〜THE EPILOGUE OF TEECHE RIPORT〜 5 years after … [琥37年] NORTH PENINSULA OF GREAT GIA … GERUIMA … (ゲルマの慎ましやかな白塗りの宮殿。静かな時が刻まれている) 緩やかな風:〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜… 木 々:(さわさわさわさわさわ…:葉が擦れ合い細かな音を立てる) 白い漆喰を塗り込めた木製の建物:(小さな影が3つ、壁づたいに「布」を使って降りてくる) 燃えるような赤い髪の少女:(すたっ:青い芝の上にすたんとおりる) 透き通るように白い髪の少女:(おそるおそる地面に降りる) 泰然とした髪の長い少年:(無言で白い髪の少女を受け止めて下ろす) 燃えるような赤い髪の少女:(当たりをきょろきょろと見渡す)よおしっ、思った通り見張ってる 人おらんっ!さっさといこっ!(握り拳) 透き通るように白い髪の少女:でも…、ほんと良いの?お母様ぁ待ってなさいって… 燃えるような赤い髪の少女:あーーーーーーーーーほうっ!せっかくの「祭り」やねんでっ!? みんなも色々準備とかしとんのにっ、うちらだけサボってられるかいなっ! 泰然とした髪の長い少年:結局は遊びに行きたいだけのくせに…(ぼそっ) 燃えるような赤い髪の少女:(ごごごごごご…)何かゆーたか? 泰然とした髪の長い少年:別に…(そっぽ) 透き通るように白い髪の少女:姉様、兄様、喧嘩止めようよぉ…(うじゅ…) 建物の中、遥か頭上から響く女性の声:どこねっ!太子、公子、公女っ!(うがーーーーーっ) 燃えるような赤い髪の少女:げっ!(壁にひっつく) 泰然とした髪の長い少年:(他人事っぽく)クラム怒ってるなー…、帰ったら「お仕置き」かも… 透き通るように白い髪の少女:はふぅ…(ふらっ、と身体が揺れてそのまま倒れる) 泰然とした髪の長い少年:もう諦めたら? 燃えるような赤い髪の少女:やかましっ、ここまで来たら同じやっ!二人とも、行くでッ!(少 年、少女の腕を掴み、パワフルに走り出す) [ EPILOGUE OF "ISORA"] 0.5 years after … [琥32年] (伊空の和室。伊空の見守る中、狼少王が箸を取る) 狼少王:(椀を手にずずぅ〜〜〜〜) 伊 空:(お盆を抱え、どきどき…) 狼少王:(端をゆっくり下ろす)…美味い(満足そうに頷く) 伊 空:(安堵し、嬉しそうに微笑む)それは良ぉおました☆ 狼少王:いやしかし、大したものだ。ゲルマの料理から作法、躾まで、これだけこなせるとはな 伊 空:そない…誉められると、うち、照れてしまいます…(赤くなりはにかむ) 狼少王:伊空…、子供を育てた経験はあるか? 伊 空:姉様の手伝いなら何度かありますけど…、何え? 狼少王:(大きく息を吐き)…「母親」になってくれるか? 伊 空:「母親」…、おすか?(きょとん)ええと…?(お腹をさすり見上げる) 狼少王:(苦笑)その「仔」の事はもちろんだが…、他にも、ほら生まれるだろう?たくさん… 伊 空:はい…(真剣に頷く) 狼少王:「澱みの塔」から来てくれたみなの多くは、仕事や学びに忙しい…、それに家事が得意と 一概にも言えん(腕組み)で、だ、みなと親しい伊空に、他のみなの育児の手助けもして やって欲しいのだ…、伊空も初めてで難しいかもしれんが…、出来るか? 伊 空:(少し悩んだ後)…うちなんかで、宜しければ(にっこりと微笑む) 5 years after … [琥37年] (早朝の小高い丘。さわやかな風が吹いている) 伊 空(19歳。背も伸び黒髪のはんなり和風美人に):…ふぅ(洗濯物を干し終え、満足そうに 汗を拭う) 小さな少女2人:…ふぅ(伊空の横で同じように汗を拭う) 数十人の小間使い:…ふぅ(同じように汗を拭う) 洗濯物の山:(ばばばばばーーーーーーーーーーーん:小高い丘にずら〜〜〜っ、と並んでいる) 伊 空:お疲れさまおした、戻ってお茶菓子でも食べて下さい(にこ) 数十人の小間使い:わかりましたっ(ぞろぞろと帰っていく) 伊 空:一緒に食べてきなさい(少女に微笑み促す) 小さな少女A:はいっ、母様(にこっ、と微笑んで駆け出す) 小さな少女B:うんっ(Aに続いて駆け出す) 伊 空:(青空を見上げ、洗濯物の間を通り抜ける風に気持ちよさげに身を任せる) 足 音:(ばたばたばたばた…:遠くから聞こえる) 伊 空:?(足音のする方を見る) 燃えるような赤い髪の少女:ほらっ、はよはよっ!(後ろを急かしながら走っている) 透き通るように白い髪の少女:(気絶してるのか、赤い髪の少女にに負ぶわれてる) 泰然とした髪の長い少年:どこから出るのその力?(呆れながらついて走る) 伊 空:…3人とも、どうしたんえー?!(優しい声で呼び止める) 燃えるような赤い髪の少女:あーっ、伊空義母(かあ)様っ!仕事やっ、手伝いやっ、お祭りやっ (叫んで答えながら走り続ける) 透き通るように白い髪の少女:ぁうう〜(背中で揺られている) 泰然とした髪の長い少年:とゆーことです… 伊 空:(溜息を吐いて)…晩のご飯までには戻るんおすえ〜?! 燃えるような赤い髪の少女:う〜んっ、わかったぁ〜〜〜〜〜〜〜っ!(手をぶんぶん振りながら 彼方へ) 泰然とした髪の長い少年:わわ(わたわたと追いかけていく) 伊 空:(微笑み、3人の駆けていった方向を見つめる) [ EPILOGUE OF "MIZUKI"] 0.5 years after … [琥32年] (厳かな雰囲気の漂う式場。多くの人々が「二人」を見つめている) 瑞 樹:(角隠しを被り、杯を三三九度…) 和 也:(優しく微笑みながら、妹の仕草を見ている) 狼少王:あーっ(こほんっ)以上を持って!草薙和也、瑞樹の二人を夫婦と認めるものとする! 一斉に沸き上がる拍手:(わぁああああああああああ) 瑞 樹&和 也:(はにかみながら皆の声に応える) 太・北:瑞樹、おめでとうっ!とっても綺麗だよ(にこにこ) 瑞 樹:そう?(照れながら髪の毛を整える) 狼少王:これでいよいよ妻子持ちか…、頑張れよ(かっか:和也の肩をばんばんと叩く) 和 也:子供は後もうちょっと先だけどね(笑)うん、狼ちゃん、頑張るよ(少し複雑な笑み) 狼少王:…どうした? 和 也:(懐の中の孔・濡のドレスの切れ端をぎゅ、と握る)いや…、ちょっと(首を振る) 狼少王:… ディン:さぁて、宴もたけなわ、ここで私特製の特大花火をぉっ! B F:ディン、駄目ッ、ストーーーーーーーーーーーーップ、ストップ!! 瑞 樹&和 也:ぁはははははははははは(汗) 5 years after … [琥37年] (大きな木製の家、長い縁側が外に向け、開いている) 縁 側:(青々と茂った木々の葉の隙間を通って暖かい日差しが差し込んできている) 子供たち:(うつらうつら:木漏れ日の中でうたた寝している) 瑞 樹:(優しく子供たちを見つめながら、自身も櫂を漕ぎ掛けている)ふぁあ… 少しきつめの美少女:…太子たち、見なかたか?(瑞樹の顔を覗き込む) 瑞 樹:(びくっ→わたわたっ→ぼかんっ!:枕を少女の顔に叩き付ける) 少しきつめの美少女:(ぶっ)……………………………私ね(ぽろり、ぼさ:枕が落ちる) 瑞 樹:あ…、クラムハップ? 少しきつめの美少女(クラムハップ16歳): 太子たち、見なかたか?(憮然) 瑞 樹:え?あ、う、ううん、見ないけど… 少しきつめの美少女(クラムハップ16歳):そか… 瑞 樹:何?また…、逃げられたの?(くすくす) 少しきつめの美少女(クラムハップ16歳):私逃げられた違うね(うう)部下が…(目線を逸ら し苦り切った表情) 瑞 樹:そう…、まあ、お疲れさま…、頑張って(背中をぽん、と叩く) 少しきつめの美少女(クラムハップ16歳):い、言われるまでもないね(赤くなりながら部屋を 出ていく) 瑞 樹:(くす:微笑みながらクラムハップの背中を見る) [ EPILOGUE OF "AWL"] 1 years after … [琥33年] (広大で趣深い図書館。大小二つの影がそれらを見上げている) 無尽蔵に並ぶ巨大な書棚の列:(どどーーーーーーーーーーーーん) アウル:(少し圧倒されている)イェン、これは…? 狼少王:ふふっ、我が生涯で集めた様々な文献だっ…、未だ整理も十分ではないがな(腕組み、誇 らしげに鼻を鳴らす) アウル:(本の一つを手に取り、しげしげと眺める) 狼少王:(図書を見渡しながら)書物は良い…、良くも悪くも「文化」を人に運んでくれる…、そ して、「文化」は国を支える力の一つだ… アウル:…(手を止め、狼少王を見上げる) 狼少王:アウルよ…、俺は…、世界中の人と文献を集め…、事実を拾う…、そして、真の世界を解 き明かし…、この国に「文化」を育んでみせる… アウル:イェン… 狼少王:(拳に力を込める)もう二度と…、「文外の地」と大陸には呼ばせねぇ… アウル:(笑みながら頷き、見上げる) 5 years after … [琥37年] (広大で趣深い図書館。高く積まれた本の山の中、一つの人影が佇む) アウル(黒服とマントを纏い、メガネをちょこんと鼻に載せている):(木製の脚立に腰掛け、書物 を眺めている) メイド:あ…、アウル様、やはりこちらでしたか… アウル:なにかようか?たんれんはごごからだったとおもうが…(メガネを上げ、メイドを見る) メイド:実は…(困った表情で後ろを見る) 燃えるような赤い髪の少女:(メイドの後ろから姿を現す)手伝いに来たでっ! 透き通るように白い髪の少女:おはようございます(おずおず) 泰然とした髪の長い少年:おはよーございます(笑) アウル:(優しく苦笑すると、人差し指を立て、足元を目で指す) アウルに似た少女(エリュート):(くるまれた赤子を抱え、赤子共々、アウルの脚立の足元で静か な寝息を立てている) 燃えるような赤い髪の少女:あ…(小さな声で)何か、手伝うこと、ない?(ひそひそ) アウル:ありがとう、だが、いまのところはないな… 燃えるような赤い髪の少女:そぉかぁ…(少しがっくりした様子で) アウル:ふふ…、また、ごごからはたんれんをする、そのときにでもきて、つきあってくれ(自信 と優しさに満ちた落ち着いた笑顔) 燃えるような赤い髪の少女:あ…、うんっ(嬉しそうに、ぱあっ、と顔が明るくなる) [ EPILOGUE OF "SHIENA"] 1 years after … [琥33年] (どこともしれない街の外れに佇む孤児院の前に籠が置かれている) シーナ:…(無言で篭を見下ろしている) 籠の中で動く小さな存在:ぁ…、ぅ(指をにぎにぎする) シーナ:…(無言で顔を上げ、孤児院を見る) 冷たい風:(ぴゅう…:町中を駆け抜ける) シーナ:(籠の中に敷き詰めた毛布をそっと、中の存在…赤子にかけ直し、動きが止まる) 籠の中で動く小さな存在(赤子):きゃぅ…(小さな笑いが漏れる) シーナ:(肩が震え、思わず掌で口元を覆う)ごめん…、ごめん…ね(掌の上を涙が伝う) 5 years after … [琥37年] (ゲルマの首都の町中、様々な人々が行き交う往来) シーナ:…(人の波の中を歩いている) ???:(どんっ:シーナの足元にぶつかる) シーナ:??(怪訝そうに足元を見る) ???(燃えるような赤い髪の少女):あ、ごめんごめんっ、うち、急いでるからっ!(だばだば) 泰然とした髪の長い少年:こんなに早く見つかるとはね(だれた様子で少女の後に続く) 透き通るように白い髪の少女:あう〜〜、あうう、あう〜〜(少年に引かれ何とか後に続く) シーナ:??(クエスチョンマークを浮かべ、見つめた後、少し寂しそうに俯く) ???2:こらっ、そこ、待つね3人っ!!(どんっ:シーナの肩にぶつかる) シーナ&???2:??(目線が合う) シーナ:クラム…ハップ? ???2(クラムハップ):シーナ?!(はっと、再び、人混みに目をやる)あいや、逃がした… シーナ:今の子たち…、追ってたの? クラムハップ:そね…(頭を掻き、溜息を吐き、追うのを一時、諦める)それはそとして、シーナ いつ、帰ってきたか? シーナ:昨日…(苦笑)クラムハップ、大きく…、なったね(寂しげに微笑む) クラムハップ:も、5年もあてないから…(照れる)でも、嬉しね。みなも凄く喜ぶ…、きときと 絶対。帰ってきた、すぐみなに知らせるね☆(声を弾ませる) シーナ:(嬉しそうに微笑み)…ううん(しかし、寂しく険しい表情で首を振る) クラムハップ:(一瞬、きょとんとする)なぜか?みなも私同じ、シーナ好き…よ?(困惑) シーナ:(もう一度、首を振る)私は…、みんなと会えるような人間じゃ、ないから… クラムハップ:シーナ…? シーナ:みんなに…、宜しく、ね…(背中を向けると、人混みの中に消えていく) クラムハップ:…(やるせない表情でシーナを見送る) [ EPILOGUE OF "DIN"] 2 years after … [琥34年] (ディンの研究室。大釜やビーカー、フラスコから白煙がでている) 狼少王:(ディンに似た2歳くらいの幼子を抱きかかえながら)随分、熱心だな(笑) ディン(大きなお腹):(試験管を手に、振り返る)えー、もー今回は最高の爆弾が出来そうだから (うふふふふふふふふふ) 狼少王:そうか…、あんまり無理はするなよ?(苦笑) ディン:もちろん、分かってるわよぉ(ふふふっ) 狼少王:(幼子をあやしながら)なら、いいけどな… ディン:(試験管を立てて)後爆弾だけじゃなくて、他にも良いのが… 何かが落ちる音:(がたっ…) ディン:??(振り返る) 狼少王:…(幼子を大事に抱えたままではあるが、苦しそうに胸を押さえ、膝を落としている) ディン:…え? 5 years after … [琥37年] (昼間。ゲルマ火化学研究所…、衝立や機材の並ぶ広い研究室の中を4人の子が歩いている) ディン似のグレーのワンピースを着た少女:母さんのお手伝い? 燃えるような赤い髪の少女:そやっ(元気一杯に答える) 透き通るように白い髪の少女:うん… 泰然とした髪の長い少年:ただの体力馬鹿に出来る手伝いが有るとも思えないけどね(ぼそ) 燃えるような赤い髪の少女:う、うるさいなぁ(少年の方を睨む) ディン似のグレーのワンピースを着た少女:ははっ…、相変わらずだね、2人とも(汗) 燃えるような赤い髪の少女:で、ディン義母さんは? ディン似のグレーのワンピースを着た少女:今は…(急に立ち止まる)…耳を塞いでっ! 燃えるような赤い髪の少女:え? 透き通るように白い髪の少女:こう?(耳を塞ぐ) 泰然とした髪の長い少年:(耳を塞ぐ) 爆発音:どごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおんっ!! 爆 風:(閃光を撒き散らし、研究所の一角を吹き飛ばす) 燃えるような赤い髪の少女:(びりびりびりびりびり)くっ(きいいいいいいいいいん:耳鳴り) ディン似のグレーのワンピースを着た少女:…?!………!!……!!(赤い髪の少女に) 透き通るように白い髪の少女:…?…(3人が) 泰然とした髪の長い少年:…、…(何かを話しかけてる) 燃えるような赤い髪の少女:(頭をふってから)よぉ、聞こえへん!!(3人にがなる) 泰然とした髪の長い少年:(馬鹿にしたように肩を竦める) ???:…ったと…おも…どねぇ…(子供達の背後から響く声) ディン似のグレーのワンピースを着た少女:母…んっ… 燃えるような赤い髪の少女:?(慌てて振り返る) ディン(身長も伸び、スタイルも更にUP。熟れた美貌に白衣を纏っている):あらぁあ?ん…、 ニェッタに…みんな?(煙の中に立つ姿はケガ一つなくどこか、妖艶支え感じさせる) 燃えるような赤い髪の少女:…何で無事でいられるンや?(汗) ディン:手伝い…、特にないわねえ…(部屋の中を片付けながら)あ、そこ、ガラス落ちてるから 気を付けさない(ふふふ…) 透き通るように白い髪の少女:あ…、はい… 燃えるような赤い髪の少女:あいたあっ(ガラスをさわって切った指を押さえる) 泰然とした髪の長い少年:…言ってる側から(汗) ディン似のグレーのワンピースを着た少女(ニェッタ):仕方ないなぁ(笑いながら手慣れた様子 で赤い髪の少女の指を止血する) 燃えるような赤い髪の少女:何か、悔しいなぁ…、出来ること、ほんまにないん? ディン:ふふっ、そうねぇ…(笑いながらゴミを捨てる)なら、今夜、外に出ていて貰おうかしら ぁ?最高の傑作が出来たんだから…(くっくっく…) 燃えるような赤い髪の少女:最高の… 泰然とした髪の長い少年:傑作? ディン:ええ(くっくっく) 少年少女達:(不安そうな顔で互いに顔を見合わせる) [ EPILOGUE OF "MALDOECK(SIAMY)"] 3 years after … [琥35年] (夕暮れ…、ゲルマが新宮殿…、建築現場…、多くの人夫たちが働いている) マルドゥーク(シャミィ):どうだ?最近の具合は? 狼少王:(腕組みながら豪快に笑う)俺を誰だと思っている?くくっ、世界で最もタフな男、狼少 王様だぞ?くっくっくっく… マルドゥーク(シャミィ):(溜息)あいにく「馬鹿」は進行しているようだな 狼少王:なんだとこらっ!(がおっ) マルドゥーク(シャミィ):ふん…(首を振り、可笑しそうに嘲う) 大工A:おーおー、王様もその人の前じゃからっきしだなっ!! 大工達:(どっ) 狼少王:うるせぇっ!さっさと仕上げろっ! 大工達:へーい マルドゥーク(シャミィ):ぷぷっ(失笑) 狼少王:この…ちっ(ずん:胡座をかくと、やってらんねぇ、とばかりに横柄に息を吐く) マルドゥーク(シャミィ):(建設現場で働く人たちや狼少王を見、静かに目元を細める) 狼少王:なぁ…(胡座を掻いたまま、笑うように俯く) マルドゥーク(シャミィ):何だ…? 狼少王:悪かったな…、長いこと、つきあわせてよ… マルドゥーク(シャミィ):狼少…王? 狼少王:(手足が微妙に震え、口の端から血が零れ落ちる) マルドゥーク(シャミィ):(一瞬息をのむが…、屈み、狼少王の顔を覗く) 狼少王:く…、ふ…(立ち上がろうとするが、全身が青ざめ、体を動かすこともままならない) マルドゥーク(シャミィ):!!(冷静にキスをするように顔の血を舐め拭うと、抱き上げられるか のような姿勢で、優しく狼少王を押し上げ、立たせる) 大工達:ひゅ〜〜〜〜〜っ(ヤンヤ) マルドゥーク(シャミィ):(恥じらった表情を作り)向こうを、向いてくれぬか? 大工達:へ〜〜〜〜〜〜〜〜い(笑いながら目線を逸らす) 狼少王:…すまねぇ(血を滲ませた唇をわななかせ、霞むような声で) マルドゥーク(シャミィ):未だ…、気取られるわけには行かないのだろう…(抱き寄せられるよう な姿勢で肩を貸しながら) 狼少王:…すまん マルドゥーク(シャミィ):…お前の身体は…、こんなに…、軽かったかな… 狼少王:お前程じゃないさ…(震える顔を歪ませ、笑顔を作る) マルドゥーク(シャミィ):…(笑顔を作りながら俯く) 5 years after … [琥37年] (正午…、人気のない裏通り、柄の悪い男たちが3人の子らを囲んでいる) 燃えるような赤い髪の少女:な、何やお前らっ!謝ってるやないかっ! 透き通るように白い髪の少女:あうあううううう…(赤い髪の少女の後ろに) 泰然とした髪の長い少年:… 柄の悪い男A:わかってねぇなあ、このお子さま達はあ 柄の悪い男B:俺様達にぶつかっておいて、謝ったくらいで済むわきゃねぇだろっ! 柄の悪い男C:へへっ!(赤い髪の少女の髪を掴む) 燃えるような赤い髪の少女:あぐっ! 柄の悪い男B:遊ぶにゃ幼すぎるが、売ればそこそこにはなりそうだな、おい? 泰然とした髪の長い少年:やめろっ!!(男Cの足にしがみつく) 柄の悪い男C:ざせえっ!(少年を蹴り飛ばす) 泰然とした髪の長い少年:うあっ!(壁に目掛け…) 燃えるような赤い髪の少女:信也ッ!! 女性の手:(がっ!!:少年を受け止める) 柄の悪い男ABC:おおっ!!? 透き通るように白い髪の少女:マルドゥークさんっ!! マルドゥーク(シャミィ):どこにでも…、くだらない男というのはいるのだな…(少年…、信也を 足元に下ろし、男たちを睨む) 柄の悪い男A:おい、おいおいおいおいおい、お前、このガキどもの親か?知り合いか?いい女じ ゃねぇか、いい女じゃねぇか?なぁおい、良いことしようぜ?そしたら助けて… マルドゥーク(シャミィ):(すたすた…:柄の悪い男、ACの間に…) 柄の悪い男AC:おおっ?(奇妙に期待した声) 柄の悪い男B:へへ、物わかりが…(すたすた…) マルドゥーク(シャミィ):(ががんっ!!!:拳がACの顎をうち砕き、近寄り掛けてきたBの顎 を蹴り上げる) 柄の悪い男AC:ばがあっ?!!!(身体が切り揉みし、そのまま、壁につっこむ) 柄の悪い男B:ぐひゃっ?!(もんどり打って、後ろに倒れる) マルドゥーク(シャミィ):ふん… 泰然とした髪の長い少年(信也):強い…(ぽけー:恋する少年の目(死)) 柄の悪い男B:あぎ…、ひぎ…、このっ!!(砕けた顎を震わせ、銃口を子らに向ける) マルドゥーク(シャミィ):!! 地上にさす巨大な影A:マル様の〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ(空から響く…) 地上にさす巨大な影B:穴は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ(…アポっっ声) 柄の悪い男B:?!!(空を見上げ…、声にならない叫びを上げる) マルドゥーク(シャミィ):遅いぞ…、馬鹿ども(阿・吽)っ! 巨大な影AB(阿・吽):世界一ぃいいいいいいいいいいいいいいいっ!!(巨体2つが男Bをプ レスダウン) 柄の悪い男B:ぎぁああああああああああっ!!(どがーーーーーーーーんっ) 燃えるような赤い髪の少女:(へたりこんで、呆然と見てる) マルドゥーク(シャミィ):全く…、親子二人して、世話を焼かせるな(苦笑すると赤い髪の少女の 腕を取り、立たせる) 燃えるような赤い髪の少女:そ…、そのっ、負けへんからねっ!!(真っ赤になりながら) マルドゥーク(シャミィ):(肩を竦めると…、愉快そうに苦笑する)ああ、頑張るが良い [ EPILOGUE OF "Black Feather(SAESIA)"] 4 years after … [琥36年] (夜…、狼少王の寝室…、人気がほとんどない中、2人の男女が向かい合っている…) 狼少王:(見る影もなく窶れとこに伏している)来たか… B F(サーシア):…(何が起きているのかが理解出来無いという表情) 狼少王:(身体を震わせながら上半身を起こす)く…(よろける) B F(サーシア):っ!(慌てて抱き起こす) 狼少王:ふうううう…(大きく息を吐く)すまん… B F(サーシア):伊空っ!何があったの?!(後ろに立つ、伊空に叫ぶように問う) 伊 空:(入り口で)それが…、今朝方、大量の血ぃ吐かれて…(ぐすっ…うう:涙を零し、肩を 震わせ、後は言葉にならない) 狼少王:すまん…な…、後100年は生きるつもりだったんだが…(は…は…は…) B F(サーシア):馬鹿ッ、弱気にならないで下さいッ!(涙を浮かべ叱責する) 狼少王:はは…、ふふ…、はははは…、お前の「叱り声」は…、いつも耳に痛いな…、温かくて、 また…、聞けて良かった…(既に言葉の脈絡も定かでなくなってきている) B F(サーシア):(涙を零し、狼少王の朽ちかけた身体を抱きしめる) 狼少王:(震える手で、そっと、サーシアの髪を撫でる)なぁ… B F(サーシア):(ぐすっ:狼少王の顔を見る) 狼少王:キス…、してくれないか…?…したいんだ(弱々しくも、BFの瞳を見つめる) B F(サーシア):馬鹿…、本当に…、自分…、勝手なんだから(泣きながら…、そっと、唇を 重ねる…) 5 years after … [琥37年] (午後1。日が昇り薄暗い闘技場の中…、多くの人々が手を合わせている) 無精ひげの男:ぐわあああああああああああああっ!(床に叩きつけられる) BFにどこか似た17歳くらいの少女:あはっ、私の勝ち〜〜〜〜〜〜〜〜っ!! 闘士A:FFさん、相変わらず「鬼」みてぇに強ぇな… 闘士B:「武会」かっての準優勝者、ブラウンさんも形無しだものな… 闘士C:もうそろそろ、ブチ切れるンじゃないか? 無精ひげの男(ブラウン):くっ…まだまだっ、切れてなーいっ!(少女=FFに飛び掛かる) BFにどこか似た17歳くらいの少女(FF):てやーーーーーーーーーっ!(パンチ) 無精ひげの男(ブラウン):ぐはーーーーーーーーーーーーーーっ(どがーん) B F:少しは手加減もして上げたらどう?(呆れた様子で闘技場の脇に立つ) BFにどこか似た17歳くらいの少女(FF):あ、おねえっ!来てくれたんだっ☆ 無精ひげの男(ブラウン):未だ、未だ未だああああ…(ぶすぶすぶす:地面に生えてる) B F:ブラウンさんも休まれた方が良いような…(困った表情で笑) アウル:ん…?BFもきていたのか?(ラフな衣装で肩にタオル) B F:え?アウル?何?今日も鍛錬? アウル:ああ(笑)ひととまちあわせていたのだが… クラムハップ:待つねっ!(ばたばたばたばたばたばた) 燃えるような赤い髪の少女:わぁあああああああ(ばたばたばたばたばた) 透き通るように白い髪の少女:きゃ〜〜〜(赤い髪の少女に引っ張り回されてる) 泰然とした髪の長い少年(信也):(ふ)馬鹿だね…(闘技場の隅で肩を竦める) 燃えるような赤い髪の少女:信也あっ!他人事見たくすなあっ! アウル:あのとおりだからな(苦笑) B F:あは、あははははははははは(苦笑)クラムも毎日大変ねぇ(汗) アウル:まったくだ(笑)それはそうと、BF。このあとどうするのだ?できれば「せいれいじゅ つ」のこうぎをききたいところだが… B F:あ〜、駄目駄目(手を振り振り)今日は子供と遊んで上げる日だから、伊空の所に迎えに 行かないと…(仕方ないんだから、と言う口調でいながら、とても幸せそうに) アウル:そうか…、では…、わたしもそうするかな(愉快そうに微笑む) クラムハップ:待ーーーーーーーーーーーーーつねえっ!! 燃えるような赤い髪の少女:待ーーーーーたーへーんー!! B F:しかし…、パワフル(苦笑)「あの人」の血を引くだけあって…(クラム達を見ながらも、 その瞳はどこか遠くを見る) [ EPILOGUE OF "RIRIA"] 4 years after … [琥36年] (夜…、特別医療室…、狼少王の横たわるベッドの前、小さな影が座っている) 狼少王:リリア…、か…?(霞むのか、ぼ〜、と上を見上げ、呟くように問う) リリア:うん…、イェン(狼少王の手を包み、頷く) 狼少王:(安心したように、ほぅ、と頬を緩める) リリア:(やせこけた手にそっと、頬を付ける) 狼少王:(弱い息を数度、吐き、吸ってから…)…すまねぇ(ぽつり) リリア:…(首を振る) 狼少王:守って…、やり続けられなかった…(こふ…) リリア:…(包み込んだ手に優しく力を入れ、もう一度首を振る) 狼少王:(涙がつつ…、と零れる)すま…、ねぇ… リリア:イェン…(首を振り、強く手を握る)いいの…、そのお願いはもう…良いのっ…私…、私 待ってるから… 狼少王:(こふ)…(言葉がよく聞き取れなかったのか、ぼう…と見上げる) リリア:何十年でも何百年でも…、たとえ1000年でも…、イェンがもう一度、生まれてくるの… 待ってるから…、ここをっ…守りながら待ってるから…っ、だから…っ 狼少王:…(譫言のように口が開く) リリア:…また、迎えに来て…、それだけ…、それだけ、今のお願い、だから…っ(ぎゅ…と狼少 王に抱きつくと、肩を震わせ、涙をぽろぽろと零す…) 狼少王:…あ、あ…(弱々しい手で…、リリアの髪を優しく撫で…、優しく微笑む) 5 years after … [琥37年] (午後、ゲルマの首都の中央に位置する士玄城(大内裏)。武官・文官がせわしなく動いている) 靴 音:(かつかつかつかつ…) 和 也:(書類を確認しながら角を曲がる) ???:?!(ぱっと和也の前に姿を現す) 和 也:おおっ?!!(慌てて避ける) ???:きゃあ!(壁に寄りかかって何とか、倒れるのを防ぐ) 和 也:な…、一体?(相手を見る)…リリア? ???(リリア):和也…、お兄ちゃん? 和 也:(リリアと並んで歩きながら)少しは休んだ方が良いんじゃないのか? リリア:ううん、まだ、今日、会わなきゃ行けない各国の要人もいっぱい残ってるし(どこか疲れ も感じられるがそれ以上に充実した笑顔で) 和 也:そっか…、あんまり、無理するなよ… リリア:うん☆ (士玄城の一角…、客間。2人の男性が待つ中にリリアが入っていく) リリア:お待たせしました(幼いが毅然とした面もちで相手を見つめる) 客人A:初めまして…(ゆっくりと振り返り、メガネがきらりと光る) リリア:… 客人A(グレンデン伯)(齢を重ね、落ち着いた大人の紳士の風格を備えている):ゲルマの若き丞 相殿…、デック・グレンデンと申します。お見知り置きを…(静かに手を差し出す) 客人B(ジョドー):(表情を殺し、ただ静かに伯の後ろに控える) リリア:はい、ゲルマの丞相として、平和と人々の安寧を愛するものとして、貴方を歓迎致します (手を握り返し、柔らかい微笑みを浮かべる) 客人A(グレンデン伯):良い祭りですな。とりわけ雰囲気が(窓の外を見、微笑みながら言う) リリア:ええ、歴史はありませんが、年を追うごとに面白可笑しくなっていきます(苦笑混じり) 後ほど、宮殿の中でも催しを行う予定です…、それまでどうかごゆっくりなさって下さい。 客人A(グレンデン伯):ええ(静かに微笑む) リリア:(にっこり微笑み返してから、背中を向け、部屋を出ようとするが) 客人A(グレンデン伯):(窓の外を見ている) リリア:(入り口で歩みを止める)…(何かを言いかけ、ぐっ、と拳を握る) 客人A(グレンデン伯):(息を静かに漏らす)リリア…,幸せか?(ぽつり) リリア:!(少しの間をおいて)…うん、大好きだもの…、イェンが愛したこの国も…みんなも… 客人A(グレンデン伯):元気で…、な、リリア…(外を見たまま) リリア:(ゆっくり振り返って)デックも風邪引かないでね(にこっ) 客人A(グレンデン伯):ああ…(少しだけ振り向き、穏やかに微笑む) 客人B(ジョドー):…(優しい目で2人を見た後、そっと鼻をすする) [ EPILOGUE OF "FILLAIR"] 4 years after … [琥36年] (早朝、薄霧の掛かった川面。数人の人影と船が霧の隙間に浮かぶ) 中型の船:(静かに浮かんでいる) フィレア:…(旅の衣装を纏い、供と共に川縁に立つ) 和 也:どうしても行くのですか? フィレア:はい…(俯き) 和 也:呪いの件で責任を感じて?しかし、あの呪いはたとえ、貴方でも…、それに、解決策が必 ず見つかる保証なんてないんですよ? フィレア:でも…、それでもっ!ここにいても…もう、私に出来ることは…。ならば… 和 也:…狼ちゃんの死に目にあえないかもしれないんですよ? フィレア:はい…(俯きながらも強い意志を込め)ごめんなさい。狼少王様や神官達…、フェリア らのこと、宜しくお願いします… 和 也:(絞り出すように、言葉を紡ぐ)どうか…、お気をつけて… 5 years after … [琥37年] (午後…、ゆるやかな光の漂う教室。多くの「生徒」達が筆を走らせている) 若い女性の神官:つまり、神聖魔術のこの場合における作用は…(黒板にチョークで文字を書き連 ねる) 幼い神官服を着た金髪少女:(熱心に紙に書き取っている) ???:(ちょんちょん:机の下から少女の足をつつく) 幼い神官服を着た金髪少女:(びくうっ?!)…あ!(びっくりした表情で足元を見る) ???(燃えるような赤い髪の少女):や、フェリア 泰然とした髪の長い少年(信也):や(苦笑) 透き通るように白い髪の少女:(へろへろな表情で二人の後に付いている) 幼い神官服を着た金髪少女(フェリア):どうしたの?(ひそひそ) ???(燃えるような赤い髪の少女):いや、ちょっと遊びにいかへんかぁ、って(笑) 幼い神官服を着た金髪少女(フェリア):(少し困った表情で)ありがとう…、でも、まだ、私、勉 強があるから… ???(燃えるような赤い髪の少女):そぉか(いつものことなのか、苦笑しながらもあっさり引 き下がる) 幼い神官服を着た金髪少女(フェリア):あ、ちょっとまって(そっと、白髪の少女に手をかざす) 明るい光:(ぽわあ:白髪の少女を照らす) 透き通るように白い髪の少女:は、はえ?あ、ありがとう(血色が良くなり、思い出したように赤 く照れ、礼を言う) ???(燃えるような赤い髪の少女):(その様子を見て)…おーきに(嬉しそうに破顔する) 幼い神官服を着た金髪少女(フェリア):どういたしまして(優しく微笑み、頷く) ???(燃えるような赤い髪の少女):じゃ、勉強終わる頃に、また、来るわ 幼い神官服を着た金髪少女(フェリア):うん、待ってる☆ 幼い神官服を着た金髪少女(フェリア):(再び筆を執り、書き取りながら)…お母様、帰ってきて くれる…、よね?私…、良い子にしてるから…、きっと…、きっと… [ EPILOGUE OF "MEAL"&"ELL"] 5 years after … [琥37年] (日も暮れ始めた頃、街の往来。人々が行き交う) 人 々:(かつかつ、ざわざわ…:雑踏) 薄汚れた髪と翼を担いだ幼い少女:(とぼとぼと歩いている)…(光のない目で空を見上げる) 4 years after … [琥36年] (日も暮れかけたグレートガイアの名も無き原野。くぐもった悲鳴が響く) 十数人の黒翼の堕天使:(群れ、塊り、一人の女性を輪姦わしている) メェル:あかぁっ…、くう…、ふぁあっ!!(膣、アナル、口はもちろん、手、乳房、脚の隅に至 るまで、なぶられ、白濁に汚されていく) 黒翼の堕天使A:(メェルの髪を掴み、口内に激しく撃ち込む)…ぐ…、ぐううっ!(びゅるっ) メェル:かは…お…、うあ、けはっ(喉奥で弾けたスペルマが気道に入り、全身が跳ねるが) 黒翼の堕天使A:ぐうううっ(男は止めず、更に奥に亀頭を押し込み、流し込む) メェル:あか…、かか…、あかかっ(びくんっ…、びくくっ) 黒翼の堕天使B:(ずちずちずちずちずち)おごおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!(ぶび ゅ、ぶびゅるるるるるるるるるっ:既に壊れたメェルの子宮内に激しく液を叩きつける) メェルによく似た灰色の髪と翼を持った幼い少女:あ…、あ…(かたかたかたかたかた…) 黒翼の堕天使G:ほ…(びびっ…:幼い少女の服を引き裂く) メェルによく似た灰色の髪と翼を持った幼い少女:ママ…(震え、泣きながら、メェルを見る) 黒翼の堕天使G:(少女の平たい胸に下を這わせながら)よく見るんだ…、お嬢ちゃん(くっく) 黒翼の堕天使H:(メェルの乳房を握りつぶしながら、アナルに深く差し込む) メェル:か…、うあっ…、あ… メェルによく似た灰色の髪と翼を持った幼い少女:ママを…ママを虐めないでッ!(声を震わせな がら絶叫する) 黒翼の堕天使G:虐めてなんかいないさ…、愛し合ってるんだよ。お嬢ちゃん…(れろれろ) メェルによく似た灰色の髪と翼を持った幼い少女:嘘…、嘘吐きッ! 黒翼の堕天使G:嘘じゃないさ…(幼い乳首を噛む) メェルによく似た灰色の髪と翼を持った幼い少女:痛いっ! 黒翼の堕天使G:それが証拠に…(少女の顎を掴み、メェルの方を向かせる) メェルによく似た灰色の髪と翼を持った幼い少女:?!! 黒翼の堕天使K:おお…おおおおおおおおおおっ(メェルの中に入りきらない長大なペニスを震わ せ射精している) メェル:(少女に向け、脚を広げられ…)あ…、うああ…(結合部からはスペルマと血が吹き、差 し込まれた膣道が脈打つ…) メェルによく似た灰色の髪と翼を持った幼い少女:あ…あああ…(かた…かたかた…) 黒翼の堕天使G:お嬢ちゃんもあの中から生まれたのさ…、だから(少女の髪をさわる)…ほらこ んなに穢れた灰色だ… メェルによく似た灰色の髪と翼を持った幼い少女:ぅそ…、嘘…うそっ…やああっ!!(半狂乱で 耳を塞ぎ、頭を振る) 黒翼の堕天使G:嘘なもんかあっ(おどけた口調で少女の下着をはぎ取る) メェルによく似た灰色の髪と翼を持った幼い少女:?!!! 黒翼の堕天使G:誠実さの証に、君も愛して上げよう…(そのまま少女を組み倒す) 数人の堕天使達:(堕天使Gと少女の方に近寄ってくる) メェルによく似た灰色の髪と翼を持った幼い少女:ひ…い… 幼い少女の絶叫:ぎゃ…、ひぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ あああああああああああああああっ!!!!! 何かが連続して弾け飛ぶような音:ばぢっ、ばづづづづづづづづづづづづづづづづづづづづ! 幼い少女の絶叫:ああああああああああああああああああああああああああああああああ… 重なり合う短い叫び:あ!き!は!び!ぴゃ!は!?ふ!ぶ!べ!ばあ!ぼ!ぎょ!?び… 幼い少女の絶叫:ああああああああああああああああああああああああああああああああ… 蒼白く燃え上がる灰色の羽毛:しゅ…ぅうう…(空を舞い、薄暗がりを照らし出し、焼き消える…) (闇に覆われたグレートガイアの名も無き原野。生臭い香りとぬめりが空気を覆う) 原形をとどめぬ肉片:(無用に秩序無く散らばり、重なる) どす黒く変色し始めた鮮血:(原野にうっすらとした沼や溜まりを作る) メェルによく似た灰色の髪と翼を持った幼い少女:…(左右に揺れながら…ゆっくりと立ち上がる) 静 寂:… メェルによく似た灰色の髪と翼を持った幼い少女:(全身から血が滴る)ひっく…痛い…よう 静 寂:… メェルによく似た灰色の髪と翼を持った幼い少女:(首をゆっくり動かす) 良く見知った母親の腕:(肉片の中から出ている) メェルによく似た灰色の髪と翼を持った幼い少女:ママ…(よろけながら駆け、転ける…、が、必 死にその腕を掴む)ママ…(泣きかけながらも安堵の微笑みが自然と浮かぶ) 良く見知った母親の腕:(ずるっ…:二の腕から先だけが引きずり出される) メェルによく似た灰色の髪と翼を持った幼い少女:…(微笑みを顔に張り付かせたまま、ふら、と 立ち上がり、「かって母親だったもの」を「見下ろす」) 静 寂:… メェルによく似た灰色の髪と翼を持った幼い少女:ママ…、ママァ…(立ちつくしたまま…、全身 が大きく震え、涙が血糊に混じり、落ちる) 5 years after … [琥37年] (夜、街の往来。人々が行き交う) 人 々:(かつかつ、ざわざわ…:雑踏) 薄汚れた髪と翼を担いだ幼い少女:…(俯き歩いている) 何か美味しそうな匂い:…もわん(上の方から漂ってくる) 薄汚れた髪と翼を担いだ幼い少女:…(見上げる) 20代半ばほどの女性剣士:ん?(鯛焼きの袋を手にし、1匹ほおばっている) 薄汚れた髪と翼を担いだ幼い少女:…(ぐう)…(俯く) 20代半ばほどの女性剣士:んー… 鯛焼き:…(少女の前に差し出される) 薄汚れた髪と翼を担いだ幼い少女:…? 20代半ばほどの女性剣士:食べたら?…悲しくたってお腹はすくんだし…(どこか自分に言うよ うな口調) 薄汚れた髪と翼を担いだ幼い少女:(おずおずと鯛焼きを手に取ると口に頬張る) 鯛焼き:…(甘い味…でも、途中からちょっぴりしょっぱかった…) [ EPILOGUE OF "AR=JU"] 5 years after … [琥37年] (夕刻、ゲルマの首都にある宿屋の2階の個室。一つの家族がのんびりと過ごしている) 花・立(髭も生やし貫禄十分):ふう(疲れた様子で座布団を枕に横になっている) 暗・仁に似た雰囲気の少女2人:おっ父っさん☆(ばしいっ:花・立の上にダイブ) 花・立:がはあっ!(びくんっ:「く」の字になってのたうち回る) 暗・仁(大きなお腹):(風通りの良い、窓の側で赤ちゃんにお乳を上げながら)こらこらっ!!お 父さんは疲れてるんだからっ、そんなことしないで… 暗・仁に似た雰囲気の少女2人:でもっ、でもでもっ、でかけたいんだもんっ!(声がはもる) 暗・仁:…(汗) 花・立:い…、いいよ、暗、行って来るから…(はははと笑いながら、ふらつき立ち上がる) 暗・仁:ごめんなさい(汗) 燃えるような赤い髪の少女:(窓の下、さっ、と視界の隅を駆け抜ける) 暗・仁:?!(びくっ) 12 years before… [琥20年] (日も暮れたゲルマの首都の大通り。今日はお祭り) 晴・嵐:ほらっ、暗・仁っ、はよこんかいっ!! 暗・仁:ま…、待ってくださいようっ(わたわた) 暗・仁:はー、はー、ぜー、ぜー…(大きく肩で息をしている) 晴・嵐:もう、息が切れたんかっ?!だらしないなあ(笑) 暗・仁:すいま…、せん…、はー、はー… 晴・嵐:まあ、ええわ、よう頑張ったし…(綿菓子を出すと半分を千切って渡す) 暗・仁:え?(びくっ) 晴・嵐:うまいで?(ぱくりと食べながら) 暗・仁:…はい(にっこり頷き、頬張る) 5 years after … [琥37年] 花・立:…暗?(心配そうに覗き込む) 暗・仁:あ!(びくんっ)あ、いえ、何でもないです(わたわた) 花・立:(クスリと笑って)何か買ってこようか?(両肩に娘をぶら下げながら) 暗・仁:…じゃあ(下唇に指を当てて)綿菓子、お願いします☆ [ EPILOGUE OF "TEE=CHE"] 4 years after … [琥36年] (明朝。狼少王の特別医療室。光が窓から射し込んでいる) 狼少王:…(胡座を掻き、窓の外を見つめている) 太・北:お父様、…起きて大丈夫なのですか?(御簾を上げ、部屋の中に入りながら) 狼少王:(振り返らずに)今日は…、気持ちが良くてな 太・北:…無理は、なさらないでくださいね? 狼少王:ああ… 太・北:…(花瓶の花を入れ替える) 狼少王:ター・チェ… 太・北:はい? 狼少王:夢を見た… 太・北:夢…、ですか? 狼少王:数百年後…、誰もが笑って暮らせる…、そんな国にゲルマがなっている夢を… 太・北:お父様… 狼少王:正夢に…なると、良いなあ…(静かに頭を垂れる) 太・北:…はい 狼少王:…(動かず、ただ陽光に照らされている…) 5 years after … [琥37年] (夜。ゲルマの首都の大通りに面した高台) 人 々:(がやがやがやがや…:雑踏) 太・北(落ち着いた雰囲気):…(物書きをしながら、静かに人々の態様を見守っている) ガボス(更に大きくなり4m近い):…(太・北の脇に控える) 太・北:みんな、楽しんでくれてるみたいですね…(嬉しそうに) ガボス:んが(こく、と頷く) 陽・明:こんな所にいたんだ、捜したよ?太王?(苦笑しながら部屋に入ってくる) 太・北:遅くまで、史学の研究、お疲れさまです☆…静は? 陽・明:国境の警備だよ…、キングクインの侵攻から半年も経ってないから… 太・北:そう…ですよね、すいません… 陽・明:ううん、王が謝る事じゃないよ…、全部、僕達や…そして未来の子供達のためにしてい ることなんだから…(高台から身を乗り出すと、祭りの光に目を細める) (雑踏の中) クラムハップ:やっと捕まえたねっ!!(ぜはーぜはーぜはー) 燃えるような赤い髪の少女:わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!! 透き通るように白い髪の少女:ごめんなさぁ〜〜〜〜〜〜い(しくしく) クラムハップ:太・礼(ター・リエ)太子っ!!晴・嵐公女っ!!帰ってしっかり説教ね!!(2 人をふんじばりながら) 透き通るように白い髪の少女(太・礼):わ〜〜〜〜〜〜〜ん…(しくしく) 燃えるような赤い髪の少女(晴・嵐):し、信也はっ?! クラムハップ:とっくの昔に「投降」してるね(後ろを指さす) 信 也:(他人事みたいに後ろで見てる)や 燃えるような赤い髪の少女(晴・嵐):裏切り者ーーーーーーーーーっ!!! 信 也:いやあ、それほどでも… 燃えるような赤い髪の少女(晴・嵐):誉めてへんっ!! 透き通るように白い髪の少女(太・礼):ねえ…(ぐす) 燃えるような赤い髪の少女(晴・嵐):…何や? 透き通るように白い髪の少女(太・礼):そう言えば、ディンさんの言っていたのってなんだった んだろう? クラムハップ:(びくうっ)ちょ、ちょっと待つねっ!?またあの人、何かするか?!(きょろき ょろと当たりを見渡す) 風を切る音:ひゅぅうううううううううううううう… クラムハップ:?!!!! 晴・嵐&太・礼&信 也:?!!! 閃 光:(かっ!!!!!!!!:町行く全ての人々を飲み込む) 爆 音:ちゅごおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ… (雑踏を離れた小高い野原) 20代半ばほどの女性剣士(シーナ):(光が顔を照らす)何とまぁ… 薄汚れた髪と翼を担いだ幼い少女:…(無言で空を見上げる) 巨大な火花の大輪:ばばぁあああああああああああああああああんっ!!!!(夜空に激しく咲 き乱れ、光の滝を作って散る) 20代半ばほどの女性剣士(シーナ):綺麗な花火じゃないか… (川縁) 大 砲:しゅぽんっ、ちゅどーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!! ディン:さああ〜〜〜〜〜〜〜、どんどん打ち上げなさいっ!! 職 員:わっせわっせわっせわっせ!!(汗だくになりながら、花火を次々打ち上げていく) ディンによく似た少女(ニェッタ):(母の側でどこかおっかなびっくり、少し誇らしげ…に見上 げている) (和也の屋敷) 白・湯:(窓の側ではしゃぐ)は、花火っ、貴方っ、瑞樹さんっ、花火ですっ!! 瑞 樹:わぁ…、綺麗… 和 也:…だね(瑞樹と白・湯を両脇に抱き、空を見上げる) (金魚すくいの屋台の前) アウルに似た少女(エリュート):(花火に関係無しに金魚すくいに夢中) アウル:(赤子を抱きながら)…(苦笑し、温かい目で娘、エリュートを見守っている) (伊空の屋敷) 伊 空:…すぅ B F:…くぅ 子供達:…(すやすや…) 玩具や絵本:(雑多に部屋中に散らばっている) 花火の閃光:(上がる度にぼんやりと室内を照らす) (マルドゥークの部屋)  唖 :あな…(二人して床に…)  吽 :くやし(大の字に伸されて倒れている) マルドゥーク(シャミィ):ふん、襲おう等、100年早い(2人の上にのっかって、酒をちびちび しながら花火を見る) (宿屋) 子供達&花・立:(花火を見ながら祭りの様子を暗・仁に話している) 暗・仁:(にこにこと笑いながら、隣の赤子を時々あやす) 綿菓子:(暗・仁の脇に) (神官学校) フェリア:…(花火に照らし出された何かをぼう、と見ている) 白い外套を身に纏った女性:(花火の光に照らし出されながらそっと手を差し出す) フェリア:…(ぎゅうっ、と女性に抱きつく) 白い外套を身に纏った女性(フィレア):(フードが外れ…そのまま、娘を優しく抱き留める) (ゲルマの迎賓館) グレンデン伯:…(ワイングラスを片手に窓の外を見上げる) 客人B(ジョドー):…(静かに伯の脇に仕える) (小高い丘) 大きな石碑:(丘の上にぽつんと3つ、立っている) リリアに似た少女:(花火に照らされる中、石碑の一つに手を合わせている) 石碑の前に供えられた花:(僅かな風にゆらゆらと揺れている) リリア:(少女の後ろに立ち、石碑の向こうに並ぶ町並みを見る) 花 火:ごぉおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!! 大きな石碑:(「太・莱」「晴・嵐」「孔・濡」と刻まれた文字が照らし出される) リリア:見てて、ね…、イェン(優しく微笑み、石碑、娘、そして、街を見つめる) 一陣の風:ひゅう…(駆け抜ける) 石碑の前に供えられた花:(花びらが放れ…、街の中へ、舞い降りていく) (町中) クラムハップ:待つねーーーーーーーーーっ!! 晴・嵐:わ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っわ〜〜〜〜〜〜〜〜っ(ばたばた) 晴・嵐に引きずられてる太・礼:ひ〜〜〜〜〜ん… 信 也:全くもー(ばたばた) (高台) 太・北:(物書きしていた手の上に花びらが降りる)…(指がすらすらっ、と「字」を書く)     以上で…、このリポートは終わりです。続きは…、また、別のお話で… …TEECHE RIPORT FIN. BUT… BUT… BUT… 赤いシルクハット:(闇の中にぽつんと落ちている) むき出しの白い歯:ん〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜う(にまあ、と開き、深く息を吐く) BE CONTINUED TO … NEXT STAGE.