ケイ・G・ベィ(Kei)・・・闇へのあこがれ・・・

by MORIGUMA

 

シャラ・・・、
衣擦れの音、
闇が凝ったようなドレス。

淡い光が満ちた部屋に、彼女はゆるりと入室する。
黒髪を結い上げ、豪奢な髪飾りが光る。

白く抜けるような肌と細い首筋、
ほのかに染まった肌が、
におい立つような色香を放つ。

高い鼻と小さくまとまった顔立ち、
大きな青い目と、その奥のぞくりとするような冷酷。

妖しい魔人形のような女性ケイ・G・ベィ。

いま、珍しく彼女はほほを上気させ、
部屋の主へと近づいていく。

「いよいよだわ」
そうつぶやいたのは、妙齢の女性。

淡い薄桃色のドレスが、
身体の美しいラインにぴたりと密着している。

細く長いうなじ、
白い艶かしい背筋、
豊かでゆがみのない胸からへそまで、
淫らなまでに白く妖しい肌をあらわにし、
薄い皮の黒手袋がひじまで覆う。

何よりその髪と美貌は、
黒いドレスの女性と瓜二つ。

だが、妖艶さのケタははるかに上だ。

「ケイ、ようやくこの日が来ました。
 あなたが、いよいよ段階を上る日です、心してあたるように。」
ケイは静かにうなずき、目を潤ませながら応えた。
「はい“おばあさま”、いってまいります。」

今年200を越えると噂される曾祖母にして、
稀代の大魔女グラン・デス・ベイに挨拶を終えると、
彼女はサプリムへ向った。


ケイはあまりくじ運はよくなかった。
開始5秒後。
『勝者ケイ・G・ベィ!』
「はあ・・・」
おもいっきりいやみなため息をつき、
「あのような低レベルが私と当たるなど、失礼にも程がありますわ。」
風の真空刃で裸に剥かれた相手を、
見もせずに退場した。

「い、いやああああっ!」
まだ幼さの残る魔法使いは、
犬のような顔をした化け物たちに押さえつけられ、
全身を臭い舌でしゃぶりつくされていく。
ピンピンに張ったペニスが、
ぐさりと突き刺され、
中で犬のそれのように膨張し、責め立て始めた。
「いやあああっ、ぬいてえ、抜いてええええっ!」

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ザアアアア・・
冷たい水が、玉のような肌を流れ落ちる。
解いた黒髪が、濡れた肌に張りつき、白い肌を一層白く見せる。
立てたひざの美しい脚線、
華麗な乳房の間を流れ落ちる流水、
その下に集まり、淫らに水を含みきらめく茂み。

初めてグランと水浴びをした時の感動を、
ケイは今でも忘れない。

「私も、おばあさまのような大魔女になります!。」
曾祖母の視線に気づいて、
幼いケイは裸の柔らかい体を精一杯曲げて、
叫んでいた。

その日から、
ケイの修行が始まった。

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「まったく、運がないですわ。」
倒れ伏した若いエルフに、口元を扇で隠しながらいやみを言う。

“実力者”と噂されていた美貌のエルフに、
先に一発打たせ、カウンターで三連発、それだけだった。

豚のような顔つきの怪物たちにむしられ、
泣き叫ぶエルフの裸身が、
観衆に晒しものにされる。

ほっそりとしているが、
優美な裸身が壊れんばかりに広げられ、
淡い茂みも、まだけがれを知らぬ花弁も、
欲情にただれた視線に犯されていく。

それらに見向きもせず、
ケイはあくびをしながら退場。

臭い体臭が、エルフの細く高い鼻を押しつぶす。
それ以上に汚らわしいものが、
口に無理やり押し込まれ、むせかえる。
「んんんぅううっ!」
ブチブチブチッ

裂ける痛みと音が、
おぞましい熱さと共に、
下腹にのめりこんでくる。

茶色の目が涙に潤む様を見ながら、
興奮した獣は、激しく腰を使い出す。
めちゃくちゃに突きこねられ、
好きなようにひねられ、広げられ、
長い脚が何度も、何度も、痙攣に震えた。

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集中力は魔法使いに一番大事なもの。

2本の優雅なレイピアを持たされ、
その修練も積まされる。

だが、恐るべき才能は見る見る開花し、
師範二人を相手に戦い、
魔法で葬れるまでになる。

グランはようやくニコリと笑った。

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ジャリ・・・・

両手首を長い鎖でつながれた女性が現れたとき、
ケイは初めて、ある種の戦慄を覚えた。
「やっとそれらしい相手が来たようですわね。」

対戦者の名は、マギ・ジャヴァロック・プリズナー。

ケイは聞いたことのない名前だが、
名声や噂などで現実を曇らせるほど、
愚かではないつもりだ。

「本気でまいりますわよ。」
この上もなく幸せな顔をし、
ケイは、回りが歪むほどの魔力をその身に満たした。

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15歳になったケイに、
グランは、二人の男を対峙させた。

「へええ、この細っこいねえちゃんとかい?。」
「おい、マジなんだろうな?。」
冷たくぎらついた目が、黒いベールの奥をにらんだ。

見たところ、かなりできる男たちのようだ、
何より、おびただしい血のにおいがする。

「あら、あの半金でまだ疑う気?。」
押し黙った二人は、ケイに向き合う。
いらぬ雑念のない、猛獣にも似た気がふきつける。
普通の男なら、ケイの美しい体を嘗め回すように感じる視線が、
まったくなかった。

その時、初めて感じた感覚が、
喉元から小さな乳首を走りぬけ、
へそ下へと落ちていった。
『いけない、集中しなきゃ』

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ババババババババババ・・・・・・

猛烈な魔力弾の嵐が、空中に飛び交う。

ドーン、ドドン!

こすれるように弾け合った魔力弾が、
客席を守る魔法障壁を突き破り、
まとめて数十人吹き飛ばした。

開始と同時に、
瞬時の集中だけで十数発のそれがぶつかり合った。

威力でマギが、数でケイがわずかに勝ったが、ほぼ互角!。

マギがニヤリとし、ケイがふっと笑った。

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男たちは、そうとう実戦慣れしているのか、
巧妙にフェイント、小技、大技を組み合わせ、
思いも寄らぬ攻撃を仕掛けてくる。
ケイも、瞳孔を針のごとくすぼませ、
全感覚を集中する。

低い姿勢から足首を狙うトリッキーな攻撃、
上からの角度ある打撃、
かわした剣先が地をえぐり、
はらったレイピアが火花を散らした。

目にとまらぬほどのスピードで、4本の剣が交差する。

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「破、破、破ァ!」
ワルツを舞うような動きで、
マギの3連撃をかわすが、
フッと一歩引いて、地からほとばしる火柱を避けた。

同時にマギの背後に氷の槍が襲いかかる。
バック転をしてかわした槍先はケイに向った。
ケイは飛んでくる槍に眉一つ動かさず、細い竜巻状の旋風を打ち出す。
柔らかそうな耳朶の数センチ横を、槍が飛ぶ。
岩石すら粉砕する風に、
土精の分厚い土壁が立ちはだかる。
バック転を終えたマギに、土壁から手と牙が襲いかかる。
土壁を作った土精が即座に支配されたのだ。
スカッ
だが、その姿は幻。
壁に弾けた風で高速移動したマギが、
魔力を込めた拳を打ちだす。
ケイの黒扇が白熱して激突する。
バチバチバチバチッ!!
雷撃にも匹敵する衝撃波が火花を散らした。

ケイの髪がほつれ、
マギのひじに血がにじんだ。

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技量では明らかにケイが上だった。
だが、経験はそれすら上回る。

一人が剣を弾き飛ばされ、もう一人が右へ回る。
みえみえの動きだが、一人が無力化されたことで読みそこなった。
ズルッ
ステップが乱れ、身体がゆらいだ。
レイピアが広がり、刃の間に素手の男が飛び込んだ。
ドスッ!
当て身で気が遠くなる瞬間、
ケイは剣先がえぐった深い溝に誘い込まれたことを知った。


「ウッ、ウッ、ウウッ!」
口が皮のにおいと、汗、そして生臭い物に支配されていた。
眼前に醜い男の下半身が動き、
その分身が、深く喉まで押し込まれる。

「よーやく目がさめたかい。」
ピチャ、ピチャッ、
ざらざらした感触が、恥丘を嘗め回し、襞を分け入り、クリトリスをえぐりだす。
「うううーーーっ!」
腰がひくひくと痙攣する。

後ろ手に縛られ、外気が全身を撫で回している。
あごは皮の器具でがっちりと固定され、
男が自由に犯し、掻き回していた。
無理やりに喉の奥を掘られ、むせる。
それがたまらない刺激なのか、さらに突き入れる。
よだれがはしたなくあごを伝い、
涙がそれと混ざり合う。

「さて、こちらもいただくか。」
ジンジンする秘所に、スウッと外気があたった。
喉の苦しさが、ふとそちらに気を取られる。
何かがそこにあたり、
のめりこんだ。

ブチッ
「んん〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
引き裂かれる痛みと、何かが壊れる衝撃。
一生忘れえぬ感触が貫く。
「おおお、処女だったのかぁ」
赤い筋が、ツーッと美しい腿を伝い落ちた。
だが、鮮やか過ぎるそれは、雄を逆上させる。
初めての肉体を喰らう歓喜に、
それが狂い猛る。

グシュッ、グシュ、ズブッ、
「んん・・、ん、んんーっ!、ううっ!、んううっ!」
ケイの苦痛など一顧だにせず、
のけぞる細く痛々しい肉体を、
蹂躙し、暴行する。

口を犯される喘ぎが、
破瓜と暴行の律動が、
苦しげなうめきと、淫らなわななきに染まり、
二人の雄をさらに興奮させ、狂喜させる。

下半身が痺れるような痛みが、意識を朦朧とさせ、
なすがままに舌を沿わせ、身体を受け入れさせる。
「むううっ!」
それが急激に膨張し、子宮口をえぐった。
「ひぐううううっ!」
ドブドブドブドブドブウウッ
粘りつく熱を持つものが、
脈打つペニスから、大量にほとばしる。

ビュグウウッ、ビュグッ、ビュグッ、
「ぐふうっ!、うっ、ううっ!!」
喉いっぱいにぶちまけられる、苦く生臭いもの、
むせ、喘ぎ、飲み込まされる。

薄い下腹部が痙攣し、締め上げる膣にさらに搾り出され、あふれていく。
あふれる、ただれる、壊れていく。
のけぞり、痙攣するだけのケイに、
全てが、焼印のように刻まれていく。

くず折れるケイを、
入れ替わり仰向けにして、
わずかに抗おうとする身体にのしかかる。
「んう!、んううっ!、んむうっ!」
抵抗する力も無い彼女は、すでにただの雌に成り下がっていた。
口に押し込まれる、愛液と混ざり合った精液、そしてペニス。
膣を押し分け、突き刺さっていく男根。
ヌルヌルとした感触、
貫かれていく身体、
犯され、舐めさせられ、飲まされる口、
下腹があふれ、こねくられ、
痺れと痛みが、苦痛と混ざり合い、
意識も理性も惑乱していく。

ズブッ、ズブッ、ズブッ、グリュッ、ズボッ、グシュッ、
「んんっ!、んっ!、ううっ!、んっ!、んーーっ!、」

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「水竜吼!」
「氷竜吼!」
二人は同時に切り札を仕掛けた。
水と風の魔術奥義に、二つの魔力が集中する。

呪文の詠唱はほぼ同時、
だが、なぜかマギの呪文の方が早く発動した。
『まるで・・・時間が先に・・・?』
マギ・ジャヴァロック・プリズナーの真の力が、ほんの少し早く未来を呼んだ。
本人も知らぬ、「時空神」の分身、「未来」を司るヒペリオン・フロイントリッヒの血。

ズリュウウウウウアアアアアアァァァァ

出遅れた魔力が吹き散らされる。
強烈な衝撃波がケイを吹き飛ばした。

「勝者、マギ・ジャヴァロック・プリズナー!」

『時空魔法・・・ならしかたありませんわね・・・』
ケイはふっと笑った。

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「ふうっ、はあっ、ああっ、あぐっ、ああっ!、あうっ!、」
朦朧となったケイは、
ただ喘ぎ、みだらに悶えるだけだった。

アヌスと膣を同時に突き上げられ、
力なく身体を突き動かされる。
「げぼっ!、うぐっ!」
もう何回、何十回、
犯され、飲まされ、中に出されたか、
口もアナルも膣も、男を受け入れるだけの穴と化し、
蠢く肉の感覚に、全てを支配されつくしていた。
とっくにあごの器具ははずされ、
されるままに、盲目的に加え、しゃぶり、飲み込んでいた。

白濁が身体中を汚し、
滴りが乳房を伝い、
壊れたように突きまくられる秘所から、
あふれ出ていく。

だが、汚れきった肌から、におい立つ淫靡な色香、
朦朧として潤んだ瞳から、妖しいそそられる光芒、
貪るたびに乾き、渇きに喰らいつくたびに、捕らわれ、
絞りきったはずの陰嚢が打ち震える。

「うっ!」
「うおおっ!」
ドクドクドクッ、ドビュウッ、ドビュッ、ドビュ、
「・・・・・・・!!」
広がった脚が痙攣し、
力なくすがった手が、震え、落ちる。
潤んだ目が光を失い、閉じた。

壊れた肉体が投げ出され、そこでケイの意識が切れた。


ガチャ

二人の男は、グランの書斎に入った。
「あら、もういいの?」
まるで何事もなかったかのような口調。
男たちは最初の契約を思い出し、口をひん曲げた。

『勝てば、何をしてもいいわよ。
姦りたいようにしていいし、
何だったらさらっても、娼館に売り飛ばしてもいいし、お好きなように』

おぞましい言葉は、そうしたくなる魔力を秘めていた。
振り払うように首を振ると、

「俺たちは、これ以上喰われたくないからな。」

犯しているつもりが、酷く引き込まれ、
気がつけば限界まで姦り抜いていた。
心の臓が乱れ、めまいがする、立っているのも辛いほどだ。
ケイが失神しなければ、こちらが失神かあるいは・・・。
男たちは思わず身震いした。

膨大な後金を受け取り、部屋を出る時、
「オレの剣は、あんなに深く溝を作ってなかったはずだが?」
男はうっかりつぶやいたことを、一生後悔した。
グランのぞっとするような微笑が、後々まで夢に出てくることになった。

豪奢な敷物の上で、
べとべとに汚されきった少女は、
胎児のように身体を丸めていた。

顔も、髪も、脚も、ぬらぬらとした穢れで汚れ、
秘所からおびただしい白濁がしたたり続ける。

だが、その下の肌は胎児のそれのごとく、
鮮やかな血の色を帯び、輝いていた。

そしてグランの目は、まさに生まれたばかりの赤子をみる女の目だった。
「フフフ・・・、やっと、やっと・・・」
妖女と聖母、
ありえぬ二つがその表情を彩る。
そっと、震える手でケイを抱きしめ、
汚れきった顔に繰り返しキスをし、穢れきった口を吸った。
生臭い精も、味わうように飲み、
己の生気を可憐な唇に注ぎ込む。
青い目がぱちりと開いた。
「う・・は・・ああ・・おばあさま・・・」
申し訳なさそうに潤む目に、グランはゆっくりとうなずく。
「いいのよ、気にしないで。気分はどお?」

チャプ
巨大な浴槽の中で、
白い肌が水滴に輝く。
薄茶の髪が黒々と変わり、
まだ小さかった胸が、豊かに美しく盛り上がっていた。
恥毛はふさふさとした茂りとなり、
背も急激に伸びていた。
15の少女が、急速に20前後の姿に変わっていた。

10年をかけて、
星と地の時が合致する日に、グランは賭けていた。
強力な雄の精を吸い、その力を糧として、
大魔女の血が目覚めることを。

「ああ・・、ケイ、私の血を引けた、たった一人の娘・・・。」
湯にたゆたう裸身を、
飽きることなくなで、愛撫し、キスをしながら、
グランは愛しげにつぶやいた。


再び、星と地の時が合致する時、ケイは新たな段階を昇る。
それはサプリム・ソーサレスの日。

『おびただしい雄の精を吸っておいで。』

身体が変わる時の、果てしない喜悦、
グランから絶え間なくいただけた愛撫と恍惚、
成長した身体の、凄まじい魔力と快楽。
ケイに性への禁忌はほぼ無くなっていた。

あとは、納得できる相手との戦いさえあればよかった。

「んうんっ、んっ、んふううんっ、んっ、んううっ」
会場の中心で、
凄惨なまでの陵辱が続く。

豊潤な肉体を晒し、数人の男から輪姦されながら、
ケイは闇へ落ちる快感にわななく。
整った顔一面に浴びせられながら、
したたりを飲み干す。
バックから迫る男に、尻を広げた。

「…あひっ、あうっ、…みなさん、
き、貴族のお尻は、い、いかがなも
のでしょうか……」

闇へ、さらに深い闇へ、
ケイはためらいもなくそこへ降りていった。

FIN