<悪戯>




 「ひいっ、い、痛いっ! や、やめてえ!」
 「だははは、頑張れアカメちゃん。俺が君にかけられた壷の呪いを見事解いてやる!」
 「こ、こんなことで解けるわけないでしょー!」
 「心配ない! 俺は賢者だ! 賢者を信じろ!」

 −オニヘイ、アカメちゃんにかけられた呪いを解いてやろうと奮闘中。
 しかしスライムプール、龍の灰。あげくには、滅多に使わない自分自身の魔力まで駆使してみるも効果が現れない。

 「むんっ!」
 「っつ…!」

 オニヘイが得意な魔法は、魔力で炎や風を起こすのではなく、純粋に魔力そのものを行使すること。
 純粋な魔力のみを放出し続けるには、強い集中力と、高い魔力の両方が必要なのであるが、高レベル賢者であると同時に生まれつき高い魔力を持つオニヘイには、このような芸当が可能なのであった。
 そうして魔力自身でアカメの壷を包み込むイメージ。 生卵の中身を潰さず、殻だけを破壊するイメージで、じわじわと壷を破壊にかかるのだが、一向に効果が見られない。
 所謂念動力と呼べるこの力で大抵のモノは破壊することが出来ると言うのに、少し自信を喪失してしまいそうである(ぇー。

 と言う事で、結局はこんなことになってしまったわけで(爆


 「はううう…い、痛い、痛いの…」
 「うーむ、もしかしたらこれはアカメちゃんが処女であることが原因の呪いかもしれんな。いっそ俺様に捧げてみるか? 処女」
 「いーやーーーっ!!」
 「だはは、冗談だ」

 そうして、思う存分処女の秘所で遊んだオニヘイは、酷く恨まれはしたものの、そのままアカメを開放するのであった。


 「しっかし気になるなあ…壷の中身」
 「ぜっっったいに! アナタなんかには見せないわよ!!」