『迷える女羊』その1 by MORIGUMA 『神よ、いかにして生きれば良いのでしょうか?』 もはや数える事もできぬほど、昼に、夜に、問いかけた言葉。 だが、神は何も答えてはくださらない。 『私の信仰が足りぬのだろうか、それとも、問いかける資格など無いのか・・・』 これもまた、何度もくりかえした言葉。 わずかにため息を漏らす唇が、美しい濡れたピンク。 憂いを秘めた青い大きな目が、見る者をひきつける。 高い鼻筋と、細めの美しい顎のラインは完璧なバランスを保ち、 金属を仕込んだバンダナが、美しい素直な金髪を止めていた。 180近い長身で、スタイルの良い体を、複雑で強靭な防具で包み、 ぎゅっとくびれたウェストは、豊かな腰へと美しい曲線美を描く。 長い足が、防具でも隠しきれない長いラインを描き、 肌の白さは、際立っていた。 筋肉のバランスといい、動きの無駄の無さといい、 かなりの修練を積んだ猛者の、手ごわさを感じる。 だがしかし、どこかもろさ、はかなさを同時に感じさせるのは、 気のせいだろうか?。 ファルシア・ガラント、26歳。 女性としては少しとうが立った年齢だが、 彼女の美しさは、むしろ全盛期を向え、大輪の花のようだった。 だが、今の彼女には、それを意識する余裕はなかった。 ふわりと、いい匂いと雑多な賑わいが聞こえてくる。 「『ドワーフの酒蔵亭』か、今夜はここにするか。」 戒律と鍛錬に明け暮れた、あの頃には、 酒場に入るなど言語道断だったが、 今の彼女には何か慰めが無ければ、気持ちが堪えられそうに無い。 店はかなり込んでいて、カウンターに座った。 アルコール度低めのエール酒と、酒場の自慢のシチューを注文する。 ポロン、ポロン、ポロロロロロ・・・ 小柄小太りで、緑の帽子をかぶった吟遊詩人が、 リュートを抱え、引き出した。  あなたは 忘れて しまったの?  光と 情熱の あの時を  胸を打つ 輝ける時  涙する あの魂の声  震える胸が 私を起こす それは、神々の争いに巻き込まれた、ある騎士の物語だった。 心を病み、暗闇に閉ざされた騎士に、 盲目の巫女が呼びかける。 『私は、目が見えなくても、あなたのことを忘れたりはしません』 騎士の魂に、必死に光を呼び起こそうとする、願いの歌。 良い声だった、良い歌だった、 それだけに、ファルシアには堪えた。 闇の神にあやつられ、敵対する物を容赦なく切り倒していく無敵の騎士。 だが、盲目の巫女の呼びかけに、惑い、悩み、苦悩を感じ始める。 ぐっとあおるエール酒が、ことのほか苦く感じた。 『ひいっ、ひいいっ!、ひあああっ!、あひっ、あああっ、精霊よ、お許しを・・・。』 自分の声が、耳にねばりつく。 「あの頃の私は、逆だったな・・・」 ぼそりとつぶやく、苦い苦い言葉。 自分の卑猥な声を思い出すと、 ぬるりと、甘い雫が、身体の奥から容赦なく流れ出してくる。 鎧の下、真っ白い肌は見る見る桃色に染まり、 よく熟れた、しなやかで美しい肉体は、汗ばんでくる。 彼女は今も、淫獄の業火にあぶられ続けていた。 「ファラ〜、神父様がお呼びですよ〜。」 16年前、優しいシスターの呼び声で、彼女の道が始まった。 捨て子で、孤児院で貧しい暮らしをしながらも、 優しいシスターや神父の導きで、素直に神への信仰を育てたファルシアは、 ファラと呼ばれていた。 ファラが願っていた、神へ心身を捧げる道。 それは、神官戦士となり、人々を守り、導くこと。 ファラの熱心な願いと、その敬虔な修行を認められ、 神官戦士を養成する神学校へ推挙された。 敬虔な魂が、心身を磨き、鍛え、いつしかファラは小さいながらも部隊を任せられるほどに成長していく。 だが、彼女には一つだけ不幸な事があった。 皆、ファラを見ると、まぶしげな顔をする。 特に男性の神父や神官戦士は、まともに目を合わせようとしない。 それは、咲き誇る花のように、艶やかに、美しくなっていく彼女に、 無用な淫欲を起こさぬための、防護だったのだが、 ファラ自身は、自分の美しさには、無頓着だった。 また、女性のシスターたちも、彼女の美しさに気押されて、 なんとなく避けてしまうほどだ。 それほど彼女は、神への祈りと信仰に真っ直ぐだったのだが、 人々から、目を見て話してもらえないというのは、 理由が理解できないだけに、苦痛だった。 「シスターファルシア、どうしました?」 そんな時、声をかけて、しっかりと見つめてくれたのが、 司教のヌビアンヌスだった。 司教はその地区の教会のトップであり、裁判や統治を任される実力者である。 敬虔なファラにとって、司教の声は、神の声にひとしかった。 熱のこもった視線、力強い声、顔を寄せて親しげに見せる態度、 世俗のことにまったく無頓着だった彼女は、 その意味を全て良い方へ取ってしまった。 だが、世俗から教会へ救いを求めてきた女性たちには、 ルビアンヌスは事の他、評判が悪かった。 『ねばりつくような視線』『強圧的な態度』 『身体中を嘗め回すように見る』 心を許してしまったファラは、問われるままに今の悩みを打ち明ける。 「ふうむ・・・シスターファルシア、 あなたには、人から疎まれる悪い宿命が宿っているようですね。」 『人から疎まれる』これが彼女のトラウマを直撃した。 捨て子だった彼女にとって、 『実の親から疎まれたのではないか?』 という疑問は、全存在を揺るがすほどの衝撃だった。 「あなたには、特別な修行が必要なようです。」 悪意に満ちた詐欺師のような、謎めかせた口調に、 彼女は、思わず司教の靴にすがって願い出る。 「ですがこれは、教会の秘儀に属します。この修行について、 一生涯、誰にも口外しないと誓えますか?。」 ファラは、その言葉に心から誓いを立ててしまった。 深夜、ファラは、 司教から示された地下の部屋に呼び出された。 蔵書室の一つで、古びた古代の本が無数に並べてあった。 「これから精霊の恩名において、交流を行います。 そのためには、この部屋を真の闇にしなければなりません。 そして、シスターファルシア。」 厳かに司教が告げる。 「あなたは闇とはいえ、精霊を見る事は許されません。 その為される交流に、一切の口をきくことも許されません。」 ハイ、とファラは誓った。 そして分厚い目隠しをして、静かに祈りを捧げた。 不思議な匂いの香が焚かれ、意識が少しぼやけてくる。 理性を麻痺させ、恐怖を起こしやすい、つまり服従心を強くする香。 「室内は真の闇です、精霊を肉体に迎え入れるために、服を脱ぎなさい。」 わずかに頬が染まったが、ぼやけた意識より、声への服従心が強く体を痺れさせ、 楚々として、衣擦れの音が『明るい室内』に響いた。 かぶりものを取り、美しい金髪が流れた。 黒い修道服が、ゆっくりと、恥らうようにはずされ、 喜悦の表情を浮かべるルビアンヌスの目の前で、 白い肌が、ゆれる明かりに鮮やかに輝いた。 いくつも灯された明かりは、彼女の全てを露にしていた。 「さあ、ゆっくりと、ひざまづくのです。精霊は目の前に降臨なさっています。」 しなやかな身体が、すばらしい胸のラインが、美しい尻の肉付きが、 ゆっくりと体を折った。 長い足が折りたたまれ、頭を深く、地に付けるほどに下げると、 尻が上がり、あそこが露になる。 息を荒げたルビアンヌスは、 自分の下半身を露にし、異様なほど血管の浮いたそれが、 20センチ近く膨れ上がり、恐ろしいほどに反り返っていた。 「耐えるのですよ、これからの、厳しい精霊の交流に。」 瑞々しい、19の肉体。 宗教的陶酔と、香の理性麻痺で、完全に無防備な金髪の処女。 その清楚な花弁を、凶器に等しい男根が、音を立てて裂いた。 ミチッ、ミチッ、ミチッ、 ビクウッ 身体が引き裂かれる衝撃。 太い指が、艶やかな尻肉を撫で回し、弄ぶ。 そして、また腰を、強く押した。 ミチミチッ 細い眉が、痛々しいほどしかめられ、体を引き裂く苦痛に耐えた。 まだ濡れてさえいない処女の道に、鮮血が流れ、苦痛が響き渡る。 あちこちを、その瑞々しい肉体を、撫で回し、弄び、震わせ、喘がせる。 必死に声をこらえるファラを、嬲るように、弄ぶように、 肉芽をつまみ、陰毛を撫で回し、ゆっくりと腰をくねらせ、 次第に、次第に、理性が蕩けていく。 今にも、声が出そうになる。 白い歯を、唇が破れるほど食いしばり、 中に、湧き上がるヌルヌルした物に、さらに困惑した。 血と、愛液が混ざり合い、 男根は、最後の一押しを突き入れた。 ブチブチブチッ 「・・・・・・・・」 声を押さえ、必死に耐えた。 だが、次第に、うごめきが、蠕動が、ゆっくりと大きくなり、 長身の彼女を揺さぶるほどの律動になっていく。 頭が、白くはじけ、痛みがあそこを裂くように突き抜ける。 何かが、ボコリとふくらみ、 身体の底に、執拗に突きまくられ、前にのめり、石に身体が密着する。 震える、痺れる、痛みと、何かが、混ざり合い、そして、 ドビュグウウウウウウッ、ドビュグウッ、ドビュグウッ、 「−−−−−−−−−−−!!」 猛烈な、塊のような物が、 中に猛然とたたきつけた。 声が、悲鳴が、出そうになって、唇がパクパクと喘ぐ。 何度も、何度も、尻肉を掴みしめ、突き入れられ、 体を引き裂き、突き入れ、中にほとばしった。 地に伏して喘ぐファラの両足首を、縛り合わせ、 投げ出された両手首を、縛り合わせ、 さらに、両者を結び合わせる。 女の成熟を感じさせる、ムチムチした腿が、 足首を縛り合わされたことで、広がり、赤く濡れたあそこをむき出しにする。 立ち昇るメスの匂い、 いやらしく開かれた赤い陰唇、自分の精液と処女の血が混ざり、 トロリと吹き出してくる光景に、逆上する。 醜い肉体が、ファラの裸身を押し倒し、のしかかって、 深く突き入れた。 ろうそくの明かりの中で、ゆれる白い肌、瑞々し若い肉体、 輝くばかりの美貌の処女が、完全に服従し、その胎に思う存分突き入れ、 征服し、ペニスで思う存分刻みつくす。 その快感が、たまらず、白い尻を、さらに激しく突く。 必死に刃をくいしばるファラに、顔がさらにゆるみ、 腰が激しく、乱暴に、処女を失ったばかりの胎内に叩きつける。 痛みと、そして何か異様な感覚に、今にも理性が途切れそうになる。 甲高い肉のぶつかる音、 濡れて、ドロドロの粘膜の音、 あふれるザーメンが滴る音、 ドビュグッ、ドビュグッ、ドビュグッ、ドビュグッ、 汗ばんだ肌が、激しく交わり、痙攣が何度も貫き、 ファラの胎内は、黄ばんだ白い体液が奥までその処女を穢しぬいた。 朝方まで犯され抜いたファラは、 気を失い、下僕の手でぬぐわれ、洗われ、ベッドに寝かされた。 目が覚めたとき、司教は優しく慰め、 何も知らぬ無知なファラは、心から感謝した。 礼拝堂で心から祈りを捧げる聖女、 苦難に耐えることを誓う美貌は、さらに輝きを増しているかのようだ。 それの肉体の甘美と、屈服させることへの歪んだ悦びで、 司教は満面の笑みを浮かべていた。  続く。