔が無いよ、家の面汚しだってさ。怖いんだよ?私の父さん」

おどけて見せるように笑いながらエレシュの肘がフウマの脇腹を突付く。
普段は敵を相手に刃を振るう事に快感を覚えるように奔放に振舞っていても、この苦境においてその責を他者に押し付けようともしないその姿勢は確かに人を統べる器と言えた。仲間を失ってもその傷に甘えず、残った仲間に気遣いを見せる彼女の姿は自分が使えるべき将の器だ。例えそれが荒削りなものであっても、本来使い捨てられるだけの自分にしてみればそれで十分なのだ。
だからフウマにとっては今も変わらずエレシュは自分の仲間であり、そして主のままだった。
フウマは普段から表情を読まれぬよう常に身につけていた覆面にら指をかけてそれをずらし、主の前にその真摯な、ひたむきな表情を露にして、そしてあまり慣れてはいないのであろう優しい微笑を浮かべながらこう告げた。

「勘違いするな。お主に貸しなど何一つ無い…そして、一つの刃を失ったやも知れぬがまた新たな刃を手にしたはずだ」

「は…はぁ?」

初めてみる仲間の微笑と持って回った言い回しにエレシュは歳相応に困惑した表情を浮かべて。

「えーと…フウマ?あんたが言ってる事、すっごい判り辛いんだけど…」

今度はフウマの方が困惑した表情を浮かべる番だった。しばし二人が見つめ合い、くノ一の少女が『こほん』と小さく咳払いをしてからエレシュから視線を外して先程より小さい声で囁く。かすかにその頬が桜色に色づいていたのは気のせいではないだろう。

「…いいか?心を持った刃、それが忍びだ。戦士であるお主がその忍びという刃を振るうのに貸しも借りも無いし…その…命がけでお前を助け出した辺りで察して欲しいものだが…」

そこでいい加減自分の挙動不審な態度に何かを察してくれたのではないかとエレシュの方を見やる。


きょとん。


そんな様子で相変わらず自分の方を見ている。フウマは心の中で盛大に舌打ちをした後視線を逸らし、耳まで真っ赤になりながらこう言った。

「それがしはもう…お前のものだ、エレシュ。これからはあの鎌の代わりにそれがしを振るえばそれでいい」

夜の闇が降り、静寂の中遠くに響く真夜中の大通りの雑踏の音と風鳴り。
続く沈黙に耐え切れぬというようにフウマはちらりと、上目遣いにエレシュの方に師線を向け直した。


ニヤニヤ。


そんな様子で赤面している自分の姿を楽しそうに見ている。まるで唇で三日月でも描くような底意地の悪い笑みを浮かべながら、エレシュはずいっと身を乗り出して。

「ねぇ…よく聞こえなかったなぁ、フウマ。もう一度、今のちゃんと聞かせてよ」

「なっ…」

フウマは絶句した。どうやら嗜虐心旺盛な主は自分をからかい倒す気満々らしい。羞恥と同時に湧き上がる憤りと共に、再びその顔を覆面で覆い隠してベッドの上から立ち上がる。

「もういい!つまらぬ事を言う前にさっさと寝てその身を休めろ!明日は酒場で新しい仲間を探さねばいかんのだからな!」

暖かな明かりの灯るランプにフウマはつかつかと歩み寄るとそこへふっと息を吹き込み、それを吹き消す。室内にも闇色のカーテンが下り、閉じた窓の向こうに見える街明かりのみが室内にぼんやりと互いのシルエットを浮かばせた。そのままフウマは自分のベッドにその身をごろりと横たえる。覆面を下ろして深くゆっくりと息を吸い込んで、まだ頬が熱い事を自覚しながらその瞼を閉じた時だった。

「…………ねぇ、フウマ」

「…ン?」

先程の陽気な様子とは違う、だがけして重苦しいわけではないエレシュの呼びかけにフウマは先を促すように相槌を打つ。
再び沈黙。
暗いその沈黙の中で『しゅるっ』とシーツを握り締める音と、優しく囁くような主の声がフウマの耳には届いた。

「…ありがと…、ね」

くすりと、どちらともなく小さく笑い、どちらともなく目を閉じる。

「………馬鹿め…自分の持ち物に礼など言う必要があるものか…」

失った物は多かった、大きかった。それでも得るものが何も無かったわけではない。胸に湧き上がる暖かい感情に互いに支えられるように、その夜の二人は眠りについた。


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幸か不幸かフウマは忍びの術への才が人より長けていたというわけではない。だから体術忍術で及ばぬ分、その身体で男達を篭絡するための術を身につけていた。そのため仲間達よりは幾分この陵辱に絶える事もできる。
きっと脱出のための好機は訪れる。そう信じてただそれを待つしかなかった。だが。
幾度男達にこの身体を汚されてきただろう。磨きぬかれた艶やかな銀髪も、吸い付くように滑らかな肌も、男達の吐き出した汚らわしい白濁に塗れている。

「はっ…あッ……ぅっ……んくっ…ンアァッ!」

もう幾度目かを数える気も起きなくなるほどの射精を膣に受け、フウマは鼻にかかった甘い喘ぎを小さく漏らした。ぬるりと胎内から抜け落ちる男の萎えたペニスに既に充血しきり腫れ上がってさえいる膣を撫でられる感触に紅潮した肌をぶるりと震わせ、そしてそれに呼応するように女の秘所がごぽごぽと濁った音を立てて女の胎に納まりきらない精液を吐き出す。
冷たい床に転がされて地に伏したままぜえぜえと荒く息をつくフウマの姿にならず者達は誰からとなく笑いを零す。

「へへっ…噂のフウマも大した事ねぇなあ?」

「ああ、どれだけイキがってみようが一皮剥いちまえば女なんざ皆ただの淫売だからな」

「こいつも途中からは自分で腰を振ってやがった。流石くノ一だな。いいケツしてやがるぜ」

脱力したフウマを打ち据えるように降り注ぐ男達の身勝手な言葉に、ざわりとフウマの内で怒気が渦巻く。そしてならず者達の一人がフウマの尻を撫で回そうと手を伸ばした瞬間、その瞳で下から見上げるように、だが真っ向から男達を睨みつけると、まだ口の中に粘りつく生臭い精液を男の頬へと吐きかけて。

「触れるなッ!貴様ら下司のために磨いた身体では…うあぁっ!」

”パァンッ”と高く音が響く。精一杯の矜持を口にしたところで、フウマは男の平手に頬を張られたのだ。
再び男を睨むようにその眼差しを上げれば、そのならず者の男もまたフウマ同様憤怒に燃えた目で彼女を見下している。

「気に入ったぜ、フウマちゃんよぉ…どうあってもその小生意気なツラをくしゃくしゃの泣き顔に変えてやりたくなってきたぜ………おい、アレ持ってこい」

そう言って男は頬に吐きつけられた白濁を拭いながら他のならず者達の内、小柄な一人に声をかける。するとその意を察したと言うように小柄な男は立ち上がると奥へ向かい、ニヤニヤと厭らしい笑いを浮かべながら一つのコルク栓で閉じられた瓶を手に戻ってくる。
先程からフウマを嬲っている大柄なならず者の男は先程から少し離れた所で反応を鈍くしているエレシュの髪をぐいと掴むとその状態を引き起こす。エレシュの唇からは低くうめくような喘ぎと白濁が零れ、それを目にした瞬間かっとなったフウマは力の入らぬ上体を起し、力の入らぬ体を支えきれずに床にある精液の水溜りに顔から突っ込む。

「貴様…その女に…それ以上エレシュに触れるな…!」

耐え切れぬほどの陵辱を受けて最早抗い続ける力を失ったのであろうエレシュの、主の姿にフウマは強く叫ぶ。その姿に大柄な方の男は唇の端を歪めるように笑って。

「へぇ…この女がそんなに大切かよ?ハッ、こいつはいい。フウマちゃんの大事なお姫様ってわけだ。こいつは丁度いい」

男はそう言いながら小柄な男から持ってきたコルク栓の瓶を受け取る。栓を引き抜くとそこから零れ出す肉色の液体はそのまま床に落ちても雫の一つも跳ね上げる事無く、一塊の液溜まりとなった。そしてその肉色の液体がうぞうぞと蠢くと周囲の状況を探るように触手を伸ばし、それを小刻みに震わせ出した。

「スライム…か?」

「ああ、特別製ってヤツだ。てめぇみてぇな強情な女を相手にする時のためのな」

「フン…ようやく貴様らの粗末な持ち物ではそれがしを篭絡する事など適わぬと思い知ったか」

大柄な男はフウマの言葉を嘲うように『ぬかせ』と一言告げるとぱちりと指を鳴らす。それに反応して肉色のスライムが男の方を、否───エレシュの方を向く。そして伸ばした触手がエレシュの秘所の放つ淫靡な香りに引かれるように震えると、スライムはその外見からは想像もつかないほどの素早さでその秘所へと潜り込む。
ぴくんっ、とエレシュの体が震え、閉じられていた瞼が薄く開く。与えつづけられた暴力的な快楽に蕩けきったような眼差しのまま「ほうっ」と吐き出した吐息は甘く、唇を舐める舌の動きは驚く程に淫靡だった。

「貴様ッ…!エレシュに何をする気だ!…もうこれ以上…それがしの仲間達に手を出すな!」

「へっ…いいだろう…俺達からはこれ以上手出しはしねぇよ…最も、その女は別だぜ?」

エレシュがゆっくりと立ち上がり、ひたり、ひたりと濡れた足音で、おぼつかぬ足取りで倒れ伏したフウマの元に歩み寄る。そのエレシュの背に大柄な男が声をかけた。

「おいエレシュ。フウマちゃんは俺達の貧相なチンポじゃ満足してくれねぇらしいんだ。お前がなんとかしてやっちゃくれねぇか?仲いいんだろ?」

その言葉にエレシュの肩が小さく震える。半開きであった唇から唾液が一筋伝い、唇の動きを確かめるようにゆっくりと言葉を刻む。

「フ…ウ…マ…?………ぁ…あぅ……なに……これ…………私、は……? そう、だ……私、は……皆様、の、お世話を、する……下僕……です……」

その言葉と共にエレシュの腰がびくんっ、と強く跳ねる。ごびゅっ、と彼女の秘所が白濁を噴出し、そこから先程の肉色のスライムが顔を出した。それはそのままエレシュの肉芽に絡みつくとその質量を増し、膣と肉芽を一繋ぎにするようにするとそこに巨大な肉塊を、異形の男根を作り上げる。それを見た瞬間フウマの喉が笛でも奏でるように「ひゅっ」と小さく音を立てた。
サイズの大きさが人並みはずれているのは勿論、大きく張り出した亀頭は三段に。その胴部には繊毛のように無数の細かな凹凸がある。それは最早生殖器等と呼べる代物ではない。女を快楽の淵へ突き落とすための肉の凶器だった。

「なっ…なんだ…コレは…」

流石に息を飲んだフウマの上擦った声に答えたのはエレシュ本人ではなく、ならず者達の下品な笑い声だった。

「見ての通りさ。てめぇが俺達に触れて欲しくねぇなんていいやがるもんだからよ。じゃあ俺達以外のヤツの手で可愛がってもらおうってそういう話さ」

それを肯定するようにフウマの側に屈み込んだエレシュはフウマの足首を掴むとそれをぐいと引いてV字に開かせる。いかに男性経験もある程度豊富で快楽や性的な羞恥に耐性のあるフウマと言えども、幾度となく犯され絶頂に達し、陵辱の後を色濃く残す秘所をエレシュの前に晒す事には耐え切れぬほどの羞恥を覚える。そしてその異形の肉棒と化した肉色のスライムの亀頭が『ぬちゃり』と濡れた音を立てた瞬間、フウマは背筋に走る甘い期待感に思わずその体を跳ねさせ、狼狽も露に必死に首を左右に振って懇願する。

「馬鹿なっ…!やめっ…やめろ!見ないでくれエレシュ!頼む…頼むから正気に…!」

その様子にゲラゲラと笑い出す周囲のならず者達。

「はははっ!おいおい!なんだよこの女!突然みっともねぇツラしはじめやがって」
「どうする?これだけ泣き叫んでるのを見ると流石に助けてやろうかって気にもなるよなあ」
「ああ、俺達だって鬼じゃあ無い。けどしょうがねぇよ、こいつがもう仲間に手を出すなって言うんだから。それじゃあ止め様がねぇやな」
「ひひっ、違いねぇ!」

口々にフウマを嬲る言葉に、そしてそれ以上に次第に己の肉を穿つ肉の楔に冷徹なくノ一であるはずの女の体が羞恥に染まり、恐怖に慄き期待にわななく。決して望まぬ形であるとはいえ、今自分は主に求められているのだという事実が、忠を尽くすと決めた相手に求められるという喜びがフウマの内に湧き上がっていた。そんな姿をこの下司な男達の前で晒してしまうのかと思うと、何より他の仲間達の前で晒してしまうのかと思うと今までには無い種類の恥辱が沸き立つ。
自分がどんな目でエレシュを見ていたのかという事を、最悪の形で仲間達に知られてしまう。

「夢だ…これは…これは悪い夢だ…」

張り出した三段のカリの一つ一つが膣口の締め付けを『くぷん、くぷんっ』とくぐり抜けるたびに、硬く結んだフウマの唇からは噛み殺した甘い吐息が漏れ出した。
そこで一度エレシュは理性の灯らぬ目を閉じ、一度瞬く。するとそこから一滴の涙が零れ落ち、フウマの頬にぱたりと落ちて。

「…ゴメン……フウマ…」

”ずにゅるるるるるるるるっ!!!!”

「ひぃっ……ぅぁああああんっ!」

一息に膣を貫かれた瞬間フウマの喉が、舌が、唇が。今までに無いほどに甘く濡れた嬌声を上げた。ならず者達のそれと比べても見劣りなどしない、むしろ男達を圧倒するかのような肉棒に、稲妻で鞭打たれるような刺激が走り頭の中が真っ白になる。子宮口まで突上げる亀頭の質量にフウマの唇は震え、無意識に酸素を求めてはくはくと声無く喘ぐ。

「ぁ…ぉ……おね…がい、だ…エレ…シュ…これ…以上は…動かな………ぃあああ゛あ゛あ゛っ!?」

だが、容赦なく叩き付けられるエレシュの艶かしい腰。ストロークのたびに『ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!』と男女の交わりに似た淫靡な音が玄室に響き、美女二人の汗が舞い散る。二人を繋ぐ肉色のスライムは外側から見ても判らないものの、エレシュの胎内でもまたフウマを貫いているのと同様の形状を示している。女の敏感な粘膜を擬似ペニスの胴部に供えられた繊毛でねっとりと舐め上げるように、刷毛でなぞるように愛撫され、張り出した複数のカリにGスポットから膣奥まで立て続けに擦りあげられ突上げられれば、快楽に犯されきった今のエレシュにフウマに対する陵辱の手を緩めろというのは酷な事かもしれない。
男達に奉仕するために拘束を解かれたエレシュのその手はフウマの乳房にその指を喰いこませる。形のよい乳房を教会に使える聖女の白い掌が、我が物顔で弄ぶ。強く刺激を受けるたびにフウマの乳首はつんと上向き、同性であるエレシュのツボを心得た指先は汗と精液をローション代わりにしながら指で挟んで転がしくじり、痺れるような快楽をくノ一に与える。

「ひっ…やっ…ダメッ…!ダメだエレ…シュ…お主に…お主にそんなにそれたらっ…感じ…て……感じてしま…ふああっ!」

フウマが悲鳴を上げると、幾度も男達を受け入れ思うように絶頂へと導いてきた膣がきゅうっと強く締め付ける。幾重にも重なるフウマの精液に塗れた肉ひだは、フウマが悲鳴のような喘ぎと共に腰をのたうたせれば自分を貫く主の肉棒ににゅるにゅると絡みつき、まるで千の舌で異形のペニスを舐めまわし締め付け奉仕するようにざわめいて。
肉色のスライムで形作られたペニスはエレシュと感覚が同期しているのだろうか。フウマの膣がざわめく度にエレシュもまた甘い声を上げて。

「ンッ…!ァッ…む…りだっ…て…こんなっ…ハッ…ああッ…フウマッ…あんたのマンコ…すごっ…熱くって…にゅるにゅるしててッ…良すぎっ…腰…止まんないよおっ!」

互いに止めようと思いながらも激しくなっていく二人の腰使い。フウマに覆い被さるように正常位で忍の少女を貫くエレシュの腰使いはまるで互いに絶頂に到ろうとするように妖しく淫らに、ぬちゅぐちゅと卑猥な音を立てながら互いの結合部をひくつかせる。
フウマもまた愛しい主に子宮の入り口を小突かれれば、喘ぐたびに締め付けを緩め、次の瞬間きつく締め付け、緩急をつけながら快楽に酔いしれる。その腕は拘束を受けているものの、自由になっているしなやかな白い足をエレシュの尻を抱きこむように腰に絡ませる。まるで主からの陵辱をもっと欲しいとねだるように。
それを見ていた周囲の男達が二人を見下し蔑むように笑いながらこう告げた。

「けけっ…随分気分出して喘ぐじゃねぇかお二人さん」
「感謝して欲しいねぇ?俺達のお陰でこんだけ気持ちよくなれるんだから」
「馬鹿言うなよ、感謝するのは俺達の方だぜ?何せフウマちゃんはこれから誰が親かもわからねぇガキを孕んでくれるっていうんだからよ…ほぉれッ!」

”ずんっ”

鈍くフウマの胎内で重く音を響かせるように、ならず者は勢い良くエレシュの尻を踏みつけた。

「ぐあっ…ガッ…ぃ…あがっ………ひぎいぃぃぃっ!!!」
「んあっ…ぁっ…ひいいいいっ!」

同時に上がったフウマとエレシュの悲鳴。フウマの声は焼け付くような苦痛に満ちて、エレシュの声は蕩けるような甘さに満ちる。
強く踏みつけられる事でより深くフウマは貫かれ、異形の肉棒が子宮口を強引に押し開き、互いを繋ぐ亀頭がその犯されてはならぬ場所へ到ろうとしていたのだ。エレシュの尻を踏みつけたままの男は、二人をそのまま踏みにじりながら嗜虐の笑みを浮かべて告げる。

「このスライムでできてるチンポはよ。ちゃんと射精もできるようになってるんだぜ?けどな、無いものを出すってわけにゃあいかねぇ」
「ああ、だからよ、何発ブチ込んだんだったかもう忘れちまったが、俺達がこの可愛い雌奴隷のエレシュちゃんの淫乱マンコにたっぷり注いでやった分のザーメンを汲み上げて射精するようになってるってわけさ…!」

さらにもう一人がエレシュの尻を踏みつける。半ばこじ開けられていたフウマの子宮口はその一撃に対して抵抗する術を失っていた。

”ぐぷんっ”

「あぎっ…!…あがっ…かっ…はっ…ああああああぁぁぁぁっ…」

フウマの胎内に鈍く響く重い音。愛する者の子供を孕むべき子宮に亀頭が到るまでに深く貫かれたまフウマの身体は激しい苦痛にがくがくと震え、その苦痛と引き換えるように主であるエレシュと自分を繋ぐ肉棒をこれまでにない程にきつく甘く締め付ける。
痛みに耐えかねたフウマの膀胱は決壊し、『ぷしゃあああっ』と音を立てて小水を漏らしながらその全身をガクガクと震わせる。

「ハッ!見ろよ、愛しのお姫様にチンポを突っ込まれて小便漏らしちまったぜこの女!」
「これだけ深いところで中出しされちまったら直接卵子に精液ぶっかけちまうよなあ?妊娠確実だぜ、フウマちゃん!」

ならず者達の発したその恐ろしい言葉にフウマの顔から血の気が引く。男達の精液で確実に孕む。いかに心を鍛えぬいたくノ一と言えどもそれは耐え難い程の恐怖を感じさせる。必死でその首を左右に振り、エレシュの腰に回していた足を解きバタつかせながら、今まさに絶頂に到ろうとするエレシュを押し止めようと懇願する。

「ダメだっ…エレシュッ!…くぁッ…も……やめ…て、くれ…これ以上は…ぁ…孕…んで…孕んでしまうぅ……」

だが言葉とは裏腹に女としての、否、雌としての身体は自分を支配し陵辱する主のペニスを深く飲み込み離そうとはせず、むしろ絡みつけた肉ひだ達は奥へ奥へとその肉棒を飲み込み離さない。その体と心が剥離していくフウマの姿に、彼女を犯すエレシュの表情に笑みが浮かぶ。いつもの陽気で快活な笑顔とは違う。
人を傷つけ破壊に快感を覚える時の笑みに淫蕩さを交えた、そんな笑みだ。エレシュは今まさに心まで破壊されそうになっているフウマの頬にその掌を押し当てて舌なめずりをして。

「ふふ……主よ、感謝します…このコ本当には処刑のし甲斐がありそうだもの」

「なっ…そん…な、エレシュ…!ダメッ…本当にダメだ!許してっ…それだけは許してくれっ…!」

怯えたように訴えるフウマの頬に当てた手を額に伝わせ、前髪を掻きあげるようにしながら顔を寄せる。吐き出す吐息は甘く、眼差しは男達の手によって受け続けた立て続けの陵辱と快楽のためになかば理性を失い、目の前で妊娠の恐怖に怯える少女を嬲る事しか考えられなくなっていた。

「言ったじゃない、フウマ…あんたは私の物だって…そのご主人様のチンポで種付けしてあげるって言ってるんだから…むしろお礼を言ってしかるべきでしょ?」

その瞬間、異形のペニスが大きく蠕動する。エレシュの胎内から200人以上から注ぎ込まれた精液のカクテルが射精のために汲み上げられているのだ。その蠕動のために、亀頭の部分こそがっちりとフウマの子宮口が咥え込んでいるものの、ペニスの胴部に備えられた繊毛のような凹凸達がフウマの膣の肉ひだの性感帯もそうでない場所も。余すことなく擦り上げて、暴力的なまでの快楽と共に激しい絶頂の中へと叩き込む。

「あっ…!ひぐっ!かはっ…!ハッ!アアッ!やっ……!ひいいぃんっ!そんなのっ…そんなっ…ダメッ!やっ…エレシュッ…こんなのっ…こんなの酷いぃっ…!」

「あはっ…これであんたは…ホントに私のものだよっ…フウマ…!アッ…ふああああっ!」

”びゅくんっ!どぷっ!びゅくっ!びゅくんっ!びゅるるっ!”

激しい脈動と共にフウマの胎内に、いや、子宮に直接吐き出される大量の精液。焼け付くように熱く水飴のようにねっとりと粘りつく男達の精子がフウマの子宮に溢れ返る程に注ぎ込まれ、フウマの卵子を多いつくし、そして犯していく。

「…ひっ!熱ッ…!あがっ…!出…てるッ……!うあああっ!エレ…シュ…!出てる…ぅ…!止めて…くれっ…お願いだっ!もっ…もう入らなッ…ひっ!いぁっ…!アアアアアああアアァぁァぁァッッッッ!」

弓なりに背を逸らしながらフウマもまた絶頂へと達する。びくんっ、びくんっ、と強くその身体を痙攣させて、収縮する女の膣は注ぎ込まれる精液を一滴の残滓も残さず搾り取ろうとするように淫らに蠢く。エレシュの胎内に注ぎ込まれ、エレシュと同じ体温となったならず者達の子種が自らを孕ませようとする感覚に絶望感が胸に満ち、同時に主に求められたと言う、本質的に隷属する事を求めているフウマの欲求が満たされていく。
絶望と絶頂、とびきりの苦痛ととびきりの快楽にフウマは犯され、声すら上げられないままに開いた唇は震え端から唾液が一筋伝い落ちる。既に男達の陵辱を受け、胎内に大量の精液を注ぎ込まれていたその腹部は、新たに注ぎ込まれた大量の精のために内側から圧迫され膨れ上がる。まるで本当に孕まされてしまったかのように。
そして初めて迎えた男性的な絶頂による虚脱感にエレシュもまた脱力し、自分が組み敷いたフウマの上にその身を預けるようにへなへなと崩れて身を重ねた。
まだ繋がったままの二人の結合部から男達の精液をごぽごぽと溢れさせたまま力なく倒れる二人の様子を周囲で見ていたならず者達がニヤニヤと笑いながらその包囲の輪を狭め。

「へっ…随分と気持ち良さそうにイッたじゃねぇかよ」
「さあて、折角だ…もっとお二人さんが楽しめるようにザーメンの補充をしてやらねぇとなぁ?」
「ああ、だが前の方はお二人さんが繋がってるんだ。今度はこいつらのケツの方に二人同時にブチ込んでやろうぜ」
「だったら後の二人も連れてこいよ。お仲間の前でケツ穴掘られて小便漏らしながらイクところでも見られちまえば、このクソ生意気なフウマちゃんもいい加減堕ちるだろうよ」

薄れ行く意識の中、遠く耳朶を打つ男達の声をフウマは聞いた。立ち上がろうとしても自分の意に添わず、むしろこのまま再び犯される事を望むかのように火照る身体に、今まで積み重ねてきた忍者としての技巧も自負も、全て無意味な物として剥ぎ取られていくのを感じる。
自分もまた男達のただの雌奴隷と化す日。それがもう遠くない事を彼女は感じていた───