エルタニンif 〜性奴堕ち〜

多くの女冒険者のヒトとしての未来、尊厳、希望…そういったモノを飲み込んで、《龍神の迷宮》探索は終わりを告げた。褐色の肌の竜騎士、エルタニンもまた、飲み込まれ、性奴へと堕した冒険者たちの一人である。

だが、竜騎士としての身分を得る前の彼女の身分やはり奴隷―闘奴―であったという一点で、新しく生み出された性奴たちと、エルタニンは異なっている。クルルミクが国家として身分を保証する間は彼女は騎士であるが、ついに彼女の姿が《龍神の迷宮》から消え、捜索も打ち切られ騎士の身分も解かれた現在、彼女の身分は自由民ではなく奴隷である。そして生き残ったとしても、闘うことができず自らを購うこともできない元闘奴の末路は悲惨である。エルタニンは、その元闘奴と成り果てていた。

闘えぬ、とは言っても元闘奴の鍛え上げられた肉体と闘争本能は心身の平衡を失った際(過酷な下級の奴隷生活においてはよくある事だ)常人に対して脅威となる危険物である。だがその肉体、わけても普通の女では得られない締りと強度を持った肉穴の需要もある。なので、元闘奴を性奴とする場合には四肢の腱や手足そのものを切り落とすか常時鎖に繋ぎ、重い頸木(くびき)を付けるのが通例である。

「ひぎっ…ぉぁ…ぁああああ…うあぁっ…」

犯されていた、暗い地下室で。新しい主人は特殊な性癖の持ち主であるらしかった。このような性癖の持ち主にとって「壊れにくい」元闘奴はよい性処理具だ。玩弄し精を吐き出すたびに、ナイフを使って彼女の尻にその回数を刻み込む。頻度は買い上げた直後ほどではないが、最近になっても彼女の繋がれた暗い地下室に3日と置かずやってきては犯し、時には連れ込んだ巨大な獣に犯させ、鞭や焼けた鉄棒、あるいは常人が見ても用途が分からぬであろうねじくれた責具で嬲り、以前に刻んだ刻印が癒える間もあれば新たな刻印を尻に刻んでゆく。

手足を拘束するための鉄の枷を取り付け棘を植えた木の柱は、本来罪人を拘束し苦痛を与える為の物だ、横倒しにしたその柱に繋がれ、頸木を付ける代わりに舌と頬、乳首に釘を打ち込み、柱に固定されている、そんな状態で。古代のガレー船の漕手奴隷と同様に、一生をこの姿で過ごす、食事も排泄も睡眠もこのまま行うことになる、だが常人には耐えられない責苦も、元闘奴の心身は耐える―耐えてしまう―ことができる。その一生は余人が思うよりは少しは長いかもしれない…。

こうして、奴隷から竜騎士となった娘は、また闇へと堕ちていった。今度こそ、完全に。