森小緑。
 厳格な母親に反抗して、ストリートギャング「帝国」に所属するようになった少女だ。
 スケボーが得意で、根は素直。ドラマか小説であれば、最終回には母親と感動的に和解したかもしれない。だが、現実は非情だった。
 小緑は背骨連合のリーダーに敗れ、十数人もの男に輪姦されたのだ。しかも男達はそれだけで満足しなかった。ボロボロになった彼女を「調教」するため、溜まり場に連れかえったのである……。

「い、いや……もう……うちに帰して……お願いだよ……」
 弱々しく壁にすがりながら、全裸の小緑は自分を取り囲む男達に訴えた。だが、男達のギラついた視線は和らがない。むしろ一層、欲望の度合いを増していく。
「ロリーターーーー!」
「ツルペターーーー!」
「ぢうよんさいーーー!」
 理性など欠片もないように、男達は喚き散らす。
 その中を、リーダー格の男が一歩進み出た。彼は最初に小緑を陵辱した男、小緑の処女を奪った男だ。
「まだ分かってねぇようだな。てめぇはもう俺達のペットなんだよ。どうしても分からねぇって言うなら、今、思い知らせてやる」
 おい、とリーダーが命じると、前もって示し合わせていたのか、数名の子分が小緑に飛びかかってきた。
「やだっ……もう痛いのやだよぉっ」
 組み敷かれた小緑の手足が、宙をさまよう。だが、とっくに力尽きていた彼女に抵抗するなど不可能であった。
 小緑のアヌスにローション漬けのバイブがねじ入れられる。
「ひぎぃっ!?」 
 痛み混じりの排泄感に小緑は身を強張らせた。動きの止まった彼女の奥へ、なおも異物が入り込む。
 加えて頭に犬の耳の形をしたヘアバンドが付けられた。首輪まで締められた。
「ギャッハハハッ! 見事な牝犬っぷりだぜぇ!?」
 男達がどいた後の惨めな姿の小緑に、リーダーは容赦のない嘲笑を浴びせた。
「さあ、散歩に行こうじゃねぇか」
「さ……さんぽ?」
 瞳に涙を浮かべて小緑はオウム返しに聞く。その首輪につながる鎖を、リーダーはグイッと引っ張った。
「きゃうっ!」
 突っ伏すように少女は前へのめった。
「散歩だよ、散歩。牝犬は牝犬らしく四つん這いで付いて来な」
「いやだよ……あたしは……」
 最後の尊厳を振り絞り、顔だけを上げて小緑は拒もうとした。だが、そんなものが通用するはずもない。
「んぅ? そうか。お前ら、お嬢ちゃんが犯してほしいってよ」
「おマOコーーーーーーーーーー!」
「尻の穴ーーーーーーーーーーー!」
「まとめてかきまわせーーーーー!」
 まるでゾンビの群れのように男達は囲みを狭めてきた。その姿を見ては、小緑も屈するしかなかった。
「や……やぁぁ……っ……許して……。な、何でも言う事を聞くからぁ……おちOちんはいや……もぉいやなの……」
「だったら付いてきな」
「は……い……」
小緑はのろのろ膝と手を付いた。命じられるまま四つん這いになって、歩き出したリーダーの後に従う。
「おい、犬は何て鳴く? 真似してみな」
「わ……ん」
「聞こえねぇよ」
「わん……っ……!」 
「もっとでかい声だ!」
「わんっわんっわんっ!」
 半ば自棄になって、小緑は喉を震わせた。
 そんな彼女を、リーダーはアジトから連れ出す。
 夜で、しかも治安の悪い場所のため、一般人はいなかった。しかし冷たい空気に触れると、裸で外に出たのだと小緑は思い知らされる。恥ずかしくて気が遠くなりそうだ。
 リーダーと小緑の後ろには、セボ連の面々が続いていた。
 彼らの目は、揺れる小緑の薄い尻に注がれている。
「はふ……ぁ……ぁぁ……わん……わん……わ……あっ?」
 羞恥のあまり、理性の麻痺した小緑は、ふと進んだ拍子に、菊門へ突っ込まれたバイブが擦れるのを感じた。微かな感触は、一旦気が付くと、次第にムズムズしてくる。
(あたし……何だか変……どうしちゃったの……?)
 自問するが答えは出ない。
 ムズムズ、ムズムズ……ムズ、ムズ……
 とうとう溜まらなくなり、こそばゆさを解消しようと小緑は無意識に腰をくねらせた。しかし擦れれば擦れるほど、物足りなくなっていく。
 合わせて秘所も虚ろに思えてきた。何か……太いもので塞いでほしいような……。
「ん? 随分と色っぽい顔してるじゃねぇか、あぁん?」
 リーダーが立ち止まった。小緑の変化に気付いた彼は、カチリとバイブのスイッチを入れる。
 ブーーーーーーン、ブーーーーーーン
 小さなモーター音を立てて、バイブが小緑の中で回転を始めた。
「ひあああんっ……! ふあっ……やぁぁぁんっ! 動くよぉぉっ……お尻がっ……あああああっ!」
 小緑は少女と思えない淫らな声を上げた。初めてアヌスを犯された時とはまるで違う熱い感覚。
「ひっ……いいっ……気持ちいいよぉぉぉっ!」
 それは小緑が身も心もペットと化した瞬間であった。
「どうしたぁ? おマOコもヌルヌルになってるじゃねえか。チOポ欲しいのかよぉ?」
「はひぃっ……欲しいのっ……欲しいですぅぅぅ……っ! おちOちんっ……ずぶずぶって……入れてぇぇぇぇっ!」
「だったら俺の上に乗りな」
「はいぃっ……ひっ! あひぃぃっ!」
 ズボンを降ろし、地面の上に横たわったリーダーを、迷わずに小緑はまたいだ。片手で小さな割れ目を広げ、いきり立ったペニスの上へ腰を下げていく。亀頭に敏感な場所をなぞられた瞬間、彼女は快感にバランスを崩し、ズッと一気に身体を落としてしまった。
「ひきゃあああああああんっ!」
 大きくのけぞり、次いでリーダーの胸に倒れ込む。それでも腰は別の意志を持ったかのようにのたくった。
「おう、お前らも相手させてやりな。一本と玩具じゃ満足できねぇってよ」
 リーダーの言葉に、男達はすぐ小緑を取り囲んだ。
 バイブを抜いて自分のものを挿入する男。
 手に握らせ、しごかせる男。
 咥えさせる男。
 何人もが一度に小緑の身体中を貪る。
 それでも男達は余っていた。その数は十人以上。彼らも見るだけで収まるはずがない。
 交代し、交代し、交代し……屋外の乱痴気騒ぎは延々と続けられる。続けられるのである……。

 数日後。
「あぁん……もっとかけてくださいぃ……あたしを汚してぇぇぇ……」
 セボ連のアジトで、小緑は男達の白濁液を一身に浴びていた。
 ウェーブのかかった長い髪はドロドロにされて肌に張り付き、その肌も満遍なく粘っこいもので覆われている。
 だが、小緑の顔は情欲に惚けていた。
 嬲られ、性欲の捌け口にされ、時々はホースの水で身体を洗い流される日々……。
 小緑は完全にそれを受け入れていた。今の彼女は、ペニスの与えてくれる快楽さえあればそれでいいのだから……。