魔人のご乱行

by MORIGUMA

 

「わ、かっ、かわいい〜っ!」
アシュラナがその酒場を選んだのは、ほんの偶然だった。

さほど大きくは無いが、こざっぱりとした店内は、ほぼ八割方埋まっている。
その間を忙しく立ち回っている、金髪の少年がいた。

13・4歳だろうか?。
くるくるとした巻き毛に、ぽわりとした表情、白シャツに蝶ネクタイと、ウェイターの服をピシリと決め、頬を赤くして、必死にテーブルの間を飛びまわっている。
『う〜ん、いじめたい・・。』
さっさと奥の方のテーブルを占領し、少年が回ってくるのを待った。

「いらっしゃいませ」
ところが、およびでないのが回ってきた。ひょろっとして、あばた面の見るからにイケてない若いのが、うきうきとやってくる。
他に2人ほどウェイターがいて、場所が決まっているらしい。
ちらっ、
額の3つ目が動いた。
「あちっ!」
こちらへ来たウェイターが、右脚を抱えてうめいた。
靴が一部焦げ、わずかだが煙が上がっていた。

「な、何だ?。リーウィル、すまんが奥へちょっと行く、こちらのお客様をたのむ。」

金髪の子はリーウィルと言うらしい。いい名だ。
アシュラナはますます気に入った。

「いらっしゃいませ。お客様は初めてですね。」
言いながら、テーブルをダスターでぬぐい、酒と料理の両方のメニューを出す。
目が青みがかった灰色で、うっすらとソバカスがある。身長は155ぐらいだろう。
くるくるした巻き毛は、天使のそれのように綺麗で、艶やかだ。
身体はすんなりと細身で、白樺の若木を思い出す。

「ここで、一番強い酒は?。」
とろりとした視線を投げかけると、少年はメニューを示しながら、頬が赤くなる。

銀の髪がかきあげられ、形の良い耳元から落ちていく。
すらりとした手足がすんなりと伸び、小麦色の肌が艶やかに輝いている。
腰や胸のラインはきわどく豊かで、カットが大胆に切れ上がり目をひく。
リーウィルの方を向いて、脚を組むと、
妖しいイレズミの入った太腿が、目の前で躍動する。
彼は恥ずかしげに目をそらした。

キンッ
「じゃあ、これで。料理は適当に合わせてね。」
分厚い金貨が弾かれ、リーウィルの手の中に落ち、ずっしりと沈む。彼の目が真ん丸くなった。

厨房は大騒ぎだ。
「グラッセン金貨、それも“大帝貨”じゃねえか?!。」
酒場の主人は、さすがに金のことには詳しかった。
グラッセン公国の最盛期に作られた、流通より財宝として渡すための金貨で、金の純度も価値も最大級の金貨だ。これだけは、一目で本物と分かる、精緻な刻印が刻まれている。
「この酒場を数日買い切っても、おつりが来るぜ。」

最上級の火酒が、酒蔵の最奥からうやうやしく持ち出された。
一番いい小牛の肉をローストし、香ばしいにおいを上げる。
ひとかかえもある円盤状チーズが、わざわざカットされて、料理にふんだんに使われる。
食前酒には、高価な貴腐ワインを引っ張り出す。
そこだけ、酒場が別世界になった。



まあ、よく食べる、よく飲む、
アシュラナはほっそりした身体に、ぴったりとした皮の服で、
このどこに入っていくのだろう。

リーウィルは、ほとんどつきっきりだった。
実は、アシュラナも彼を観察し、狙っていた。

何度目かの火酒をつごうとしたとき、リーウィルの足がもつれた。
「わ・・!」
「あら。」
床に落ちていたロウの塊が“なぜか溶けて”靴が床にくっついていたのだ。
ほんのわずかな力だが、足をもつれさせるには十分。

大胆に露出している太腿に、ぱっと血のように赤い雫が散った。
「す、すみません。」
リーウィルが謝り、他のウェイターや酒場の主人まで飛んできたが、
「何か用?!」
ぎろりとにらんだ三つ目の迫力は、カエルがヘビに睨まれたように、全員を押さえつけ、すごすごと引っ込ませた。

「す、すぐ拭いますので、」
「ねえ、貴方、それで私の脚を拭くつもり?。」
リーウィルが握ったダスターをじろりと見た。
ごわごわした繊維の荒い布地は、どう見ても女性の脚を拭くにはひどい。
困惑し、固まってしまったところを、すかさず、
「火酒の、味見をなさい。」
「は、はい…。」
強烈な視線に呪縛され、ふらふらとしゃがみこんだ。
彼の舌先が、雫をなぞっていく。

「あ、は・・」

ぞくぞくっと、する。

つややかな唇が、肌をなぞる。
「うふ、」

太腿の、倶利伽羅の剣のイレズミの上を、ゆっくりと嘗めとられていく感触が、
アシュラナをくすぐっていく。

比較的見えにくい、奥のテーブルとはいえ、しゃがみこんで女性の脚を嘗めさせられる屈辱は、ひどく冷たくリーウィルの胸をひっかく。
だが、同時に、背徳的なまでの光景が、ぞくぞくするような興奮を下半身に打ち込み、彼の分身が、ぎりぎりと勃起していた。

「ふふ・・、さて、帰るかな。」
ようやく火酒の雫をぬぐい終わり、アシュラナはふらりと立った。

キンッ、
大帝貨がもう一枚、テーブルに置かれた。
固唾を飲んでみていた主人は、顔を引きつらせて、喜びに笑い出しそうなのを、必死に堪えた。頭の中では、もう3・3・7拍子で扇子を持って踊っている。

「荷物を持って。」
「え?!」
呆然とするリーウィルに、ぎろりと3つの目が動いた。
「持って!」
低いがドスのある声に、思わずわたわたと荷物を持ってしまう。
が、これが重い!。
片腕に抱えるほどの大きさなのに、両手でないと持ち続けられない。

「さ、行くわよ。」
「え?、え?、」
困惑するリーウィルに、主人が優しく両肩を叩いた。
一言。
「死んで来い。」

心底うれしそうに、言う言葉かい!。

背中を押され、泣きそうな顔をしながら、リーウィルは必死に駆け出した。


古来、金の力は玄妙にして偉大である。

この町一番の宿屋も、かなり遅い時間だというのに、女将とメイドたちがずらりと並んで迎えた。

最上階の部屋はぶち抜きの広間と、ドーム状の高い天井、豪奢で重々しいカーテンが夜の帳を彩り、じゅうたんは足首まで埋まるほど柔らかい。


ひいひい言いながら、重い荷物を持ち込み、リーウィルは座り込んだ。
あまりにすごい部屋で、呆然として周りを見ていた。

「こっちよ。」
呼ばれた部屋で、彼はぎょっと立ち止まった。
アシュラナはすでに下着一枚になっている。
「ああ、べたべたして気持ち悪い。」
見事に盛り上がった胸の間に、赤い雫が跡を残していた。
真っ赤になって目をそらす少年に、アシュラナは容赦なかった。
「さ、洗うのを手伝いなさい。」
スルリと下着を脱ぎ去ると、半分ほど湯を満たしてある湯船に入った。
恐る恐るシャツを脱ぎ、ズボンだけになって、後を追う。
「そんな物脱ぐ!」
「はっ、はいいっ!」

広い浴室には、何個も湯を満たした容器が置かれている。
それから湯おけにすくって、浴槽の人間にかける。

銀髪が湯を含み、きらきらと光を乱反射する。
ほっそりした胴のくびれに、流れがいく筋も走り、集まっていく。
その下に膨らむ豊かな腰のラインに広がるのだ。

湯船でゆっくりと湯を浴びるアシュラナ、その光景に目を奪われ、うろたえ、己の分身の震えに怯えていた。

小麦色の肌は、どうしてあんなにもつややかなのだろう。
ゆらりと動く首の細さ、その繊細なラインが、痛々しいまでに美しい。

だが、アシュラナの根性は、そんな繊細な心根を踏みにじるほど太かった。

ざばっ、
湯船から上がると、アシュラナは陶器の椅子に座った。
「さ、洗いな。」

泣きたいような気持ちで、リーウィルはアシュラナの肩や背中をこすっていく。
今にもあふれそうな涙を堪え、いじらしく働く姿に、こっそりと笑うアシュラナ。
若木のような細い身体に、すんなりと伸びた手足は、少年特有の繊細さを持ち合わせ、きめ細かい肌は、ほとんど無毛で、大理石の彫刻のように綺麗だった。

肩や首の美しいラインだけでも、困惑しそうなのに、視界に彼女の裸身のあちこちが入ってくる。
目をそらし、あるいはうつむき、真っ赤になりながら小麦色の裸身をこすっていく。
「おやあ〜、何を真っ赤になってるんだい?。」
意地悪く笑いながら、リーウィルの方を向いた。
腰がひけていて、自分の分身のめざめに、困り抜いていた。
まだ皮をかむったままの、若い分身は、内側から突き上げる熱に脅かされ、痛く、はちきれそうだ。
「なんだい、これは」
くるりと向き直ると、足指を伸ばし、彼の分身を親指と人差し指でつまんだ。
「あ、あっ!」
小麦色の肌の中に、ピンクに鮮やかな輝きが目に入り、いっそう突き上げる熱が、強く熱くなる。それを、細く強靭な足指につままれたからたまらない。
細い身体が震え、腰が萎えそうになる。

びくびくした震えが、足指を通してアシュラナに伝わる。
舌なめずりをしながら、それをくっと押し下げ、こすり上げた。
「あひっ、ひっ!、おねっ・・さんっ!、」
大事なところをつままれ、こすられ、思わず声を上げるリーウィル。
押し下げられるたびに、頭に力がかかり、裂けそうな痛みと、それ以上に恐ろしいものがこみ上げてくる。
それが『快感』という物だとは、知るはずもないリーウィル。

「ウフフフ・・、可愛そうに。」
足指をはずした。ほっとしたのと、はずされた事へ困惑するのに、手がヘビのように飛びかかる。
「可愛そうだから、おし・えて・あげるっ!」
きゅっ、ミチッ!、
「♂♀×凸○△!」
一気に包皮を引きずり降ろされ、裂けるような痛みと、衝撃がずんっと若い分身を貫く。
びゅばああっ
初めての射精と、恥垢のにおいが、赤く剥けたばかりのリーウィルの分身から、勢いよく噴き上げた。

「ひっ・・、ひっ・・、」
涙目で喘ぎ、腰を落としたリーウィル。
腿が透けるほど白く、華奢な身体つきが、ますますひ弱げに、愛くるしい。
『うっ、かっ、かわいいいっ!、かわいい!、』
かさにかかって弄ぶアシュラナ。
「こらあ、おねえさんの顔や身体に、あんたの白いのが、こんなにかかっちゃったぞ、」
ぺろりと唇にかかった精液を嘗めながら、意地悪な口調で顔を寄せる。
「ごっ、ゴメンナサイ、ごめんなさい・・」

彼の分身もしょぼくれかける、が、そんなことは許さない。
「悪いのは、あんたの、ここなのよね。」
きゅっと掴み、細い指をしならせて、いやらしくもみたくる。
可愛い後ろの玉も、ころころと手の中で転がし、たちまちかなり立派なサイズに膨れ上がっていく。
だが、包皮がまだ剥けたばかりで、真っ赤に充血した分身は、とても敏感だ。
「うふふ、栗の花くさあ〜い。こういうところは、ちゃんと洗わないとだめだぞう。」
唇を触れさせ、舌先で、ちょんちょんと嬲り、乳の先でつるりとこすり上げる。
「うっ、うーっ!」
形のいい眉を、苦しげにしかめ、うめき声を上げて、肉の薄い肩を震わす。
長い舌が、ずるりと絡みつき、ざりざりと亀頭から裏筋のか弱い部分を、こすり上げた。
「ああーーーーっ!!」
リーウィルが、身体を硬直させて、痙攣した。
どびゅっ、どびゅっ、どびゅっ、
可愛い陰嚢が痙攣し、若い精液を激しくほとばしらせた。
アシュラナは満足げに笑いながら、吹き出す白露を、飲み干していった。


翌朝、リーウィルは、豪奢なベッドの上で、裸で寝ていた。
横には、豪快ないびきをかきながら、アシュラナがこれまた裸で寝ている事に、それこそ仰天する。
そして、ようやく昨日の記憶にたどり着いた。

真っ赤になると、こそこそと服を着て、そっと逃げ出していった。


「ふう・・」
夜半過ぎ、ようやくかたづけが終わり、リーウィルはゴミを出し終えた。
一人で来た彼に、店の主人は明らかに落胆していたが、何も言わなかった。
先輩たちには、真っ赤になるまでからかわれた。


「やれやれ、これでおわりっと・・。」
「あら、終わったのね。」
びくううっ!
闇の中から、ぬっとアシュラナが現れる。リーウィルは完全にパニックだ。
「あっ、あのっ、もう、店じまいですからっ、」
「あら、残念ね、でも構わないわよ。言えばどうとでもしてくれるわ。」
あわてるリーウィルの襟首を掴み、さっさと閉まりかけた扉をくぐった。
 
銀の食器と、湯気を立てた料理が移動用の入れ物に詰められる。
『宿で食べたいの』
という一言に、店は全力で応えた。

またも、リーウィルはヒイヒイ言いながら、大荷物を運ぶ羽目になった。

アシュラナは行儀悪く、じゅうたんの上であぐらをかき、そのまま食った。
「ほれ、あんたも食べな。」
「えっ、え、でも、」
「ほら、うまいよ。」
たしかに、うまかった。貧しい生活で、店の残り物がほとんどの彼は、こんなうまい食べ物は初めて食べた。
問われるままに、彼は自分の事を話した。
捨て子だった事や、老夫婦に拾われ、最近二人も亡くなり、その知り合いの酒場の主人に厄介になっていることなど、淡々と話していった。

「ふうん、そうなのかい。」
アシュラナは、じゅうたんに横たわり、銀の髪を、布を広げたように広く伸ばしていた。
むくりと起き上がると、今日手に下げていた長い布の包みを、リーウィルに渡した。
幾重にも包まれた奥から、見事な銀の象嵌と細工が刻まれた、細身の長い剣が出てきた。
あまりにすばらしい姿に、リーウィルは目を見張った。
「すっ、すごい、すごい、」
「男の子は、剣や武器が好きだろ。」
少し照れたような声に、彼は晴れやかな顔でうなずいた。その顔を見ただけでも、アシュラナは洞窟の宝庫から、とってきたかいがあった、と思った。
さやばしると、乱れた波のような、美しい紋のある刃が、すらりと伸びる。
見た目より、ずっと厚みのある刃が、重鎮な存在感を表し、あらゆる物が切れるような気がしてくる。
彼は、剣を静かに納めた。

「あっ、あのっ、そのっ、」
顔を真っ赤にし、目にいっぱいの涙をため、
「ありがとうございますっ!」
きゅうんっと、アシュラナの女の部分が、音を立てた。
思わず抱きしめ、頬を摺り寄せる。
リーウィルも、女性の香りと、肌の温かさに陶然となった。
自然に唇が寄せ合い、雫を交差しながら、絡み合う。


「う、ぐっ、あああ・・」
アシュラナの唇が、彼の分身を上下し、舌先を絡ませ、嘗め上げる。

豪奢なベッドの上で、二人は裸で絡み合った。

舌先が、亀頭の先端を割り、尿道をくすぐる。
陰嚢を揉まれ、唇が吸い付く。
リーウィルは必死に耐えた。

いたずらっぽい笑みを浮かべ、胸元に彼の頭を抱え込む。
幼児のようにしゃぶりつく、彼の唇が、舌先が、ひどく気持ちがいい。
交互に、執拗にしゃぶられ、乳首が勃起し、身体が濡れてくる。
あそこへ彼からずれていく。
薄い銀の陰毛を掻き分け、勃起した陰核を不思議そうに触る。
「あんっ、そこ、いいの、さわってみて、」
さわさわと優しく触れる指が、気持ちがいい。
だが、リーウィルはもっと積極的に、唇をすぼめ、吸い付けた。
「ひゃんっ!」
ぺろぺろとぎこちなく、しかし、丹念に嘗めまわす感触が、ひどく新鮮で気持ちがいい。
何度も嘗められ、くっと身体が震えた。

ぷしゅっ、
「あふっ!」
潮が吹き、しょっぱい、甘酸っぱい感触が、彼の顔をたたいた。

「さ、おいで。」
誘導されるままに、リーウィルは彼の分身を、押し進めた。
温かい粘膜の感触が、彼の先端を包み、そして、絡みつくように包み込んでいく。

波が逆立ち、打ち寄せる。
細い腰をしゃくりあげ、深く、温かい海へ突き進ませる。
絡み合う肌と、絡み合う粘膜と、何度も、何度も、波が逆巻く。

汗が光り、白い肌が深く絡み合い、
声を上げて、わなないた。

「おねっ・・さんっ・・!!」
「あっ、あああああっ!!」
アシュラナの最も深い部分で、二人は声を上げ、のけぞった。
激しく噴き上げる波が、中に次々と噴き上げ、ほとばしった。

「うふ・・」
アシュラナは、しばらく喘いでいたが、笑いながら身を起こした。
「なかなか、良かったわ。では、今度は私ね。」
ふと、その声に目をやり、リーウィルは仰天した。
先ほどまで、嘗めていた小さな部分が、異様に大きく、自分の分身にも比すべき大きさになっていた。
「え、え・・?、なに・・?!」
「大丈夫よ、痛くしないから。」
悪魔の笑みを浮かべ、そんなことを言われても。

「あ、あ、あーーーっ!」

可愛らしい尻が、指の跡がつくほどに掴まれ、わなわなと振るえた。
「あーっはっはっはっ、」
高笑いをしながら、美しい腰のラインが、激しく波打つ。

極悪な凶器が、リーウィルの若い菊座を深々と貫き、ぐりぐりとこね回す。
「あっ、あっ、ああっ、ひっ、くっ、」
なめらかな表面は、激しく締める菊座の圧力を、つるつるとすべらせ、弾力で深く突き上げ、突き入れる。
「ぐっ、うっ、うっ、ううっ、あっ、あぐうっ、ひっ、ひっ、」
しなやかな少年の身体が、震え、喘ぐ様に、アシュラナはぞくぞくと感じる。
耐えて受け入れるわななきが、陰核を巨大化した擬似ペニスに、甘く伝わってくる。
ぷちりと切れたアシュラナが、可憐な尻をパアンと叩いた。

「あっ、ああーっ、ごめんなさい、ごめんなさい、」

後ろから犯され、強烈に叩かれ、
トラウマが出たのか、幼児のような声を上げるリーウィル。
アシュラナは、喜悦の笑みを浮かべ、何度もその尻を叩いた、叩いて、突き上げた。
彼の分身は、激しく勃起し、アシュラナの指先ではじけそうだ。
「フフフフ・・、アッハハハハ、」
狂気じみた笑いを浮かべ、豪奢なベッドがひときわ大きく揺れた。


朝、こそこそと着替えをすると、リーウィルはこっそりと出て行った。
ちょっと顔色は青かったが、まるで蘇ったかのように、元のぽわりとした可愛らしい顔に戻って、いつも通り、きっちりと服を着込んでいた。

寝たふりをして、見ていたアシュラナは、彼が出て行くと、くすくすと笑った。
あれなら、全然心配無さそうだ。
『とうぶん、楽しめそうね、クックックッ・・』

まじめで可愛らしいリーウィルを、今夜はどういじめてやろうかと、アシュラナはわくわくしていた。

END