(欄外) <早朝…、「宿屋」…、陽・明に与えられた部屋…> 陽・明:(包帯とギブスでぐるぐる巻き状態)…(昏々と眠っている) 静・寂:…すぅ…(陽・明のベッドに寄り添い眠り込んでいる) 細い女性の腕:…(ぎこちなく、静・寂に毛布を掛ける) ガボス:…んが(女性の後ろから声を掛ける) ???:分かり…、まし、た、わ…(こく、と頷き、ガボスの後に続く) <朝…、「宿屋」…、食堂…> 和 也:(落ちこんだ様子で、太・北、BF、アウルが既に席についている食堂に入ってくる) 瑞 樹:(和也と腕を絡め、心配そうに見上げながらついてくる) 太・北:おはよう…、ございます…(無理やり作った元気を少し、何とか搾り出して挨拶した後、 すぐに俯く) アウル:…(何とも言えないような辛そうな表情で俯いている) B F:(ショックで落ちこんでいる和也や太・北らの様子を心配そうに見る) 食器やらの鳴る音:ガチャガチャガチャ… ご飯を装う気配:… ご 飯:…(ぎこちない手の動きで和也の前にぽん、と置かれる) 和 也:(担当は…、誰だ?…分からないのか?この雰囲気が…)悪いが…、今日は良い… ???:そう、です、の…、折角、好物、の、茶碗蒸まで、ついて、ます、のに…(ご飯を下げる) 和 也:ぁあ…(目の前で和也の良く見知ったドレスが揺れる)… ???:行き、ま、しょう、ガボス、では、瑞樹、さん、に、その、分、多、めに… ガボス:んが!(ガチャガチャガチャ…:食器やらの鳴る音が???に続く) 瑞 樹:は…、はぇっ?!!(何気なく顔を上げて素っ頓狂な声を上げる) 和 也:…(ドレスが誰のものだったか気付く)…だとっ?!!(顔を上げて???を見る) 太・北:え…、え…え? アウル:…?(ぽか〜んと???を見る) B F:え…、まさかっ… 和 也:孔・濡?!!!!!! 太・北:………………姉様っ?!! ???(孔・濡):ふ、ふ… (ぎこちなく苦笑し、みなを見渡す) 和 也:な…、な…、何で?(眉に唾をつける) 瑞 樹:(兄に耳打ち)兄様…、それは「夢かどうか」を確認する方法とは違います…(汗) 狼少王:(ちょうど入ってくる)…?!もう…、動かせるのか?ガボス? 一 同:えっ???????????? ガボス:んが…(狼少王を見、頷く) 一 同:キョ…、キョンシーっ?!!!!!!!!!!!!!! 孔・濡:え、え…(こくん、と頷く) 狼少王:そう言えば…、一部除き説明してなかったかもしれんな…、ガボスは「ネクロマンサー」 …、死後半月程度の死体からなら、生前に近いキョンシーを作ることが出きる… ガボス:んが(頷く) シーナ:一応、私は聞いて知ってたけどね(剣を脇に、食事しながら) リリア:えっと…、じゃあ、クラムハップちゃんの術は?二人とも、ネクロマンサー? ガボス:んが、んがんがんがんがんが… リリア:んが、じゃわかんないよ(汗) 狼少王:クラムハップのは「精霊術」だ…、ガボスと組むときは、「ネクロマンシー」を「装う」ことが 多いがな… マルドゥーク:(孔・濡を覗きこみ)…未だ、身体がなじんではおらぬようじゃな 孔・濡:は…、い…(俯き) B F:それで…、動きが…(はぁ〜…:ただただ、驚いて見ている) 孔・濡:ま…あ…、昼までには…、取れ…、ます…、わ…(にこっ) 瑞 樹:少し…、ほっ、としましたね…、兄様… 和 也:… 瑞 樹:…兄様? 太・北:後…、どのくらい、こちらに留まれるのですか?孔・濡姉様… 瑞 樹:…え? 和 也:(俯きながら…)いつまでも…、いれるはずが無いんだ…、この方法で… 孔・濡:目安…、だけ、ど…、1、ヶ、月…、か、な…(微笑むがすぐに俯く) 瑞 樹:あ…(口元を手で覆う) アウル:(沈んでいた顔を無理にグッ、と持ち上げて…)でもよかった…、これでいちおうのれいは いえる…、ありがとう…、わたしはク・ジュのおかげでたすかった…(孔・濡の前に立つと、 手を差し出す) 孔・濡:い、え…(嬉しそうに微笑んで握り返す) 和 也:(顔を上げ…)じゃあ後でフィレアや白・湯にもあってやってくれ…、少しでも話せれば、 あの二人も落ちつくだろう…(悲しみを押さえ、勤めて平静な表情で) 孔・濡:え、え…(にこっ) <昼…、どことも知れない館で老人そして幼い少女と、グレンデン伯が向かい合っている…> 老 人:(がふ…、ふぅ…) 老人の前に立つ3〜4歳くらいの少女:御爺様はおっしゃいました「グレゴール党討伐、大儀」 グレンデン伯:いえ…(腕を胸の前に添え、簡単な礼をする) 老 人:(がふ…、ふぅ…へ…、ふ…、ほ…) 老人の前に立つ3〜4歳くらいの少女:御爺様はおっしゃいました「以後、「アムズ派」が仲を取り 持ち、「穏健派」諸派は貴殿を支持しよう、何ら心配することはない…」 グレンデン伯:ありがとうございます…(冷静な表情で深く礼) 老 人:(ふぃー…、ふ…、ふ…) 老人の前に立つ3〜4歳くらいの少女:…御爺様? グレンデン伯:??? 老 人:(くふっ)均衡を司る「神」…と…我らに組する以上…、「神に逆らう者」…、カルムンガム(欠 けたるもの)に…、気を付けよ… グレンデン伯:…は? 老 人:(けふー…、けふ…、けふ…) 老人の前に立つ3〜4歳くらいの少女:「いずれわかること…、今はただ、世を司る神たる「彼ら」 の存在を信じ…、そして、世の均衡のために勤めよ…」 老 人:(けふ…、ほ…)…(グレンデンの額に手をかざす。) グレンデン伯:(いまいち釈然としないながらも)…分かりました(頷き、かしまずく) ジョドー:(階下、僧服を着た男たちの列の間で居心地悪そうな困った笑みを浮かべて伯を待つ) 馬車の車輪が地を掻く音:がしゃがしゃがしゃがしゃ… ジョドー:何故、「アムズ派」の幹部と取引を?(呆れとも憤りとも着かない表情)「宗教家ども」 に頼るようになってはお終いでは? グレンデン伯:手厳しいな(苦笑)何、信心までは得てはいないよ。ただ、手を組む相手を選べる 状況ではないからね(脚を組みながら不敵な笑み) ジョドー:確かに穏健派諸子に顔が利く人物ではありますが…(苦虫)アムズ派と言えば「世界を 数人の聖者が動かしている」等という…愚にもつかぬお伽噺を信じ、聖者たる「彼ら」を神 として奉る一派、とてもまともとは思えませぬ(腕組み) グレンデン伯:だが、そのような信仰を持つ人物なればこそ、「均衡を崩す」グレゴール党の壊滅 に、片棒も担いでくれたと言うものだ… ジョドー:そのような聖者がいるなら、このような街なども存在はしないと思いますが…(溜息) これ以上はもうしませぬが、くれぐれもお気を付けを… グレンデン伯:判っている…、「偶像」に頼るほど弱ってはいないつもりだ…(苦笑し、窓の外を 見る)領土に戻れば、する事がたくさんある…。リリアとお前の後継の育成も含めて…、な。 ジョドー…、力を尽くして貰うぞ? ジョドー:はは…(やっといつもの表情でしっかと頷く) (解説者紹介) 今回は解説者無し 〜51日目〜 (以下、実戦生中継) 観 衆:(ざわざわざわざわっ…) 伊 空:(足元に転がる幾つもの竹筒…)く…(駆け、「敵」目掛け手をかざす) 狗 神:(ヴッ:唸りを上げ、「敵」に飛びかかる) 伊空の「相手」が持つ煌く槍の先端:(ぐんっ:宙で「円」を描く)…づむむむっ!!(爆煙を上げ、狗神 を弔じる) ???(伊空の「敵」):気は済みましたかしら?(キュートな口元が笑む) 伊 空:……………!!(唖然) ???(伊空の「敵」):この…、レティシア・ハーツに当たったのが不運でしたわ…(構える槍) 〜51日目「「外法使い」伊空嬢VSハーツ家のレティシア嬢」〜 ???(レティシア):ハゥルッグランドッ(吼爆地)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 土波と衝撃:ヴゥンッ!!!!!!!!!!!!!! 伊 空:っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ぁ… うぐ嬢:勝者っ…、レティシア・ハーツ選手!!新チャンピオンの誕生ですっ!! 観 衆:ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!! レティシア:(不敵な笑みを浮かべ、髪を掻き揚げる)ふふっ…、当然の結果ですわ… 伊 空:(仰向け)ぅち…、負けたん…?(未だに何が起きたのかが信じられない表情) うぐ嬢:それではっ、皆様っ、5日間、お待たせしましたッ…、伊空選手…、陵辱ッタ〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜イム(やけに嬉しそう) 観 衆:ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーっ!!!!!! 男たちの足音:(ザザ…、ザザ…:砂を噛み、伊空に近寄ってくる) 伊 空:ぁ…(脳裏に思い出される数日前の陵辱…)ぃ…、いやああっ!!(半べそを掻き逃げ出す) 男たち:(駆け寄ると、伊空の小さな身体を数人掛りで押し倒す) 伊 空:ぅかっ…、けふっ…、かはっ…!!(男たちの下で苦しそうに息を吐く) 男 A:(伊空のお尻の布を剥くと、いきなりアナルに挿しこむ) 伊 空:ひぎぃっ!!(びくんっ)ぁあっ…、痛いいいいっ…、やーーーーーーーーっ (参考)「外法使い」伊空嬢VSハーツ家のレティシア嬢=最上階−12 「澱みより産まれしもの」アリエル嬢VSハーツ家のレティシア嬢=最上階−13 (欄外) <夜…、「澱みの党」…、敗者の渡る廊下…> 伊 空:ぐす…、ぅぇ…、うう…、ぁうぅ…(白濁塗れの和服をまとい、スペルマと血、そして僅 かの愛液の混じった足跡を後ろに残しながら、とぼとぼと歩く…) 敗者退出の扉が開く音:ギィ… 大柄な人影:(腕組み、無言で待ちうけている) 伊 空:?!!(びくっ) 大柄な人影:迎えに来た(無造作に近寄る) 伊 空:何でっ?…あんさん、勝ちぬかないと…、って…(複雑な心境で震えながら見上げる) 大柄な人影:誰も「最後まで」なんて言っちゃいねーだろ?(手を伸ばし、伊空の服に手を掛ける) 伊 空:(服を強引にもぎ取られる)ぃやあああああっ!!!(びくんっ) 綺麗な布:ばふっ…(伊空の身体を包みこむ) 伊 空:…え?(きょとん)…あっ?!(立派な袖が伊空の体を持ち上げる) 大柄な人影:(数日前伊空を陵辱したチンピラと同じ人物とは思えないほど、立派な衣装で伊空を 抱き上げている) 伊 空:あん…、さん…、いった…、い?マフィアの…、ボス…、なん? 大柄な人影:マフィアのボス…(汗)まー似たようなものだ(豪快に笑う)とにかく…、お前の操、命、 人生、運命…、全てこの、狼少王が預かった…、異議は許さん(伊空の口を塞ぐ…) 伊 空:んぐ!?(偶然、床に落ちる布)ひゃ…(びくっ) 大柄な人影(狼少王):…ひくっ(何もせず連れ帰るつもりだったが…、ま…、いっか)…(ぐい:その まま、伊空に被さっていく…) 伊 空:(びくっ)ぁ…、いや…、堪忍…、ぁ…、いやああああああっ… <夜…、「宿屋」…、和也の部屋…> 和 也:…(ぼ〜…、っと空を見上げている) ドアの開く音:カタ… 和 也:…(月を相変わらず見上げている) 孔・濡:隣…、良いでしょうか?(ぎこちない表情で) 和 也:ああ(振り向かず、座布団を脇に置く) 孔・濡:…ありがとう、ございますわ…(礼を良い、隣に) 和 也・孔・濡:(二人で、ぼぉ、と空を見上げている) 孔・濡:…すみません、死んでしまって…(ぽつり) 和 也:それは…、お前が悪いんじゃない…(俯いて、視線を逸らす) 孔・濡:あと…、1ヶ月、勉強…、頑張りましょうね… 和 也:なぁ…、勉強より…(我慢し切れなくなって、孔・濡を見る) 孔・濡:もっと…、生きたかったですわ…(涙こそ無いものの、はっきりと顔に浮かぶ悲しみの色) 和 也:…!!(心が戦慄く) 孔・濡:せめて…、この仔だけでも…、産んで…上げ…(おなかを抱き、肩を震わせる) 和 也:(孔・濡を抱き寄せる)…(首を振るとひんやりと冷え切った肌に頬を着け、抱きしめる) <深夜…、ロッコソ箔の館の焼け跡…> 焦げ臭い臭い:(あたりに充満している) 赤い山高帽の男:(がしゃ…、がさ…)…(焼け落ちた建物の中を歩いている…) 丸い月:(雲の間から現れ、全てを照らし出す…) 赤い山高帽の男:(屈み込み…、一片の骨を拾う)ロッコソさん…、とうとう「当たり」を引きあ てましたか(月を見上げ…、呟きを漏らし…、笑む)ふふふふふふ…(手の隙間から…、砕 けた骨が、舞い上がっていく…)