(解説者紹介)
晴・嵐:読みは「シャ・ラン」。中央ゲルマ公国第2公女、太・北の異母姉。
気分屋で、何故か大阪弁。
暗・仁:読みは「アー・ジュ」。晴・嵐に付き従う「影」。

晴・嵐:元気でやっとるかー!「マーベラス・メイガス」も23日目!今日も解説はうち、第2公
女、晴・嵐(シャ・ラン)と!
暗・仁:私、暗・仁(アー・ジュ)が行わせていただきます☆
晴・嵐:(おまえもだいぶ、作り笑顔が慣れてきたなぁ)
暗・仁:(だいぶ・・、踏まれましたから・・(しくしく))
晴・嵐:さて、今日は久しぶりに2試合!!まずは、第1試合、1階のヘイディはんVSアシュラ
ナはんの一戦!!
暗・仁:速攻VSイレイザー使い、タイプの異なる「技巧派」同士の戦いは、まずはヘイディさん
の魔道弾2連撃から!!
晴・嵐:この3連撃は的確かつもろに決まり大ダメージ!アシュラナはんも反撃したんやけど。
暗・仁:ヘイディさんは巧みに避け、更に3連撃!!アシュラナさんの膝が落ちます。
晴・嵐:しかしっ、そこは「異世界より呼ばれし魔人」!!このままで終わらずっ!!「この炎に
耐え・・られるかしら?」死なばもろともの「超火爆撃(フレイムレイザー)」を発動っ!!
巻き上がる爆炎が会場を覆う!!
暗・仁:・・かと、思われたのですが、「超加速魔法(ライディングスタンピート)」を掛けて加速
したヘイディさんの一撃が一瞬速く、発動寸前、アシュラナさんがダウン!!
晴・嵐:「超火爆撃」を一度でも出せていたら、また、違ったンやろうけど・・、まあ、ヘイディ
はんが使える間を与えなかった・・、作戦勝ちやな。
暗・仁:ええ。なお、このヘイディさんはプロジェクトDと呼ばれる選手相互間の自発的な訓練組
織に参加しているらしく、今後もその活躍が期待されます。
晴・嵐:挑戦者サイドの期待の星、って感じか・・。さて、で、その次の試合やけど・・。
暗・仁:あ・・、はい、2階の精霊獣使いブラックフェザーさんVS「守護姫」ヴィリシュさんの
一戦ですね?
晴・嵐:共に「速攻守備型」同士、非常に素早く手堅く可憐な試合運び・・。ただ、共に攻撃力が
低く、相手に十分なダメージを与えられず・・、時間のみが経っていく展開。
暗・仁:こうなると、加速した分体力を削っていく「超加速呪文(ライディングスタンピート)」
を掛けているヴィリシュさんには酷でしたね・・。
晴・嵐:あ〜・・、あれ、一旦唱えるとどんどん加速して、勝つまで止められないからなぁ(ぽり
ぽり・・)
暗・仁:結局この試合は、「超加速呪文」で体力を失ったヴィリシュさんが失神して、ブラックフ
ェザーさんの勝利!!
晴・嵐:この子、運も味方してるなぁ・・、どこまで、この勢いが続くか、見物やね。
暗・仁:ええ、そうですね。・・では、明日の試合ですが。
晴・嵐:今日勝ち抜いたブラックフェザーはん、ヘイディはんがそれぞれ3階&2階で、「キノコ」
&シュダはんと・・。あと、1階で新手の挑戦者、アミファはんと1階の新守護者(名前不
明)が戦って・・、計3戦・・、やね。
暗・仁:それでは・・、今日は、ここまでにしましょうか?
晴・嵐:ん・・、そやな・・、それじゃ、みんな、またな!
暗・仁:はい・・☆

(参考)精霊獣使いBF嬢VS「守護姫」ヴィリシュ嬢=履歴2F―13
気ままなヘイディ嬢VS「魔人」アシュラナ嬢=履歴1F−23
精霊獣使いBF嬢VS「マイコニド」マーシュ嬢=履歴3F―6
気ままなヘイディ嬢VS「偵察者」シュダ嬢=履歴2F―12
魔法剣士アミファ嬢VS???嬢=履歴1F―24

(欄外)

晴・嵐:(気分悪そうに俯いている)ふーっ・・(深い溜息・・)
暗・仁:(辛そうにシャ・ランを見、しばらく思巡した後・・)シャ・ラン様・・(意を決した表情)
晴・嵐:・・・・・・・・・・・なんや?(ぎろ・・、と見上げる)
暗・仁:(びくっ、と引きかけるが、首を振ると言葉を続ける・・)もう・・、止めにしてはどう
なのですか・・?
晴・嵐:何の話や・・・?・・・アー・ジュ?(重たい声)
暗・仁:ター・チェ様のことですっ・・、シャ・ラン様・・、本当は・・
晴・嵐:何を言うかと思えば・・(くっくと笑い出す・・)
暗・仁:(胸に手を当てて)私が全て泥を被っても構いません!!シャ・ラン様!!
晴・嵐:おまえ・・、裏切る気・・(頬を引きつらせ、アー・ジュを見る)
暗・仁:泣いてるじゃないですかっ・・、シャ・ラン様っ!!(俯き叫ぶ)
晴・嵐:・・・・・っ!!
暗・仁:私をこの場で引き裂いても構いませんっ!!でも・・、それは「ター・チェ様を傷つけた
者」としての罰・・、シャ・ラン様は・・、もう・・、これ以上・・(涙が頬を伝い、後は
言葉にならない)
晴・嵐:・・阿呆が・・(苦虫を噛み潰したような顔で呻く)・・それは・・、うちの「甘さ」の問
題や・・(壁をどんっ、と叩く)
暗・仁:・・・・・・・・・・・。
晴・嵐:アー・ジュ・・、人はなぁ・・、他人を食い物にせんと幸せはつかめんのや・・。裏切ら
ないと、幸せにはなれないのや・・(冷え切った目)その相手が「肉親」ならば尚更・・、
誰も信頼などしたらあかん、全ては利用し利用され殺し殺し合う関係なんや!!(絶叫)
暗・仁:・・・・・・・・・・アー・ジュ様・・。
晴・嵐:なに・・、ぼぉっとしとるっ!!いかんかっ!!(もう一度壁を叩く)
暗・仁:・・・・・・・・・・・・・・・はい(俯くと闇の中に消えていく・・)
晴・嵐:(一人残された部屋で壁に肘を叩きつけたまま・・)うちは・・、何も間違って・・へん
(絞り出すような暗い声が部屋に響く・・)

シーナ:あぁっ・・、うぐ・・、うう・・、ううう・・(首輪をつけられ、何人もの男たちに公道
で犯されている・・)
長顎男:ふぁあああああ・・、ああ、ほい、25ね?(「客」から金を受け取りながら、口元を覆
いあくびをかみ殺す・・)ったく・・、それにしても団長・・、飽きるのがはええと言う
か・・、俺に「売り」を任せるって言われてもなぁ・・(そう言いながら、シーナを見る)
シーナ:うぐ・・、ん・・、うう・・(白濁液まみれで殆ど意識がない)
長顎男:(にた・・)よっしゃ、俺もも一つ、ぶち込んで・・(手にした鎖を引こうとする)
???:ずぃーーーがーーー!!(ズガンッ:長顎男の脳天に突
き刺さる3本指!!そのまま、宙に持ち上げる)
長顎男:あがっ??!!(白目を剥き、空中でびくびくと震える)
???(仮面の大男):んがあああああああああああ!!!(牙を剥きだしてほえると同時に右手
から雷光が瞬き、長顎男の脳天を焼く・・)
長顎男:ぶぎぎぎぎぎぎぎぎぎいいいっ!!!(びくんびくんっと身体が撥ね、様々な液体を撒き
散らす)
客たち:ひ・・、わあああっ??!!(シーナを放り出しわらわらと逃げ出す)
シーナ:あ・・・、う・・(状況が飲み込めず、ぼう・・、と見上げる・・)

少 女:(大男の背後から大きな本を抱えた白い少女が現れるのが見える)ガボス・・、「当たり」
か?(大男に話しかける・・)
仮面の大男(ガボス):んが・・、んがんがんがんがんが!!(少女に向けて何かを話しかけてい
る・・)
少 女:そか・・、「人形屋」・・、これで、やと、分かたよ・・、全て・・。惜しいね・・、公国
にとて、なかなかの戦力だたけど・・、第2、「殺さなければ」ならないね・・(冷たい目
で一人ごちるように呟く)
シーナ:・・・・・・・(ぼう・・)
少 女:(シーナに目を向ける・・)どするか?・・あなた、自分の仇、・・自分で打つ気あるか?
そなら・・、力、貸すね・・(手を差し出す)

太・北:(小さな窓一つしかない小部屋に、汚水まみれで放置されている・・)あ・・、うう・・
会い・・たい・・、よぉ・・、おねえ・・、ちゃん・・(月明かりの刺す窓をぼう・・、と
見上げている・・)