バイオハザード日記風SS

ベッドの上に古ぼけた日記がある。読みますか?

|>YES NO


・被験者の日記・



地竜の月一日
この施設に連れて来られてもう半月近くになる……
日々の過酷な実験でどんどん心が削られていくのがわかる
その心を繋ぎとめるためにもこうして日々の出来事を、密かに手に入れた日記に綴って行こうと思う



地竜の月二日
今日もまた異種生物の交配実験だと化け物と交配させられた
ヤツらは異常だ、私もあの化け物たちと同じ実験動物のような目でしか見ていない
こんな非道を続けられるヤツらこそが本当の化け物だ



地竜の月四日
今日もまた化け物との交配を続けられる。何故こんな非道を続けるのかと施設の男に聞いてみた
人類をより高みへと押し上げるためだと、私たちはそのための尊い犠牲だと言ってきた
そう言った男の目は愉悦と狂気に歪んでいた
ここの人間はみんな狂っている、この施設からどうにかして脱出しなければ



地竜の月十日
朝、吐き気で目が覚めた
腹の中に何かゴロゴロとした違和感。触ってみるとそれが脈打っているのが判る
日々の実験で、私は一体何を孕んでしまったというのだ…



地竜の月十三日
この実験場の見取り図で廃棄物処理場から外へ通じるダクトがあるらしいことを突き止めた
私の体が手遅れになる前に、あそこから逃げ出さなくては……








(空頁)










地竜の月二十五日
もういやだなんだアレは私があんなモノを産んだというのか
帰りたい、帰りたい、帰りたい












(空頁)










天竜の月十三日
うまれた、わたしの あかちゃんが また うまれた
このこたちは わたし のもの だ だれにもわた してやるものか










(空頁)










日付不明
恐らくコレがわたしが人間として書く最後の日記になると思う
メラノーマ、ダイアナ、シェンナ、あの時はぐれたきりだが彼女たちが無事であることを願う
騎士団の部下たち、私はどうやら此処までのようだ。みんな、強く生きてくれ
だんだん意識がうすくなっていく いやだ こわ







(ここから先は意味不明の文字の羅列が続いている)





















(空頁)


























(空頁)
































ころ し て









(最後のページは血文字でそう一言書かれている…)












あとがき
:クレールのEPを見てふと思いついたSSみたいなものデス。クレールのPLさん気分悪くしたらごめんなさい(。。;
:出来る限りバイオハザードの日記に近づけようとはしてみましたが
:多分ゲームならこの後日記を閉じた瞬間に近くの窓から何かが襲い掛かってきます
:イメージ的にはコードベロニカのアレクシア第二形態みたいなのが