「まあ、これでペンダントの呪縛からも解放されマスしね。原点回帰というか、ナントいうか……それじゃあみんな、頑張ってね」
「お婆ちゃん、また一緒にご飯食べようね」
「……今まで楽しかったです」
「お婆ちゃん……」
「ジャイアントエルフ様に、我が神の祝福あれ……」
お前もまさしく、強敵だった

 各々、別れの言葉を贈る。
 フリーデリケは私達に優しく笑うと、闇商人の声がする方へ歩いて行った。
 
それが、お前の選択か。それが、お前の贖罪なのか。
「まいどあり!さあ、一人だけまっすぐ歩いて来な。そうそうこっちだ。アンヨは上手、手のなる方へ……」
「フリーデリケ。お前は愛しているから連れて行くのか? それとも、愛しているから連れて行かないのか?」

 遠ざかる背中に私は声を掛ける。

「そうですね〜、結局のところ……私は私、デスよ」

 その姿は暗闇へと消え、足音しか聞こえなくなる。
 そして。



 ガラガラガラガラ………
 荷馬車の音。
 袋詰めにされてるは手錠で繋がれているはで、揺れる度に躯のあちこちが痛む。
「(………というか、臭いがこもるんディスよねぇ〜 あっついし)」
 フリーデリケは輪姦された後、餓鬼の小遣いのような値段で売り払われ(ギルド員曰く「萌えネー エロくネー 意味がネー」)
 頭陀袋に詰められ運ばれていた。
 実際にはエルフ補正でもう少し良い値段はつく予定だったが、先日の『人妻エルフショック』で、ギルド員の何人かが
 エルフ耳を見るだけで、ひきつけやら眩暈、そして発狂したりするため

(「吸わないで下さい、もう吸い取らないで………ぎゃぁぁぁぁぁっ!?」など意味不明なことを言いつつ狂う)

 とりあえず、早く売っぱらっちまおうということで、この値段になった。
「(………失礼な話ですよネー オノレ人妻エルフ!! こんな値段で売られるなんて、何タルタル屈辱!!)」
 昔は今の100倍以上の値段で売れたんだ。


 ハイウェイマンズギルド。
 それは、龍神の迷宮に巣食うならず者の集団である。
 元は個人の寄せ集めだったならず者たちだが、ハイウェイマンズギルドの創設以後は連携を取り合い、集団行動を行うようになった。
 といっても、普段から数十人単位で遠足よろしくぞろぞろと歩いているわけではない。
 彼らは普段、数人程度のグループで分散行動を取り、洞窟内を捜索している。
 グループといってもその場しのぎの集まりで、彼らは頻繁に組む相手を変える。

 よくある誤解のひとつに、「女冒険者を襲って陵辱するならず者には、女はいない」というものがある。
 だが、これは誤りだ。確かに男がほとんどを占めてはいるが、女性もたまにいる。
 カタリナは、その数少ない女ならず者の一人だった―――

 だったのだ。

 …………

 クルルミク王国にある貴族フランツ=L=ウィドゥの屋敷、
 現在カタリナはそこでメイドをしていた。
「(……………我ながら妙なことになっているわねぇ)」
 冒険者にとらわれ、陵辱(というか変態異常行為)されて貴族の屋敷にプレゼントフォーユー♪されるなんて。
 まぁ、元々出自は貴族の使用人の家に産まれてたので元の鞘に納まったといえば、そうなんだが………
「(ここの主人も大分変態だけど、私に対して何するわけでもないし悪い人間ではないし――――)」
 ふと、『悪い人間ではない』からと安心した自分にくすりと笑う。
 間違いなく悪だった自分が、周りの人が善人ということで安心している。
「(しかし………)」
 主人であるフランツは妙な人物であった。
 あの姿を思い出すだけでもおぞましい冒険者の身内でありながら、私の躯にはまったく興味が無い様で
 (むしろ距離が近かったりすると、自ら離れるくらいだ)、また料理に関しては私よりよっぽど上手い。
「(………………)」

 そして貴族でありながら、貴族を狩っている。

 本人曰くそれも仕事らしい。「んっふっふ〜 悪徳貴族を裁くには色々と大変なわけよ、確定的な証拠があっても裁くのに
 長引けば長引くほどそれまで蓄えた財産やコネやらをつかって、のらりくらりと法の網を掻い潜るのよ。
 だので、それを回避するために私が確定的な証拠さえ出れば決闘を申し込んで、ジャッジメント!!」だそうだ。
 …………私的でのそんな行動は正義とも思えないわけだが国からの指示で動き、しかも屠った貴族の資財は
 全て国にまわっているらしい。

 彼がそれで得られる物は「恨み」だけだ。

「(いくら恨みをかっても大丈夫だという自信からかなのか、正義に酔っているのか、
 異様な王国への忠誠心の表れなのかは知らないが、損な生き方よね)」
 まぁ、でも彼には悪徳貴族からの圧力などで潰されたりはしないで欲しい。
 ここ給料も待遇も良いし、ゴハンは美味しいし。
「(さて、掃除始めようかな)」
 背伸びをしさて、掃除を始めようと台所のドアを開ける。
「あ、カタリナの姐さん〜 戸棚に入ってたドーナッツとうんk―――じゃないカリントウもらうッスよ〜」
「あぁ、フランツ様がかなり数作ってあるけど一気に食べちゃダメよ」
「アイアイマム〜」
 戸棚から出したお菓子を抱えて立ち去ろうとするキャティ…………
 立ち去ろうとするキャティ……………
 ……………
「ちょっと待て」
ひでぶぅ!?
 背中に会心の一撃で蹴倒す。
「なに自然に不法侵入して、窃盗しようとしてるのかしら貴女は?」
「ぐぐぐぐ………!? い、いやだなぁ〜 私と姐さんの仲じゃないっスか〜? 
 ってか色々あってお金も食料もなくて……」
 キャティ。
 以前悪徳貴族の家をジャッジメントした時にたまたま見つけたので保護した少女だが………
 救出した後、自分のいた魔法学校に戻るということで、いくばくかの金を渡してサヨナラなハズだったのだが、
 『イヤー やっぱ魔術師としてのレベル下がったまんま帰るとハズカシイシ、ちょっくらもう一度迷宮いくッス!』
 とかいって一人で無謀にツッコミ、そして触手に襲われて泣きながら帰ってきたのだった。
「………それが色々?」
「イヤイヤ、参ったっス。水中から現れた触手に襲われた時に、
 有り金全部つぎ込んだ食料のドーナッツ全部水浸しになっちゃって!」
「ははは、有り金全部ドーナッツになって、それも水浸しかー」
「えっへっへ〜  しょうがないっスよね〜」
「はははは」
「えっへっへ〜♪」

 …………………ムカついたので、もう一回蹴り飛ばした。



 ガラガラガラガラガラガラガラガラ………
 荷馬車の音。
「(キャティちゃんにセリカちゃんはどうしたかなー)」
 可哀想なことをしたと思う。
 自分が今袋詰めにされているのは自分の責任でもあるが、彼女達は…………
「(こんなクエストの出会いでなければ、キャティちゃんとはずっと仲良くできてちょっと隙を突いて、舐めたり揉んだり……
 セリカちゃんも、もう少し成長させてあげて賢者になっていれば…………)」
 せめて彼女の犠牲で手に入れた仮面は……… 迷宮で一緒に冒険していって欲しい。


 迷宮7階

 そこの監禁玄室には今4人の女冒険者が捕まっていた。
 ある者は泣き叫び、またある者は悦び狂う。

 そんな中でならず者の一人が1発射精し終わり、休憩もかねて冒険者から取り上げたアイテムを漁っていた。
「おーい、なんかまた変な仮面あっけど、どーするよ?」
 同じく休憩中のならず者がそれに答える。
「あー またかよー。ちょーダブってんだよなー、ソレ。もーたいして値段つかねーんだよなー………
 ってか急に変な声でたりしてコエーしぶっ壊しちまっていいぜ」
「ういー」
 ぐりしゃり、めきめきべきり。
 仮面が二つ割れた。


 酒場

 アヤカ、フィル、ラフィニアの3人は仲間を助けるために救出隊を組む準備をしていた。
「アヤカさん、フィルさん! 一緒に行ってくれる傭兵の人見つかったよ!」
「急いで助けに行きましょう、今ならまだ間に合うはずです……!」
 ラフィニアが雇った傭兵を連れて、フィルが暫定リーダーのアヤカに出発を促す。
「はい〜 では救出のために突撃〜!!」
 酒場から駆け出しながら出発する4人。
 入り口を飛び出した所で、見知らぬハーフエルフの青年と危うくぶつかりそうになったが、彼は軽い身のこなしでサッと避け
「おおっと」
「あっ、ゴメンンサイ! 今急いでて―――」
「あー、大丈夫だから気にせず行きなさいな、急いでるなら」
「ありがとう! ほんとゴメンナサイ!」
 再び走り出す4人。
 迷宮に向かう向かう! その途中、
「……………そういえばアヤカさん」
 走りながらラフィニアは小声でアヤカに向かって呟く。
「なんですか〜?」
「……………私たちなんでセリカさんとお婆ちゃん見捨てたんだろ」

 納得していたはずだった。
 不思議とも思わなかった。
 普通だと思っていた。

「あー………… なんでだろうね〜」
 アヤカが少し考える。
「なんでかはよく解らないけど、あの時はそれがルールだったんだよ、絶対のね〜
 誰もそれを破れないし、破っちゃいけないものだったんだよ、たぶん」
 ラフィニアはその言葉を聴いて、理解はしたが納得は出来ず、
「なんでなんだろう…………」
 ただただ疑問を呟き続けた……


 酒場

 マスターのペペフォジチノ・ビナヴェスニチィアン・グラッチェルニズは昼間ということもあり
 閑散とした店のカウンターで一人昔を思い出していた。

 子供の頃親父やお袋の知り合いだった高位エルフ。
 最初あったときは正確には覚えてないが綺麗なドレスを着ていて、どこぞの貴族と教えられた。
 2回目にあったときは重戦車のような鎧を着こみまるで別人のようだった。
 だが、服装は違っても彼女はいつも気さくに話しかけ、幼かった自分とも遊んでくれた。
「(ただ、ずっと『ペ』呼ばわりだったが…………)」
 それでもいつの間にか親父達の知り合いというより、自分の店の馴染みの客になったフリーデリケ。
 毎回店を破壊したりして困った客だと思いつつも、いなくなってしまうと何ともいえない気持ちになる………
「………よぉ、ペ。どうしたしけたツラして」
「! バアさ――――む、フランツか」
 見知った顔のハーフエルフの青年がいた。いつの間にか店に入ってきていたらしいが気づかなかったらしい。
「あんまりココには寄り付かないお前がどーした今日は?」
「ん……… エイティネシス様にちょっと報告することがあってさ。まぁ、もう済んだが―――ワインもらえるか、ビンで」
 カウンター席につくフランツ。ワインのグラスとビンを出すとチビチビとグラスに注ぎ一杯やりはじめる。
「…………相変わらず不味いなぁ」
「おいおい、この店で一番値のはるやつだぞ?」
 ロブスターワインを本気で不味そうに飲むフランツ。
「オレ酒飲めないじゃん?」
「……………じゃあ頼むなよ」
「飲めなくても、酔いたいときがあるじゃない?」
「………婆さんのことは残念だったな」
 ゆっくりとグラスを置き、しばらく何か言葉を選んでいるようなようすをみせるフランツ。
「婆さんは……… いや、あの人―――
 ………迷宮に入る前にさ、言われたんだ」
 静々と話し始める。
「助けなくていいって」
「………………」
「他の冒険者を国は助けないのに自分だけ特別とか……… ありえないってさ。」
「しかし、お前と婆さんは―――」
「そんな関係の前に俺は貴族だよ、同情はするが『冒険者』の為に何か出来るかよ
 ――――冒険者全員の救出なんかをしたら、それこそ国の財政が破綻するさ。
 それは『冒険者』と登録されたなら、竜騎士とて貴族であれ特別扱いはできない。」
「……………」
「……できないんだってさ、ウィドゥ家の為にも」
「…………」
「…………っ」
「……泣くなよ」
「………………………泣かねーよ。
 ………昔から言ってたんだ。男は親が死んだ時と愛してるただ一人の為にしかないちゃいけないって」
「…………あー、俺も言われたな。」
 二人とも共通してちょっとした子供同士の虐めにあった。
 亜人の子供って。
 そんな泣いてる時に言われた言葉。

『男の子が基本的に泣いちゃダメですよ、意地と根性で歯を食いしばっても我慢しなきゃ。
 でも、許されるとしたらただ二つ、親が死んだ時、そして愛してるただ一人の為にだけデスヨ?』
 それを言われたあとも泣き止まないと、ぶん殴られるので頑張って泣き止んだ。

「…………母さん」
 フランツは天井を仰ぎ、涙がこぼれない様に頑張った。



 ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ………
 荷馬車の音。
 もそもそもそもそっと頭陀袋が動いている。
「(ヤヴァイ!!? ヤヴァイって!!!)」
 頭陀袋の中でもがきつつ、フリーデリケは泣きそうになっていた。
「(漏れるし!!? 漏れるし!!?)」

 頭陀袋という驚異の密閉空間に、自分の排泄物がこもるという絶対的な恐怖




 喫茶店

 クルルミクの王都にもお洒落なオープンカフェというものがある。
 そしてそこで会話を楽しむ男女二人組といえば、十中八九カップルであろう。
「……………」
 セイル・ビッグブリッジ(偽名)はそんな二人組みの片割れで、テーブルはさんで対面している女性の異様な行動に
 なんとも声が出なかった。
「うふふふ〜♪ おいちー☆」
 サルの形のリュックサックを背負い、頭に角の生えたとんがり耳の少女、小フリーデリケ。酒場で何回かあったことのある顔見知りな少女だ。
 そんな彼女と先ほど大通りでバッタリ会い、『デートしようなのじゃなのじゃなのじゃ〜』とわざわざ東方語でグズられ、
 仕方なくここに来たわけだが…………
「……………卵、そんなに美味いのか?」
「うむ! やっぱり卵は半熟が一番なのじゃ! だが悲しいことにこの辺の者は半熟よりはーどぼいるどが好きでのぉ……
 知っておるか? 半熟卵がメジャーな国は東方くらいなものなのじゃ」
 そんな豆知識を披露しつつも、殻も剥かずにゆで卵を丸呑みしてるフリーデ。
 それで半熟だのなんだのが解るのが不思議だ。
「(というか、この小さな体で何十個食べたら気がすむんだ……?)………そーいえばフランツ卿は元気かい?
 確か君は卿の屋敷で居候してるみたいだが」
「ん〜〜? あー じーじか。なんかじーじママが迷宮であぼーんして欝っておるのぉ………」
 食べる手を止め、サルのリュックをじーっと見る。
「これね、じーじママが作ってくれた『ダカルバジンMark2〜優しさが生きる答えならいいのにね〜』なのじゃ」
「名前長いな」
ワルカッタナ………
!?
 リュックサックであるハズのサルが……… 喋った気が、した。




 酒場

「ごめんくださーい。フランツ卿いらっしゃいますかー?」
 酒場に一人の男が入ってくる。
 特に特徴のない男だが、見るものが見ればそれが逆に密偵としての特徴だとわかる。
「ん………… おんや、三本目じゃないかね」
「………いや、まぁ、そんなあだ名だけどちゃんと名前で呼んで欲しいなぁ、っとか。
 ってかフランツ卿が昼間から酒とは珍しいですね?」
「んっふっふ〜 …………あー、まー、あれですよ。冒険者の集まる酒場の様子をばれない様に視察みたいな、ね?」
「ふ〜ん?」
 その説明にあんまり納得はできない密偵。
 卿は昔からこの酒場のこと知っているはずなので視察するまでもないハズなのだが………
「そーいえば三本目、今日はどうしたのかしら? 『二刀の大火』と、助けたあの少女と一緒に
 どこぞで冒険者みたいなことしてるって聞いたけど………」
 まぁ、なんというかルール違反のほとぼり冷めるまで姿を隠している感じだ。
 一応フランツも色々手は回したので戦争が終わる時くらいには復帰できるはずだが……
「いや…… なんかあの二人の空間に、つくづく俺邪魔なのかなぁ…… みたいな雰囲気で。
 そんなわけで、報告ついでにこっちに厄介になろうかと」
「あー…… 一生懸命だったからねぇカレシィ。ってか報告?」
 王都にいたわけじゃないのに、何の報告があるのだろうか。
「あぁ、『白竜将ディアーナ』がギルドに捕まった。しかも売り飛ばされた先がグラッセンだ」
「………っ!?」


「たまたま入った情報なんだよ、コレは。
 うちの旦那とかと一緒に北の砦付近で野宿していたら、密輸にしては大規模な怪しい馬車集団を見つけてさ。
 まだまだ謹慎中みたいなものなのに旦那ったら『見過ごすことはできない!』とか何とか言っちゃって
 その集団の半分くらいぶちのめした訳よ―――いやまぁ運んでた荷物ごと半分は逃げられちまったんだけど。
 んでまぁ、残ったやつらを尋問したら、なんとグラッセンの正規兵! 任務はなんと『白竜将ディアーナ』の輸送。
 しかもクルルミク国境沿いにある、グラッセンの中でももっとも強固な砦の一つといわれる―――
 って!! いきなり怖い顔して立ち上がってどうしたんすか!!!?」


「ペズ――― 貴族ってのはそんなに価値があるものか?」

「…………さぁな、ただ―――
 この歳になって泣きたくはないよな?

―――あぁ、泣きたくないなっ!!

 それだけ言うと元竜騎士はいきなり部酒場を飛び出して行った。
「え、ちょ! まさかグラッセンに乗り込みに行くんですか!? それは無理――――フランツ卿ぉぉ!!!?」
 慌てて追いかける密偵。
「はぁ……… なんかこんなんばっかだなぁ俺。ホントついてないぜ…」



 ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ………

 荷馬車の音。
「(あー タンちゃんの耳はうまみ成分たっぷりでしゃぶると美味かったニャー。
 ミューイたんの耳も負けずとお洒落な味がして、グルメなエルフも大満足!!)」
 大惨事があって臭いがヤヴァくなった頭陀袋内で、必死に悪臭から逃れる為にフリーデリケは楽しいことを考えていた。
「(エルフといえばネージュちゃんのオパーイは美味だったディスヨ〜 まさに至高にして究極のメニュー!! 女将はいるかー!!
 逆にロリータな感じのメラノーマちゃんもえがったー ホンマえがったでー……… 
 サルを突っ込んだ時の表情なんて、永久保存したいくらいに!!!!!)」

 ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ………

「(一緒のPTのオンニャノコも可愛かったディスよねー 
 ラフィニアちゃんは最初から最後まで一緒だったけど、あの腰とヘソがたまらなかったノー…… 
 アヤカちゃんはオパーイ!! 何といってもオパーイ!!)」

 ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ………

「(短い間だったけど玄室で助けた娘達も面白かったですネェ………
 アルムさんは…… まーオッパイ狙ったら鎧にかみつかれて痛かったですねぇ…
 ガッチャマンは、面白いオモチャみたいな感じでうふふふふ〜♪ ………ちょっとお姉ちゃん思い出してあれだったけど。
 そして黒猫さんは)」

 ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ………

「(……………久しぶりに本気になったなぁ、300年ぶりくらいかな?)」

 ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ………

「(あのペンダントがなかったら、本心できっと―――
『服従も隷属もしなくていいから、私に飼われろ。尻にカラシ塗ってやるよ』って言えてたのに)

 ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ………




































 adieu.