(欄外) <朝…、ディンの部屋…> ディン:ひゅう…(ぼぉ、と瞳を漂わせている…) 爆 弾:(足元に無造作に転がっている…)  過去のディン:(目立ち始めたお腹を気遣いながら廊下を歩いている…) ディン:(シャツ一枚を羽織ったまま、足を投げ出し、床に座っている。…俯く)  過去のディン:(ある部屋の扉を開ける…)…先生?どうかしたんですか?…今日は… ディン:…ふ(俯いたまま、漏れる吐息)  先 生(過去の風景):…(部屋の中に縛られ、血塗れで倒れている…) ディン:…あ(俯いたまま、漏れる吐息)  瞬く閃光と爆風(過去の風景):(ほぼ次の瞬間、視界の全てを飲みこむ) ディン:あ…、あは…(倒錯した狂気と愉悦の笑みが浮かぶ…)あ…、うふ… <昼…、…場所不明> めがねを掛けた大人しそうな青年:…(木陰でぼ〜…、と膝を組んでいる) サングラスを掛けた少女:…陽・明…義兄の頼み、…どおり、私は買ってきた…(人ごみを掻き分 け、青年の前に来るとチケットを出す) めがねを掛けた大人しそうな青年:…(ゆっくり落ちついた目線を上げる) 青みがかったたてがみを持つ猛獣:(少女と共に来、吼える)ばう めがねを掛けた大人しそうな青年(陽・明):そう…。ありがとう。静・寂、ラモエド(立ち上が ると、少女と猛獣に力無く礼を言い、微笑む) サングラスを掛けた少女(静・寂):別に…、これくらいは同でもないと思う…(赤くなりながら 俯く) 青みがかったたてがみを持つ猛獣(ラモエド):ばう!(尻尾を振る) (解説者紹介) 陽・明:読み名は「エク・シィド」。メガネを掛けた青年。服装はシャツにVネックセーター。 常に笑みを絶やさないが、そこはかとない脆さも感じさせる。 ラモエド:青みがかった白いたてがみ、胸元に半月模様を有する巨大な猛獣。 陽・明に従い、つきそう。 静・寂:読み名は「フィ・ロ」。サングラスを掛けた黒シャツ、黒ズボンの少女。 途切れ途切れの口調だが、態度は堂々。 〜42日目〜 (以下、実戦生中継) 観 衆:(ざわざわざわざわざわざわざわ…) 陽・明:…(腕組み、無言で試合場を見つめている) ラモエド:…(陽・明の傍に寝そべる) うぐ嬢:では…、選手の入場です☆ 観 衆:(おおおおおおおおおおおおおお…) 静・寂:選手…、来た…ね。 〜42日目「爆弾娘ディン嬢VS「金の死神」カルナック嬢」〜 ディン:…(天井をぼぉ…、と見上げている) カルナック:貴方と同じ目…、戦場で見たことがあるわ… ディン:…(ぼぅ…、と見返す…) カルナック:絶望の…、淵に叩きこまれた者が落ちる…、狂気の目… うぐ嬢:42日目…、ディン選手VSカルナック選手の試合を始めます!! 観 衆:(おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!) カルナック:でも…、力は失ってない…(口元のルージュが反り、黄金の鎌がしゃらん、と、綺麗 な弧を描く…) ディン:…くす(淫靡な笑み) 陽・明:…(ぼぉ) カルナック:(美味しそうな…、贄じゃない…)(笑み。獲物を狩る猛禽の眼で疾走) 静・寂:義兄と…同じ眼、姉様と…同じ眼、戦って…る。 ディン:(指間に現れる爆弾) ラモエド:… 閃 光:きんっ+しゃごう!!!!!!!!!(刃の煌きと爆光…) 陽・明:「一撃で決まった」…ね(目も眩む閃光の中、試合の行方を見極める) (参考)爆弾娘ディン嬢VS「金の死神」カルナック嬢=最上階−3 爆弾娘ディン嬢VS「吸血姫」アウル嬢=最上階−4 (欄外) <試合直後…、「澱みの塔」…、「挑戦者サイド控え室」…> アウル:(控え室から陵辱場を見ている…) カルナック:(何人もの男たちが次々と刺し込み、犯していく…)うく…(注ぎ込まれた腹は僅か に膨れ…)ふあ…、嘘…お…(あらゆる穴から、絶え間無くスペルマがごぷ、ごぷと零れ落 ちていく・・)うあ…、こんな…、いっぱ…いぃ…、ふ…、ああ…(揺らぐ目で天を仰ぐ) アウル:…すべては…さきにのどもとにくらいつき、いきちをすすったもののかち…、かーまい んのものも、ぶたもしょうりのじょうけんはおなじなのだな…(漆黒のマントを翻す) <試合後…、「澱みの町」…、ある道…> 陽・明:…(無言でポケットに手を突っ込み歩く) ラモエド・静・寂:(何かを訴えるかのような目で、左右から陽・明を見上げている) 陽・明:(二人(?)の視線に気付き微笑む)…分かってるよ、「宿題」はすぐやらなきゃ行けない ことくらい…。待ってて…、もう少しで…、「足が向く」と思うから…(俯く…)