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  魔人の悦楽
by MORIGUMA


「まったく、変な格好ねえ。」
岩場の間から、一人の女性がゆっくりと立ち上がった。
銀髪がふわりと流れ、小麦色の肌が艶やかに光った。

「ふあああ・・」
一糸もまとわぬ大胆な格好を、気もせず、大らかに伸びをする。
見事なプロポーションで、形良く膨らんだ胸は、見事な重量感と、全く形崩れのない美しさを組み合わせ、のびやかに天を向く。
ふさふさとした、銀髪の茂みが、腰のくねりとともに、きらきらと輝く。
長い太腿と、ほっそりと美しい腕に、奇怪だが見事なイレズミがあった。

ゴゴゴ・・
あたりの岩がわずかに揺らぎ、激しい硫黄の蒸気が上がる。
ここは、土地の者から『地獄谷』と呼ばれる、極めて危険な場所だ。

女性が頭を一振りすると、知的で広い額に、ぽかりともう一つ、目が開いた。
どの目も、オレンジに近い金色である。

「さあーてと、誰かいそうな所は・・、あそこらへんかな?。」
ちょっとあちこちを見回し、その女性はすたすたと歩き出した。
煮えたぎる硫黄の穴も、吹き上がる200度近い蒸気も、彼女にとっては、朝露同然だった。


「だっ、だれかあああっ!」
絹を裂くような悲鳴が、こだまする。

いつの時代も、商売は競争であり、少しでも早く品物を運ぶ道や、高く売りさばける場所を探し、開拓していく。
だが当然、開拓には危険がつきものであり、危険といわれる山間の道を選んだ隊商は、その報いを受けた。

ガードの傭兵や、同業者、そして彼女の主人も、矢で、刀で、網や槍で、おびただしい血を流し、ごろごろと転がっていた。

危険を軽視し、ガードをあまり雇わなかった隊商は、モルダの飢狼の二つ名で呼ばれる山賊に、無造作に全滅させられた。女性には弓一つ当てず、まるで鼻歌を歌っているかのような、手際のよさだった。

残された女性の運命など、決まりきった物で、下品な笑い声を上げながら、追いかけまわす男たちに、少しずついたぶるように、着衣や衣装を剥ぎ取られていく。
隊商のリーダーの妻、カーリィも、その一人だった。

カーリィはかなりの美人で、ふわふわした金の混ざった茶色の髪と、腰が非常に細くスタイルがいい。
それだけに、追いかける男たちの数も多く、つかまった時の運命は悲惨を極めた。
「だれか、だれかああっ!」
誰もいない山に向かい、必死に叫ぶカーリィ。
「おい、そこのやつ」
右手の茂みから、明らかに女性らしい声がした。
救いの手が現れたかのように、表情を変え、カーリィはそちらへ転げるように走った。

男たちが、茂みに逃げ込んだあとを見つけ、取り囲んで、いっせいに飛び込んだ。

カーリィは白目をむいて、気絶しており、
もう一人、しなやかな身体つきの、銀髪の美人が、
全裸で平然とカーリィの服を剥いでいた。

急な獲物の増加と、異様な光景に戸惑ったが、山賊などという連中にためらいなどあろうはずがない。
異様な気配に気づいたボスが、止めた時、一人もう女に飛びついていた。

「うっ、ぎゃああああああっ!」
この世の物とも思えぬ悲鳴が上がり、全身から真っ赤な炎が、油をまいたよりも激しく噴出した。
女の形の良い指が、一指ししただけで。

「野郎、魔法使いか!」
もう一人が、刀を抜いた。
「バカ、やめろ!」
だが、静止する間もなく、今度は、額の三つ目が動いた。
そいつもバーベキューになった。
「手を出すんじゃあねえ!、この方は魔法使いじゃねえ、火炎魔人だ。」
知っている者は青くなり、知らぬ者もむしろ恐れを抱いて、思わずあとじさった。

『火炎魔人』
魔法などによらず、自在に火を、あらゆる物や場所につける事ができる特殊能力者を言う。
この火は、自然の火と違い、爆発的に燃え上がり、水では消せない。
しかも、つけようと思うだけで良いので、瞬時に燃え、対処の方法が無い。
距離も見える範囲全てに届き、しかもタイムラグは無しという、始末におえぬ能力である。

女は平然と、美しい裸身を誇るように、自然な動作でカーリィの服をはぎ、身に付けていった。
「ふうん、おまえは、少しは分かるようだな。」
わずかに目を向けただけで、女はきっちりと身を整えていく。
女は少し長身で、へそがむき出しだが、かえってそれが良く似合う扇情的な服になった。

「あとは、好きにして良いぞ。」
カーリィの運命など、歯牙にもかけず、飢狼の群れに放り出す。

ボスが、進み出た。
「あの、オレはこいつらの頭をやっておりやす、モルダともうしやす。お名前をお聞かせ願えませんか。」
「あたしか、アシュラナ、アシュラナ・ラーカリックだ。」

アシュラナは、面白そうにモルダを見た。
「喉が、渇いたな。」
ちろりと、薄い唇の間から、妖しく舌が動く。
モルダは、ぞくりとする色気を感じながら、火の出るような強い酒と、青い玉の杯を出してみた。
アシュラナは、まるで軽いワインのようにくいっとあけた。
そこにどっかと座ると、モルダに酌をさせながら怒鳴った。
「おい、おまえたち、好きにしていいって言ったろうが!。何をボーっと突っ立ってる、それともおまえら、全員イン○かい!。」


「あっ、はっ、はっ、いやっ、いやっ、ああっ、あぐっ!」
カーリィの自慢の髪は、ドロドロに汚され、背中にべったりと張り付いていた。

苦しげにうめく唇を、無理やりこじ開け、何本目かの男根が押し込まれる。
もう、抵抗する気力も無く、カーリィは淡いピンクの唇を開いた。

少し裂けたアヌスから、鈍痛と吐き気をもよおすような律動が、身体の中まで入ってくる。
綺麗な尻の肉に、男の指がアザができるほど食い込み、腰を叩きつけてくる。
赤く腫れた襞が、鈍い痛みだけを与えられ、盛んに突き上げられていく。
おぞましいばかりのドロドロが、胎内いっぱいににあふれ、律動するたびに子宮めがけてポンプのように送り込まれていく。

もう、それを嘆き嫌がる気力すらない。

ぐいと乳首をつまみ、こねられ、カーリィはうめいた。
尻を叩かれ、恥骨をぶつけられ、締め方が悪いと殴られる。
泣きながら、嗚咽をかみしめながら、必死に突き上げる動きに合わせ、腰をふって見知らぬ男に服従を繰り返す。

涙と精液でぐしゃぐしゃになったカーリィを、冷然とした目で見ながら、アシュラナは水のように火酒を流し込む。

モルダは、その横で酒を注ぎ、熱い目で冷たく美しい横顔を見ていた。

「大将、また変な趣味が出たみてえだ。」
「ああ、冷酷な女ほどたまらなくなるなんてなあ、オレならちょいと勘弁ねがいてえ。」
カーリィをいたぶりながらも、ぼそぼそと山賊どもはつぶやいた。

何度目かの杯を干し、モルダに杯を向けた。
「あんたはやらないのかい?」
酒と、女と、両方をかけている。
モルダはひょいと杯を取り、
「もともと、オレの酒だよ。ただ、女はもっとすげえのが目の前にいる。」
そう言って、ぐいっとのみ干した。
「ククク、丸焦げになるのが好みなら、いつでもやってやるよ。」
「あんたとやれるなら、丸焦げぐらいの価値はある。」
冷酷な笑いを浮かべながら、アシュラナは立ち上がる。

後ろから、犬のように犯されているカーリィの、激しく揺れる胸を、わしづかみにした。
「ぎ、ぎゃああああっ!」
浅からず、深からず、鋭い銀色の爪を食い込ませ、5本の筋を刻み付ける。
「オオッ、締まる、締まるぜぇ。」

楽しげにみているアシュラナに、モルダはますます欲情がつのる。
こういう女は、あそこの具合が格別に良いのだ。
アシュラナの切れ上がった尻のラインに、喉を鳴らす。

ぼたっ、ぼたぼたっ、
ぐったりとなったカーリィに、飲み残した火酒が落ちた。
「ひいいいいいっ!」
残酷な遊びは、無力な者をとことん嬲り尽くさずにはおれない。
彼女ののたうちまわるさまに、アシュラナの舌が、ぺろりと唇を嘗めた。

「なあ、モルダ。やらせてやっからあの女、壊していいよな。」



「おねがい・・、たすけて・・、いや、やめて・・」
後ろから羽交い絞めのような形で、ゆっくりと男根が突き上げる。
脚は広げられ、無惨に腫れ上がった秘所を、黒光りする見事な男根が、ずぶずぶと貫いていく。

「ゆっくり、ゆっくり突き上げるんだよ。慌てると千切れるかもしれないからね。」
アシュラナも素っ裸になり、磨き上げた銀細工のような見事な裸身を、見せつける。
太腿と、手首に奇怪なイレズミが刻まれ、まるで防具をつけているかのようだ。
内腿には、とろとろと滴った痕が、銀の筋を引き、彼女も興奮しているのが分かる。

「へえ、けっこういい物もってるねえ。」
モルダも服を脱ぎ、松の根のような、異様にたくましいペニスをそそり立たせた。
薄く、形のいい唇が、それをちゅっ、ちゅっとなぞっていく。
「いいかい、こいつであたしの奥を、目いっぱい突きまくるんだよ。あたしがぼうっとなるぐらい激しくね。」
モルダは、がくがくと首を振り、今にも暴発しそうだ。

あぐりと亀頭を咥え、歯をかすかに当てながら回し、舌先で残酷に先端を割った。
「うぎーーっ!」
あまりの快感に爆発しそうになるが、ものの根元をちぎれんばかりに掴まれ、モルダは豚のような悲鳴を上げた。
「まだ、まだ、慌てんじゃないよ。」

「うふふふ・・」
ゆっくりと、緩慢な暴行を受けるカーリィの目の前に来て、アシュラナも興奮にうっすらと汗をかいていた。
尻を突き出すと、突進するように、モルダの男根が突っ込まれた。
「うっ、おおおっ、ああっ、いっ、いいよ、あぐっ、そっ、そうっ!」
先ほどから、弄ばれた恨みを晴らすかのように、激しく突きまくる感触が、しなやかな身体の奥深くへ、激しく突き当たっていく。

肉がムチのように絡み、襞が蕩けるような柔らかさと熱さで、ねじくれたペニスをしごき上げる。
しなやかで甘美な感触に、モルダは、狂ったように突きまくる。
絡み合う肉と粘膜の感触が、脳髄にジンジン響いて、アシュラナの興奮を高めてくる。

だが、身体を肉欲に任せながらも、より強烈な興奮への期待が、ギラリとカーリィをみた。

喘ぎながら、笑いながら、
銀の爪が針のように細く伸びた。

ぷすり

あぎいいいいいっ

乳首を、針の先が貫いた。
ぎゅうううっ、と締め付ける膣に、男が必死に絶える。

アシュラナの第3の目が、ぼうっと火のように輝き、エクスタシーが津波のようにほとばしる。それは廻り中に飛び火し、勝手に、山賊どもの少ない脳みそに火を放った。

モルダは、痙攣しているかのような、激しい蠕動に、唇を噛み裂きながら耐えた。
「あっ、あんたっ、イカれてるぜっ!、おれ、すげえ、楽しいいいっ!」
狂気の笑いを浮かべながら、アシュラナの中に突きまくる。
「まだだよっ、別世界に飛ばしてやっからねっ!」
アシュラナの意識も、狂い猛る快感に飛びそうだ、だが、

ぷすり

ぎいいいいいっ!、

山賊どもも、アシュラナが放つ狂気の渦に巻かれ、理性を失い、拳を叩き、足を踏み鳴らし、絶叫を繰り返す。刺さる瞬間の興奮に暴発する男すらいた。

「ふっふっふっ、くっ、うっ、くっ、くっ、」
狂気の笑いの中、
両手の指先が、キンっとぶつかり合い、
正気を失いつつある、カーリィの、陰核を、

さくっ

ぎぃいいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃ!!

しゅわあああああっ
小水を漏らし、バネのように跳ね狂い、痙攣する裸身。

小水を浴びながら、狂ったように笑うアシュラナ。

笑いながら、灼熱の快楽に、脳髄の全てが流れ出していくモルダ。

誰もが笑い、殴り、切り、犯し、血まみれになりながら、転げまわっていく。

カーリィも、げたげた笑いながら、輪姦されていた。

アシュラナも笑い、狂ったように乱交を繰り返し、ドロドロに肌を濡らしていく。

刃で笑いながら切り合い、男同士で狂い、血まみれになって倒れていく。

笑いながら、誰もが、狂気に犯されていった。

END