<IF チェリア敗北>



「いやあっ、いやああっ!!」
薄暗い倉庫の中に美しい金髪の少女の泣き叫ぶ声が響く。
チェリアがこの場で助けに来た筈の女たちと同様の商品へと変えられるための調教が開始されてから、
既に半日以上が経過していた。
抽送を繰り返す肉塊は、つい先程までは処女であったチェリアの白濁した本気汁にまみれながら
ぐちゅぐちゅと膣口を抉り続ける。
「くぁっ、いやっ、も、もう抜いて…!」
「いやはははは、それにしてもボスの言ってた通りだったな。
俺等の周りを嗅ぎ回っている間抜けな密偵がいるから罠張ってやれっつう」
男はチェリアの懇願などまるで耳に入らないかの如く無視しながら、叩きつけるような注挿を
小柄な身体に対して繰り出す。
「(ボ、ボス…?)んはぁ!! んっ…いっ…や…だめぇ…」

……ワイズマン事件でならず者たちに捕らわれ、何処かへと売払われたかつての仲間を取り戻すべく、
独自に調査を続けていたチェリアはその日、情報屋の男から得た話を元に仲間の売却に関わったと言う奴隷商人が
次の取引を行なうとされる港町の倉庫へと向かった。
無論罠かもしれないと言う思いはあったが、売られてしまった仲間の安否を考えればじっとしていられる筈もなく、
例え罠が待ち構えていようとも得た情報の先に進むしかなかった。
しかし辿りついた場で、あちこちからかき集めた50人からなる女たちを、"商品"として出荷しようとしていた
奴隷商人の一団は、在り得ないほどに強力な武器で武装した屈強の傭兵団を護衛に雇っており、
いとも簡単にチェリアの武を屈服させたのだ。
身動きの取れない程に痛めつけられたチェリアは一団に捕われ、すぐさま商品とされるための陵辱の目に遭う。

敬愛するハウリ王子ために立てていた操。
しかしこの場の男たちにそのような想いが通じる筈もなく、情け容赦なく、また極めて作業的に
その純潔は散らされる…。
そうして己の身に襲いかかる激しい陵辱に喘ぎながら、チェリアはある一つの話を思い出していた…。


……かつて『竜神の迷宮』を根城に活動していたハイウェイマンズギルドと呼ばれたならず者集団に対して、
とある武器屋の娘が自分の作り出した強力な“武器”を次々と渡してギルドの勢力拡大及び、
迷宮に挑む女たちの売買にも手を貸していた。
さらにその武器屋は冒険者と身を偽りパーティを組み迷宮に入ると、最下層でギルドのボスと接触して
仲間を売り渡した後、忽然と姿を消したと言う。
それがクルルミクの竜騎士団や密偵が把握している“公式情報”であるのだが、たった今己の身に襲いかかった
その“武器”の威力は、まるで噂された“武器”そのものであり、その少女が今も生きて
奴隷商人と関わっている事を認識させるに十分である。
しかし捕らえられ、逃げる事も叶わない今となっては、その情報もなんら意味を成さない。

「ひっ、ひっ、ひぁぁああ…」
「くく…。なんだ、この嬢ちゃんも大分サマになってきたじゃねぇか、ええ?」
軽口を叩きながら、男はピストンの動きを少し緩めてやると、漸くチェリアは言葉を喋れるくらいの余裕を取り戻した。
何とか脱出して、この連中を潰さなくてはならない。その為に出来る事、引き出せる情報は得ておかなくては…。
「こ、答えなさい…! 貴方たちの言うボスとは誰のこ――ひゃうう!?」
「おっと、油断するなよ忍者ちゃん!」
ぐっちゅううう…。 激しい陵辱でどろどろに沸き立つ膣洞へと肉塊が、一気に突き入れられた。
「んああああっ、太いっ、や、い、痛いいいっ!」
「がはははは、優しくされるとでも思ったか? あめーよ!」
ズドンと一気に子宮まで激しく突き入れられた衝撃と、勃起した肉棒がぴったりと収まる。
その充足感に息が詰まりそうになる。
しかし男は構わず壊れてしまうのではという位の勢いでピストンを繰り返すと、その都度膣内はえぐられ、
火を噴くような衝撃と与えられ続ける快感の連続に悶え狂うチェリアは、ついには自分からも腰を振りたくり始めた。

「んぁぁぁああああああああ!! な、どうして!? ひいい! あうっ、あああああああ!! あああああっ!」
「お! 来た来た、いい感じだぜ忍者ちゃん!」
腰を振りたくるチェリアを冷たい床の上に押し倒すと、その状態でも形の崩れない大きな胸がぐねぐねと揉みこまれ
ピンと尖りきった乳首がぎゅうっと捻り上げられる。
「く…か…はっ!! …はっ…はあっ、うあ…か、勝手に動く…あうう!! 嫌ああ!! 嫌あああ!」
チェリアは快楽に負けそうになる自分を否定しようと必死に頭を左右に激しく振る。
だがいつしかその顔は紅潮し、口元はだらしなく開いて涎を流しながら、甘ったるい嬌声を上がってしまう。
虚ろに呆けるその視線の先には、周囲をずらりと囲み、自分を犯す順番を待つ全裸の男達の姿しか映っていない。
「あうっ、んっ、んっ、んあ…! ああっ!!」
何も考えられない。
既に助けに来たはずの女たちの事も、助けなくてはならない仲間の事もどうでも良くなりつつあった。
もう何度目か知れない絶頂の予感が、ゾクゾクと背筋を走り、チェリアの心身をぐずぐずに突き崩してゆく。

「おいおい、すっかり出来上がっちまったな! 淫乱○○○がぐいぐい締め付けてくるぜ!?」
「ち、違う…んぶぅぅぅ!?」
正面の男がチェリアの鼻を摘んで摘み引っ張り上げると、小さな口に剛棒を突き入れた。
「聞こえねーよ。オラ、舌も使って、ちゃんと舐めろや。淫乱な忍者ちゃんよ!」
「い、いやあああ…」
「オラオラ、もっとしっかり舌を使えって言ってんだろが!」
「んぶ、んんんんーっ!?」
喉奥を突き破らんとするほどの勢いで突きいれられる肉塊に目を白黒させながら、
それでもチェリアは必死に突き出されるモノを咥える。
「んんーーーー!?」
「んじゃ、出すからたっぷり受け止めろや!」
「んーー!? んん!? んんんん!?」
やがて口内を犯していた男がいっそう深く咥えさせたところで欲望を喉奥にぶちまけた。
「ぷはっ、だ、駄目…もう…もう…んあああああああああああっ!」
同時に突き上げる男が、遠慮なく膣内に精を解き放つ。
「あ、ああああああああああああああああああああああっ!!!!」
断末魔を上げ全身を痙攣させると同時に、周囲を取り囲む男たちからも精を解き放つと、
びちゃびちゃと音を立てながら、白濁液が美しい金髪に降り注がれる。
「ひい、ひい…あひぃっ…」
「よっと…!」
最後の一人が絶頂で惚けているチェリアの顔に精をかけると、それがこの場での“仕事”が完了した合図となる。




「よーし、そろそろ船の出る時間だな。このねーちゃんも他の女たちと一緒に詰め込んで売払え」
「はあ…はあ…はあ…」
「ははっ、船旅はゆっくりだ。
それまでたっぷり時間をかけて、ちゃんと立派な商品に仕立ててやるから楽しみにしてろよ。
" チ ェ リ ア ち ゃ ん "」
「!?」
…一瞬、名前を呼ばれた事に反応するが、すぐさま周囲の男たちに身体を抱え上げられると
チェリアはそのまま他の女たちと一緒の檻の中に放り込まれてしまう。
「クルルミク王国に代々仕える密偵の家系とくれば、ボスも欲しがる意外な情報持ってるかもしれないな。
上手い事秘密の一つも聞き出しゃあ、ボスから特別ボーナスの一つも出るかもしれないぜ?」
「あ…ああ…んぁ…」

……全てばれていた。
自分がこの男たちの周辺を嗅ぎ回っていたことも、己の素性さえも…。
「ひ、ひぃ…うああああ」
「がはははは! お前等張切りすぎて死なせるなよ。ちゃーんと生きたまま売るんだからな!」
「おうっすよ、キャプテン!」

このまま船が出航してしまえば、二度と元の生き方に戻ることはできない。
チェリアも、そして同じようにして売られる女たちも…。
「いや、いやあっ……た、たすけて…」
「ああああ!」
同じように売られる身の女たちから次々と悲鳴と泣き声が上がり始める……。
それにつられるように、チェリアからも嗚咽が漏れる始める。
しかし応えるのは救いではなく、絶望を与える宣告。
「がはははははははははは!! ま、せいぜい売られた先で可愛がって貰うといいぜチェリアちゃんよ!」
「うう…だ、誰か…王子…ハウリ王子…」

女たちを積んだ船は、無情にも出航するのだった……。
























※注1:チェリアさんのエンディングとは、勿論関係無い“IF”話です。
 やっていいと言う事でしたのでやってみました。
※注2:コトネがハイウェイマンズギルドに武器を横流していると言う悪い噂は、結局本編中では晴らせませんでした。
 (最終的に名声レベルが初期設定から変わりませんでしたし…(ぉ
 よってこの話の中では未だ悪徳武器屋として指名手配されています。