「や、やめっ――! 離しなさいよ! 縛ってなきゃ、女の子一人にも手が出せないの? 臆病者めっ!!」 「うるせえな、キャンキャン喚くな」 「誰が、喚いてなんて―――うぐっ!?」 叫ぼうとしたアタシの口元を片手で押さえつけて、ヴァルガーがスカートの中に手を差し込んできた。 乾いた指で内腿を撫でられ、背中に悪寒が走り抜ける。 「へへへ……天才剣士様も、こうなったら可愛いもんだな」 「んっ……! んんっ!!」 アタシの恐怖心を煽るようにして、ゆっくりと太股を撫で回しながら…… 徐々に指を上に移動させていく。 耳元に荒い呼吸が掛かり、否応無くヴァルガーとの距離の近さを意識させられる。 この男に今から身体を汚されるのかと思うと、本気で泣き出しそうになった。 「なんだかんだと言いながら、本当は期待してるんだろう?」 「んっ――!?」 何をバカな事を……! 自分勝手な妄想を口にするヴァルガーを、アタシは横目で睨みつける。 しかし、ヴァルガーは嬉々とした表情を崩さず、耳元に口を寄せて囁きかけてきた。 「最後の方には自分から腰を振っていたそうじゃねえか。天才少女様はこっちでも才能があるって事か」 「んぐっ!」 太い指が下着越しの秘所に触れ、割れ目に沿って下から上になぞっていく。 ミミズが下半身を這うようなおぞましさに、ゾワッと肌が総毛立つ。 だが、それとは別に……身体にわずかな、痺れにも似た微電流が走る。 この感覚は何……? 「どうしたよ、アリス……なんか驚くような事でもあったか?」 戸惑っている様子が伝わったのか、ヴァルガーが含みのある言葉を口にする。 アタシは首を振って、何とか否定しようとするが…… 顔半分をがっしりと手で覆われて、うめき声を上げる事しか出来なかった。 その間も節くれだった指は秘所を撫で回し、擦る速度を徐々に速めていく。 「だんだん指先が熱くなってきたぜ。もしかして、気持ちいいのかよ」 「んっ……むぅううっ……!」 「そうかそうか。嬉しいんだな。じゃあ、もっとやってやるよ」 「んぁっ……! くぅっ……」 下着に食い込むほど指を強く押し当て、軽く円を描くようにして動かしてくる。 そして、ヴァルガーはアタシのうなじに舌を這わせると、いきなり強く歯を立ててきた。 「ふっ、くっ……うぅううっ……!」 「そんなに喜ぶなって。まだ始まったばかりだろう」 痛みとおぞましさに身体を必死に動かすが、ヴァルガーの拘束は緩まない。 身体どころか、声を出す自由すら奪われたアタシの視界が悔し涙で滲んでいく。 こいつはわざとアタシを感じさせるように愛撫して、精神すら犯そうとしてきている。 それが分かっているのに…… 男を受け入れるように教え込まれた身体は、愛撫に対して敏感な反応を示してしまう。 「もう指が湿ってきたぜ。清純そうな面しておきながら……とんだ淫乱になったもんだな」 「んんんんっっ!!??」 下着の脇からヴァルガーの人差し指が滑り込み、秘所の中にグイグイと入ってきた。 秘肉を無理やり押し広げ、奥に潜り込んでくる指の動きがはっきりと分かる。 アタシの身体がビクンと大きく跳ねて、無意識に腰を後ろに引いていた。 すると、今度はお尻に硬いものが当たってきた。 それが何か……見なくても理解できる。 「なんだよ……自分から肉棒に尻を押し付けてくるなんて、随分と積極的だな」 「やっ……! んっ、うぅうあっ……むうぅううっ!!」 ヴァルガーはそそり立つ肉棒を、アタシのお尻の間に割り込ませて…… あろう事か、お尻の中に入れようと先端を押し付けてくる。 それから逃げようと腰を前に出せば、今度は指が秘所の奥深くに入り込んできた。 無遠慮に秘所の中を指が動き、内壁を撫で回してくる。 アタシは必死に我慢しようとするが…… 徐々に呼吸が荒くなり、身体に心地良い痺れが広がっていく。 「いい感じにとろけてきたようだな、アリス……もう落ちたのか?」 「ふ……ふざけ……んぅっ!!」 ふと口の拘束が緩んだかと思うと、今度は何かがアタシの唇に勢いよくぶつかってきた。 目の前には、にやけたヴァルガーの顔があり、何をされているのか一瞬分からなくなる。 だが、唇に生暖かい舌が当たると同時に、気を失いそうなほどの絶望感が湧き上がってきた。 「やっ――やぁああっ! やめっ、んあっ……んっ、あむぅうっ!」 「なんだよ……キスの一つや二つでそう喚くなよ」 ヴァルガーは必死に頭を振って逃げようとするアタシの顎を掴むと、唇を無理やり奪ってきた。 何とか口を結んで舌だけは入れまいと抵抗したけれど、頬を強く掴まれて強引に口を開かせられる。 臭い唾液の味が口内を満たし、アタシの舌に生暖かい舌が絡んでくる。 キスの一つ二つと言ったが……アタシにとってはそうじゃない。 キスだけは……フィルと初めて交わした、大事な思い出…… 男性器を咥えさせられたなら、大きな違いがあってまだ耐えられたが…… 口内を蹂躪する舌の感触に、思い出すら汚されてしまったような感覚に囚われる。 その時、アタシの精神の何かが壊れていくのを……はっきりと自覚してしまった。 「へへっ……いきなり素直になったな。そんなに俺のキスは情熱的だったか?」 「くっ……ヴァルガー……絶対、許さないから……」 「ははははははっ!! 強がりでも、そこまで言えれば大したもんだ」 ヴァルガーは秘所に入れていた指を引き抜くと、下着を勢いよく引き千切った。 そして、アタシの身体をうつぶせにすると、お尻だけを高くあげさせる格好を取らされた。 あまりにも屈辱的な格好に顔が熱くなっていく。 しかし、抵抗しようとしても力の差は歴然で、腰を左右に揺らす程度の事しか出来ない。 「ケツの穴までヒクつかせやがって。期待していたなら、そう言えよ」 「誰が期待なんてするか! あんたなんかに、抱かれるなんて……!」 「悔しいか? だが、こんなものじゃないぜ……俺様が味わった屈辱はな」 恨みが篭った声を絞り出すと、アタシの腰を両手で掴んで固定する。 下着を剥ぎ取られ、剥き出しになっていた秘所に、硬いモノが押し付けられた。 「いやっ……やめて……もうこれ以上、アタシを汚さないでっ!」 「何言ってんだ? お楽しみはこれからだぜ……!」 アタシの腰を爪が食い込むほど強く掴むと、ヴァルガーは上から体重をかけてきた。 わずかに綻んでいた秘所に先端が潜り込む。 「あっ……! あっ、あぁあああっ!!」 狭い膣壁が押し退けるようにして、ヴァルガーの肉棒がアタシの中に入ってくる。 熱くて、巨大な鉄の棒を身体に突き刺されたような痛みに、目の前が真っ白に染まる。 その中で、何かが千切れる音がわずかに響いた。 「いやぁああああああっ!!!」 腹の裏側を焼かれるような激痛に、アタシは大声で悲鳴を上げていた。 治癒魔法によって再生していた膜が裂けて、一気に肉棒が膣の中に突き立てられる。 脳髄の奥まで響いてくる衝撃で、呼吸が上手く出来ない。 アタシは額を床に押し付けながら、涎が零れ落ちるのも構わずに呼吸を求めて口を大きく開いて絶句するしかなかった。 「いい声だったぜ……これでお前は正真正銘、俺様のモノになったという事だ」 「あぐっ、ああぁあっ……動くな、ひぅっ……今は、やめてっ!!」 「奴隷がご主人様に命令するんじゃねえよ!」 静止する声を無視して、ヴァルガーは腰を激しく動かし始める。 巨大な肉棒が膣壁をこそぐように蠢き、残っていた膜が根こそぎ剥ぎ取られていく。 その痛みが、秘所ばかりではなく身体全体を軋ませる。 「ひ、ぅっ……あっ……あぁ……」 「おいおい。しっかりしろよ、アリスちゃんよ!」 「うぁあっ!! 裂ける……そんなに、動かしたら、ひあっ! 裂けるってばっ!!」 ヴァルガーは膣壁を突き破りかねない勢いで肉棒を挿入する。 膣壁が無理やり引き伸ばされて、背中まで衝撃が突き抜けていく。 何とか逃げようと身体を必死に揺すっても、ヴァルガーの拘束は緩まず…… むしろ、その動きによって傷ついた場所に先端が触れて、また新しい痛みが走る。 「しっかりと俺のモノに吸い付いてきやがる……いいモン、持ってるじゃねえか」 「そんな事、言われても……あぐっ! うぁっ、嬉しく、ないわ!」 「好意は素直に受け取るもんだぜ」 「あんたなんか……死ねば、いい……ひあっ、んんぁあああっ!!」 内臓が引きずり出されそうな勢いで肉棒を引き、今度は肺まで突き抜けるほど強く子宮口を叩く。 その動きに身体を揺さぶられながら、アタシは拭えない涙を零すしかなかった。 「また……こんな痛い思いを、はぁ、させられる……なんて……」 「何言ってやがる……これから毎日、やるんだぜ?」 「はぁ……な、何を言って……」 「毎日、俺様が飽きるまで犯した後、処女に戻してやるって言ってるんだよ。アリスちゃんはいつまでも清いまんまでいたいだろう?」 言葉の節々に喜びの感情を滲ませて、ヴァルガーは下品な笑い声を上げる。 毎日、こんな性行為をするなんて……耐えられるワケがない。 治癒魔法で身体は耐えられても、心が耐え切れない。 悪夢そのものの宣言をされて、頬を冷たい汗が滑り落ちていく。 「おおっ? 締まりがまた良くなりやがった。そうか、そんなに嬉しかったか」 「ふざけないでっ! こんな事……あうっ!!」 「さっきから口の利き方がなってないな。立場ってもんを分かってるのか」 ヴァルガーの指がアタシの陰核を摘み、指の腹で押し潰してきた。 その刺激に、意識が飛んで身体が崩れ落ちそうなほど震える。 アタシは声にならない悲鳴を上げながら、必死に足をばたつかせる。 「がはは! 惨めだな、アリス。俺様をコケにしていた時のお前はどこにいったんだ」 「黙れ……下衆……」 「いつまで勘違いしてるつもりだ……お前はもう黒騎士でも何でもない。ただの小娘なんだよ」 「ふぁあっ……んあっ! やめて……そこ、離してよぉ……はぅっ!」 陰核を指先で弄びながら、子宮の中まで届きそうな勢いで腰を密着させてくる。 あまりの痛さに感覚が麻痺したのか、徐々に苦痛の度合いが薄くなり…… その代わりに、アソコがむずかゆいような、居心地の悪いもどかしさに身体が勝手に動くようになる。 この感覚は……まさか…… 「おい、聞こえるか? お前のアソコから溢れてくる、この音が」 「うぁっ……ふくぅっ! あぁあっ……くそっ、こんな事でぇ……」 今更、言われなくても気付いていた。 肌と肌がぶつかり合う乾いた音に混ざって、粘着質な水音が聞こえてくる。 膣壁を亀頭が擦るほどに身体から力が抜けて、呼吸が乱れていく。 忘れたくても忘れられない、凌辱と調教の記憶…… 身体に刻み込まれた感覚が男を容易に受け入れている。 「やぁっ! あっ、あっ……いや、もう犯さないで……ぐぅ、うぁああっ!!」 「初めてのクセに膣の肉がいい感じでうねってるぜ。どうやら天才少女様は、こっちの才能もあるみたいだな」 「アタシを、侮辱するな……くぁ……はぅうっ!!」 膣を押し広げるようにして、肉棒で何度もアタシの身体が浮くほど強く突き上げてくる。 頭が常に揺らされているせいか、意識が朦朧とし始めて…… 夢の中にいるような浮遊感と共に、視界に薄っすらとした霞がかかる。 「吸い付いて離れやしねえ……もう、持ち堪えられそうもねえな」 「んぁあああっ! 奥に当たって……やめ、中で出すなっ!」 「誰が抜くかよ! 今からでも、ガキの名前でも考えておきなっ!!」 「くそぉ……いっそ、殺してよ……はぁ、もう、充分でしょう」 アタシの言葉を無視して、ヴァルガーは掴んでいた腰を引き寄せて最奥の壁に先端を押し付ける。 そのあまりの大きさと硬さに子宮壁が軋みを上げる。 腹が切り裂かれるような痛みに意識が朦朧として、理性のタガが一瞬だけ緩む。 その瞬間に、何かが膣内に勢いよく流れ込んできた。 「はぅううっ!? あっ……やだ、やだやだっ! 抜いて、うぁあああっ!!」 お腹の中が一気に膨れ上がり、膣壁に精液の熱さが染み込んでくる。 必死に腰を振って逃げようとしても、ヴァルガーはぴったりと身体を密着させて離そうとしない。 その間も肉棒が何度も中で跳ね返り、アタシの中に汚らしい種を撒き散らしてくる。 「俺様のモノを、こんなにしっかりと咥え込みやがって……まだやり足りねえみたいだな」 「だ、誰が……うぁあっ!?」 いきなり身体を持ち上げられ、足を左右に大きく開かされる。 そそり立つ肉棒に自分の体重がかかり、串刺しにされたような痛みが襲い掛かってきた。 頭を振りながら結合部を見ると、アタシの中から血が混じった精液が溢れ出てくる。 また、アタシはこんな下衆な男達に犯されたんだ…… 「うっ、くぅう……え?」 犯されたショックと痛みで、意識が朦朧とする中…… ふとアタシが視線を上げると、目の前にはガタガタと震える少女達と、興奮しながら見つめる大勢の男達がいた。 今までの事を……全て見られていた。 処女を散らされた瞬間から、中に出される時まで…… 何もかも、あの時と同じだ…… 「おい、お前等! 今日はたっぷりと楽しめよ!!」 「「おおおぉおおっ!!」」 ヴァルガーの一声で、男達は歓声を上げて少女に群がっていく。 衣を裂く音と悲鳴が上がり、男達の怒声と笑い声が聞こえる。 アタシが犯されていた所を見て、少女達は怯えて必死に抵抗し…… 男達は興奮して、いきり立つ欲望を出そうと我先にと争いあう。 あまりにも醜い光景に吐き気すら覚えた。 「面白い光景だろう、アリスよぉ。腹の底から笑っちまいそうになるよな」 「下衆……」 「ふははっ!! 最高の褒め言葉だぜ!」 アタシの太股を鷲掴みにすると、ヴァルガーは上下に身体を揺さぶり出す。 これだけ出したのに、まだやりたらないらしい…… アタシはせめてもの抵抗に、下唇を噛み締めると…… この悪夢が早く終わることを祈り続けた。 凌辱の宴も夜明けと共にようやく静かになり…… 疲れきった男達や、蹂躪されて意識を失った少女が眠る中…… 「うぁあっ……はぅ……んあ……」 アタシは、まだヴァルガーに犯され続けていた。 秘所は擦られ続けて赤く腫れ上がり、挿入のたびに精液が床に零れ落ちる。 今も、ヴァルガーは胸を口いっぱいに含みながら、舌で乳首を捏ねまわし…… 腰に抱きつくように手を回して、下からアタシを突き上げていた。 「おい、アリス……もう何も言わないのか? また中に出しちまうぞ」 「ひぁっ! い、たぁぁ……! もう、やめてぇ……」 ヴァルガーは乳首を噛み切らないばかりに噛み締めて、お腹の裏側を亀頭で擦り上げる。 密かな自慢だったアタシの胸に、無数のキスの跡と歯形がついている。 いや、もうそこだけじゃない…… アタシの身体はヴァルガーの唾液と精液で濡れ、綺麗な部分を探す方が難しかった。 「これで、七回目だ……これで今の所は勘弁してやる」 「い、今の……所……?」 「また今夜も相手してやるよ。俺様が飽きるまで……払った金の分はきっちりと犯し抜いてやる」 そう告げると、ヴァルガーはお尻を両手で揉みしだきながら、アタシの身体を上下に激しく揺さぶる。 もう抵抗する力さえないアタシは、ただされるがままに…… まるで人形のように振られ続ける。 「いくぜぇっ! またたっぷり出してやる」 子宮壁を突き上げると同時に、また膣の中で肉棒が膨れ上がる。 その熱い奔流を確かに感じながら…… かろうじて保っていた意識の糸を手放す。 その瞬間、懐かしい誰かの声と姿を見えたような気がしたけれど…… アタシは瞳を静かに閉じて、深い闇の中に落ちていった。